岩手県大船渡市を中心に、美術家を招き、地域の小中高校生や一般市⺠を対象としたワークショップを行いながら作品を製作。それを防災教育の重要性が高いスポットに永続的に展示し、未来の子どもたちに震災の記憶を語り継ぐ役割を担います。また、山側*と海側との往来を促すことで、地域に住む人々の交流の場と、にぎわいの創出を図ります。今後も全てのタイルを丁寧に保管して、永久的な展示を目指します。

(*震災以降、防潮堤から居住地までの約400m は人が住めない地域となりました。防潮堤の展示を歩くことで、海が見える場所まで辿り着けます。海がこんなに近いことが実感できるんです。)











三陸の防潮堤全体を巨大なキャンバスととらえて、長い歳月をかけて創造できるよう劣化の少ないタイル*を選びました。
誰もが気軽に参加できることも、タイルアートの特徴です。

(*タイルは、塗装がいらず、素材の力だけで約40年という長い耐用年数を発揮します)



三陸ブルーラインプロジェクトのクラファンページを見ていただき、ありがとうございます。当プロジェクトが立ち上がるまでの軌跡や想いをサマリーとして用意いたしました。



三陸ブルーラインプロジェクトは、ただタイルを制作して展示するだけでなく、大船渡市に生まれる風景をみなさんと一緒に作り上げるために、様々なリターンを用意しました。

2月3日 スリーピークスさんのとのコラボ商品「大船渡から始まるシードル」追加しました!
3月6日 【支援のみ】「子どもたちのありがとう!できた!の声を届けます」追加しました!



【生と死の狭間で生き残った方々と歩みたい】
初めまして、三陸ブルーラインプロジェクト代表のまえがわじゅうじろうです。私は、2012年に国の取材員として被災者の証言を聞き取る仕事で大船渡を訪れました。取材を通して復興に取り組む地域の人のエネルギーにびっくりしました。「自分のことはいいがら、おらほで、がんばっぺし」という気概が地域の皆さんから溢れていました。私は、この人たちと歩みたいと思いました。そして、意を決してこの地に移住し、災害+アートを発信する会社”みんなのしるし”を立ち上げたんです。今も大船渡に住み、大船渡の方々と共に歩んでいます。


【震災から12年目へ】
移住してから10年以上、瓦礫の中から変わりゆく街を見つめてきました。大船渡駅前に海抜7.5Mの防潮堤が建設され始め、5年前に大船渡駅周辺にも新たな街”キャッセン”が建設されました。もともと住宅地や商店で賑わっていた駅から海までの区画は、人が住めない商業地区となりました。キャッセン街区の店主には、取材の時にお世話になった人も多く、「防潮堤が高くなり街が暗くなった」とか、「海が見えないから津波が来てもわからない」など、たくさんのお話を聞きました。地域の方々の「支援してくれた方々にまた大船渡に来てもらいたい」という想いと同時に、「3.11の津波はこの防潮堤よりも2メートルも高い。より高いところに逃げねばなんない」ということを子どもたちに伝えたいという願いを背負い、1000年後の未来に、地域を超えて三陸全体を繋げるために、本プロジェクトを立ち上げました。


▶前川十之朗 プロフィール
福井県出身。みんなのしるし代表、演出家、プロデューサー、三陸国際芸術祭ディレクター、元東京大学協力研究員(2012~2014)、元防災科学技術研究所委託取材員(2012)。1987年から、音楽家としてフォーライフレコードなどに所属し多くの楽曲を発表。演出家として2010年ベルリン市の助成を受け渡独。2012年3月に帰国後、三陸沿岸に入り防災科研の取材員として被災者を取材。それら証言をもとに創られた舞台“いのちてんでんこ”は、現在も毎年約1万人以上の子どもたちに観劇されている。




<サポーター>(五十音順)

今井泰子  主婦、東京藝術大学 大学院卒業
木下雄太  大船渡市民活動支援センター/大船渡まちもり大学
佐藤典之  映像作家、みんなのしるし合同会社
種坂奈保子 デザイナー、京都市立芸術大学卒業、陸前高田ほんまる株式会社
濱口芽   美術家、京都市立芸術大学大学院卒業



2016年12月17日。大雪の夜にはじめて大船渡を訪れました。寒空下、優しい灯りの大船渡屋台村で食べたおでんと女将さんの笑顔が今も忘れられません。 それから毎年この地で多様なワークショップや舞台空間などをくわだてて来ました。この6年間三陸沿岸の風景もどんどん変化していき、防潮堤も各地で整備されてきました。

コンクリートの壁面を美しく、親しみと温もりのある空間に出来ないかずっと考え、三陸ブルーラインプロジェクトを提案させて頂きました。浜風の吹く長期間の展示を見据え、画材は耐久性の高いタイルに注目。

1000年に一度の津波が来るなら人間の手で1000年続くプロジェクトがあってもいいじゃないか。皆さんと一緒に三陸沿岸の防潮堤をブルータイルのラインで繋ぎたい。一つ一つ丁寧に優しく包みながら防潮堤と会話し、未来につなぐ心の営みを表現したいと思っています。


▶井上信太 氏(美術家) プロフィール

羊飼いプロジェクトやサファリーパークプロジェクトを中心に国内外で多数の展覧会を行なう。近年は多領域のアーティストとのコラボレーション、劇場、能舞台、茶室、ファッションなど新しい空間での平面構築に積極的に取り組み、次世代平面表現の可能性を探っている。ここ数年は子ども達の為のポストワークショップを新たに提言している。2017年3月より大船渡キャッセンでのWS・作品展示を開始。三陸国際芸術祭2021「縦」では、久慈駅、宮古駅、盛駅でのべ300人の子どもと三陸鉄道車両をラッピングで彩る。


2016年12月にはじめて大船渡市に井上氏が訪れてから現在に至るまでの約6年間、色々なアイディアを生み、そして活動を経て、三陸ブルーラインプロジェクトとしての準備をしてきました。







三陸ブルーラインプロジェクトは、三陸のリアス式海岸沿いにある岩手県大船渡市に誕生します。緑深い山々に囲まれた、青い海が美しい自然豊かな町です。


岩手県南部に位置し、太平洋沿岸地域に所存します。

◯本州一の水揚げを誇るサンマ

大船渡市は、カキ、キッピンアワビや帆立など、様々な魚介類が水揚げされています。

中でも、サンマは平成24年から10年連続水揚金額が本州1位、水揚量は平成27年から7年連続本州1位となっており、本州有数の水揚を誇ります。


新鮮な海産物が豊富


▶タイル協賛

防潮堤を彩り、みなさんの想いを繋ぐタイル。熱い想いで作られています。

【三陸の海岸に千年続く海岸線が戻るときを夢見て】

12年前、三陸海岸を襲った大津波。同じ日本人として心を痛めました。そして2022年、ブルーラインプロジェクトのお話を頂いたとき、声を失いました。海と生きる日本人としての在り方に、「壁」ができてしまっていた!もちろん津波の被害から命を守る必要は、頭ではわかります。ですが、子供たちが、そこにある海を感じられない。まさに心沈む思いでお話を聞きました。しかし、三陸の皆様が「海」を感じられるように動いて、汗を流していらっしゃる。そしてさらに私どもの作っている、大地を原料に火で焼いたタイルを、「海」に対する「山」の価値を見出していただけたこと。「同じ日本人として」取り組まなくてはいけない!心を揺さぶられました。いつか三陸の子どもたちが、「海」を感じられる環境に役立てるのであれば。遠く海なしの岐阜県より、このプロジェクトを応援させてもらっています。


【美濃焼千三百年の技術と伝統を基に、常に新たな挑戦を繰り返す】

玉川窯業株式会社は、創業より60年以上の老舗タイルメーカーです。山ほどの試作と失敗から学び続け、変わり続けています。「こうだったらよかったのに」をタイルで叶える。それが玉川窯業です。



「あの日のことを風化させない!! ”三陸ブルーラインプロジェクト”を応援します」
千葉ロッテマリーンズ  佐々木朗希

私は多くの方々に助けられました。いまの自分があるのもたくさんの支援があったから。これからは、地元のためにもっと発信していきたいと考えています。

このプロジェクトは、地域の子どもたちがアートに触れながら防災を学べる大切な試みだと思います。子どもたちには自分と同じ悲しみを味わってほしくないと切に願います。だから、未来に伝えていかなければならない。

また、タイルに様々なメッセージが刻まれていることも、とても素敵なことだと思います。そして、防潮堤のタイルを通して大船渡に関わっていただいた方にもう一度来てもらえるきっかけ作りになれば嬉しいです。

”三陸ブルーラインプロジェクト”によって、大切なふるさとの未来が明るくなるよう、私は応援します。  




2月
・2/3〜 クラウドファンディング開始(3/20 クラウドファンディング終了)
・2/11〜3/4 子どもWS実施 (井上信太さん他、アーティストが大船渡で活動)

3月
・3/4〜10 防潮堤へ作品設置(高所など業者さんが展示)
・3/11 第1回目 防潮堤へ作品設置(参加型)
・3/11-5/26 (予定) 展示

4月
・4/29(昭和の日)  キャッセンでWS実施(公募)
・4/30 第2回目 防潮堤へ作品設置(支援者や子ども参加型)


8月から、WSを重ね、
9月より、さらに展示期間を延長しての展示を予定しています



【運営体制】

事業運営主体

主催:三陸国際芸術推進委員会、一社)三陸まちづくりART

共催:大船渡市、株式会社キャッセン大船渡、みんなのしるし合同会社
   東北大学災害科学国際研究所みちのく震録伝

事業事務局:みんなのしるし合同会社

管理責任者:株式会社キャッセン大船渡

※このクラウドファウンディングは、
みんなのしるし合同会社が主体となって行っております。


【三陸ブルーラインの制作・管理について】

壁画制作ならびに壁画完成後の保存、管理、展覧会、
イベントの運営などは、みんなのしるし合同会社および
株式会社キャッセン大船渡の管轄で行います。

タイル制作費用、管理費用、現状復帰に係る費用に関しては、
2社が負担しタイルなどの販売の運営資金より賄います。


◯モザイクタイルアート作品制作について

キャッセン大船渡コミュニティスペースなど、
市内各地での制作を予定しています。


◯ブルーラインの展示場所について

夢海公園
(〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町茶屋前104)
周辺の防潮堤、約635mに渡り作品を展示します。


○ブルーラインの管理について

防潮堤には、タイル用ボンド及びナノ両面テープで貼り付けます。


○ブルーライン修復について

三陸ブルーライン展示期間中に破損などをした場合、事業運営主体により修復します。

◯定期目視管理

事業運営主体を中心に、月間3回程度、定期的に壁画の状態を目視によって確認します。
また、住民の方からも連絡をいただくという形を想定しています。



皆様から支援していただいた資金は下記のように使わせていただきます。

■タイルやベースなどの素材代 155万円 

(タイルや貼り付ける資材・送料となります)

■タイルアート制作時の必要経費 130万円

(高所設置業社、アーティストへの謝礼・交通費・宿泊費、スタッフアルバイト費など)

■リターン品制作準備用 45万円

(タイルに刻む文字手数料、大船渡の地域商品買取+デザイン費など)

■クラウドファンディング手数料+税 75万円

(手数料+消費税)

■クリエイティブ制作費 35万円

(クラウドファンディングサイトデザイン費)

■タイルアート維持費  60万円

(10ヶ月間の倉庫費、高所設置業社、メンテナンス料など)


ご支援いただいた皆様には、メールや活動報告などで進捗状況やイベント情報などをお送りいたします。
祈りと希望を、皆さんと一緒に未来へ繋いでいきたい。
大船渡からスタートする第一歩に、是非ご参加ください!



 Facebook 
  三陸ブルーラインプロジェクト

https://www.facebook.com/groups/sanriku1000project/



三陸ブルーラインプロジェクトについてのお問い合わせは以下までご連絡ください。

【事業事務局】
みんなのしるし合同会社  担当:前川、本間 

メールアドレス:i@minnanos.com
Tel: 0192-47-5123

※お問い合わせ状況によっては、ご返信が遅れる場合があります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


【協力】
<住民>災害公営住宅川原アパート自治会、災害公営住宅野々田アパート自治会、野々田町内会

<団体>大船渡市市民活動支援センター、大船渡商工会議所、国際ソロプチミスト大船渡

<民間>大船渡温泉、(株)スリーピークス、(株)バンザイ・ファクトリー、ガガニコ食堂、丸新石油店

<地域外>首都圏さんりく 大船渡人会、東急建設(株)

(五十音順)


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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