日本最北限、最小の個体群「火打山のライチョウ」を救いたい!

キャンプファイヤー ふるさと納税のバッヂ

妙高戸隠連山国立公園の火打山山頂周辺には、国の天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウが生息しています。現在は約20羽程度と、とても少ない数ですが、氷河期の昔からこの地で静かに暮らしています。

現在の支援総額
1,518,000円
支援者数
186人
募集終了まで残り
終了

現在101%/ 目標金額1,500,000円

101%
このプロジェクトはふるさと納税ポータルサイト「さとふる」に掲載されている、CAMPFIREがサポートしたプロジェクトです

※このプロジェクトの決済は、さとふるへ移動します。

このプロジェクトは、All-In方式です。
目標金額に関わらず、2022/12/21 23:59:00までに集まった金額がファンディングされます。

このプロジェクトは、2022-11-30に募集を開始し、186人の支援により1,518,000円の資金を集め、2022-12-21に募集を終了しました

プロジェクト本文

実施理由/背景

何もしなければ「10年以内に火打山のライチョウは絶滅する可能性がある」

ニホンライチョウは主に北アルプスや南アルプスなどの標高が非常に高いところに分布しています。火打山は国内最北の生息地であるとともに、ここに棲むニホンライチョウは国内最小の個体群です。
その貴重なライチョウの生息地に今、異変が生じています。信州大学名誉教授の中村浩志さんは、地球温暖化などの理由により火打山の高山帯にイネ科植物が繁茂し、ライチョウのエサとなる植生が衰退することにより、火打山のライチョウが絶滅する可能性があると警鐘を鳴らしています。また、全国各地で甚大な植生被害をもたらしているニホンジカが、火打山山頂周辺に出現していることが新潟ライチョウ研究会長野康之さんの調査研究により確認されました。現時点でシカによる植物の食害は確認されていませんが、出現率は緩やかな上昇傾向にあり、推移を注視しています。
わずか20羽程度の火打山のライチョウに絶滅の危機が迫っており、私たちは今できることを始めました。

プロジェクト内容説明

ライチョウを守るために

1957年に初めて火打山でライチョウの繁殖が報告されて以降、幾度かの調査が実施され2009年には33羽以上のライチョウが確認されましたが、2018-2021では、12、24、22、18羽と減少傾向にあります。
このため妙高市は環境省と協働しボランティアの協力を得ながら、ライチョウを取り巻く環境のモニタリングやライチョウの生息環境を改善するためのプロジェクトを進めています。

ライチョウ保護の活動内容

1繁殖期個体数調査
・地域内のライチョウの個体数を調べるもの
2哺乳類相調査
・センサーカメラによる哺乳類の出現率調査。主にシカの状況を確認するもの
3雪上レクリエーション活動エリアでのライチョウ生息状況調査
・火打山のライチョウは冬期生息地が判明していないことから、人の雪上レクリエーション活動がライチョウに与える影響を調べるため、エリア内のライチョウの生息状況を確認するもの
4ライチョウ生息地回復事業
・高山帯でライチョウのエサとなる植物を増やすため、調査区を設け近年繁茂しているイネ科植物を除去するもの
4-(1)調査区ライチョウ出現状況調査
・イネ科植物を除去した区域において、ライチョウの出現状況を確認するもの
4-(2)調査区植生調査
・イネ科植物を除去した区域の植生状況をモニタリングし、除去の効果及びライチョウのエサとなる植生の回復を調べるもの
5高山蝶モニタリング
・蝶はその種類により幼虫が食べる植物が異なることから、植生状況の人為的改変の影響を調べるもの
6捕食者糞調査
・ライチョウの捕食状況を確認するため高山帯におけるキツネ及びテン等の糞を採取し内容物等を調査するもの

目指すところ

ライチョウが棲む自然環境を次の時代へ

火打山の豊かな緑、鳥蝶花を未来へ引き継ぐため、自然環境保全活動を継続していきます。
ライチョウは古来、信仰の対象とされ、高山帯の生態系における象徴的な存在です。妙高市では「国立公園妙高の鳥」に指定し、この地域の自然環境のシンボルとしています。野生の鳥類でありながら人を恐れず愛くるしい姿を見せてくれるライチョウは、我々に自然環境の大切さを教えてくれているようです。

妙高市では人とライチョウがいつまでもこの地域で共生していけるように、関係機関(環境省、森林管理署、新潟県等)と連携し実態把握に努め、調和のとれた国立公園の保護と利用を実現していきます。

寄付の使い道

ご寄付は、次の用途に使わせていただきます。
〇ライチョウ生息地回復事業
ライチョウのエサとなる植生を回復させるため、試験区を設け地球温暖化等により繁茂するイネ科植物を除去する事業。イネ科植物除去活動の試験区設定やセンサーカメラによるライチョウ出現状況調査、試験区内の植生の変化の調査に使用いたします。
令和4年度までの活動によりこの事業の効果がみられたことから、令和5年度からは拡大した事業区で活動していきます。

自治体からのメッセージ

国立公園妙高の自然環境を次代へ引き継ぐために

火打山をはじめとする妙高市の自然環境は、ボランティをはじめ多くのかたから愛され守られています。
火打山におけるライチョウ生息地回復事業は、標高2200m以上のライチョウ平においてイネ科除去作業を2泊3日で行っています。高山帯における大変な作業にもかかわらず多数のボランティアのかたが無償で参加してくださるとともに、これに係る資金の一部は登山者からの入域料で賄っています。
入域料とは任意の寄付金で、妙高山・火打山の登山口等で収受しており多くの登山者から年間約400万円もの寄附をいただいております。
このように国立公園妙高は訪れていただくだけで環境保全につながる保護と利用の好循環を実現しさらに発展させ、未来に引き継いでいきます。

お礼品について

「火打山ライチョウ」のピンバッジ   「国立公園妙高」オリジナルTシャツ

火打山に生息するライチョウをモチーフにしたオリジナルピンバッジと、「国立公園妙高」のオリジナルTシャツです。
ピンバッチは、ライチョウがいつまでもそこに棲み続け、次世代のこどもたちにも、その愛くるしい姿を見せてくれることを願い作成しました。
Tシャツは、速乾性に優れフィールドワークなどに最適な高性能な製品です。

事業スケジュール

令和元年:
保護活動の手法の検討

令和2年~3年:
・ライチョウ個体群生態調査等
・ライチョウ生息地回復事業

令和4年:
・雪上レクレーション活動エリアでのライチョウ生息状況調査及び活動エリアマップ作製
・ライチョウ生息地回復事業事業区拡大検討

令和5年
・ライチョウ生息地回復事業(調査区拡大)
・その他ライチョウを取り巻く火打山の自然環境モニタリング

・調査内容や保護対策の内容については、現在行っている調査結果により変わることがあります。
・このプロジェクトは、環境省や妙高市が行うライチョウ保護活動であり、上越森林管理署、中村浩志国際鳥類研究所、新潟ライチョウ研究会、生命地域妙高環境会議、等多くのかたの協力で実施しています。

【寄付に関する注意事項】
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
目標金額に到達しなかった場合、お預かりした寄付金は自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用させていただきます。
目標金額を超過した寄付金の取扱いについては、各自治体の判断となります。
また、クラウドファンディングの目標金額到達前に、自治体またはさとふるの判断により、寄付の受付を停止する場合があります。あらかじめご了承ください。
お礼品をお受け取りいただける金額以上の寄付であり、且つ、お受け取り辞退のご希望がない場合は、目標金額到達の如何を問わずお礼品をお受け取りいただけます。
サイト上で表示される寄付金額の数値は、入金が確認できた寄付金の合計となりますため、即時反映されるものではないことをご了承ください。
受付終了後に入金が確認できたものについては、受付終了後に数字を更新いたします。

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