当初の目標金額50万円を、3月4日15時56分に達成いたしました。
無謀かもしれない、とも思えた目標を達成できたのは皆様のご支援、そして暖かい応援のおかげだとひしひしと感じております。心より感謝申し上げます。
みなさまからいただいた支援金をもとに、リターンである葉が記を制作して参ります。
また、プロジェクト中に出展が決まった、「Milan Desgin Week 2023」。
会場は名前の通り、イタリア ミランです。動員数は全体で100万人規模と言われている、大きなデザインの祭典となります。
偶然にも、私たちの活動を運営の方に見つけていただき、出展の機会をいただくこととなりました。「葉が記」のプロジェクトをより多くの方に知ってもらえる大きなチャンスだと感じております。
しかし、出展には、
・出展料
・作品の輸送費
・現地までの交通費
・展示ディスプレイに必要な什器にかかる費用
といった様々な費用がかかります。
そこで、75万円の達成を第二の目標として設定させていただきます。
イタリアでの展示を成功させ、より多くの方にプロジェクトを知ってもらいたい。
その想いで、3月7日23時59分の最後の最後までやりきりたいと考えております。
どうか引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
わたしたちは葉脈の美しさを再現・表現するデザインチーム「紋葉」(もんよう)です。
小さな葉の中にある、生命的で繊細な葉脈の美しさをもっと社会の中に溢れさせたい、そんな妄想から始まったこのチーム。
これまで、3Dプリンタをはじめとするデジタルファブリケーションの技術研究から、人工の葉が人間社会・地球環境にもたらす可能性の探求を行ってきました。
このプロジェクトでは、現在進行形で進む気候変動から美しい植物のかたち・生態系を守るべく、紋葉にとってはじめての作品である「葉が記」の配布を行います!
わたしたちが解決したい課題は、人間活動によって引き起こされようとしている、植物の大量絶滅のみらいです。
このグラフは、陸上植物が誕生した約5億年前から、5回に渡り発生した大絶滅(Big Five)を表すものです。 人類の誕生よりも遥か前から存在する植物が、数多くの試練を乗り越え、今につながっていることがわかります。
隕石の落下や超巨大地震など、地球環境が起因して起きた5回の大絶滅とは異なり、今現在、絶滅の危機に瀕している植物の原因は約8割が人間の活動によるもの。
日本に植生する約7000種の維管束植物のうち約1690種が絶滅危惧種に指定されており、絶滅のおそれがあるとされています。
人間が引き起こした初めての大量絶滅が始まっていると言われている今現在、わたしたちに何ができるでしょうか。
今回、わたしたち紋葉は「葉が記」の配布を通じて、絶滅しうる植物の種を保存することを目指します。
葉が記は、3DプリンタとDIYバイオプラスチックの技術によってつくられた、葉の形と種を保存する葉っぱのタイムカプセルです。その姿はまるで本物の葉っぱ。目で観て、触って、還して、育てて楽しむことができる人工葉となっています。
葉が記は、本物の葉っぱの葉脈をデータ化し、生分解性のプラスチック*で3Dプリントしたものに、DIYバイオプラスチックと呼ばれる寒天をベースにした素材を組み合わせてつくられています。
さらに、その中には植物の種が埋め込まれているため、葉が記を土に入れると、ゆっくりと時間をかけて寒天でできた葉は溶け、種だけが土に残り、芽を出します。
いわば、葉のかたちをした種のパッケージと言えるでしょう。
※素材には、三菱ケミカル株式会社に提供いただいた生分解性樹脂コンパウンド FORZEASを使用しています。
葉が記は、3DプリンタとDIYバイオプラスチックの技術によってつくられた、限りなく本物の葉に近い形状をしています。土に埋めずに、室内で鑑賞する人工葉としてディスプレイすることもできます。
今回リターンとしてご用意したのは、「ツバキ」「ハナミズキ」「イロハモミジ」の3種類。
戦国時代、日本の侘び寂びの象徴とされ愛されたツバキ。
その紅葉の美しさから今でも老若男女問わず人々に感動を与えるイロハモミジ。
1912年に米国から渡って以来、国際交流の象徴となったハナミズキ。
どんなところに生えていた葉なのか、どんなメッセージが読み取れるか、そんなことに思いを馳せながら、目で観て触れて、お楽しみいただけます。

葉が記に含まれている種は、水分と土中の微生物による分解の過程で土に飛び出し、やがて新たな生命として芽を出します。
鑑賞して愉しんだ後は、本物の植物に生まれ変わらせて愛でることができます。
葉が記を保存する期間はあなた次第。大切なタイミングで土に還すのも良し、ずっと観賞用に飾っておくのでも構いません。
5億年におよぶ長い地球の歴史の中で、5回もの大量絶滅を乗り越えてきた植物は、今日になって初めて、人間が及ぼした環境への悪影響によって6回目の大絶滅の危機に瀕しているといわれています。
わたしたちは、この「葉が記」を、時を超えて葉の美しさと生態系を保存する”葉のタイムカプセル”として、みらいに向けて送る、葉の便りにしたいと考えています。
葉が記を多くの人に届け、自然の美しさを強く記憶に残す。そして、みなさんのご家庭に、鑑賞用のオブジェとして、あるいは土に還した状態で種を次につなげてもらう。
そんなことを通じて、この先のみらい もし植物が絶滅しかけても、葉が記から種を復元したりできたら、なんて妄想しています。
そこで、まずはその第一歩として、このプロジェクトでは葉が記を100枚配布することを実現したいと考えています。
紋葉の活動は、「何か自分たちが心躍るようなものづくりをしてみたい!」という純粋な好奇心から始まりました。自分たちが心躍るものとはなんだろう、そんな議論の中でてきたのが、”葉っぱの葉脈”でした。
葉脈が剥き出しになった枯れ葉がつくるとても細やかな影。人間の手では到底再現できない、ミクロな美しさに心を惹かれたわたしたちは、「心躍るものづくり」のテーマとして葉脈の模倣に取り掛かりました。
そうして行き着いたのが、自生する植物の葉脈を転写(トレース)して3Dプリントする表現技法の開発です。葉っぱから葉脈部分だけを抽出し、手書きでなぞることでデータ化する、という地道な手法ですが、コンピュータによって葉脈を自動生成させるのとは異なり、虫食いの跡やわずかな歪さまでも再現することができ、リアルな表現を実現することができるようになりました。
さらに、葉脈を限界まで細くしたり、素材を変えて紅葉の再現したり、とさまざまな表現技法の研究を行ってきましたが、次第に、「美しさ以上に社会に対して価値を発揮するとしたらどんなことができるだろう」と、この3Dプリント葉脈の役割について考えるようになりました。
『この葉っぱが紅葉するとしたら…』
『人工光合成ができるとしたら…』
『この葉っぱが巨大化して大きな傘になったら…』などなど。
そんな妄想の繰り返しの中で、ただの模倣物ではなく、わたしたちが大切に想う葉っぱの美しさを守るものになるかもしれない、と可能性を見出したのが今回の「葉が記」になります。
気候変動によって生態系が大きくかわりうるみらいに向けて贈る、葉っぱのお便り。
そんなコンセプトを東京・竹芝での展示にて提案したところ、ありがたいことに多くの方に関心を持っていただきました。コンセプトどまりではなく、社会に価値を刻むところまでやりきりたい。そんな想いで今回のプロジェクトを立ち上げました。
共感していただける方は、ぜひ、支援していただけると嬉しいです。葉が記で楽しみながら、植物のみらいを守りましょう。
よろしくお願いします!
・葉が記の製作費用・配送費用
・プロジェクトブック/ポストカード・その他の製作費
・クラウドファンディング手数料 (ご支援額の9%+税)
・今後の活動のための資金
※今後の更なる創作活動や、プロジェクトの法人化に向けての資金として使わせていただきます
2月7日 クラウドファンディング公開
3月上旬 葉が記の制作開始
3月7日 クラウドファンディング終了
4月下旬 順次リターンの発送
・学生限定 /「葉が記」1枚をお届け!(3,000円)
・「葉が記」(つばき)1枚をお届け!(5,000円)
・「葉が記」(もみじ)1枚をお届け!(5,000円)
・「葉が記」(はなみずき)1枚をお届け!(5,000円)
・選べる1種の「葉が記」(ディスプレイ付き)をお届け!(7,000円)
・選べる1種の「葉が記」(ディスプレイ付き)+葉脈のしおりをセットでお届け!(9,000円)
・選べる2種の「葉が記」(ディスプレイ付き)をセットでお届け!(12,000円)
・選べる2種の「葉が記」(ディスプレイ付き)+葉脈のしおりをセットでお届け!(14,000円)
・「葉が記」全3種類(ディスプレイ付き)をセットでお届け!(18,000円)
・「葉が記」全3種類(ディスプレイ付き)+葉脈のしおりをセットでお届け!(20,000円)
・オーダーメイドの葉が記をお届け!(25,000円)
・紋葉のポストカードをお届け!(2,000円)
・紋葉のプロジェクトブックをお届け!(4,000円)
・とにかく応援!/ お礼のメールをお届け!(3,000円)
コメント
もっと見る