プロジェクトの終盤に向けて
2月5日からスタートした「クリパルヨガとヨガセラピーの拠点となるスタジオ再開支援!」プロジェクトは、今日の段階で目標額391%まで達成することができました。ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
当初のゴールはスタジオ再開に向けた資金集めでしたが、スタジオという器だけを作っても、そこに人々が集まり、コミュニティが育ち、未来に続く指導者の育成に繋がらなくては、スタジオそのものの存在意義はありません。
残された終盤に目指すのは、私たちが本当にいいものだと信じて何十年も続けてきた「クリパルヨガ」と「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」のプログラムをもっと多くの人に受けてもらい、実際に体験してもらうことです。
それぞれのプログラムは、体で体験さえしてもらえれば、大半の人たちは自分の奥深くで気づいてはいるけれど、普段、十分に注意を向けていない、それでいて本当は大切にしたいと思っているものと触れたり、改めてそうした自分を確認するような機会になると信じています。
また、これまでに何かしらかの方法でヨガを体験してきたのであれば、それまでの体験とは何か違うことを感じることも多々あるでしょう。
私たちは、自分たちが知っている何かを伝えたいのではありません。すでに一人ひとりの内にある大切なものに体を通して注意を向け、そこに触れる機会を提供したいのです。
私たちにとって、ヨガはそれを体験レベルで触れるツールでしかありません。そして、私たちに伝えられることがあるとしたら、その有効なツールを誰にでも安全に使えるようにお伝えすることです。
今後もクリパル・ジャパンが自信を持ってお勧めするプログラムをリターンとして提供しますので、興味があればぜひ自分の体で体験してみてください。
プロジェクトは3月20日まで続きますので、引き続きご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
はじめに・ご挨拶
私たち「クリパル・ジャパン」は2004年より渋谷、銀座、下北沢でヨガスタジオを主宰してきました。代表である三浦敏郎は22歳でヨガと瞑想に出会い、それから44年間、生きる為の指針として、また、日頃の心身の健康の為にその実践と指導を続けてきました。また、三浦まきこは25歳でヨガやアーユルヴェーダに出会い、女性がよりリアルに、健やかに輝けるよう、その実践と指導をしてきました。
私たちが主に提供してきたのは、「クリパルヨガ」と「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」という米国発のヨガスタイルとヨガセラピーです。
この2つに共通しているのは、生徒やクライアントの体験から学びや気づきを導き出す点であり、上下関係や精神鍛錬の領域で起きがちな教条主義にならないように、指導者ではなく本人たちの主体性を尊重したアプローチを大切にしていることです。
このアプローチに基づいて活動してきた私たちの長年の努力が認められ、「クリパルヨガ教師」と「フェニックス・ライジング・ヨガセラピスト」を育成する日本で唯一のヨガスクールとして、それぞれのトレーニングを開催できるところまで来ました。
2020年パンデミックの影響を受け、ヨガスタジオは一旦閉鎖となりましたが、その後も一般向けのプログラムはオンラインに切り替え継続しています。
しかし、専門家を養成するトレーニングに関しては、オンラインだけではどうしても限界があり、ほとんどの養成トレーニングは中止または延期が続いてきました。
そこで、世界的なコロナ感染状況が徐々に落ち着き始めた2023年を迎えるにあたり、改めてヨガのスタジオ「クリパル・ヨガスタジオ」を開設する決意をしました。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトで私たちが実現したいのは、ヨガやヨガセラピストを育成するトレーニングの拠点であり、人々が安心して心を共有し合える場の確保です。
この数年間の社会情勢の転換により人々の生活環境も大きく変わり、その過程で身体的・精神的ストレスや不安を抱える人々が増える一方で、孤立しがちだった人々が心を共有し合えるコミュニティを求め始めています。今まさに自分自身の内に心の安らぎを求めながらも、未来に向かって人々との繋がりを求めている時代でもあると実感しています。
そうした転換期の中で、これまでに「クリパル・ジャパン」が提供してきたヨガによる自分自身との対話や安心できるコミュニティ作りは、そのまま今日の地域社会に貢献できるものであり、私たちの強みでもあります。
プロジェクトをやろうと思った理由
一人ひとりがお互いに尊重し合い、それぞれの体験を自由に共有するという観点から、本当に役立つヨガやヨガセラピーとはどういうものか、ということが非常に重要だと考えています。
巷に溢れるたくさんのヨガやヨガセラピーの中で、なぜ、私たちがこの「クリパルヨガ」と「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」を広めていきたいのかをここにお伝えしたいと思います。
一般の人がイメージするヨガは、しなやかに体を動かしてポーズをとっている姿ではないでしょうか?実際、世界的に流行っているヨガのほとんどは、外見的な柔軟性や美しさを強調する傾向があります。
ですから、どうしてもポーズを「綺麗」に「正しく」取るという部分に焦点を置きがちです。また、「できた」「できない」という表面的な結果が注目されがちです。さらに、「気持ち良くなる」ことや「ハッピーになる」ことも強調される点です。
確かに、「何かができること」「美しくなること」「気持ち良くなること」「ハッピーになること」など、どれも素晴らしいことです。しかし、それは結果であって、ヨガをする過程において、私たちはもっとさまざまな体験をしているものです。
ヨガをしていたら10人中10人が同じように気持ちよくハッピーに感じるわけではないはずです。体の硬い人が前屈や後屈のポーズの最中に「気持ち良く感じましょう」とか「痛いところがあったら笑顔でハッピーでいましょう」と言われても、時には違和感を感じるかもしれません。
私たちが実際にヨガで感じるのは必ずしも気持ち良さだけではなく、強張りや緊張といった身体感覚から、体に対する憤りを感じたり、時には不安や謝りたい感情が湧いてくることさえあります。
しかも、ヨガクラスの中で「気持ちよくなる」とか「ハッピーになる」といった特定の意識状態を期待されると、私たちは自らの体験に集中できなくなるものです。自分に注意を向けることよりも、「みんなと同じようにしなくてはならない」「同じように感じなくてはならない」と思ってしまうからです。
このように「みんなが同じように体験して、同じように感じること」があたかも調和の証かのようにされてしまうのは、日本の社会や教育ではよく起きることです。しかし、よりリアルな自分を知りたくて始めたヨガの世界にまで、そのような見せかけの調和を持ち込むのはとても残念で勿体ないことであり、時には危険なことだと感じています。
ヨガの魅力はポーズの完璧さよりも、「今、ここ」で起きる自分の体験に止まる(存在する)ことにあると思います。と言うのは、その体験に止まることで、人生の悩みや苦しみ、葛藤や不安、見栄や執着心、夢や願望といった主観的な自分の姿が浮き彫りになるからです。そして、そのことに意識を向けることで、「今、自分の中で何が起きているのか?」ということに気づく力が養われるからです。
その体験が心地よくても不快であっても、そのままの体験に止まるということは自分を受け入れる行為そのものです。体を通して自分の主観の世界を価値判断せずにそのままに観察し、何が起きているのかに注意を向けることです。それができれば、人生の苦悩の原因の多くは自分の内にあることに気づかされてきます。
苦悩の原因が自分の内面で起きていることに気づけば、外に向かってその原因を探し回ることも、人や周囲の状況を責めることも少なくなるでしょう。
苦悩の多くは心の過剰な反応から生じます。だから、心の反応に気づき、その反応から自分を解放してあげればいいのです。
では、どうしたら、それが可能になるのでしょうか?
ヨガではまず体を使います。心の反応は必ず体の緊張となって現れるからです。
まずは、体に注意を向け、そこで起きている緊張に注意を向けることです。気づいただけで簡単に緩められる緊張もあります。しかし、多くはそれだけでは緩められないでしょう。
そこで、ヨガではさらに呼吸を使っていきます。体に疲れや心に緊張が溜まってくると誰でも体全身で深呼吸をしたり、ため息を出したりするでしょう。呼吸は、誰もが本能的に使っている効果的で安上がりな弛緩剤なのです。
だから、緊張に気づいたら、体を動かし呼吸をすればいいのです。
体の動きと呼吸の流れがしだいに協調されてくると、自然と心が落ち着き、過剰な反応が静まってくるでしょう。いずれストレスへの葛藤は軽減し、安らぎや落ち着きを取り戻していくものです。
一見、デスクワークで疲れた時に、背伸びをしたり、首や肩を動かして緊張を解すのと似ています。ただ、ヨガは、もっと丁寧に注意深く、呼吸と共にリラックスして、感じながら自分の内面に向かっていく意識的な行為(アクション)です。
そして、いずれ体の緊張と心の反応との間に密接な関係があることを体で理解していくでしょう。心の反応から自分を解放してあげられるのはその時です。
人生の苦悩の原因は自分の中にあるという意味で、自分自身を知る為のヨガであれば、それはセラピーとしても活用できる可能性が大いにあります。外見の形ではなく内面に意識を向けるヨガ。形だけの実践ではなく、実践の中で生じる自分自身の体験に意識を向けるヨガとして、非常に画期的な「クリパルヨガ」というヨガがあり、また、「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」というヨガセラピーが米国にあります。
クリパル・ジャパンは、その橋渡しとして、米国クリパルセンターで開発された「クリパルヨガ教師トレーニング」と「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー養成コース」をそのまま日本語で日本人が受けられるように、ヨガの理念を理解し、実践方法を伝えることのできる指導者やヨガセラピストを育成してきました。
苦しみであれ喜びであれ、自分の中で起きていることから目を背けずに正直に向き合ったり、心の反応に気づいて、そこから自分を解放したりすることは、多くの人がイメージするほど難しいことではありません。
ただ、最初のうちはヨガのメカニズムをよく理解し、本人の体験を尊重してくれる指導者が必要になるでしょう。
巷で外見的な柔軟性や美しさを強調するヨガが注目される一方で、生徒たちの体験に自らの注意を向けてあげられる、またそのような意図を持った指導者を見つけるのは残念ながら難しいでしょう。
クリパル・ジャパンは、安心・安全な環境で一般の人々にヨガを指導すると共に、信頼できるヨガ教師とヨガセラピストを育成することに専念してきました。これからもこのスタンスを変えることなく一貫した理念で社会に貢献し続けるために、まずはそのトレーニングを提供できる拠点の確保です。
そのために、2023年、私たちクリパル・ジャパンは、その拠点を都心から近く自然豊かな埼玉県飯能市に作る決意と共にこのプロジェクトを立ち上げ、その実現に向けて大きな一歩を踏み出したいと願っています。
これまでの活動
1981年
神奈川県西湘地域でヨガ指導をスタート
1994年
「クリパルヨガ」の指導に専念
2000年
「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」
個人セッションをスタート
2004年
渋谷にて「クリパル・ヨガスタジオ」開設
2006年
三浦まきこ主宰の「銀座MUKUスタジオ」と合併し
株式会社クリパル・ジャパンを設立
2007年
「クリパルヨガ教師基礎トレーニング」開催
2011年
世田谷区下北沢にスタジオ移転
2015年
「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」
養成コース開催
2017年
「クリパルヨガ教師トレーニング」
アドバンストレーニング開催
2020年
スタジオ閉鎖に伴いオンライン配信をスタート
2022年
都内のレンタルスペースを利用したトレーニング再開
日本語による海外トレーニングの開催
クリパル・ジャパンはヨガアライアンスの登録ヨガスクールとして、ヨガの叡智を現代生活に生かすべく、海外で実績のあるトレーニングを日本語で提供してきました。
米国最大のホリスティックセンターであるクリパルセンターとの関わりは1980年代に始まり、2007年以降、クリパル・ジャパンでは50年近い歴史と実績のある「クリパルヨガ教師トレーニング」を日本で開催してきました。
また、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)認定の「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」養成コースを、2015年創始者のマイケル・リーを日本に招き最初のトレーニングを開催しました。
クリパル・ジャパンの理念
クリパル・ジャパンは、心身の成長を促すヨガを、自己探求の手段としてとらえ、より健全で調和のとれた生活に役立つようにヨガを普及することを理念としています。
その観点から、私たちは、参加者に特定の価値観や意識状態を強要することなく、彼らの体験を通した気づきによって主体的に自分自身を見つめ、相互に安心して学び合える安全な環境を提供することを努めてきました。
スタジオの開設場所
〒357-0035 埼玉県飯能市柳町9-17 すみやビル2F
(西武池袋線飯能駅徒歩5分/八高線東飯能駅徒歩4分)
資金の使い道
クリパル・ジャパンの理念に賛同いただき、「クリパル・ヨガスタジオ」の実現にご支援をいただけましたら幸いです。
・クリパルヨガスタジオの改修工事費+設備費(ヨガ備品等)
・CAMPFIRE手数料、広告費の一部
それぞれの一部として、上記の用途に大切なご支援を使わせていただきます。応援してくだるみなさまの想いを大切に「クリパル・ヨガスタジオ」としていきます!どうぞよろしくお願いいたします。
実施スケジュール
・クラウドファンディング実施期間:2023年2月5日〜3月20日
・スタジオ工事開始日:2023年3月1日
・グランドオープン:2023年4月9日(日)
最後に
ヨガは精神性を兼ね備えた素晴らしい健康法でもあり、「今」を大切に生きていく力になるものです。どこか遠いところの到達すべきゴールとしてではなく、自分自身の生き方を見つめたり、人生を豊かにするための手段としてヨガをとらえれば、誰にでも日常生活を心身共に豊かに生きる力となり智慧となってくれます。
ただ、最初のうちはヨガのメカニズムをよく理解し、自分の体験を尊重してくれる指導者が必要でしょう。その為にクリパル・ジャパンは、信頼できるヨガ教師とヨガセラピストをこれからも育成していきたいのです。
たくさんの人々が人生の指針を求め、生きる原動力を模索しているこの時代に、ヨガの実践と智慧を共有することで地域や社会に貢献していきたいと願っています。
一人ひとりの自立と共に学び合えるスペースとして、「クリパル・ヨガスタジオ」の再開にご協力ください。よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る飯能のクリパル・ヨガスタジオ:その後の活動
2023/09/04 10:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
プロジェクト終了後のご報告
2023/05/14 16:54こんにちは。クリパル・ジャパンです。「クリパルヨガとヨガセラピーの拠点となるスタジオ再開支援!」プロジェクトが終了して2ヶ月程が経過しました。皆さまのお陰で、4月9日のオープニングイベントを皮切りに、各種入門クラスやワークショップ、「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」の集中コースや個人セッション、「アーユルヴェーダ・ヘルス・カウンセリング」まで、少しづつですがスタジオの活動が続いています。オープニングクリパル・ジャパン スタッフ「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」一般コースまた、先週の段階でリターン商品の書籍、DVD、ヨガマット用ストラップの発送はすべて完了しました。万が一商品が未到着な場合は、ご面倒ですがクリパル・ジャパンまでご一報ください。オンラインクラス3ヶ月チケットや今後開催される集中コース、ヨガセラピーの個人セッションをリターンとされた方は、最後までぜひ楽しんでもらえたらと願っています。このサイトからの活動報告は今回で最後となりますが、改めまして皆さまの温かいご支援に心から感謝を申し上げます。例年と比較して5月にしては肌寒く感じる日々ですが、どうかお体に気をつけてお過ごしください。今後ともどうぞ末長くご支援くださいますようお願い申し上げます。クリパル・ジャパン代表三浦敏郎 もっと見る
メッセージとロゴ入り「ヨガマット用ストラップ」の仕上がり報告!
2023/03/29 11:35「クリパルヨガとヨガセラピーの拠点となるスタジオ再開支援」のリターンとして、オリジナルのヨガマット用ストラップを作りました。その製品が仕上がってきました!刺繍布とレザーの数量限定品は3ヶ月チケットとセットで支援してくださった方々へ。両面レザーのストラップも、裏表の色違いで、組み合わせも一つひとつ違います。しなやかで、美しく、長く使っていただけそうです!ストラップに入れたメッセージはConstant change; constant growth; (セミコロン)は、,(コンマ)より長く.(ピリオド)より短い「区切り」として使われますが、A;BはA>Bのような関係になく、むしろAとBは関連性が高い場合に使われます。例として、仏人哲学者デカルトの有名な一節「我思う、故に我あり」を英語表記するとI think; therefore, I am. となるそう。(コンマで繋げられた文もよく見られますが、文法的には;か. の方が適切とのことです)「常に変化すること」と「常に成長すること」が、自分にとって、どのように関連しているのか?クリパルヨガやフェニックス・ライジング・ヨガセラピーの体験が、それを理解するサポートになると思います。ストラップは、一つ一つ、職人さんが手作りで作ってくれています。製品が揃うのは4月半ば過ぎの予定。全て出来上がってから、皆様へ、一つ一つ郵送させていただきます。何色が届くか、楽しみに待っていてください。クリパル・ジャパン三浦まきこ もっと見る
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