国の重要伝統的建造物群保存地区である薩摩藩最大の武家屋敷群・出水麓にできた初のホテル「RITA 出水麓宮路邸」。この敷地内に、サツマサムライサウナ(通称：サササ)をクマタイチ氏を講師に迎え、鹿児島大学と共同で作ります！

築120年の歴史ある建物を活用した武家屋敷ホテル「RITA 出水麓宮路邸」に、建築を志す鹿児島大学の学生と、サウナにアツい情熱を注ぐ建築家のクマタイチ氏が「サツマ・サムライ・サウナ」(通称：サササ)を作るプロジェクト。薩摩藩最大規模を誇る「出水麓武家屋敷群」の活性化に役立てます。

「サササ」とは？

「サツマ・サムライ・サウナ」の略。サウナにかける情熱が非常にアツい建築家・クマタイチ氏の協力のもと、鹿児島大学と共同で立ち上げたプロジェクト。そして、そのサウナの名称です。クマタイチ氏が講師となり、ワークショップ形式で昨年10月に開講。学生たちが提案した図案をブラッシュアップしながら、RITA 出水麓宮路邸(運営：株式会社いづる)に１つのサウナを完成させていきます。

このサササプロジェクトは、下記のメンバーで推進しています。

構成メンバー：株式会社いづる、鹿児島大学、クマタイチ氏、株式会社ジャッド、37design

クマタイチ氏のプロフィール

建築家。TAILAND主宰。1985年東京生まれ。2014年シュツットガルト大学マスターコース修了。2016年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。2017年-2020年SHoP Architects(NY, USA)勤務。2021年TAILAND始動。2020年から東京を拠点として活動する。https://tailand.jp/

このプロジェクトで実現したいこと

徳川幕府から一目置かれ、幕末には数多くの傑人を輩出した「薩摩藩」。

その薩摩藩において最大規模を誇り、屈強な武士が集められていたと言われる場所が「出水麓武家屋敷群」です。

その一角に、築120年の武家屋敷を改修したホテル「RITA 出水麓宮路邸」が誕生したのが、昨年6月のこと。

この「武家屋敷ホテル」の敷地内に、この土地を象徴するようなサウナを作りたい。

〝サウナが好き！〟という興味や好奇心を、まちの魅力や歴史を知る入口にしてほしい。

自然いっぱいの静かな環境で、心身ともに〝整う〟感覚を味わってもらえたら。

という想いで「サササプロジェクト」を立ち上げました。

【サササ構想図】

鹿児島大学の学生が描いた案。遊び心を感じるデザインの中にも、「出水麓武家屋敷群」の歴史ある町並みを象徴する〝石垣〟を煙突部分に取り入れました。サウナストーブもこの石垣の煙突の中に入る予定です。

※江戸時代からの地割が残る「出水麓武家屋敷群」では、石垣を貴重な文化財として保存しています。

「RITA 出水麓宮路邸」のご紹介

１日３組限定の「武家屋敷ホテル」として、昨年6月にオープンした「RITA 出水麓宮路邸」。

大河ドラマ「篤姫」のロケ地にもなった築120年の「旧宮路邸」を改修・活用しており、母屋・蔵・畑の全てが現存するなど、江戸時代からほぼ変わらない地割が残る貴重な武家屋敷です。

薩摩藩士はかつて「半農半士」の生活をしていたと言われており、戦のない平時には農業を、有事の際には武士として戦っていました。「旧宮路邸」には、この「半農半士」の生活様式がよく表れており、ホテルとなった現在も、土間や囲炉裏、かまどの跡や、目上の武士を迎える客間に使用されていた赤茶色の漆喰壁〝ベンガラ壁〟等が残っています。

古き良き日本の建物を活用した宿は、若い人には新鮮に、年配の方には懐かしく感じられ、幅広い年齢層の方に喜んでいただいています。