※このプロジェクトは、2023年2月25日(土)-28日(火) 新宿住友ビル三角広場にて開催のクリエイティブの祭典 「NEW ENERGY」と株式会社パルコが運営する当クラウドファンディングサイト「BOOSTER」がサポートしています!参加プロジェクト一覧は↑こちらhttps://camp-fire.jp/curations/new-energy)よりご覧ください。 


はじめにはじめまして。GRAVETOKYO(グレイヴトーキョー)です。

GRAVETOKYOとは・・・葬儀ブランドとして2015年から活動しております。「棺桶・骨壺・遺影」などの葬儀用品を扱い、アトリエでは入棺体験ワークショップを開催しています。

20代のころから友人・先輩・後輩を亡くす経験が多く、葬儀に出るたびに感じていたことがありました。若い方が亡くなると、大抵は親御さんが喪主になります。子を亡くすことはとても悲しく辛いことで、悲しみが強すぎるがあまりに葬儀について深く考えられない、考えたくない。その結果、生前の故人を感じられない葬儀になってしまうことでした。もし今自分が死んだら?自分の好きなデザインとはかけ離れ(すぎて)いる、生前だったら絶対に選ばない日本のオーソドックスな棺桶に入り、真っ白で大きなあのデザイン性皆無な骨壺に入る(※東京の斎場では指定骨壺です)のか・・・

棺桶と骨壺は本当の意味での「自分の終の棲家」です。

人生の半分以上をデザインやプロダクト企画の仕事をしてきた自分にとって「自分が好きではないデザインで最期を迎えること」は考えるだけでも耐え難いことでした。

自分の最期が「好きではない」もので囲まれるのは苦痛だな、と。

私の好きなデザインは万人受けするものではありません。どちらかというと個性的でニッチなほうに入るでしょう。

過去には女の子用のブリーフブランドを作ったことも。
ちなみにブランド名は私の幼いころからのニックネームでした。

それでも私は私の入りたい棺桶・骨壺をデザインしたいし、こだわりのあるひとたちには自分の入りたい棺桶をオーダーしてほしい。そんな 自分の最期を選べる世の中にしたいと思っております。是非、ご支援、応援よろしくお願いいたします。

私は10歳のころから希死念慮があり、それは時間の経過とともに強くなったり弱くなったりしていますが、少なくとも今でも持っている感情です。死を考えることは「どう生きるか」を考えることだなあと日々思っているのですが、現在の日本において、「死」を語ることはなかなかハードルの高い行為です。こどものころ、親や祖母に連れられて墓参りに行き、お寺で住職の説法を聞いたり、お寺にかかる地獄絵などを見たりしていたころは日常に「死」の話が入っていたのに、東京に出て墓参りも行かなくなり、お寺も行かなくなり、死が日常から遠ざかってしまった、そんな気付きもありました。

解決したい社会課題

2015年、エンディング産業展に出展した際のブース

「葬儀業界にデザイナーはいません」

2015年、エンディング産業展に出展した際、同業他社の方から口々に言われたことでした。近年ではプロダクトデザイナーとコラボレーションするメーカーさんも増えていますが、残念ながら私が求めているものではありませんでした。

そんな折、小さなお子さんを亡くした親御さんから「子供が好きだったキャラクターの葬儀具で送ってあげたかった」と言われました。現在の葬儀具には選択肢はほぼありません。もちろんキャラクターのデザインもありません。亡くなるのは高齢者が多く、その固定概念がデザインを邪魔している気もしています。死は万人に訪れます。どんな年齢でも、自分の好きなデザインで最期を迎えられる、後悔のない葬儀を作ることが私の使命だと思っています。

このプロジェクトで実現したいこと

家族の遺影、どのように飾ってらっしゃいますか?私の祖父母の遺影は時代のせいもありますが、ブルーバックの背景で、フレームも寂しいものでした。ふと思い立って、生前好きだったもので周囲を飾ってみたところ、写真の表情が変わったような気がしました。証明写真のような無機質な写真が、微笑んでいるように見えたのです。

もちろん写真は変わりませんが、周りの「好きだったものたち」の存在が幸せそうに見せるこの効果はすごいと思っています。ご自宅にある遺影が変わるだけで気持ちにどんな変化がもたらされるのか。日常のなかに存在する「死」に「HAPPY ENDING」という概念を加えたいのです。

私のことをかわいがってくれた大好きなおじいちゃん。右がもともとの遺影写真です。

また、先に書いたように、私も長年希死念慮を抱えて生きてきました。そんなとき、たまたま入棺体験を知り、そして経験してまるで生まれ変わるような意識の変化を感じました。単なる「木の箱」なのに、入っただけで周囲と隔絶されるような、別世界に入ってしまったような気持ち、そしてふたを開けられた時には生き返ってきたような気持ち。入棺体験での経験は100人いれば100とおりの感情が生まれます。不眠症の方が爆睡してしまうなんてことも。仮の死を体験することで、死を強く意識し、翻って、生きることの喜びが生まれる方も多いです。


死は生まれてきた以上避けて通れない、私たちの日常の延長線上にあるもの。忌み嫌って考えることをやめるのではなく、考えることでより日常が豊かになる。そんな変化を感じていただけると嬉しいです。

これまでの活動

製作と並行して、東京都江東区のアトリエにて入棺体験ワークショップを開催しています。

リターンについて

皆様はこれまでの人生で「死」を意識したこと、感じたことはありますか?

今回、皆様にお届けするリターン商品はこれまで死について考えてこられた方にも、まったくそうでない方にもご興味をもっていただけるよう、日常にそのままお使いいただけるようなアートと、体験をご用意いたしました。

ご自宅に既に遺影をお持ちの方は、その遺影が変わるだけでご自身の感情や生活がどんなふうに変化するのか。

入棺体験で死に対する考え方がどんな風に変化するのか、また、どんな感情が生まれるのか、そして本当に熟睡できるのか。

是非この機会にお試しいただきたいと思っております。

メディア掲載実績

・テレ東プラス「かわいい棺、骨壺、遺影を作る人が増加!入棺体験で「生まれ変わった気持ち」になる人が続出する理由」

・いい葬儀「スワロフスキー輝く骨壺!GRVETOKYOから」

・CHANTO Web「40代女性作家が提案する新たな「手元供養」のかたち「最期こそ自分らしく」

応援メッセージ
株式会社ハウスボートクラブ 会長 村田ますみさんより

●2015年のエンディング産業展で出会ってから、かれこれ7年。Grave Tokyo の大ファンです。 私がいつも「葬送はもっと自由に、クリエイティブに!」と伝えているメッセージをカタチにしているのがミケラこと布施美佳子氏です。最期こそ自分らしく!私も早く自分の棺のデザイン考えてお願いしなきゃ!! 

納棺師 大森あきこさんより

●納棺師にとって死は身近なものですが、普段の生活の中で死は遠い存在です。 ミケラさんオリジナルの棺を使った入棺体験は『死は悲しい、暗い』そんな既存の概念をぶち壊し、死を考える特別な時間に。オススメです。 

納棺師 丸山裕生さんより

●これまでの葬儀はベーシックで、落ち着いた色を好む世界でした。しかしそこにカラフルさとデザインを持ってきた、布施さん。 かわいいお葬式の予感がします。知ったからには心を射抜かれてしまう方も多いはず! 

資金使途

 今回ご支援いただいた資金は、新しい棺桶の製作と、かわいい葬儀・入棺体験をより多くの方に広めていけるように、広告宣伝費に使用いたします。

目標金額25万円

製作経費:10万円
広報費:6.75万円
手数料:8.25万円 (30%+税)

実施スケジュール

ープロジェクト自体の実施スケジュール

2022年5月初旬~順次リターン発送

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

2014年、初めて「葬儀ブランドを作りたい」と思いました。当時は時期尚早、10年早いよ、など口々に言われたものです。

しかし2015年、ブランド「GRAVETOKYO」を持って葬儀業界の展示会に出たとき、20代の女性にも80代の女性にも「こんな骨壺に入りたい・・・!」と言われました。同業他社の50代女性からも「母とおそろいの骨壺に入りたい。あなたの骨壺が欲しいです」と言われました。その瞬間、「私が考えていることは間違っていない」という確信が生まれました。

葬儀業界に携われば携わるほど、デザインの限界を感じてしまう・・・年齢や性別や予算でくくられ、「これでいいでしょ」と勝手に決められてしまう・・・そうではない、デザインから選ぶ葬儀というものがあってもいいのではないか

これだけライフスタイルはデザイン優先の世の中なのに、どうして一番大事な人生の最期がなおざりになってしまっているのか。

少し話がそれますが、葬儀ブランドを立ち上げてから「介護・終活」をテーマにした友人との飲み会を定期的に開催しています。その話を別の知人にしたときに「介護や終活のことを考えながら飲むなんて気持ち悪いし怖い、よくそんなことができるね」と言われたことがとてもショックでした。すべてのひとにあたりまえにくる老後、それすらも忌避してしまうのか、と。死は怖いもの、だけではなく老いることは怖いこと。では私たちはどこに向かって生きているのか。私の人生のゴールは死です。ただし、死ぬときには「ああ、よかった。後悔のない人生だった」と思って死にたい。そのためには死について考えなければいけない、というのが私の考えです。すこしでも早く、すこしでも多く、死や葬儀について考えることがひいては自分の人生を湯豊かにしてくれるのではないか。このプロジェクトがそんなきっかけになれれば本望です。もし共感いただける方がいらっしゃいましたら、どうぞ応援お願いいたします。

チーム/団体/自己紹介・活動実績など

ここまでご覧いただきありがとうございます。はじめましての皆様、自己紹介させていただきます。

振り返ってみると、幼いころから死について考えている人生でした。

10歳のころに初めて希死念慮を意識しました。しかし自死は大変難しいこと。生きるしかないのであれば、自分の好きなことをやりたい、と高校卒業後は服飾の道へ進み、中学生のころから大好きだったアパレルブランドに入社することができました。その経験をもって、玩具メーカーに転職。玩具メーカーの中での新規ブランド立ち上げや、キャラクターとアパレルブランドとのコラボレーションを担当してきました。そんな中、20代から周囲の友人や先輩、後輩が亡くなることが増え、あらためて死について考えることが増えました。通夜、葬儀に立ち会うことも多く、自分の死を考えたときにこの現状を変えたいという強い思いが沸き上がり、2015年、葬儀ブランド「GRAVETOKYO」を立ち上げました。諸事情によりそのあとすぐにブランド休止となってしまいましたが、私の情熱は更に燃え上がり、2022年リブランドして復活。骨壺中心だった2015年から棺桶中心に変わり、現在はデザインとアートの文脈で葬儀を変えていきたいと思っております。

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