はじめに・ご挨拶

株式会社MOVE ON 代表笠原慎也と申します。
2004年栃木県宇都宮市のはずれの住宅街にて夫婦で小さなレストランをはじめ19年ほど続けて参りました
現在法人化し栃木県内で現在計4店舗展開している会社となります.
株式会社MOVE ON

私どもの会社は
「美味しいものを通じ人を幸せにする」を理念に
食事から人を幸せにしたいという想いで手作りにこだわり、
食材や調味料にひとつひとつこだわり、お店作りそして料理をしています。

はじまりは2004年 実家でもある
母が経営していた「まるよし酒店」という古い酒屋の2Fで
夫婦2人で始めた20席もない小さなカフェレストランでした。
店名は「Maruyoshi」
スマホはもちろんインターネットもあまり盛んではなかった時代
場所もわかりづらい高齢化が進む住宅街。こんなところに人が来るはずがないと
親戚や友人の多くに反対されるような場所でした。

しかし私の修業時代の上司に
「オイシイモノを丁寧に作り、オモシロイ場を作る。そこに人は集まる」
という言葉を信じじっくりと腰を据え、お店作り、場づくり、料理を作り続けました
そうすると少しづつですが、仲間が集まり、お客さんが集まり始めました。

わかりづらいといわれた立地も、宝探しのように探し当ててくれる方が
口コミで広げてくれて、地元の雑誌などにも取りあげていただき、
小さい店は次第にお客様でいっぱいになってきました。
そして3年目1Fの酒屋を改装し2Fのレストランでもお出ししていた
パンや焼き菓子を販売できるお店に改装しました。
それが現在のRhythble(リスブル)というお店となります。
2Fで食事をして、1Fで焼き菓子などのお土産を買う。
ちょっとづつ私のやりたいことが形になってきました。
そんななか、同級生である友人がうちの近くにお店を出したいと言い出し
近くにベーグル専門店をオープン。
ベーグル専門店という当時あまりない形態でしたが
口コミで直ぐに人気店となり、私が住むこの町は
ちょっとずつですが活気づき店づくり、
場づくりは順調に進んでいきました。

そんななか、忘れもしないあの大震災がうちの店を襲います。
そう東北大震災です。
うちの店はめちゃくちゃとなり、近所の家は塀も倒れ、
家ごと倒れているところもありました。
さいわいけが人はなかったのですが、あたりは混乱のなか、
カフェに食事に来る人など皆無でした。
ぐちゃぐちゃになり誰も来なくなったお店の現状に
私はただただ立ち尽くすだけでした。
しかしスタッフが割れて散らかっている
お皿を一つ一つ片付けているのをみて
涙ぐみながら私もお皿を拾ったのを覚えています。
明日からどうしよう。お店は再開できるのか。様々な不安を抱えながら
昨日と変わってしまったそんな現実を前にわたしはただ下を向くだけでした
そんな私の背中を押してくれたのは、やはりスタッフであり、仲間であり、家族でした。
ぐちゃぐちゃだったお店のごみを片付けていって、
少しづつ以前のお店の姿を取り戻してくれました。
そんなみんなの頑張りを前に、いつまでも下を向いていてはいけない。
そう思い、とにかく進む。進もう。
「お店がダメならパンを焼いて自転車に載せて売りに行こう。」
いまなら無茶と思えるような言葉ですが、あの時はそうするしかないと、
自分を奮い立たせ、とにかく動き出しました。

手作り感あふれる見た目ですが、当時は必死で
材料をかき集めつくった、スーパーマシーンです。
そして、近所の皆さんが何よりも応援してくれて、
本当に感動したのを覚えています。
このときからのお客さんは今もいて
この時から、地域密着ということを深く意識しはじめました。
そんなことをやりながらちょっとずつ日常を取り戻し
もう、普通の日常なんて戻ってこないんじゃないかと思った
あの日々は、ちゃんと平和な日常に戻っていきました。
この時私が学んだこと。
「どうにもならないことなんてない、とにかく進む
後ろ向きでもいい。とにかく進めば、見えてくる景色は変わり
現実は変わる」
そういう想いが確固たるものとなり
今の会社名MOVEONとつながっています。
そして、紆余曲折しながら小さなレストランとお菓子屋を17年続け
周りにも仲間も増え、お店を始めたとき思い描いた姿がなんとなく
形になってきたそんなとき、
私のお店作りを評価していただいた地元の百貨店から出店のオファーを受けます。
レストランで提供していたデリを販売するデリカテッセンとしてのオファーです。
いままでこじんまりとやってきたこの店に2店舗目
悩みました。本当に考えました。
そしてなにより一番の問題は、
夫婦2人でやってきた小さなお店に
任せることのできる人材など育ってはいませんでした

2店舗目を始めるとなると求人をかけて採用しても
私が自ら立ち上げメンバーとして切り盛りしなくてはなりません。
そうするといままでやってきたレストランは必然的にお休みすることになります。
今まで大切にしていた地元、地域密着でやってきた、
お店をしめてやるような意味はあるのかと、

ここでも多くの人に反対されました。
多くのお客様にも引き留めていただきました
しかし、この一手がかならず私を次のステージに進めてくれる
そんなぼんやりとした感覚が頭にあり
震災のとき時学んだ「進め!」という言葉を胸に私は一歩踏み出しました。
法人化を決め、2店舗目を出店する覚悟を決めたのです。



04DELIという名前のデリカテッセンです。
おかげさまで、小さなレストランのころの名前を知ってくれている方も多く
売り上げも好調。
そんなこともあり百貨店の同系列の鉄道会社からも出店のオファーをいただき
栃木が誇る観光地。世界遺産 日光東照宮の畔にて出店が決まります。

manten chicken grill nikko nishisando
マンテンチキングリルニッコーニシサンドウ
という名前のお店です
写真の通りチキンを炭焼きと秘伝のたれで焼き上げるお店です。
プレオープンなどを重ね、反応は上々
悩んだけどやってよかった。覚悟を決めてよかった。
動けば現実はいいほうへと動き出すんだと思いました。
本当に良かったとかみしめていました。

しかし、そこから本当の試練が待ち受けていたのです。

時代はコロナ禍に突入することとなります。

あんなにたくさんいた観光客は消え、
東照宮は完成以来の参拝停止という異常事態になりました。
売り上げはほぼゼロ。オープンしたお店の売り上げがほぼゼロという
異常事態に私は焦ります。
何とかしなきゃと既存の店舗の売り上げの確保に走り回り
お休みしていたレストランもはやく再開しなくちゃと
奔走することになります。焦って焦って、不安な毎日でした。

今思えばその焦りが裏目にでたのかもしれません。
ある日こんな電話を受けます
「本店が火事です」
目の前が真っ暗となり、茫然となりました。
地震が襲ったあの日以来の衝撃でした。
急いで戻ったころには消防の方が帰るころで
警察や消防は茫然自失の私から事情聴取を繰り返します。
お店はすべて水浸し。17年やってきたレストランは
黒焦げとなり、もう再開することは難しい状況となりました。
いままでやってきたことが無となり
コロナの状況は依然厳しい。そんなことが連続で起こり
なんでこんなことばかり起きるんだと、自分を取り巻く環境を
責めました。恨みました。なんで自分ばかり。と

しかし、お店を始めたときから逆風ばかり吹いてきた私の経験は
本当に私を鍛えてくれました。
さんざん落ち込んだ後に気づいたのです。
周りを恨んでも何も変わらない。
やれることをないがしろにして、周りを責め
他人のせいにすることはやめました。
自分ができることはできることを丁寧に一つ一つやるだけだと。
「進もう」いまこそ私がそれを体現するときだと
そう思い、スタッフを鼓舞するように動き出しました。

今ももちろん、コロナの状況はあまり変わっていません。
不況は一層進んだ気がしています。しかし、
こういう経験をしてきたのは、今この時を乗り切るための
経験であったのではなかと思うほど
私のメンタルは強くなったと
そう思っています。
今やそれぞれの店舗に頼もしい人材も育ってきてくれています。

そんななか以前のレストランを再開してほしいという声を多くいただいています
しかし今回決断したのは私一人で切り盛りするようなレストランを
再開するという決断ではありません。

今まで助けてくれたスタッフたちの手助けとなれるような場所
スタッフたちが一層働きやすい場所を作りたい
そう考え今までレストランだった場所に
セントラルキッチンを作ろうと考えています。
ここで、お菓子や、惣菜を作ることで、各店のスタッフの作業を
楽にしてあげることができる
なにより、当社全体のクオリティも高めていけるそんなセントラルキッチンを作ろうと思っています。
もちろん、イートインの場を作り以前のようなカフェとして思い出してもらえるような
場所も作る予定です。
そんな場所の完成までもう少しのところまで来ました。
しかし、もう少しだけ予算が足りません。
私どものミスで起こした火事のことで皆さんに助けを求めることは
とても恥ずかしく、お願いしてもいいものかどうか
ぎりぎりまで悩んだプロジェクトです。
しかし、私の経験が言うのです。
恥ずかしくても、泥臭くても、後ろ向きでもいいからとにかく

「進め」
と、
そうすれば、臨んだ未来がきっと見えてくるはずだとそう信じて
今回のプロジェクトを立ち上げました。
どうかみなさま、私の悪あがきに、お力添えいただけますと嬉しいです。

MOVE ON


資金の使い道・スケジュール

今回支援していただいた資金は、全額セントラルキッチンで使用する
厨房機器の購入に充てさせていただきます。

令和5年3月クラウドファンディング終了
    4月セントラルキッチン機器購入&始動
    5月ごろリターン発送

rhythble
04DELI 東武宇都宮百貨店 
04DELI 東武栃木市役所店
manten chicken grill nikko nishisando


リターン  

当社の店舗からご家庭で楽しめる商品を中心にご用意しております

「原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。
商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。」 

<募集方式について>


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/03/11 14:49

    本日クラウドファンディング最終日となりました!挑戦を初めて40日間。セカンドゴールまであと10万円弱まできました!ここまで来れたのは本当に皆様のご支援とメッセージに勇気づけられたおかげです。本当にありがとうございました。その気持ちを、当社のYOUTUBEアカウントにて私からお礼の動画をアップさ...

  • 2023/02/06 13:04

    みなさま私どものクラウドファンディングに多くのご支援ご賛同いただきまして本当にありがとうございます!初日に目標金額に到達させていただけましたのも本当に本当に皆様のご支援のおかげです。うちの会社中にスタッフ一同の感激と感謝が吹き荒れております!さて本日ご報告させていただくのは現在残りの期間が34...

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