財政難のスリランカ・現地の宝石研磨職人の方たちを支えるプロジェクト
私たち「KARATZ(カラッツ)」は、宝石専門情報メディア「カラッツGem Magazine」や宝石専門通販サイト「カラッツSTORE」、各種SNS(Twitter、Instagram、Youtube)などを通して多くの方が安心して宝石を楽しめる環境づくりのための活動を続けている企業です。
私たちにとって、宝石研磨職人は欠かすことのできない大切なビジネスパートナーです。
そして、古来より多くの宝石が産出され、「宝石の国」と評されることも多いスリランカは宝石業界にとって非常に重要な国であり、そこで採れる素晴らしい宝石たちは長きに渡り世界中の人々の心を癒やし続けてきました。
しかし今、スリランカは政府の財政破綻という大きな窮状に陥り、人々は思うような日常生活が送れず苦しんでいます。
そこで今回、スリランカの宝石研磨職人の日常を守り、延いては スリランカの宝石産業全体を支えられるようなプロジェクトを立ち上げることとしました。
私たちができることは多くないかもしれませんが、「宝石の国」スリランカの宝石が今後もより多くの人の側で輝き人々の心を癒やし続けられるように、少しでも手助けになれればと思っております。
そのために、彼らを一緒に応援し、彼らが研磨した宝石を大切に守ってくれる方たちの存在が必要です。
多くの方のご支援が賜われますよう、何卒ご協力のほど宜しくお願いいたします。
なぜスリランカなのか?
「宝石の国」スリランカ
スリランカは紀元前の昔から様々な宝石が採れることで知られています。
スリランカで採れる宝石には、サファイアやルビーを始め、ムーンストーン、アクアマリン、トルマリン、クリソベリルキャッツアイ、スピネルなど誕生石としてもお馴染みの宝石たちのほか、シンハライトやエカナイトなどのレアストーンも数多くあります。
特にサファイアはブルー以外にも様々な色合いのものが採れ、良質のものも多いことから人気が高いです。
オレンジとピンクが混ざったような色合いで人気のパパラチアサファイアもスリランカで発見され、かつてはスリランカでしか産出されなかった宝石です。※現在はマダガスカルなどでも産出されます。
それ程多くの宝石が産出されるスリランカは、古来より世界中の人々に愛され、宝石の国として注目され続けてきました。
スリランカとカラッツの関係
そんな宝石業界にとって重要な国であるスリランカには、鉱山で採れた宝石を加工したり、研磨したりする工場なども多く立ち並びます。多くの方が宝石にまつわる仕事に従事し、スリランカの人々にとって宝石は生活する上でなくてはならない存在です。
スリランカの研磨技術は世界的に見ても高い水準と評価されています。カラッツでは以前よりスリランカの宝石研磨職人の方たちと付き合いがあり、その質の高さに多くのお客様からも高い評価を得ております。
コロナ禍で直接海外に行けない状況の中でも、郵送やメールなどの手段を使い取引を続け、深い信頼関係を築いてきました。
新型コロナ感染拡大と政府の財政破綻により困窮状態に
2020年初頭に始まった新型コロナウィルスの脅威は、他に違わずスリランカにも大きな影響を及ぼしました。
鉱山の稼働率が落ち、流通量も減少したことから、多くの宝石研磨工場では取引先からの依頼が激減し苦しい状況に陥ります。
さらに2022年7月、スリランカ政府が破産宣告をし経済破綻に追い込まれると、人々は仕事はおろか、日々の食事にさえ困るような生活を強いられ始めました。
スリランカを訪れ分かったこと
スリランカの経済が悪化したことにより、宝石研磨職人の環境も大きく変わってしまいました。例えば、工場では突然の停電が頻繁に起こり工場が稼働できず、納期が守れない状況に。それによって、今まで取引があった企業からの仕事が他の国へと移ってしまいました。
そんな状況下にあってもカラッツでは、スリランカの宝石研磨職人の生活を守りたいという気持ちから、継続的に仕事を依頼していました。それを彼らは大いに喜んで下さり、たくさんの感謝の言葉を頂きました。
海外渡航がある程度自由にできる状況になったらスリランカに赴き、そんな彼らに、「こちらこそありがとう」の気持ちを直接伝えたいとずっと思っていました。宝石に携わる者として、この環境下での、宝石採掘や研磨の現場を直接見ることはとても重要であり、宝石の国として重要な場所であるスリランカには近い将来行かなければならないという強い気持ちもありました。そして、2022年12月、ようやく機会に恵まれ、約10日間の訪問が実現しました。
スリランカを訪ね、宝石鉱山や研磨工場で働く方々に直に接して分かったことは、私が思っている以上に経済は厳しい状況下にあるということ。スリランカには多くの研磨工場がありますが、経済悪化により稼働できていない工場も沢山ありました。このままでは、スリランカの宝石研磨職人が職を失い、数が減少する恐れもあります。彼らの日常は私たちが考えている以上に大きな危機に直面していたのです。
現在のスリランカの人たちの生活
破産宣告以前も決して裕福とは言えず、経済的に不安定だったスリランカ。宣告以降はさらに悪化し、とても深刻な状況にありました。
停電がしばしば起こり、日々の生活に必要な物資の調達さえもままならず、思うように食べられない人たちも居ると聞きました。
働きたくても仕事はなく、運よく見つかったとしても、給与は1日500円ほどと小さな稼ぎにしかならない人も多くいました。さらに、子供たちが勉強に必要な文房具さえも不足しており、想像以上の悪い状況に何度も胸が痛くなりました。
現地にいる間に何かできないかと考え、今回鉛筆やノートなどの学用品を地域の小学校に寄付させて頂くこととしました。
真っ直ぐな瞳の子供達が、照れながらお礼を伝えてくれる様子に、私たちの方こそ、「ありがとう」と感謝を伝えました。
いま私たちにできること
スリランカの宝石研磨職人は世界的に見ても技術力が高く、真摯に取り組んでくれる方たちばかりです。世界でただ一人の技術を持っている方もいらっしゃいます。
しかし、日常生活を送ることも困難な今、彼らの多くが宝石の仕事を続ける未来を描くことが難しい現状にあります。
スリランカの研磨職人の技術が損なわれ、紀元前から愛され続けるスリランカの宝石たちが輝けなくなってしまう未来が近い将来訪れるかも知れないのです。
宝石業界に携わる人間の一人としては、それだけは避けたい、避けなければならないことです。
今私たちにできることは、一つでも多くの仕事を彼らに依頼し、彼らが今の仕事を続けられる環境を作ってあげることだけです。
仕事を依頼し続けることで彼らの生活を支え、彼らが後世に技術を引き継いでいく手助けができれば、スリランカの宝石たちの輝きも、失われずに済むと信じています。
しかしそのためには、彼らが研磨した宝石を大切に守ってくれる方たちの存在が必要不可欠です。
そこで、今回、スリランカで採掘され、スリランカの職人の高い技術によって研磨された宝石たちをリターン品としたプロジェクトを立ち上げることに致しました。
スリランカの地で生まれ、スリランカの宝石研磨職人の腕によって磨かれ輝きを得た美しい宝石たちをぜひお手元にお迎え下さい。そして彼らのが生活の礎を守れるよう共に応援と、温かいご支援をよろしくお願い致します。
実施スケジュール
3/5 クラウドファンディング開始
3/31 クラウドファンディング終了
4/上旬 リターン発送
資金の使い道
・リターンの宝石代金・研磨代金等
・プロジェクト諸経費(人件費・発送運賃等)
KARATZ(カラッツ) とは?
私たちKARATZ(カラッツ)は、宝石鑑定士が宝石の正しい知識を発信したり、誰もが気軽に相談できる場所を提供したいという思いから、宝石専門情報メディア「KARATZ Gem Magazine(カラッツ・ジェムマガジン)」(https://karatz.jp/) や公式Twitterを開設し、それらを通して日々宝石にまつわる多くの情報を発信しています。また、代表の小山は、国際宝飾展やGIAでセミナーを行ったり、小学生、中高生向けに宝石講座を行うなど、リアルイベントでも宝石の魅力を伝えています。
オンラインショップのカラッツSTORE(https://store.karatz.jp/)では、世界中から仕入れた、幅広い価格帯と種類の宝石や多くの世代に楽しんでいただける宝石道具やセットなどを取り扱っております。
最後に
最後までお読み頂きありがとうございます。
前回と変わらないのは、クラウドファンディングとはお金だけではなく、皆様のお心をいただくものだと思います。
KARATZ(カラッツ) の理念の一つ「宝石をより身近に」という思いは今も変わっておりません。
そしてそのためには、宝石を輝かせてくれる宝石研磨職人の技術を守ることも大切です。
高い技術をもって研磨されなければ、宝石は強く、美しく輝くことは出来ません。
「宝石の国」スリランカで採れる様々な宝石たちが、これからも美しい輝きを生み出せるよう、ぜひお力添え下さいますようお願いいたします。
宝石を愛する全ての人が笑顔になれる未来がきますように。
コメント
もっと見る