祖父から受け継いだもの

さつまいも、ネギ、お米を作っているこの畑は、僕の祖父が耕していたものです。当時、僕がまだ学生だった頃、農業とは無縁の生活をしていました。ダンスが好きで、仲間と一緒に踊り明かす日々を送っていました。小さい頃から祖父母の作った美味しいお米や野菜を当たり前のように食べていたのですが、祖母が他界し、それが食べられなくなったことで、今まで当然のように享受していたことが当たり前じゃなかったのだと気付きました。お米や野菜が食べられるという環境が素晴らしいことだと改めて気付き、祖父の手伝いをしようと思い、そこから農業を始めたのがきっかけです。
大学を卒業してからもしばらくは繁忙期の手伝い程度でやっていたのですが、祖父がひとりで生活することが困難になったタイミングで、自分で農業をやってみよう、と決意し、そこから本格的に農家としての生活が始まりました。

甘いさつまいも

さつまいもは元々作っていた作物ではありません。農業を自分でやっていく中で、自分の好きなものを作りたい、という思いが募り、2年前から作り始めました。
祖父が作っていた岩津ネギはとても美味しく、子どもたちも喜んで食べてくれます。しかし、もっと幼い子も美味しく食べられるものはないかと探し、さつまいもを作ることにしました。
さつまいもの植え付けは5月から始まります。収穫は9月から。秋口に採れたものが、冬、石焼き芋などにして皆さんの食卓へと届きます。

さつまいもを毎日の食卓に

さつまいもは収穫時期が決まっており、皆さんのところへ届く季節も決まっています。子どもたちに美味しいと思ってもらえるさつまいもを、日常の中で楽しんでもらいたい。どうにか自分のところで採れたさつまいもを毎日の食卓に並ぶ存在にできないかと考えました。
いろいろなところへ相談していく中で、菌で発酵させる製造方法に出会いました。兵庫県加西市にある、食品の研究をしている西村さんが「密封糖化製法(日本にて取得。特許第7162794号)」という、糖度を上げ、かつ日持ちするよう工夫した特殊な製法で特許を取得しているという話を聞き、相談に行ったのが、さつまいもペースト開発に繋がります。

西村研究所

菌で発酵、と聞いて思い浮かぶのは、味噌、醤油、甘酒などがあると思います。果たしてさつまいもをどういう形に加工できるのか不安でしたが、西村さんが特許を取得している製造方法を使えば、砂糖や保存料を使わず、さつまいもの甘味を最大限に引き出したものが出来るのではないかとワクワクしました。
何度も試行錯誤を繰り返し、たくさんの方の協力を得て、この『こうじあん 但丹さつまいも』が完成しました。

さつまいもの新しいカタチ

この『こうじあん 但丹さつまいも』という名前にはたくさんの意味が込められています。
「こうじあん」には、米麹から作られたあんであるということ、そして「但丹(たんたん)」には、但馬、丹波で採れたさつまいもを使用している、という意味を込めています。名前を見て、そこから連想してもらえるような商品を届けたいと願って名付けました。

この但丹さつまいもペーストは、パンに塗ってもいいですし、プリンやデザートに使っても甘味を失うことがありません。砂糖を使用せず、天然の甘さをそのままにしているのでダイエット中の方にももってこいです。
子どもたちが安心して食べられるものを毎日届けたい、という僕の想いをカタチにしてくれた西村さんには感謝です。

農業という仕事

農業をやっている、と言うと「偉いね」という言葉をよくもらいます。声を掛けてくれる方々、お客さんにはとてもありがたいと思って受け止めています。
今、ダンスチームの仲間が手伝いに来たりしてくれるのですが、その子どもたちも一緒になって農業を手伝ってくれています。大人からは「偉いね」という言葉が出ますが、子どもたちからはそういった言葉は出てきません。それはきっと、子どもたちはまだ、農業は汚くてしんどくて稼げない仕事だと思っていないからだと思います。この子どもたちが大人になったとき、その口から「農業やってて偉いね」という言葉が出ないような感覚になっていてほしいです。
確かに、農業は朝早くて、天候にも左右され、毎日土をいじりながら汗を垂らしている仕事です。しかし、そんな中でもたくさんの人に出会い、新しい商品を開発し、自分が育てたものを美味しいと言って食べてくれる喜びを知ってほしいです。
今の子どもたちが大人になり、職業を選ぶ際、農業が選択肢の一つとしてそこに在ることを願っています。

資金の使い道

皆さまからいただいた支援は、但丹さつまいもの量産、また、新商品の開発費用に充ててまいります。
これからも第二弾、第三弾と商品を開発していきますので、今後ともご支援、応援をよろしくお願いいたします。

リターンについて

リターンの内容は
①こうじあん但丹さつまいも2個+送料 3,000円
②こうじあん但丹さつまいも2個+岩津ねぎ油+クール便送料 5,000円
③こうじあん但丹さつまいも2個+岩津ねぎダレ+クール便送料 5,000円
④こうじあん但丹さつまいも1個+サンピースファームTシャツ+送料 5,000円
⑤こうじあん但丹さつまいも3個+岩津ねぎ油+岩津ねぎダレ+サンピースファームTシャツ+送料 10,000円
となっております。

リターンの中にある岩津ねぎを使用したねぎ油とねぎダレは兵庫県西宮市にあるbistro uni-toさんが開発してくださいました。
bistro uni-toさんのInstagramもチェックしてみてください!

※追記

TシャツのサイズをSサイズ、XLサイズに変更出来ます。MかLを選んでいただき、その後メッセージにて変更後のサイズをお知らせください。


実施スケジュール

2023年3月:プロジェクト開始
2023年4月:プロジェクト終了
2023年7月:リターン発送開始

最後に

このプロジェクトは、ただ自分が稼ぎたい、ということではなく、僕が住んでいる朝来市の地域を盛り上げるためにも進めております。地元の飲食店やスーパーでもこの但丹さつまいもペーストを使った新商品の開発を考えています。
そして朝来市の農家としてさつまいもを産地化させ、朝来市で農業を始めたいという方に向けて、どんどん発信していきたいと思っています。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください