素人のボランティアが作り上げてきた  古民家と融合させた手作り能舞台での能のイベントを、 さらに本格的なものに 向上させたい!

プロジェクト本文

お堅いイメージの 「能」の舞台 に反応してこのページを見てくださり ありがとうございます

私たちは、つくば市小田で、

築111年の古民家の再生保存維持活動をしている NPO法人華の幹です。

活動の主観は、日本の伝統家屋の古民家を、

次世代へ継いでいくため、「使って生かす」の精神で、

古民家をメンバーたち自らの手で修復しながら、

その古民家を”場“として様々なイベント

(郷土料理試食体験会、夏祭り 撮影会、写真展、演奏会、古民家体験会、交流会、各種講座など)

を開催して、資金を得ながら古民家の再生維持活用を続けていくことです。 

今回プロジェクトとして、

皆さんにサポート頂きたいのは、今年の1回分のみ

このイベントの中の一つ、毎年秋に開催している”能に親しむ会“ です。

もうすでに5回開催していて、今年6回目、

2018年9月29日(土曜日)16時~20時半の開催になります。

(雨天時 内容を縮小して 古民家内で開催予定。

*当日の天気が判明し次第 華の幹FBページにて公開。

https://www.facebook.com/oda.hananoki/ )

今までも開催しているのに、  

なぜこのタイミングで サポートが必要となったのか、

それは、 

今年、出演するプロ能楽師が急きょ激増することになり、

かつ、特殊演目のため舞台の一部作り直しが必要になったため、

その舞台作成材料費、出演料をサポート頂きたい。というわけです。 

今までは、できるだけ 出演者を主役と地謡2名だけ、など少なく抑え

(能は、本来お囃子(生演奏のバンドさんのような存在)、 

地謡(バックコーラスのような存在)に、

出演者が、シテ(主役)ワキ(脇役)さらに共演者たち(狂言方も含まれます)

など、総勢で何十人も必要だったりします。

さらに出演者がそれぞれ着る 装束 は、それをお借りするために

数百万からかかるものもあります・・・)

出演料を押さえるために、

出演者は主役1名のみでできるもの、また

能の一部分だけをご披露する形式をとっていました。

が、ここ数年の この会の盛り上がりで、

出演者が昨年に比較してもさらに4名増える、

出演者が沢山必要な演目で、

より本格的な舞台を目指そうという先生のご意向で、

2018年は、

例年と違う、

大人数の出演者が必要な演目を披露する舞台となることになったからです。

かつ、この演目のために

能舞台を一部作り替えないとならなくなりました。

(橋掛かりを伸ばす・・・など)

・・例年通りの舞台ならば、

毎年やりくりしている予算でできますが、

その急きょ変更となった部分、そこは、皆さんのご支援を頂かないと

難しい・・ということになったため、の、このプロジェクトです。

 

 

『華の幹の 能に親しむ会 は、普通の能のイベントとは格段に違います!!』

日本国内で能のイベントはあちこちでコンスタントに開催されていますが、

華の幹のように、”能のド素人が“ 企画して運営している能のイベントは、他にないと思います。 

また、能舞台が、築111年の古民家と融合した 

100%素人の手作り舞台!

(でも、実物を見てください!そこには本物のヒノキ舞台があります!)

背景の松の絵も、自分たちで描きました!

幕ももちろん自分たちで縫いました!!

100%手作りの能舞台!

で開催しているというのも、日本で他にはないと自負しています。 

そんな素人運営素人構築の特殊な舞台ですが、でも出演してくださる能楽師は、

観世流重要無形文化財能楽総合指定保持者の高梨良一先生他一流の先生方です。 

そして、2年目からは、

その高梨先生が直々に古民家で一般市民に能を教える寺子屋が始まり、

子供たちを中心に熱心な生徒さんたちが学び、

その発表会も第1部として開催するようになりました。

 

第二部がプロの舞台です。

 

能のド素人が企画しているため、

能の知識がない人が見ても、絶対に楽しめる!

能をもっと知りたくなる、

楽しめるそういうイベントであることをモットーに開催しています。

その一番の特徴は、イベントの構成にあります。 

能の素人だから、能の世界の常識を知らないからこそできた無茶ぶりの構成です。

 

華の幹 「能に親しむ会」の構成

 

第一部              体験教室の生徒の発表 

        寺子屋の生徒の発表 

(初心者から、ジョジョに、年期の入った生徒さんという順番で

発表を行うので、ジョジョに上達していく様子が、よくわかります)

        高梨先生によるお仕舞 *1

        体験教室の生徒さんへの修了書の授与式

 

*1 お仕舞とは 能楽師が紋付袴姿で(装束はつけず)物語のクライマックスシーンのみ(大体数分)を舞う、

 いわば能のオイシイとこ取りの、大胆な動きがあったりするのを楽しめる演目 

 

第2部  ご挨拶、お話

     (ふつう能舞台での公演では、事前の挨拶などしません)

     出演先生方によるお仕舞

     装束付け *2

     朗読 *3

     能 の上演

     出演者全員のカーテンコール 

    (能楽師は本来舞台が終わったあと絶対に舞台に戻りません)

 

*2 装束付け とは、能楽師が、ステテコ姿で舞台に出てきて、装束を付けていく様子を、全て舞台上で披露するものです。装束や小道具の説明もあり、美しい装束を間近で 縫い付けていく様子まで、じっくり見ることができます。その日の能のストーリーや見せ場の説明もあります。 先生方のフリートークもかなり珍しく、司会者とのやり取りが毎年面白くて、評判です。

*3 朗読  一般の皆さんが 能を見ない、もしくは能を楽しめない 理由ダントツ1位は、「ストーリーがわからないから」です。能は、観客の想像力を最大限に引き出しながらその幽玄の世界に入ることで、一見無表情な4本柱の能舞台が、夢幻無限の世界を作り出す最高舞台芸術です。 朗読で、その必要な観客の想像力を刺激しながら、感情移入しやすい朗読という形式で、ストーリーを観客にしっかりと伝えます。気分が盛り上がったところで、続いてすぐに そのストーリーの能が始まるので 演目を理解しながら鑑賞できます。

 

また、このイベントに関係する ちらし、当日配布パンフレットにも趣向が凝らされていて、チラシの構成も、能の世界での常識から外れた自由な構成で、当日の会場の雰囲気をできるだけそのまま伝えるような構図になっています。(毎年、このチラシの背景が、そのまま当日の天候で現れると評判になっています。( ´艸`)) 当日配布パンフには、ストーリーの説明もありますが、その物語の”どの部分“が演じられるのか がわかるようにもなっています。 

 

 

 

このやり方で、能を初めて観た!という観客が終演時、

「感動で涙を流す」会場のあちこちに という印象的な風景を、毎年創り出しています。 

 

 

「これまで全5回のイベントの改良の経緯」

 

2013年 初年度 

「羽衣」上演 出演能楽師3名 第1部のみ(プロの舞台のみ) 観客296名

 

2014年 第2回 

第1部 体験教室生徒発表 

第2部 「桜川」朗読+能 初試み 出演能楽師3名 観客358名

*桜川という演目を知らない人が多いと予想、初めて朗読+能という形式を試みる

まだ先生の完全な理解が得られず、朗読→装束付け→能 という順番で実施 

それでも観客の反応が大変良かった

 

2015年 第3回 

第1部 体験教室生徒発表 寺子屋生徒発表 

第2部 「巴御前」朗読+能 出演者能楽師4名 観客401名

 

*巴御前というドラマチックなストーリーで、朗読だけでも涙を流す人続出 

 装束付け→朗読→能 となるはずが、朗読のあとに、面をつける作業が入ってしまい

 朗読と能を続けての方が効果的であると確信 

   

2016年 第4回 

第1部 体験教室生徒発表 寺子屋生徒発表

第2部 「井筒」朗読+能 出演能楽師 4名 観客398名

*雨天のため初めて地元公立小田小学校の体育館で開催

*またほとんど知られていないストーリーの話で、朗読の重要性を感じ、

 初めて 朗読+直後に能という形式で実施 

 生徒たちの上達が目に見える形で現れ始め、大変な拍手喝采が起きる。

 それにより、先生が来年は生徒を第2部へ出演させることを決意   

 

2017年 第5回 

第1部 体験教室生徒発表 寺子屋生徒発表

第2部 「橋弁慶」朗読+能 出演能楽師4名子方1名、囃子方1名 観客384名

*寺子屋の生徒の上達により初めて生徒(地元中学生)が子方で第2部に出演 

*2016年までは、装束を身に着けて舞台に上がるのは1人だけだったが、この年、

 初めて、弁慶(シテ)と、牛若丸(子方)の2名の上演となった。

 ドラマチックな演目で、動きが激しい戦闘シーンに、そして、見事に演じきった、

 子方の地元中学生に拍手喝采が起きた。

 

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 2018年 9月29日(土)16時~20時半 開催予定   

 第1部 体験教室生徒発表 寺子屋生徒発表

 第2部 「船弁慶」朗読+能 出演能楽師名 囃子方名 

 (寺子屋生徒(小学6年生)が 第2部子方で出演予定)

*雨天時 内容を縮小して 古民家内で開催予定 

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2017年の、舞台は、この能に親しむ会の一つの転機になりました。

それまでは、予算が限られた中で、

少人数の能楽師(4名)のみでなんとかできる演目を‥というやり方でやってきました。 

能楽師4名だけでできることを・・・とやってきたのですが、

2017年、初めて新たに囃子方の笛方の先生の出演をお願いしました。

橋弁慶という演目に欠かせない音だからでした。 

また子方という役を演じられる生徒の上達があり、

先生の中で、もっと 本格的な舞台に近づけて 

観客の皆さんに楽しんでいただきたいという気持ちが高まり、

さらに、同じ寺子屋の先輩生徒が第2部で見事に演じる姿を見た生徒さんが、

先生に「僕も第二部に出たい」と直談判したことを受け、

先生も本気で、その子を第二部へ出演させること、

そして今年は、囃子方の太鼓、笛を、ワキ方もお願いし、より本格的な舞台に、と。

さらに、船弁慶という演目は、

特別に手のいる演目で、

さらに舞台の使い方も(大きな船という道具を使用するため)

舞台も少しリメイクしないとならないわけですが、

それをしてでも、やりたい と おっしゃってくれました。 

先生方は、

本来の出演料とはかけ離れた少ないボランティアなような金額で出演してくださっているので、

華の幹としてもそれに応えたい 

が、あまりに急な決断だったので(苦笑)

今年は、自力での資金調達が危ぶまれる・・ということで、

今回のクラウドファンディングへのチャレンジとなりました!

 

「クラウドファンディングで得られた資金の使用目的」

1、舞台のリメイクの材料代(作るのは、当NPOのメンバースタッフです。自力で作ります!)

2、新たに増える出演する先生方への出演料 及び装束代

3、リターン資金

4、キャンプファイヤへの手数料

 

▼リターンについて
5000円    

*感謝メール 

*能に親しむ会 優先指定席チケット1枚(座布団、おにぎり、お茶付き)

 

10000円   

*感謝メール 

*能に親しむ会 優先指定席チケット2枚(それぞれ座布団、おにぎり、お茶付き)

*能に親しむ会特製アルバム1冊(後日郵送)

 

200000円 

*感謝メール 

*能に親しむ会 優先指定席チケット10枚以内(座布団、特製幕の内弁当&お茶付き)

*能に親しむ会記念アルバム1冊 当日舞台動画DVD1枚(後日郵送) 

*当日パンフ特別賛助お名前掲載(希望の場合)

 OR

*寺子屋能教室見学、体験 (古民家カフェ華ランチ付き) 後日日程調整          

*能に親しむ会記念アルバム1冊DVD、当日舞台動画2DVD1枚(後日郵送) 

*当日パンフ特別賛助お名前掲載(希望の場合)

OR

*12月能の動画上映会参加券 (寺子屋能教室見学、夕食付)

*能に親しむ会記念アルバム一冊、当日舞台動画DVD1枚(後日郵送)

*当日パンフ特別賛助お名前掲載(希望の場合)

 

(企業向け) 

10000円    

*能に親しむ会 優先指定席チケット2枚(それぞれ座布団、おにぎり、お茶付き)

*当日パンフ賛助企業掲載(社名、一文掲載)

 

50000円  

*能に親しむ会優先指定席チケット4以4枚以内(座布団、特製幕の内弁当、お茶つき)

*当日パンフ賛助企業掲載 4センチ×10センチ枠

 

 

 

 

 

『そもそも奇跡の連続で実現した この“能に親しむ会“の開催』

能のド素人の私たちが、なぜ、

重要無形文化財能楽総合指定保持者の先生方の出演する

能に親しむ会を開催できるようになったか‥のストーリー。

 

(長いストーリーなので、時間がある方のみどうぞ。) 

 

能のイベントの前に、ある能面師との出会い

 

2012年 NPO法人華の幹で開催するイベントの中に、 

筑波山麓秋祭りというイベントがありました。

地域をあげての秋祭り・・ですが、いまいち盛り上がりに欠ける。 

なので何か、面白い企画はないかと 考えていたときに、

メンバーの一人が、

「伝統家屋に合うのはやはり日本の伝統文化だよ 

同郷の友達に能面師がいるから、能面展をやってもらったらどうだろうか。」と。

 

能面なんて、間近に見たこともなく、

でも、伝統文化、なるほど。と 

でもそんな6代目杢衛門の先生が 

まだ完全に再生が終わってもいない古民家で、イベントなどやってくれるだろうか? 

 

そんな心配の中、荒先生(6代目杢衛門)がいらっしゃいました。

再生途中の華の幹古民家は、

でも、見る目のある方には、すぐわかる、

今となってはもう採取不可能な立派な建材(松の木)の躯体、

組みのみで建てられている日本の伝統建築法の寄棟式母屋、

昔の職人の特出した技があちこちに見れる欅の細工見事な建具、

百年たっても歪みの全くでない柱や建具に魅せられ、

私たちの古民家を次世代へ”生きたまま“継いでいきたい 

だから、古民家を活用して、使って見せることで 

古民家を残し活用する意義を沢山の方々に知っていただきたい、

また、生きた古民家を維持する活動を通して、

多世代他地域多文化の交流をして、

人と人が繋がる場としていきたい という考えに大変強く共感してくださり、

その場で 能面展の開催が決まりました。

 

そこからさらに怒涛の古民家掃除、

秋祭りでの一流の能面を古民家に展示する能面展のイベントは、大きな反響を呼びました。

 

・・・その座敷に飾られている能面を見ながら・・・・

 

今となっては、恐れ多すぎな、なんととんでもないことを・・・ですが、

 

「能面はある・・・

これを、能を習う人の弟子の弟子の弟子 くらいな人が 

ちゃっと(と言ってる時点で恐れ多い・・・)つけて、

外の倉庫とかで ふぃーーっと舞いでも舞えば、

薪能じゃない?夜やれば、倉庫のボロボロもわからないし~。 」

 

・・・・恐れ多い・・・。

が、能のド素人な私たち、

「いいねぇいいねぇ!」なんてノリで、

じゃっ能をやってくれそうな人いない? なんて 声をかけ始めたのでした。

・・・私たちがイメージしていたのは、

学生さんの能サークルとか、そんな感じの方が・・・っていう。

 

・・が、なぜか、その話が、

観世流の一流の先生高梨良一先生の耳に届き・・・・。

なぜか、華の幹にお越しになる という話になり・・・。

 

私たちにしてみれば、寝耳に水 

なんで?なんで?どうしてそんなすごい先生が?? でした。

初対面、雲の上のような方々がお越しになったと 

緊張していたのを覚えています。 

当時、能を見たこともなく、

もちろん知識もなかった私たちで、全員が緊張していたと思います。 

 

そのときに、高梨先生に、私の古民家再生保存維持の活動、

日本の伝統家屋、郷土文化を伝承していくこと、

そのためにいろいろなイベントを開催していること、

能面展を開催していて、反響があったので、

能をできないかと思ったことなどを話ししました。 

先生は、静かに聞いてくださって、そして、共感してくださいました。

 

そして、「やりましょう」と。

 

!!!!本気ですか??(やりたいと言っておいてなんですが・・・)でした。

 

やる。と言っても、さて舞台がありません。 

というか資金も 知識も 何もありません。 でも、やる。と。

 

ちなみに、恐る恐る(さすがに外のボロボロの倉庫で能を‥とはいえず) 

母屋の座敷を戸類を全て取り去ると、舞台のような広い空間になるので)

「古民家で能はできるのでしょうか?」とは聞きました。 

先生の回答は「いいえ」 

 

能舞台とは、 4本の柱に囲まれた空間で、

橋掛かりという舞台へ続く廊下のような空間が必要なこと、

また、舞台の背景に、”老松“という松の絵が必要であること、

また舞台は”檜舞台“であること など、そのとき 初めて知りました・・・。

こういうのです↓

 

どうしよう と思ったのですが、 

そのとき華の幹のメンバーたちから、

「では舞台を作ろう!」という声が。

それまでも、資金がないからこそ、

全て自分たちでなんとかしてきた私たちなので、舞台も作ればいい!と。 

荒先生(能面師)、高梨先生(能楽師)双方の監修も受けながら、作れるから。と。

 

それで、舞台を作ろう!ということになりました。 

図書館へ行って 能の世界という本を借りて 

能舞台とはどんなものかを学び直し、それを華の幹の敷地に実現するには? 

検討した結果、古民家の廊下をそのまま橋掛かりに見立てて、

廊下から庭へ突き出すように舞台を作成、

能舞台の柱4本のうち後方の2本は、

もともとの廊下の柱をそれと見立て、作ることになりました。 

 

資金がなかったので、

自宅にためてあった廃材を磨き直して土台部分を作り始めました。

そして、問題は表面のヒノキ材です。

もちろん、そんな大量のヒノキの廃材なんてありません。資金もない・・・

 

そこに 声をかけてくださったのが、

当時の小田地区の区長代表であったKさん。 

Kさんは、無名の華の幹の活動を、とても喜んでくださり、

一番初めから暖かくサポートしてくださっていました。

そして、この 能のイベントを開催するということに対して、

誰よりも喜んでくださり、そして資金が必要となったときに、

「よし!俺が地区を歩いて、寄付を集めてあげよう!任せとけ」と

力強く笑いながらおっしゃってくれました。

とてもバイタリティのあるKさんでしたので、とても心強く、うれしかったし、

何とかなるかもしれないと、安堵したのを覚えています。  

 

が、その話をした4日後、Kさんは交通事故で帰らぬ人となってしまいました。 

地区の力強い地区代表さんを失ったショックと、

豪快な笑顔でいつも暖かく後押ししてくれるKさんを失った悲しみ、

そして、資金集めを自分たちだけでできるだろうか 

と一気に不安に陥ったのを強烈に覚えています。

 

失意のどん底にいたときに、

その状況を聞いてなのか、わかりませんが、

県議をされていた Aさんが声をかけてくれました。 

「県の助成金に、県産材を使うという条件で木材を買うことができるものがある 

申請したらどうだろうか」と。

 他に道もなかったので、即決意、申請しました。

Aさんのサポートもあり、

当時、まだ華の幹は、NPO法人でもなく任意団体で、難しいと思われたのですが、

この助成金を受けることができることとなり、

舞台表面のヒノキ材を買うだけの資金をぎりぎりで得ることができました。 

 

が、助成金が下りるのは、

イベント終了後の日程で、立て替えができるほどの資金もありませんでした。

岩瀬のヒノキ専門店の社長さんが、事情を知って、

一筆書くだけで、お金を払わずに、

先に木材を持って行ってもいいとおっしゃってくれました。

(支払いは、助成金が下りてからでよいと。

木材を受け取ってから3か月後の支払いを許してくださいました) 

 こうして

沢山の人達のご厚意と、

奇跡の連携で、とうとう 華の幹に、ヒノキ材がイベント3か月前に届きました。 

そこから怒涛の舞台作り、雨の日も風の日も作業を続け、

ほぼ毎日、ボランティアで通い約半年かけて、

組みで能舞台を作り上げていきました。

 

同時進行で、舞台背景の松の絵も作成。  

華の幹の廊下の障子4枚分が舞台の背景となり、

その大きさは、2メートル×4メートル、

この大きさの絵を発注して描いていただくとなると、とんでもない金額がかかります。 

また、能舞台の松の絵には、

ある一定のルールがあり、自由に松を描けばいいというわけではない 

ということも調べていくうちに分かりました. 

結果、他に方法がなかったので、松の絵は、私たちが自分で描くことにしました。 

全国の能舞台の松の絵をかき集めて、

参考にして、新たな松の絵を描き、

それを60等分して、拡大して大きなキャンパス地に描きました。

スタッフ女性陣や、子供たちに手伝ってもらい、みんなで色塗りをしました。 

最初はできるだけシンプルに 

デザイン的な松の絵にしようと描いていきましたが、

外で作業する 舞台作り班の皆から、

「もっと写実的な方がいい」という声が出て 

最終的に、陰影や 木の肌に苔などを描き足して、

現在の松の絵が出来上がりました。 

約3週間での制作でした。 

(素人が描いたにしては、結構な傑作で、ぜひ現場で実物を見ていただきたいところです)

 

そうこうしているうちに、

舞台は形ができてきましたが、 ここからが苦難でした。

もうそろそろ舞台の仕上げに・・というイベント直前2週間が、

その年の異常な台風当たり年で、

10月だというのに、2つの台風が来ていて、連日大雨でした。 

しかもイベント当日直前に3つ目の巨大台風が出現・・・。

仕上げができずに、イベント当日を迎えてしまいました。 

 

そして、当日も朝から豪雨。 

会場、客席となる敷地にはあちこちに沼ができていました。

現在は、雨天の場合には、

近隣の小学校の体育館を借りるということができていますが、

当時初回は、そんなものもなかったので、やるか、中止か しかありませんでした。

 

朝から携帯はなりっぱなし。 

「今日は開催するのか?」「本当にできるのか?」 という電話ですね。

 

今となると よくもまぁ・・ですが、

当時憑りつかれたように「予定通り開催します。」と言い続けました。

豪雨の中、敷地の水を流すための水路を掘りながら。 

 

スタッフたちが祈るような気持ちでいましたが、

午後14時、開演4時間前、雨が小降りに。 

15時には完全に上がりました。そして、晴れ間が!

そこから、舞台班は、怒涛の舞台の仕上げを。 当日、

開演2時間前に、舞台完成です!

他スタッフは全員で、スポンジとバケツを持って、

敷地地面のたまった雨水を取捨てる作業をバケツリレーでやりました。 

スポンジがへたれるまでやり続け、敷地の水を取り切り、

ブルーシートを敷き詰め、その上に畳表を敷き詰め客席を準備しました。 

ボランティアスタッフ全員が 何も言わずに、

それぞれが 一つの目標に向かって 完全に団結していた瞬間でした。 

ものすごい勢い、無我夢中で、準備を進めました。 

会場には早めに来たというお客さんもいて、その作業を手伝ってくれる人たちもいました。 

その中に、スーツ姿のおじ様が。 

見たこともないおじ様でしたが、スーツで汚れることもいとわず 

私たちと一緒に 畳表敷きを手伝ってくれてるその人に、

私は「おじちゃん!ありがとう!!!!」なんて声をかけていました。

 

・・・あとで、

その方が、高梨先生が助っ人とし出演依頼した、

重要無形文化財能楽総合指定保持者の小川先生だったと、

高梨先生からのご紹介で知り、

とっとんでもないことを!と謝ったのですが、

小川先生は 笑いながら

「いやぁ皆さん一生懸命だったから・・・つい。良いイベントですね」とおっしゃってくれて、

大変感動したのもよく覚えています。

 

そうこうするうちに、あれよあれよの間に、

空は晴れ渡り、西日が射し、その後、満点の星空の中、

奇跡の第1回目 能に親しむ会 が開催できたのでした。 

奇跡的だったのは天候だけではなく、当日いらしたお客様もです。 

配布したチケットのうち、

回収できなかった(いらっしゃらなかった)お客さんは、たったの4名でした。 

会場にいらしたお客さんは咳一つせずに 静まり返って 

でも時に、歓声や拍手が起きて、大変集中した様子でした。 

そして、涙を流してみている方がいたのを、

驚きとともに見て、私自身も感動したのを 強く覚えています。

 

のちに、当日ぎりぎりで出来上がった舞台ですので、

もちろん、当日初めて出来上がった舞台を見た高梨先生が、

予想外の能舞台に、大変感動してくださって、

羽衣の天女の面を付けて舞台にあがったとき、涙が出ましたよ。と、教えていただきました。

先生は舞台が終わったあと、

華の幹スタッフ全員に 「ありがとう」と声をかけてくださり、

握手をして歩いてくださりました。

また、そのとき、観客も先生にかけより感動を伝えてくれたそうです、

そして、そこで「自分たちも能を学ぶことはできるのか」という声が上がり、

その後、古民家で毎月高梨先生に能を習う という寺子屋能教室が始まることとなっていくのです。

 

そして、この寺子屋が、

最初は子供3名の大人12名でしたが、だんだんと子供たちが主体になってきて、

現在子供11名 大人5名になっています。

稽古は、本当に厳しいのですが、稽古が終わると途端に穏やかな先生になります。( ´艸`)

時に、観世能楽堂の本当の能舞台に先生からご招待いただいて、

鑑賞に行かせていただいたりしています。

生徒さんたちはしっかり先生の気持ちに応え、

稽古に励みそれゆえに生徒さんたちの上達は著しく、

生徒さんたちは、銀座SIXの観世能楽堂に立つまでになってきています。 

 

そして、華の幹での能に親しむ会の第5回目にして、

初めて能に親しむ会の、第二部のプロの舞台に、

寺子屋の生徒が子方(子役)として出演するということが去年実現しました。 

見事に演じきった生徒さんに、

先生の気持ちがさらに熱くなり 

もっともっと本格的な舞台に という気持ちを高められたようです。 

昨年の2018年の企画の時点では、

去年と同じ出演者数で、という話でしたが、

寺子屋の生徒(小学生)が、

先輩生徒(中学生)が第2部で高梨先生と対峙して見事に演じ切るのをみて、

自分も第二部でやりたい!と直談判したのを受け、

高梨先生の気持ちが一気に 強くなったようで、

年明けに、急きょ 本格的な舞台へ、出演者数を増やし、

舞台も橋掛かりを拡大するという決断になりました。  

能に親しむ会開催のための 準備は整いつつありますが、

さらに 本格的なさらに 素晴らしい内容にしていくための、

サポートを、どうかよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

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