ファーストゴール達成のお礼とセカンドゴールについて

皆さまからの温かいご支援のおかげで、ファーストゴールである150万円を達成することができました。
心より感謝申し上げます。いただいた資金は、大切に使わせていただきます。

このプロジェクトは、2023年8月5日(土)までとなっております。
子どもたちに<あたりまえの生活>を届け続けるために、セカンドゴールを200万円に設定させていただきました。

子どもたちの日々の暮らしを支えるために、引き続きご支援ご協力をお願いします。


自立援助ホーム L`espoir 開設動画をアップしました。



家庭で暮らせない10代の若者の多くは、児童養護施設や里親家庭で生活できないことを知っていますか?

家族からの虐待や病気、非行などの理由で家庭で暮らすことができなくなった時、通常は児童養護施設や里親家庭で生活することになります。しかし、義務教育を終えた15歳~20歳までの若者のほとんどは、児童養護施設が命の危険がある幼児や低年齢児童の受け入れで満床のため、児童養護施設にも入れず、受け入れをする里親家庭もありません。

そのため、虐待を受けるリスクがあっても、緊急的な一時保護後は家庭に戻り、不登校になったり、引き籠ってしまったり、家出をして、犯罪に巻き込まれることも少なくありません。

そして、家出をした子ども・若者たちは、危険な夜の街へ居場所を求めて彷徨います。

そこで待っているのは、優しい言葉で近づき、DVや性暴力、薬物、性を売り物にした営業へと誘う大人たちです。望んでいた居場所ではありません。しかし、その生活から抜け出すことができずに、性被害に遭いながらも、それを生活の手段とせざるを得なくなります。特に女の子の場合は、予期せぬ妊娠、中絶、出産につながることがあり、心身と生活に大きな不安や負担を抱えることになります。また、性感染症に罹った場合、不妊となることもあり、将来の選択に重大な影響を残すことになります。



Aさん(16歳)のケース

Aさんは、幼い頃から両親からのネグレクトや暴力を受けて育ち、自分の身を守るのに精一杯にもかかわらず、家事や妹弟の世話をしながら生きてきました。高校生になってアルバイトを始めると、両親は経済的にもAさんを当てにするようになり、アルバイト代のほとんどを取り上げました。スポーツが得意だったAさんは、高校でもバスケットボール部に入部して頑張るつもりでしたが、アルバイトと家事の両立で疲れ果て、次第に学校も休みがちになります。どんなに働いても手元には数千円しか残らず、定期代と昼食代を出すのがやっとの生活です。こんなに働いているのに、新しいバスケットシューズを買うことすらできず、夏の遠征試合への参加も父親から許可を出してもらえませんでした。2学期に入り間もなくバスケット部を退部しました。それからも、休みがちになりながら、学校には通っていたAさんですが、美味しいお弁当を作ってもらい、何の心配もなく高校生活を楽しんでいるクラスメイトと顔を合わせる度に、胸がざわつくりようになりました。クラスメイトと自分の置かれた環境が全く違うため、話ができる友人もできないまま、2年生に進級する前に高校を退学しました。高校を退学すると、両親からの虐待は更にひどくなり親子関係は悪化していきました。Aさんは家に居るのが辛くなり、夜の街に身を置くようになります。そこには自分と同じような境遇の子もたくさんいたため、Aさんの居場所となっていきました。しかし、生きていくためにTwitterで知り合った男性とホテルで夜を明かすような生活を送るようになると、Aさんは段々何もかもがどうでもよくなり、生きる希望も失っていきました。スポーツが得意で、健康的な小麦色の肌が印象的だったAさん、今は青白い顔で腕には何本もリストカットの跡がありました。「自分はクズのような人間だから早く消えたい」長く生きないので、将来のことなど考えない。それに悪いのは全部自分だし…」とうつむいて、涙をポロポロと流しながら話してくれました。


Aさんが高校を退学したこと、
夜の街に居場所を求めたこと、
すべてAさんの自己責任でしょうか。
もう大きいのだから、自分の力で別の道を選択することができたのでしょうか…。




はじめまして。
特定非営利活動法人「起点」の理事長、中條邦子です。子どもは誰もが等しく、将来に希望を持ち、愛され、幸せにいきていくことを保障された存在です。でも生まれた家庭により、そうされずに、ひとりでがんばって生き抜いている子どもたちがいます。Aさんのように、自分を責めながら危険のなかで生きている女の子たちがいます。彼女たちに精一杯の愛情を注ぎ、安心して安全に暮らせる場所で自立の準備をして欲しい、そんな思いで東京都江戸川区に女の子の自立援助ホームL’espoir レスポワール(フランス語で希望)を開設することにしました。 施設長も務め、子どもたちと一緒に過ごします。       

※毎日新聞の取材を受けました(2023年5月14日)
https://www.mainichi.jp/articles/20230514/k00/00m/040/009000c


東京都江戸川区に初めて、女の子の自立援助ホーム L’espoir~レスポワール~(フランス語で希望)を開設します


愛情のある家庭環境がなく、日常生活スキルを教わることや心の充足を与えられずに育ち、社会生活を送らなければならない若者に、たくさんの愛情を注ぎ、生きる力をつけてもらいたい。どんな家庭環境の子どもであっても、子どもには等しくその機会を持つ権利と必要があります。
たくさんの大人に温かく見守られ、愛されるという子ども時代の経験は、その後の人生を生き抜くために欠かすことができません。私たちは自立するその日まで安心して暮らせる環境を提供し、そして巣立った後も心の拠り所になるようなホームを運営していきます。


自立援助ホームとは

〈児童福祉法第6条の3に基づく児童自立生活援助事業〉
義務教育終了後、何らかの理由で家庭にいられなくなり、または児童養護施設を退所し、働かざるを得なくなった、原則として15歳~20歳までの青少年が暮らすところです。青少年たちとスタッフはともに生活をしながら、社会で生きて行くための準備をします。 

ー全国自立援助ホーム協議会パンフレットよりー



私たちは、社会で生きるための能力や基本的な信頼関係を獲得できないまま自立を迫られる子どもや若者は、特別の保護や援助を受ける権利があり、この援助によって、全ての子どもが希望を持ち、安心して自立を果たし、幸福な人生を歩める社会が実現できると考えています。

そのため、児童福祉法に基づく自立生活援助事業(自立援助ホーム)を柱に、その他子ども・若者の自己実現への援助を提供するため、昨年(令和4年)10月に特定非営利活動法人「起点」を設立しました。


法人名の「起点」には

  • ①私たちは大人や行政を起点とするのではなく、いつもその子を起点に考えていきたい。

  • ②幸せな人生はどこからでも始められる、そして起点はどこからでもよい。

そんな二つの思いを込めました。







◆支援から漏れてしまう10代の子どもたち
~リストカットや*オーバードーズ、「死にたい」「消えたい」と訴える子どもたち~

小さな子どもたちの支援は、ひと昔前に比べると激増し、今ではその子どもに合った様々な支援が行われるようになりました。一方で10代後半の子どもたちの支援は、とても少なく、充分な支援が行われているとは言い難い現状です。

虐待から逃れ、自立生活をするために、学校に通いたくても退学して働き、中には危険な夜の街に身を置かなければならない子どもたちもいます。やっとの思いで、身近な人に虐待の事実を話しても「もう働けるんだから嫌だったら家を出れば」「危険なら自分で逃げられるでしょ」「もう大人なんだから自分で何とかできるでしょ」こんな言葉を返されて、助けを求めてもその声が搔き消されてしまった子どもたちもいます。
どこにも居場所がなく、頼れる大人もいない子どもたちの中には、リストカットやオーバードーズなどで自分を傷つけ、「死にたい」「消えたい」と自死を考える子どももいます。

*オーバードーズ…高揚感を得たり疲労感を取り除くために、薬を過剰摂取すること。


 10代後半の子どもたちは、外見的には大人のように見え、ネットを使いこなし、アルバイトをして働けるようにもなるため、乳幼児に比べ、支援の必要がないように思われがちです。しかし、乳幼児期に救われずに、長期に渡る虐待や孤立に耐え、10代後半まで生き抜いてきた彼ら、彼女たちだからこその苦しさがあります。

何度も救いを求めても届かなかったために、大人に頼ることを諦め、虐待や家族の不和を自分のせいだと責め続けてきた、その時間が長かった分、心身への被害はより深刻になり、回復までに時間がかかります。そのため、自傷行為や依存、不安、うつ病などの精神的な苦痛、暴力のある交際や性被害、犯罪に関わるなど、乳幼児にはない問題に苦しんでいる子どもたちがいます。

まだ一人で生きていくには早すぎる年齢なのに、この世代の子どもの支援の必要性を多くの大人が認識できていないため、支援が行き届いていないのが現状です。更に18歳となり、児童福祉法の支援対象から外れた子どもたちは、頼る支援先がないまま、孤独と生活困窮に苦しんでいても、誰にも気づかれずにいます。


 

◆生きていく上で必要な知識やスキルを持たずに社会に踏み出さなくてはならないヤングケアラー

子どもは生まれてから大人になるまでに、社会常識やマナー、習慣や文化、言葉を理解したり計算したりといった学習など、様々なことを両親や祖父母などの家族から自然に教わって身につけていきます。しかし、虐待や不適切な養育、家族の介護や貧困などにより、家庭の中でその機会を得られずに、生活に必要な知識や習慣を身につけずに大人になる子どもたちがいます。
また、周囲の子どもたちが塾や部活に通う中で、弟妹の世話や家族の介護、生活費のためのアルバイトなどに時間を費やし、学力を高める機会や学生の時しかできない経験を奪われてしまっているヤングケラーと言われる子どもたちがいます。

どんな環境に生まれようとも、子どもたちは誰もが等しく教育を享受する権利があり、生きていく上で必要なことを学べる機会が保障されるべきだと考えます。



   ◆予期せぬ妊娠によって、さらなる悲しみと傷を負ってしまう女の子たち

虐待や不適切な養育環境にある女の子たちの中には、寂しさや不安から男性に居場所を求め、結果的にDVやレイプ、風俗店で働くことを強要されたり、心身に深い傷を負う被害にあうことがあります。
さらに不正確な避妊の知識により、予期せぬ妊娠をすることもあり、自分が生きていくのに精一杯にもかかわらず、妊娠中の不安や悩みを誰にも相談出来ず、出産を迎えます。
出産した後は、まだ大人として社会に出る準備ができていないまま、子どもの養育とともに、住まいや生活を維持するために働かざるを得ず、危険な夜の街に親子で身を置くこともあります。

子どもは養育者に愛され、受容されることによって、安心と安全を感じ、自分を大切な存在だと認識できるのだと思います。
しかし、頼れる大人もなく、そのような体験がない若年女子が妊娠し、出産、子育てをしなければなりません。孤独と危険の中に親子で身を晒している子どもたちがいます。



東京都江戸川区を開設場所に選びました。

緑と水辺豊かな環境で、下町人情溢れる町、交通アクセスもよく、子どもたちは安心して暮らし、安全に学校やアルバイトに通う事ができます。ホームの開設にあたり、駅からの利便性に加え、6部屋の個室とリビングやトイレ、浴室などの共同スペースのある既存の物件を探しました。


物件が見つからない・・・

しかし、江戸川区でこうした要件を満たす物件を見つけることはとても難しく、物件探しは困難を極めました。稀に、古い寮や大家族用の大きな物件が見つかることがありましたが、建築基準法における建物の適法性を示すための調査報告書やそれに伴う改築が必要である場合が多く、その改築を承諾する貸主はほとんどなく、承諾したとしても莫大な改築費用がかかる、という状況でした。物件が見つかる度に期待に胸が膨らみ、建物の適法性、改築費用という壁に阻まれ萎む、そんなことの繰り返しでした。


地元不動産会社社長との奇跡の出会い

そんなとき、奇跡が起きたのです。紹介された不動産会社を訪ね、私たちの思いややりたいこと、子どもの現状、これまでの経過などをお話しすると、社長はじっと目を見て聴いてくださり、「わかりました。建てましょう」と言ってくださったのです。即座には何を言われているのか理解できず言葉を失っていると、「未来を生きる子どものために建てましょう」ともう一度言ってくださいました。地元小岩の不動産会社社長が私たちの趣旨に賛同してくださり、新築で施設を建ててくださることになったのです。以前から地域のために保育園や子ども食堂に場所を提供してきた社長が、次世代の子どもたちのためにと、私たちの要望も全面的に受け入れてくださり、設計から建築まで携わってくれました。


令和5年の7月、快適で安全で安心して暮らせるハイスペックで素晴らしい建物が小岩駅から徒歩15分の場所に建ちます。

   



◆「やってあげる」を大切にするホーム

誰かに助けて欲しい時、頼ることが出来る家庭もなく、自分1人で生きていくことは、容易なことではありません。自立するために、何でも1人でできるようになることは、最終的には大切なことです。

しかし、あたりまえの温かな家庭を知らない子どもたちは、愛され、大切にされた経験がないため、心が満たされず、常に孤独で、どうしようもない寂しさを抱えて生きています。

そんな彼女たちに、愛され、大切にされる経験を積み、少しでも心を豊かにして欲しい。虐待を受け、家庭の中で孤立して生きてきた子どもは、大人から「やってもらう」経験が不足しています。



子どもはその存在を優しく受容されて、大人を十分頼り、できないことを責められることなく、何度も教えられたり、手伝ってもらう経験が必要です。そうした経験により、人を信頼し、安心して、できること・やりたいことがうまれ、希望を持って生きていくことができるのだと思います。

そのため、私たちは「やってあげる」ことを大切したいと考えています。

「やってもらう」経験によって、きっと子どもたちに、大人を信頼し、自分でやってみよう、と思う道が生まれ、やがていつかは、1人で歩み始める時が来ると思います。

すぐに結果を求めず、自らやりたいと思えるまで待つ、そんな田舎のおばあちゃんの家のような温かい雰囲気のホームが私たちの理想です。





◆自立して生きていく上で必要な能力やスキルを身につける学び支援事業

ホームの入居者はもちろん、巣立った後の子どもや、近隣に住む不登校などの生きづらさを抱える子どもたちを対象に、学習の遅れを克服するための学習支援や就職を意識した資格取得支援、自立生活に向けた炊事や洗濯などの生活能力向上講座などを実施し、社会に旅立つ準備を支援します。

また、若年女子の社会的養護に関する理解を深めるため、近隣住民や関係者を対象に、虐待やヤングケアラー、トー横キッズなどをテーマに講座や講演会を実施し、社会的養護の必要性を伝えます。

学習支援や資格取得支援、生活能力向上講座への参加は、彼女たちにとって必要かどうか、一律的ではなく、やりたい、やらなければ、と思った時に、多くの選択肢から主体的に選択できるように、様々な学びを用意します。

L’espoirで働くメンバーは、福祉や心理の資格をもつ者、教員資格をもつ者、キャリアコンサルタントなど、それぞれの分野で、長い間子どもたちの支援に携わってきました。

また、地域にも様々な経験や知識、技術をお持ちの方がたくさんいます。

生きづらさを抱える子どもたちの理解を深めるためにも、地域の方のご協力をいただきながら、子どもたちが希望を持って、自立生活を送ることができるように全力で応援します。




メンバーの思い


理事長 兼 施設長 中條 邦子 
(社会福祉士・公認心理師)
大学卒業後、児童指導員として江戸川区役所に入区し、29年間、学童保育や中高生施設で子どもたちと交流してきました。今回、この自立援助ホーム開設のために法人を設立し、区役所を退職しました。

これまでの現場では、施設の閉館時間があり、家庭に帰りたがらない子の居場所や保護に苦慮することがありました。自立援助ホームは24時間子どもたちが過ごせる場なので、じっくり子どもたちと関わっていくことができます。

子どもたちには、大人にたくさん頼って、いっぱい愛される経験をして、自分が大切な存在だと知ってほしいと思っています。一人でも多くの子が生きやすくなるように、ここで待っています。


 篠田弘志
元豊島区職員
元中高生支援施設「ジャンプ東池袋・長崎」所長

東京の下町で、いわゆる貧困家庭で育ちました。兄弟が多く、皆中学を卒業後、働いていました。末っ子だったこともあり、先生が親を説得し、家を出て、生活費や学費を自分で賄うことを条件に進学しました。

大学卒業後、教員を経て区役所に就職、退職までの34年間、児童館や福祉作業所などの現場や知的障がい者福祉司など福祉事務所、最後の10年間は中高生センター所長と若者支援係長を兼務し、生きづらさを抱える中高生を支援してきました。
「虐待を受けた子どもだからこそ、ひとりでも多く幸せになって欲しい」
そんな思いで頑張ります。


前野 里美
(キャリアコンサルタント・保育士)
民間の教育機関で10数年に渡り、小・中・高生の進路相談と不登校支援をした後、特別養子縁組のあっせん機関に勤務、新生児委託や養父母、実母支援に携わりました。予期せぬ妊娠によって、一人で悩み苦しんでいる10代の女の子に出会い、彼女たちのほとんどが、貧困や虐待など複雑な家庭環境の中で生きぬいてきたことを知りました。

子ども時代はどの年代も大切ですが、特に見落とされがちなのが10代後半の子どもたちの支援だと感じています。子どもたちを早急に大人にするのではなく、子どもらしく過ごす時間を育んでいきたいです。家庭的な雰囲気の漂う温かいホームにしたいと思います。




満足な食生活もなく、理不尽な暴力を受けてきた子どもたちに、あなたが後援の誕生会を開催し、プレゼントを渡したい。お正月に里爺や里婆からお年玉をあげたい。単位を落としそうな時に、里父や里母から有償ボランティアを派遣して助けてあげたい。などなど、自分たちを支えてくれる大人を身近に感じるため、《経済的な里親》になってもらえないでしょうか?
支えてくれる大人が日本全国にいることを伝え、心の拠り所になってもらうため、ハンドルネームを備考欄にご記入いただれば、子どもたちに皆さんの存在をお伝えしたいと思います。(ハンドルネームの記入は任意です)

※ハンドルネームは、選んでいただいたご支援金の備考欄にご記入ください。

(例)地名+里〇〇 又は特産品+里○○ 性別は違っても構いません

青森在住70才男性 →青森の里爺 又は津軽の里父

新潟在住45才女性 →長岡の里母 又はこしひかりの里姉

沖縄在住60歳女性 →那覇の里父 又は海ぶどうの里兄



私たちと一緒に家族《経済的な里親》となって、子どもたちの生活を支えてください。あたりまえの温かな家庭で安心して暮らせるように、ご協力をお願いいたします。
※特定の子どもへの寄付や指定した使途ではなく、ホーム全体の以下について使わせていただく予定です。


・体験入所の費用(1週間程度入所体験してから利用するかを決めてもらうため)
・施設利用料(月額30,000円)の補填(事情により施設利用料が支払困難な場合など)  
・生活能力やスキル向上、資格取得支援にかかる費用 
・個別のイベント費(利用者の誕生日には誕生日会を開き、プレゼントをする。学校の合格・入学・卒業・就職のお祝いなど)
・施設イベント費(クリスマスや雛祭りなどの季節イベント)
・スマートフォン(契約料金も含め) 
・利用者の衛生、美容費(生理用品・ヘアカット代・基礎化粧品代など)
・利用者へのお年玉やお小遣い
・巣立ちの費用
 ・リターン費用
・ホームページ作成費用
・開設前資金(施設家賃・人件費)




たくさんの方々のご来場ありがとうございました。


◆令和5年7月 施設内整備・備品搬入

◆令和5年7月 職員及びボランティア研修スタート

◆令和5年7月7日 キックオフイベント開催

◆令和5年8月初旬より 児童受け入れスタート

◆令和5年8月下旬 リターン発送


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



リターンの紹介


支援額に応じてリターンをお送りいたします。子どもたちに皆さんの温かいご支援があることを、日々の暮らしの中で伝えていきます。
※詳しくは各コースの内容をご覧ください。

◆3,000円コース
◆5,000円コース
◆10,000円コース
◆20,000円コース
◆30,000円コース
◆50,000円コース
◆100,000円コース

※デザインに多少の違いが生じることがございます。ご了承ください。 また、リターン品の受け取りをご希望されない方はその旨を備考欄にご記入ください。 



最後に

ここまで目を通していただきありがとうございました。

私たちは、虐待・貧困など過酷な養育環境下に身を置かざるを得えなかった子ども・若者が、後ろ盾もないままに社会に投げ出されてしまう現実を目の当たりにしてきました。
私たち「起点」は彼女たちの言葉に丁寧に耳をかたむけながら暮らしに寄り添い、サポートをしていきます。そして、巣立った後も彼女たちの心の拠り所となるホームにしていきたいと思います。 

私たちは、彼女たちに「社会には自分を支えてくれる大人がたくさんいるんだ。」という実感をひとつでも多く得てほしいと考えています。そのためにあなたのご支援、ご声援をお待ちしております。よろしくお願いいたします。




    



応援メッセージ
楠原 彰
(教育学者・國學院大學 名誉教授)

ちょっとかっこつけて言いますが、ぼくはずっと前から、子どもは、〈自分の子ども〉だと思ったら育てられないぞ、というか育たないぞ、って思ってきました。また、〈自分の家族だけの子ども〉なんて思って育てられたら、子どもはつらいだろうなあって、思ってきました。

まあ、〈ジンルイの子ども〉というか、〈社会の子ども〉、〈世の中全体の子ども〉ぐらいに思わないと、今の子ども、これからの子どたちは、もっとたいへんだろうなあ、って正直思っています。

だからせめて、ぼくは、自立援助ホーム《L’espoir(希望)》の「里爺(さとじい)」になって、〈ジンルイの子ども〉につながって、世の中につながって、なんとか生きて行きたいと思っています。

でも、この社会ではどんな場合でも、〈けんりょく―しはい/じゅうぞく〉の関係から、自由ではないことを、自戒しながらですが。

                                   くすはら あきら(85才)

プロフィール

新潟県生まれ。教育学者。國學院大学名誉教授。新潟大学教育学部卒。東京大学大学院に進学後、アフリカ諸国のフィールドワークを続け、当地の住民と共に暮らす。大学院修了後に、國學院大學の教員となる。2009年まで國學院大学文学部教授を務める。

著書

1976年「自立と共存」亜紀書房

1981年「アフリカは遠いか」すずさわ書店

1985年「アフリカの飢えとアパルトヘイト」亜紀書房

1988年「アパルトヘイトと日本」亜紀書房

1993年「南と北の子どもたち」亜紀書房

1995年「世界と出会う子ども・若者たち」国土社

1999年「セカイをよこせ!-子ども・若者とともに」太郎次郎社





NAOMI 
(元劇団四季ミュージカル俳優、現在歌手)

理事長の中條さんとお会いしたのは、今から35年くらい前でしょうか。

私が演劇活動や歌手としての活動をしていた頃でした。

彼女は、私よりずっと年下でしたが、いつでも人には丁寧に接し、アルバイトをしながら高校生、大学生として、仕事と勉学にひたむきに頑張っていました。当時、若いのにTVの国会中継を熱心に観ているというのにも感心していました。きっと当時から、現代社会というもの、日本の政治にについて思うところがあったのではないでしょうか。

昨年、久しぶりに私のライブに来て下さりお話しする中で、仕事を退職し、新たな仕事として、親元で暮らせないでいた女の子たちと共に暮らしながら、社会でひとり立ち出来る応援をする施設を運営すると聞きました。

私は、10年前に東京から主人の実家がある札幌に移住しました。

その自宅の近くには児童養護施設があります。毎日、そこで暮らす子どもたちが施設の先生と共に小学校へ登校しています。ある時、あの子たちの施設へ行ってコンサートをしてあげたいなと思い、そこで働いていた経験のある人に話したところ、実現は難しいとのことでした。何故かは、それ以上聞くこともなく月日は流れて、、

それでも、時々通学ですれ違う子供たちが、話しかけたそうにしている様子が気になって仕方ありませんでした。

これから中條さんが〈自立援助ホーム〉という施設を運営し、6人の女の子たちと毎日接しながら、社会に出ていける力をつけさせることは本当に大切な事だと思います。

私は、この様な活動は社会全体が意識を持って協力、見守り、応援することだとも考えてます。


今、世界ではコロナや戦争も激化する中で、ほんとうに何が大切なのかを人はそれぞれの立場で考えているはずです。

環境問題などもそうですが、自分の事(利益)だけに目を向けない、社会(特に弱い立場の子ども)に目を向けて行動する。

世界全体が、意識の変化をしていかなければ、この大切な地球も失ってしまいそうな時代になっていると思います。

今後、この様な子どもの支援活動が増えて、未来を担う大切な子どもたちが、力強く人生を切り拓いていけることを願います。

私は音楽活動をしており、仲間もいます。

これから〈起点〉の為に出来る事は『何か』を考えたいと思います。

この現代社会の中で、子どもたちと共にどんな現実の厳しさにも立ち向かえる〈勇気〉という強い心を持ち続けたいと思います。

そして、行動を起こした時に、一歩ずつ確実に、自分の周りから良い方向に変化できるはずです。


歌手 NAOMI プロフィール
東京都出身‘88年劇団四季入団。 日生劇場にて「新・裸の王様」で初舞台。 退団後、初演の東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」に出演。小劇場の演劇やレビューショー、東京ディズニーランドにヴォーカリスト として出演。 東京都内のホテル、ライブハウスに歌手として出演。'06年オリジナルの1stシングルCD「White Night」(渡邊匠プロデュース)を発表。‘08年より、自身の企画による歌と語りの音楽劇を創作したライブ活動を始める。 ミュージカル、ジャズ、シャンソン、ポップスなどを母性的で温かみのある歌声で幅広 いレパートリーを歌っている。'14年より札幌に在住。 市内2カ所ででボーカル教室の講師。自身の企画による札幌市内のホール、カフェ、 レストランなどでコンサートを多数行っている。 '17年2月冬季アジア札幌大会、選手村にてレセプションライブを行う。 現在、札幌と東京のミュージシャンと共演しながら交流を深めている。







 





  • 2023/08/10 12:35

    8月5日に本プロジェクトのクラウドファンディングが終了しました。最終的には、122%達成し、101人の方より1,836,000円のご支援をいただきました。皆様のご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。今週に入り何件かのお問い合わせがあり、現在入居の準備を進めています。今後も、こちらのプロジェク...

  • 2023/08/04 17:38

    今週はお問合せもいただき、ホームの見学もありました。来週からスタッフも宿直勤務をスタートします。子どもが入居するにあたり、【入居説明のしおり】を作成しました。生活についての約束事も書いてありますが、<自分を大切にすること>をグランドルールとして記載しました。自分を大切にする心を育んで、未来の自...

  • 2023/08/04 13:56

    6月21日にスタートした私たちのクラウドファンディング、残り1日となりました。これまでに98人の方にご支援をいただいております。L’espoirに入居する子ども達には、既に98人の応援してくれる家族がいます。皆さんの思いをしっかりと伝えていきたいと思います。*写真は庭に咲いた朝顔です。

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