追記①【5月23日、目標達成しました!!!】

おかげさまで、0時44分に目標金額の300万円に到達することができました!
この時ご支援下さった方、「あと13,000円で目標達成するな?」と計算してくださったのでしょうね。
金額上乗せ支援という粋な計らいに、えらく感動した夜中でした☆☆☆
ご支援、そして応援してくださった皆様、本当に本当にありがとうございます!!!


追記②【ネクストゴール 450万円 を目指します!!】

プロジェクト終了まで残りわずかではありますが、ネクストゴールを450万円に設定いたしました。
CAMPFIRE様にお支払いする手数料が、支援総額の17%となります。
(ご支援時、皆様も決済手数料をご負担いただき、ありがとうございます)

450万円から手数料を差し引いた金額が、373万5千円(使える金額)となります。
この中からパステライザー(全自動原料加熱殺菌機)を購入させていただき、
残り約118万円を乳の検査機器、充填機の購入、リターン品の製造経費・送料の一部として使わせていただきたいと考えています。
引き続き、ご支援や拡散でのご協力をいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します!!



◆沖縄県宮古島市の「ツンフグ牧場」です 

はじめまして!ツンフグ牧場の石川智紀(ともき)と石川敦子(あつこ)と申します。
牧場名の「ツンフグ」とは、周辺の集落の名前から頂きました。

私たち夫婦は自給自足的生活を夢見て、2008年に神奈川県から沖縄県の宮古島へ移住してきました。
宮古島は、沖縄本島(那覇)から南西に約300㎞、東京からは約2,000㎞離れています。
直角三角形のような形をした島で、池間島・伊良部島・来間島とは橋でつながっています。
2015年に開通した、伊良部島と宮古島を結ぶ伊良部大橋は全長3,540mで、無料で通行できる橋としては国内最長を誇っています。
皆様も、テレビなどでご覧になったことがあるのではないでしょうか。


↑東洋一の砂浜と言われる「与那覇前浜ビーチ」は、宮古島トライアスロン大会のスイム会場です。

私たちは現在、ヤギミルクのソフトクリーム店と小さな小さな牧場を営んでいます。
夫婦共に農家の出身ではなく、学校で農業を学んだわけでもありません。

牧場には放牧のニワトリと、ヤギ、そしてジャージー牛がいます。
そのジャージー牛2頭が、5月と7月に出産を控えています。
その子たちから分けてもらったミルクを、ぜひ多くの皆様に飲んでいただきたく、このプロジェクトを立ち上げました。


◆ここまでの道のり

●島の牛乳が消えた!
宮古島には酪農家がいません。唯一の酪農牧場は、2018年に廃業となりました。
そのニュースを耳にしたのは、私たちが一度宮古島を離れ、遠く岩手県の山奥、なかほら牧場で研修中でのことでした。
「学校給食の牛乳はどうするのか⁈」と市民の中で大騒ぎになっていました。
私たちがその時なかほら牧場で学んでいたのは偶然にも酪農。
山地酪農(やまちらくのう)という24時間365日、山へ牛たちを自然放牧している牧場でした。

↑岩手県岩泉町にある「なかほら牧場」の写真です。野シバを食んでいます。

●全てはトライアスロンから始まった
少し話がそれますが、私たち夫婦は宮古島へ移住した翌年(2009年)、全島行事である『第25回 全日本トライアスロン宮古島大会』を初めて観戦しました。
スイム3㎞、バイク155㎞、ラン42.195㎞のロングディスタンス。制限時間は14時間。
自分の父親くらいの年齢の選手が完走されているのを見て衝撃を受けた夫・智紀は、翌年の第26回大会に初出場、完走。
それから8大会連続出場し、上位入賞を果たすまでになりました。
妻の敦子も第28回大会から6回連続出場、完走。
夫婦で地元宮古勢4連覇を成し遂げました。

職業がトライアスリートといってもいいくらい、トライアスロンにハマってしまった私たちは「身体は食べたもので出来ている」という考えのもと、肉・卵・チーズをメインとした糖質ひかえめの食生活をしていました。
もともと自給自足的生活を目指して移住してきたのに、お金のかかるトライアスロンを始めて方向性が変わってしまっていた生活に一旦区切りをつけるため、畜産を学べる牧場を探し、ご縁を頂いた岩手県岩泉町の『なかほら牧場』へ、夫婦+愛猫1匹でお邪魔することになったのです。

↑南国から雪国暮らしへ。牛たちは雪でもへっちゃらです。●しあわせな牛からおいしい牛乳
なかほら牧場に牛舎はありません。(搾乳舎はあります)
健康なウシを育てる大切な要素のひとつは、“本来行動”の維持。
広い山に一年中、昼も夜も放牧し、食事・睡眠・排泄はもちろんのこと、交配・分娩・哺育までを全部ウシまかせにしています。毎日の山の上り下りで足腰も丈夫です。だから健康そのもので、ほとんど病気にかかりません。
まさに“幸せなウシからおいしくて健やかな牛乳”というわけです。
当時、牧場長だった中洞さんに質問したことがあります。
「宮古島には山が無いんですけど~…」
「平らな方がいいじゃねぇか」と返されました(笑)

●そんな簡単じゃなかった
放牧畜産の修業を経て、2020年に宮古島へ戻った私たちは、島に1頭もいなくなってしまった乳牛を導入するべく動いてみましたが、離島ゆえの運搬の問題、草地も持っていないのに牛を飼うのか?とか、農政課には取り合ってもらえず…。簡単には進みませんでした。
ならば、島には山羊ならたくさんいる!!(ほぼほぼ食用)
山羊は牛より安く買えるし、ヤギミルクから始めてみよう!ということになったのです。

そんな背景から、ヤギミルクのソフトクリーム屋を営んでいるわけですが、乳牛を導入することは諦めず、「丑年に牛を導入します!」と宣言し、2021年12月滑り込みセーフで、ジャージー牛の雌2頭を熊本県の玉名牧場より迎え入れることができました。

↑2021年12月10日 宮古毎日新聞社 掲載

↑2021年12月15日 宮古新報社 掲載13ヶ月齢と11ヶ月齢でやってきた2頭は、人工授精で種付けしてもらい、今年の5月下旬と7月中旬に出産を予定しています。
出産後から搾乳が始まりますので、まずは子牛への授乳を優先させますが、余った分をおすそ分けしてもらい、いよいよ宮古島産のジャージー牛乳を製造していきます。

↑カフェ入口のカラフルな絵画は、砂山ビーチ近くにある「福木カフェ」のオーナーAYAさんの作品。当時、まだジャージー牛は居なかったけれど、絶対に迎え入れるという決意を込めて、先に描いていてもらっていました。

◆牛(家畜)ファーストを目指して

●アニマルウェルフェアを広めたい!

家畜といえども、家族同然、大切な従業員です。自然の中でのびのびと過ごしてほしいという想いがあります。
ツンフグ牧場の敷地は狭く、放牧の適正規模とは程遠いのですが、今できる環境の中で、可能な限りアニマルウェルフェア(家畜福祉)を実践しようと努力しています。
家畜のアニマルウェルフェアとは、「家畜が最終的な死を迎えるまでの飼育過程において、ストレスから自由で、行動要求が満たされた健康的な生活ができる状態にあるとともに、それによって人も家畜から癒しを受けるなど、家畜と人が相互に満ち足りた生活を与え合っている状態」と定義されています。
2020年東京オリンピックの前には、アスリートの食事にアニマルウェルフェアの畜産物を、と話題になっていましたね。

ツンフグ牧場では輸入乾草や濃厚飼料(穀物)は一切与えず、宮古島の自然の草のみを食べてもらっています。
亜熱帯海洋性気候である宮古島では、一年を通して青草を給餌できることが強みです。

↑宮古島に生えている青草(ネピアグラス)を毎日刈り取ってきています。乳牛に濃厚飼料を与えれば、搾乳量を増やすことができます。
牛舎に閉じ込めて運動を制限すれば、これも搾乳量を増やすことができます。
しかし、これはどちらも人間の都合です。
乳量が増えるということは、母体に負担をかけることにつながります。それだけ乳牛としての寿命は短くなり、4年くらいで更新(淘汰)されてしまうのが一般的です。
それに比べて、放牧で濃厚飼料を与えていない牛は、乳量は格段に少ないですが、10年以上現役でお乳を出してくれるのが普通なのです。
トータルで考えてみたら…?生涯の搾乳量は一緒くらいになるのではないでしょうか。

●牛の飲み水にもこだわって
宮古島は琉球石灰岩が隆起してできた島です。
山は無く、地下ダムに貯まった雨水を浄水した、ミネラルの多い硬水です。

近頃、宮古島の水道水から微量の農薬成分が検出されたという報告があったということもあり、牛たちの飲み水は、硬水(水道水)を更に浄水したもの(ガイアの水135使用)で、人間も飲める美味しいお水をたくさん飲んでもらっています。

摂取しているもので牛乳の味は変わります。宮古島の恵みから搾ったグラスフェッド(草しか食べていない)の放牧牛乳は、どんな味になるのでしょう⁈私たちも楽しみです♪
本物の牛乳により近いものを味わっていただきたいので、ノンホモジナイズ(脂肪球を均質化しない)、低温殺菌でご提供いたします。


◆プロジェクトで実現したいこと

①乳処理業を取得して、安全で美味しい飲用牛乳を販売できるようにすること
個人事業主が乳処理業を取得することは極めてハードルが高いです。
生乳の安全性を検査して、牛乳製造した後も検査を行います。
温暖な気候の沖縄では、細菌の繁殖が速いため、適切な乳処理が求められます。
パステライザー(全自動原料加熱殺菌機)を導入することで、温度管理を正確に行うことができます。
皆様のご支援は、この機械の購入資金をメインにさせていただきます。

②アニマルウェルフェア(家畜福祉)の認知度向上
宮古島には黒毛和牛の繁殖農家がたくさん存在するのですが、なぜか分かりませんが、放牧は皆無に等しいです。
石垣島や、お隣の多良間島では、黒牛を放牧させている光景はよく見かけます。
だから、宮古島でも出来ないはずはないと思うのです。
家畜といえども、生きている間はストレスの少ない環境でのびのびと過ごしてほしい。
「牛が幸せ、見ている人間も幸せ」という牧場を広めていきたいのです。

③宮古島への恩返し
今まで、本当にたくさんの方々に支えられてきました。
ツンフグ牧場のカフェをオープンさせたのは、新型コロナウィルス第一波の緊急事態宣言が解除されたタイミングでした。
まさかこんなに長引くとは想像していませんでした。
そんな中、足繫く通ってくれるトライアスリートの仲間には随分救われました。
そして、山羊や牛の草を採らせてくださる集落の皆様。本当に本当に有難くて、自分たちの力だけでこの牧場が成り立っているのではない、ツンフグ牧場という名前にしてよかった!と思っています。
だから、宮古島の人々に恩返しがしたい!!
みんながみんな、牛乳を必要としているわけではないだろうけれど、必要としてくださる方に届けたい!
台風の時、海が荒れる冬場、牛乳がスーパーの陳列棚から消えた時、ツンフグ牧場を思い出してほしい。
そんな時には、乳製品よりも飲用牛乳を優先して製造していきます。

夢実現への第一歩を、応援していただけましたら大変嬉しいです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


◆資金の使い道

※概算・消費税別
●パステライザー:2,550,000円
●充填機:     400,000円
●冷蔵冷凍庫:   500,000円
●乳の検査機器類: 300,000円
●バケットミルカー:400,000円
●工房改装工事: 2,000,000円
ーーーーーーーーーーーーーーーー
総額:      6,150,000円
  (+CAMPFIRE様への手数料) 

今回は、目標金額を3,000,000円に設定させていただきました。


◆今後のスケジュール

2023年5月31日 クラウドファンディング終了
2023年6月上旬~工房改装工事開始
2023年7月中旬 パステライザー購入・設置
2023年8月上旬〜牛乳製造開始
2023年8月中旬~リターン発送開始

牛乳や飲むヨーグルトのお届け時期は、余裕を持って2023年9月と表示しておりますが、準備が調い次第、発送を開始いたします。
賞味期限の都合がありますので、発送前にメールにてお知らせいたします。その際、宅配業者様のご負担を減らすため、できる限り日時指定をお願い致します。

◆最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
牛乳製造ができるようになったらゴール!ではなく、ここからが本当の意味でのスタートとなります。
現在、島内の乳牛が当牧場の2頭のみということで、酪農は宮古島の畜産業界の中で存在を軽視されています。
まずは私たちが成功事例となり、肉牛農家だけど乳牛も飼ってみたい!とか、素人だけど酪農をやってみたい!という方たちの道しるべになりたいと考えています。
私たちだけでは出来ないことも、仲間が増えれば、宮古島産の牛乳を学校給食に復活させることも可能かもしれない。将来はそんなことを夢見ているのです。
そして、できるだけ農薬(除草剤含む)や化学肥料を使わない農業、循環型で環境に配慮した農業の拡大を目指し、放牧や移動放牧の習慣が広がることにより、島の景観をより良くし、なおかつ不法投棄を減らせるきっかけになるのではと思っています。
大好きな宮古島、大切な宮古島の未来のために、どうか皆様のお力をお貸しください。

ご支援いただいた方がツンフグ牧場へお越しくださる日を楽しみに、私たちはこれからも動物たちと一緒に歩み続けます。 

ツンフグ牧場
〒906-0301
沖縄県宮古島市下地字川満800番地28〔宮古空港より車で6分〕

☆カフェ営業時間 平日11:00~16:30 土日祝日10:30~16:30〔木曜定休日〕
        ※冬期は開店時間が遅くなりますので、SNS等でご確認ください。

ツンフグ牧場 Instagram


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/03/23 20:44

    支援者様の中で、まだリターンをお受け取りでない方へお知らせです。ログインしてメールを読んでいただく方が少ないようですので、活動報告にて発信いたします。牛乳とヨーグルトのセットをご選択いただいている支援者様、宮古島チーズ工房様でヨーグルトを製造していただく日程が確定しましたので、発送の場合は3/...

  • 2023/10/05 16:09

    皆様、こんにちは。宮古島はまだまだ暑い日が続いております。さて、台風などの影響を受けながらもようやく搾乳の体制が整い、緊張感を持って、9月29日の朝より搾乳を始めました。先に結論を申し上げますと、一滴も搾れませんでした…。ちゃーこ(生後4か月)と、でんこ(生後2ヶ月半)が全て飲み切ってしまって...

  • 2023/08/22 16:20

    ツンフグ牧場応援団の皆様、こんにちは。リターン商品の一つ、オリジナルTシャツが完成しました!!背面には、クラファンスポンサー様のお名前+Tシャツご購入の方のお名前(希望者のみ)が刻まれております。なんとか、8月中にお届けできそう(;´∀`)後程、Tシャツをお選びいただいた支援者様にはメールを送...

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