はじめに・ご挨拶

この度は、当プロジェクトに興味・関心を持っていただき誠にありがとうございます!!
秋田県湯沢市秋ノ宮地区に所在する(株)KAMUROの菅 通悦(すが みちよし)と申します。

前職は財務省の地方出先機関である東北財務局において官房業務や国有財産管理処分業務、金融機関の検査・監督業務など様々な業務を担当したほか、復興庁福島復興局へ出向し震災復興業務を担当するなど国家公務員として22年間ほど従事しました。
財務省で行っている地方連携業務に担当係長として従事ししていた際に、地方の加速度的な人口減少、地方消滅論など様々な情報を見聞きするうちに大所高所から自らできることは限られていると感じ、自らがプレイヤーとして地域の中で活動していくことで必要とされる役割を果たすことが出来るのではないかと考え、チャレンジすることにしました。

地方には地域資源が溢れています。人間味が溢れています。こんなにも素晴らしく美しい地域を皆様に知っていただき、この地域を未来へ残したい。そんな思いを持った発起人3人により立ち上げた(株)KAMUROでは「地域のこし」を社のモットーとして活動しています。

このプロジェクトで実現したいこと

地域が抱える課題は様々あります。高齢化、少子化及び流出による人口減少、高齢化による耕作不能地の増加、空き家の増加、雪下ろしや除雪が困難な世帯の増加、農道や水路など農業インフラの老朽化や管理放棄による荒廃、管理する人がいなくなり人里と山の境界が無くなりイノシシ・クマなどが民家近くへ来ることによる獣害。また、伝統芸能や文化の伝承もできなくなってきました。いずれの問題もどこの地方の田舎と呼ばれる地域においては同様の状況にあります。

野菜やお米の食糧自給率については、カロリーベースで東京都は0%、神奈川県は2%、埼玉県は10%、大阪は1%などとなっておりますが、秋田県ではなんと、約200%となっています。

このまま地域が衰退することで農業生産者は確実に減少し、近い将来、食料の供給が危機を迎えることは明白な状況です。

当社は「農業もする農業法人」です。もちろん核となる事業として農産物の生産・販売がありますが、地域の伝統や文化、景観や特産物の継承なども含めて「地域のこし」法人でもあります。

地域を残すためには関係人口の増加から移住者の増加へつなげていく必要があると考え、そのために地域資源を活用し「民泊施設の整備」「キャンプ場の整備」「飲食店の整備」「除雪体制の整備」「インバウンド受入れ体制の整備」「農福連携体制の整備」「イベントの企画・運営」「不動産業の登録」などを行っていきたいと考えております。


私たちの地域のご紹介

秋田県湯沢市秋ノ宮地区は秋田県の最南端に位置し、山形県及び宮城県との玄関口にあります。当該地域は春には花々が咲き乱れ、美味しい山菜料理やイチゴが味わえます。夏には新鮮な夏野菜の収獲があり、川遊びや山遊びが楽しめます。秋には紅葉で山が燃えているような美しい姿が見られ、美味しい水で育ったあきたこまちの新米とキノコ料理があります。寒さと県内一を誇る雪深い冬ですが、雪遊びや冬祭りで冷えた体を秋ノ宮温泉の温泉とセリ鍋が暖めてくれます。
また、最近では地熱を利用した発電所が数多く建設され、自然再生エネルギーの活用も進んでいます。
当社が所在する役内集落は日本二百名山、花の百名山でもある「神室山」の麓の集落です。秋田県を縦断する雄物川の源流「大役内川」が流れており、岩魚・山女魚・かじかなど清流部でしか生息しない魚が生息し、渓流釣りが楽しめるほか、最上流部の集落のため、まじりっけない水で育てられたお米は格別の美味しさを誇ります。神室山に咲く「キヌガサソウ」は日本一の群生地となっており、登山者で賑わっているほか、春はアイコ・コゴミ・ゼンマイ・シドケ・ミズ・ワラビなどの山菜も豊富で秋にはトビダケ・マイタケ・ナメコ・カノカなどのキノコにも恵まれています。伝統芸能でもある「役内番楽」は今なお各地で公演を行っているなど、歴史・文化・伝統に関する事なども数多くあります。「田舎なんてどこも同じようなものでしょ。」と言われるかもしれませんが、この場所、このときでしか味わえないものや風景、住民との交流はそこだけでしか得られないものです。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが前内閣総理大臣の菅義偉衆議院議員もこの地区の出身です。菅前総理大臣の故郷への思いからふるさと納税が生まれたという話しもあります。また、特産物となっている「秋ノ宮いちご」は菅前総理大臣のお父さんが地域の産業振興として広めました。

故郷というのはいつまでも心の中にあります。自分には故郷がない、故郷を作りたいという方は是非、この地区を訪れてみてください。きっとファンになっていただけると思います。


プロジェクトを立ち上げた背景

前職を退職する前は自営業で地域の活性化を事業化したいとぼんやりと考えておりました。そんななか、同時期に役内集落においては既に集落消滅の危機感から圃場整備事業の実施を目的に圃場整備事業推進会議が立ち上がってました。しかし、圃場整備事業の実施後の担い手の確保に苦慮している状況であることを知り、Uターンしたファッションモデル&農業を生業としている同級生(猪俣 公太、通称:こ~た)と自然栽培を目的にUターンしてきていた集落の先輩(小野塚 真美、通称:まみ)と一緒に協議を重ねて農業法人を立ち上げることにしました。農業法人というと農業をする法人という場合が大半ですが、当社は農業もする法人として、農産物の生産・販売を核として地域の活性化のために食糧(Food)、エネルギー(Energy)、福祉・介護(Care)を自給し、コミュニティの強化を図り、地域の自立を目指しており、安心して暮らせる地域を未来へ繋いでいきたいと考えております。

「買い物するにも不便、通院も大変でしょ。」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。そんな時は、「最近はコンビニも向こうから来るし(移動販売車)、毎日畑に行っているので病院に行く暇なくピンピンしてますよ。」と答えてます。都会での生きづらさを抱えて生きるという人生もあるでしょうが、自然の中に身を置いて多少の不便を感じてこの地域で暮らす方々は活き活きとしているように見えます。人間味に溢れ、車を止めてそこかしこで井戸端会議が開かれている人的ネットワークの強さもあります。

これまでの活動

 現時点で会社の立ち上げからまだ1年経っておりませんが、事務所を構えるにあたり、役内集落内にある空き家を所有・管理する方に相談し、不動産を譲っていただくこととなりました。現在はその空き家を自分たちで片付け、内装を解体しリノベーション工事を行っています。また、今年から30a(アール)ではありますが、長ネギの作付けを始めました。また、次年度からはイチゴの収獲を行うため、今年からほ場の整備を行っており、今夏には作付けをします。秋ノ宮のイチゴは6月に収穫期を迎えますが、この時期の露地栽培はこの地域のシェアが全国で一番になります。


資金の使い道・実施スケジュール

①各種施設や体制整備費 200万円
  それぞれの施設整備には多額の資金が必要となります。現時点で民泊施設となる空き家の確保、キャンプ場整備候補地の選定は済んでおります。飲食店については当社事務所と併設予定であり、こちらは工事進行中です。先ずは今回ご支援いただいた資金については民泊施設の材料費、飲食店の設備費に充当させていただきたいと考えております。インバウンド受入れ体制の整備は上記民泊施設の整備と併せて実施予定となっております。農福連携体制の整備として、先ずはシェアハウスの整備を行う予定です。イベントの企画・運営費として地域住民と関係人口が交流できるイベントを検討中で開催費を見込んでいます。除雪体制の整備として除雪機の購入を見込んでいます。
 なお、今後のスケジュールとしては、以下のとおり計画しております。 
  令和5年中  物件契約完了
  令和5年9月 クラウドファンディング終了
  令和5年12月 飲食店の設備購入
  令和6年4月 飲食店開業、民泊施設の整備に使用する資材調達
  令和6年中 民泊施設整備調査・設計
  令和7年  民泊施設整備・改修工事
  令和8年  民泊施設開業

②その他 
・リターンの原材料代 ・リターンの送料 ・諸経費
・CAMPFIRE手数料


リターンのご紹介

 ご支援していただいた方への特典としてご支援金額によって以下のリターンを付けさせていただきます。

①12,000円 : KAMUROオリジナルTシャツ、KAMUROステッカー
②12,000円 : KAMUROオリジナルポロシャツ、KAMUROステッカー
③15,000円 : KAMUROオリジナルパーカー、KAMUROステッカー
④12,000円 : 源流で育った「あきたこまち」玄米10㎏(令和5年11月発送)、KAMUROステッカー
⑤12,000円 : KAMUROが生産した「長ネギ」5㎏(令和5年10月~11月末発送)、KAMUROステッカー
⑥12,000円 : KAMUROが生産した「いちご」1㎏(1箱4パック)(令和6年6月発送)、KAMUROステッカー
⑦12,000円 : KAMUROが生産した「セリ」1㎏(令和5年12月発送)、KAMUROステッカー
⑧30,000円 : KAMUROオリジナルポロシャツ、 KAMUROオリジナルパーカー、
         源流で育った「あきたこまち」玄米10㎏(令和5年11月発送)、KAMUROステッカー
⑨30,000円 : 源流で育った「新米あきこまち」玄米10㎏(11月発送)、
         KAMUROが生産した「長ネギ」5㎏(令和5年10月~11月末発送)、
         KAMUROが生産した「いちご」1㎏(1箱4パック)(令和6年6月発送)、KAMUROステッカー
⑩50,000円 : KAMUROオリジナルポロシャツ、 KAMUROオリジナルパーカー、
         源流で育った「あきたこまち」玄米20㎏(令和5年11月発送)、KAMUROが生産した「長ネギ」10㎏、
         KAMUROステッカー
⑪100,000円 : 役内集落内に植樹する桜の苗木オーナー権(ソメイヨシノ、氏名プレート付き)、
         KAMUROオリジナルポロシャツ、KAMUROオリジナルパーカー、
        源流で育った「新米あきこまち」玄米30㎏(11月発送)、
         KAMUROが生産した「長ネギ」10㎏(令和5年10月~11月末発送)、
         KAMUROが生産した「いちご」1㎏(1箱4パック)(令和6年6月発送)、
        KAMUROが生産した「セリ」1㎏(12月発送)、KAMUROステッカー  

最後に

 最後までご覧くださりありがとうございます。皆様はこの地球、日本が今後どんな状況になっていくと思いますか?
大地震、スーパー台風、火山噴火などの自然災害はいつ自分の身に影響を与えるのか誰にも分かりません。気候変動、パンデミック、紛争、戦争などの世界情勢が与える影響はどのくらい自分の身に降りかかってくるのか誰にも分かりません。物価が上昇する主たる原因は需要が供給を上回っているためですが、金銭を支払えば自分が食べる食べ物をすぐに入手できる今の環境がいつまでも続くことができるのでしょうか。実際、電力をつくることが困難になってきたため電力価格も上昇しております。いつまでも、電気・水道・ガスなどのインフラを今まで通り使うことがいつまで出来るのでしょうか。
食糧自給率200%(カロリーベース)の秋田県の市街地を除く地方では多くの方が自分たちの食べる物をある程度自給しています。秋田県では水力発電、風力発電、地熱発電など再生可能エネルギーの供給を積極的に進めており、地域的エネルギー自給率の都道府県別ランクで秋田県が1位となっています。地域資源に溢れ、自然豊かなこの「地域をのこす」ことは日本の未来を作ることだと思っています。地域をのこす、故郷をのこす、日本の原風景を残す、そのために当社は様々なミッション(プロジェクト)に挑戦していきます。是非、皆様もこの地域を知っていただき、訪ねていただき、素晴らしい環境のなかで今一度、ゆっくりとこの先の日本を考えて欲しいと願っております。ご支援、何卒よろしくお願いいたします。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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