はじめに

「デフバレーボール」とは、聴覚障がい者(deaf)によるバレーボール競技です。私たちは、デフバレーボール男子・女子日本代表チームとして、全国に散らばる選手たちが月に1回程度集まって強化を行っています。

そのデフバレーボールの2つの世界最高峰の大会である「デフバレーボール世界選手権」が2024年6月に、「デフリンピック」が2025年11月に、日本で初開催されます。

東京オリパラ大会を契機にパラスポーツの認知度が上がったように、この大会をきっかけにデフスポーツも盛り上げていきたいと考えています。そのためにはもちろん日本代表選手の活躍が重要ですが、現在はデフスポーツに対する知名度の低さなどから、チームの活動資金も集まりにくく、練習や合宿に使用できる予算がまだまだ足りておらず、世界大会への参加にあたっても選手・スタッフの自己負担が発生しているのが現状です。

そこで、世界選手権、デフリンピックでのメダル獲得に向けて、今以上の強化環境の整備(合宿回数の増加や内容の充実)や大会参加時の自己負担軽減を目的として、皆様にご支援を募りたいと思います。


聴覚に障害がある人のバレーボール:デフバレーボールとは?

デフバレーボール選手は、チームメイトの声、審判の笛の音、ボールを弾く音など、コートの上でのすべての音が聞こえません。一般のバレーボールのように音による連携ができず、監督の指示も声では届きません。

選手は声の代わりに、手話、読話、手話通訳などの手段を使ってコミュニケーションをとり、アイコンタクトによってプレーをします。神経を研ぎ澄まし展開するコンビバレーはまさにテレパシーバレー! 

しかしながら、デフバレーボールのコートや用具、競技ルールなどは一般の6人制バレーボールと全く同じ。競技を見る側はそのスピーディーでパワフルなプレーに驚かれることでしょう。


デフバレーボール日本代表 近年の実績

<世界選手権>
2008年 第1回アルゼンチン大会:男子銅メダル、女子金メダル
2012年 第2回ブルガリア大会:男子4位、女子5位
2016年 第3回アメリカ大会:男子6位、女子4位
2020年 第4回イタリア大会(中止)

<デフリンピック>
2009年 第21回台北(台湾)大会:男子5位、女子銅メダル
2013年 第22回ソフィア(ブルガリア)大会:男子予選敗退、女子銀メダル
2017年 第23回サムソン(トルコ)大会:男子7位、女子金メダル
2022年 第24回カシアス・ド・スル(ブラジル)大会:日本選手団途中棄権 大会規定により男子8位、女子4位


2025年のデフリンピック東京大会への第一歩

デフリンピックは、(デフ(Deaf)は、英語で「耳がきこえない」という意味)ろう者による国際スポーツ大会です。

第1回大会は1924年にフランスのパリで開催され、オリンピック同様、4年に一度、夏季大会と冬季大会が開催されます。今回、日本初の東京開催が決まった2025年は第25回大会で、100周年の記念大会です。70~80か国・地域から、約3,000人の選手が出場します。



【密着動画】元日本代表の狩野舞子さんに女子代表チームの指導をしていただきました!

「デフリンピック」に向けた合宿で、マイコの熱い指導は果たして選手に伝わるのか !?どんなときも明るくひたむきに取り組むデフ選手たちとの交流に密着!【マイコチャンネル ★狩野舞子official


ご支援いただいた資金の使い道

① 強化合宿費用:約150万円/回
(施設利用料、旅費/宿泊費、サポートスタッフ謝金、食費/栄養管理費用、感染症対策費用等)
② 実践練習のための遠征費用:約100万円/回
③ コンディショニング・トレーニング費用:約20万円
④ アンチドーピング・インティグリティ等教育・登録費用:約30万円


今後の活動のスケジュール

・毎月1~2回(2-3日)の強化合宿の実施
・地域毎の練習会の開催
・デフリンピック、デフバレーボールの啓蒙・周知活動の実施及び参加


さいごに

現在、代表選手やスタッフは仕事や学業の傍ら地元チームや実業団で日々の練習を行っており、月に一回程度の代表合宿の度に全国から集まっています。国からの補助金や協会の予算のみでは十分な用具や活動資金が賄えていない部分があり、世界選手権やデフリンピック大会への出場時などは選手、スタッフの実費負担に頼らざるを得ない状況です。 

そこでこの度は、代表合宿をはじめとする選手強化の取り組み及び世界選手権、デフリンピックの渡航費や滞在費などの遠征費用にご協力をお願いしたく、本クラウドファンディングを実施することとなりました。選手が万全の状態で、全力で戦えるよう環境を整えていきたいと思っております。

ぜひ、ご支援の程よろしくお願いいたします!!

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
一般社団法人日本デフバーレーボール協会へのご寄付となりますが、個人の方がこのクラウドファンディングへ寄付することで、税制上の優遇措置を受けることはありません。

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