こんにちは。沖縄県沖縄市を中心に県全域をホームタウンとする、沖縄県初のJリーグ加盟プロサッカークラブのFC琉球です。

「沖縄とともに、強くなる。琉球の愛と勇気と誇りを胸に」を経営理念として掲げクラブを運営しております。2022シーズンはまだコロナ禍の影響が残る中、たくさんの応援をいただき誠にありがとうございました。スタジアムへ足を運んで応援してくださった方々、DAZNやテレビ画面の向こう側で応援してくださった方々のおかげで2023年も戦うことができています。

今シーズンからFC琉球U-18は、「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 九州2部」に昇格しました。これは沖縄県から、そしてFC琉球から将来の日本代表を輩出する第一歩です。今回のクラウドファンディングでは、FC琉球U-18がプリンスリーグを戦い抜くための費用をはじめ、アカデミーの環境整備全般を資金使途として実施いたします。

目次

1.創設20周年を迎えたFC琉球が目指すもの
2.FC琉球のアカデミーが目指すものとは
3.沖縄県のサッカー環境と実態と課題
4.FC琉球のアカデミーを取り巻く環境を変えていく
5.資金の使い道
6.関係者からのメッセージ
7.リターンについて
8.よくある質問
9.最後に


2023年はチーム創設20周年を迎える年です。沖縄という地、歴史、ファン・サポーターの方々、パートナー企業様に支えられてこれまで走り続けてきました。FC琉球は「Jリーグの、沖縄の、サッカークラブの、ゲームチェンジを実現する」というミッションを掲げています。我々のクラブだけではなく、沖縄県のサッカーをより良くすることも重要な使命です。

沖縄県は日本唯一の海洋県・島しょ県であり、これに伴う固有の問題を抱えています。今回のクラウドファンディングでは、沖縄県のサッカー育成環境の課題を知っていただきながら、FC琉球が目指す姿についてお話できればと思います。


FC琉球のアカデミーの理念は「沖縄県のJリーグクラブとしてプライドを持ち、一貫体制のもとプロ選手および沖縄県をリードする人材育成を目指す」というものです。トップチームを頂点に、U-18/琉球高等学院、U-15、U-12のアカデミー育成年代や、小学生以下のスクールにも力を入れて指導体制を整えています。

またサッカー選手としての能力だけではなく、人間性を養い、社会や地域のリーダーとしてプレーや行動できる人材を育てていくことを指導方針として掲げています。


FC琉球のアカデミーとして主に2つの目標を掲げています。

①10年後にはトップチームの1/3がアカデミー出身の選手であること

今年はアカデミーからトップチームに1名が昇格しました。現在トップチームは30人の選手で戦っていますが、そのうちアカデミー出身の選手は2名です。10年後にはトップチームの1/3がアカデミー出身選手で構成することを目指しています。


②沖縄県・FC琉球から日本代表を輩出すること

これまで沖縄県から日本のA代表に選ばれた選手は我那覇 和樹選手、田口 泰士選手2名のみです。 世代別代表ではFC琉球アカデミーから野澤大志ブランドン(U-15代表)、幸喜祐心 (U-15・16・17)の2名が選ばれたことがあります。沖縄県やFC琉球から世代別代表、またA代表の選手を輩出することを目標に掲げており、沖縄県を代表するクラブチームとして必ず実現させなければいけないと考えています。

目指したい姿は明確です。しかしながら、沖縄県のサッカー界は大きなハードルを抱えています。


沖縄県のサッカー環境には、主に3つの課題があると考えています。

まず、沖縄県には人工芝のサッカー施設が少ないという問題があります。サッカー選手を育成するにあたり、芝のピッチで練習することはとても重要です。しかし県内にはフルピッチの人工芝グラウンドは8箇所しかなく、適切な環境で継続的にトレーニングをすることが難しい環境にあります。

次にユース、ジュニアユース年代である子どもたちの送迎に関わる保護者の負担が大きいという問題があります。サッカークラブの活動は、平日の夕方や週末に行われることが多いです。他県であれば電車やバスで通える距離であっても、沖縄では移動手段の選択肢が乏しいため、保護者の方々が子どもたちを送迎することが必須になります。

最後に本土から離れた場所に位置する海洋県・島しょ県であるため、県外のチームと試合をすることが簡単ではありません。本土のチームであれば、陸地続きの他県への遠征もそれほど難しくありませんが、沖縄に住む子どもたちにとっては容易ではないのです。


また、FC琉球のアカデミーとして特に問題だと認識しているのが、「遠征費用の大きな負担」「県外への選手の流出」です。

今年からFC琉球U-18は、プリンスリーグ九州2部に昇格しました。これによって九州全域への遠征が必須となりました。昇格したことで年間の遠征費総額は、1人あたり約30万円から60万円へと2倍近く膨らんでおり、保護者の負担額も同様に増大しております。県外のサッカー強豪高校であっても遠征費用の平均は10~20万円程度であり、沖縄という立地上の問題は大きいと思われます。

今まではサッカー協会やJリーグからの補填の出ない遠征については全額ユース選手の保護者の負担となっていました。トーナメント形式の大会では勝ち上がる毎に遠征回数も増えるため、勝ち進めて嬉しいと思う反面、保護者への負担が増すため大変心苦しい状況です。

クラブとしても、プリンスリーグに関する遠征についてはクラブで50%補填したり、移動を小型マイクロバスに縮小し運転もスタッフが交代で行うなど経費削減に努めております。

こういった環境は今後プリンスリーグ九州1部や、全国で戦うプレミアリーグへの昇格を目指す上で大きな障壁となることは間違いありません。


また「県外への選手の流出」も大きな課題です。これまで中学生年代であるジュニアユースから高校生になるタイミングで、沖縄県外に出て行ってしまう選手が多数いました。大手クラブや強豪高校であれば学費免除や寮での生活での優遇があり選手にとっては魅力的な環境です。これらを解消するためには「子どもたちに魅力のあるサッカー環境の構築」が必要です。

現在のFC琉球U-18に所属する43名のうち、半数以上の28名はU-15から昇格した選手です。またジュニアユースの子どもたちは、ほぼ全員が県内にとどまってサッカーをしていきたいという意向があります。彼らの気持ちに応えるためにも、より良い環境を準備してトップチームに昇格する選手を増やしていきたいと考えています。

そのための一つの打ち手としてFC琉球高等学院を設立しました。学業の側面からも安心してサッカーに専念できる環境の提供を行っています。また、パートナー企業とも連携をしたキャリア教育の取り組みを推進することで、サッカー選手としてだけではなく、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や姿勢を育んで参ります。


今回のクラウドファンディングで集めた資金は、遠征費用の負担を含めたアカデミーの環境整備のために使わせていただきます。FC琉球がJ1昇格を目指すには、アカデミーを強化し、トップチームに昇格する選手を多く輩出して活躍するという流れを作る必要があります。FC琉球をより魅力のあるクラブにするために、支援いただいたお金は下記の用途で順次使用させていただきます。

・アカデミーの遠征費用補填
・トレーニングルーム、設備の拡充
・FC琉球高等学院の校舎拡充
・アカデミー選手寮の建設
・ジュニアユースの拠点拡大
・送迎バスの購入


今回のクラウドファンディングに際して、FC琉球の関係者からメッセージを寄せていただきました。


FC琉球クラブコミュニケーター
上原 慎也


「OBの上原慎也です。ファンサポーターの方々と共にクラブをつくりあげるため、今シーズンからクラブコミュニケーターという肩書を自ら会社に申し出て活動を始めました。

自分の子どもがFC琉球のU-12に所属していますが、練習場所は固定ではなく、3~4箇所を移動することもあります。場所にもよりますが、片道30分かけて送り迎えをすることもあるのが現状です。

また、大きな大会の場合、3泊4日のスケジュールで遠征をこなすこともあり、1回の活動で8万円ほど費用が掛かります。年間で3回ほど遠征に行くため1家庭で24万円ほどの出費となる計算です。知り合いに4人兄弟でそのうち3人がFC琉球のアカデミーに在籍している家族がいますが、タイミングによっては遠征に参加することが叶わないこともあるそうです。県外のチームとの対戦が少ないと、選手としてもクラブとしてもレベルアップをすることは難しいため、遠征での対戦機会を逃すことは勿体ないと考えています。

また、アカデミーに通うようなサッカーが上手なお子さんでも、送迎や遠征の負担が大きいことから、FC琉球を辞めて地元のチームに移ってしまったというお話を聞く機会があり、クラブスタッフの立場として大変心苦しい限りです。

一方で、最近ではアカデミーからトップチームの練習に参加する選手が増えてきています。アカデミー選手が二種登録をして、リーグ戦やカップ戦に出場するケースがFC琉球でも出てきていることに大きなポテンシャルを感じています。今の育成年代が未来のFC琉球を背負っていく存在になります。クラブでは「ONE OKINAWA」というスローガンを掲げていますので、ファン・サポーターの方々にも沖縄県全体でFC琉球を強くするという気持ちを持っていただけたらと願っています。

今回のクラウドファンディングにもご支援いただきたいですが、アカデミーの試合会場にもお越しいただきたいと考えています。実際に、声援を肌で感じることで、アカデミー選手もFC琉球を強くしていく責任と想いを持つことができます。ぜひ皆様には試合に足を運んで、応援してもらえればと思います!」


トップチーム監督(前アカデミーアドバイザー)
喜名 哲裕

「こんにちは!トップチーム監督 兼 アカデミーアドバイザーの喜名です。先日まで主にアカデミーアドバイザーとして子どもたちの指導に携わってきました。

その中で2016年からFC琉球でU-18の監督を務めて、ここ6年間で多くの変化がありました。これまでは県外に出ていく中学生も多くいましたが、J2に昇格したり、U-18がプリンスリーグに昇格したこともあり、セレクションを受けに来る人数も年々増えてきています。

現在のユースは、1学年12~13人体制となっていてジュニアユースから上がれるのは一部の限られたメンバーだけであり、他クラブからも加入している状態です。ジュニアユースでは、1学年20人程が所属していて、ユースに上がるために厳しい競争が行われています。

またユース年代のレベルが上ってきているのは、指導者の水準が上がってきたことが大きな要因と考えています。これまでは指導者が複数学年を掛け持ちしていて、U-15のコーチ2人が中学1,2,3年を見ていましたが、各年代でコーチがつき指導できるようになりました。また各コーチがA級ライセンスを取得できるようにサポートし、指導体制の整備に努めています。

昨年からユースの選手がトップの練習に参加し、2種登録をして天皇杯に出場したり、エリートリーグにユース選手4,5人が出場するなど、トップチームに加わることが増えてきています。紅白戦、トレーニングマッチにも人が足りない際には参加してもらい、成長支援を行っています。

その中で重要なのはトップチームも含めてFC琉球のプレーの原理原則・プレーモデルの構築がカギになってくると考えています。点をたくさんとる攻撃的なチームを目指すことはトップチームだけではなく、ユースでも変わりありません。沖縄の子どもたちは、良くも悪くものびのびとサッカーを行ってきたこともあり、個々人のひらめきやサッカー感はとても面白いものを持っています。クラブとしてプレーの原理原則はありつつも、個人のひらめきは活かしながら育って欲しいと考えています。

今回のクラウドファンディングをきっかけとして、よりアカデミーについても関心を持っていただけると嬉しいです。トップチームとアカデミーへの応援をどうぞよろしくお願いいたします。」


アカデミーパートナー
那覇鋼材株式会社 代表取締役社長
上原 勉様

「那覇鋼材株式会社 取締役の上原 勉です。当社は昭和46年に設立し、主に鉄筋・鋼材加工販売、仮設総合リース、総合金物販売などの事業を展開しております。

FC琉球の支援を開始して10年ほど経過しましたが、特に2020年からはアカデミーパートナーとしてサポートを行っております。FC琉球のトップチームと比べると、アンダー世代の子供たちへの支援はなかなか行き届いていないと伺っていたので、そうであれば、我々が応援することで沖縄県内の人材輩出を後押しできたらという想いから始まりました。

企業活動もそうですが、スポーツ全般においても、人が物事を形作っていくと思います。人を大事にして、子どもたちを育成していくことで地域は活性化していきます。当社は、FC琉球以外にもプロバスケットボールチームの琉球ゴールデンキングスや、ハンドボールクラブの琉球コラソンをサポートしていますが、スポーツによって地域が活性化することで、それが巡り巡って自分たちの企業活動にも繋がっていくだろうと考えています。

九州の他のJリーグクラブのアカデミーに息子さんが所属しているという社員がいるのですが、せっかく活躍が期待されている子供たちでも県外に流出してしまう現状があるのかなと。本来は親御さんたちも、沖縄県内の近くで一緒に成長を見守ることができる環境が理想ではないかと思います。FC琉球には、ぜひそういった役割を担ってもらえたらと期待しております。」


FC琉球U-18
幸喜 祐心選手

「FC琉球U-18の幸喜祐心です。背番号は11番です。

今年からプリンスリーグに参戦してみて、毎試合高い強度の中でプレーできているので、去年に比べてチーム一人一人も成長しているなと実感しています。県外のチームは、球際であったりフィジカルの部分がかなり違います。

アウェイの遠征については、マイクロバスでの移動が多いです。狭い車内だからこそ、絶えず喋って仲も深まるので楽しいですが、4時間程度バスで座り続ける時にはコンディション面での調整も大変なことがあります。

そういった様々な環境も乗り越えた上で、今年のチーム目標としては、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州2部で優勝して1部に昇格することです。また、個人目標としては、FC琉球のトップチーム昇格に一歩でも近づけるように、成長していきたいなと思います。」


FC琉球U-18
石嶺 幸也選手

「FC琉球U-18の石嶺幸也です。背番号は9番です。

今年からプリンスリーグに参戦してみて、沖縄県のチームとは異なり九州のチームはレベルが高いなと感じます。フィジカルが強いし、チーム内のパススピードも違う。その中でもいくつか手応えを感じる試合もありました。自分たちのプレーをどこまで出して、勝ち抜けるかこだわっていきたいです。

チームは毎日夜遅くまで練習をしてますが、仕事終わりで疲れている中でも送り迎えをしてくれる両親には感謝しています。

今年のチーム目標としては、プリンスリーグ九州2部で優勝して、1部に昇格することです。個人の目標としては、プリンスリーグ2部で得点王になれるように努力していきます」


FC琉球U-18
幸喜選手 保護者様

「幸喜祐心の母です。今年からプリンスリーグ九州2部に昇格して、息子もより強い気持ちをもって練習に挑んでいるなと感じています。性格は物静かで普段は積極的に話すタイプではないですが、内に秘めた思いは強く、負けず嫌いなので強豪チームとの対戦に向けて陰で努力を重ねていると思います。

チームが勝ち進むことで県外への遠征の機会が増えると嬉しい反面、家計の負担が増すのも事実です。但し、遠征から帰ってきて成長した姿が見れるのはとても頼もしく嬉しいです。沖縄県では対戦相手も限られているので、県外チームとの試合経験を重ねて、チームを引っ張る存在になっていける選手になって欲しいなと思います。」


今回のクラウドファンディングでは、皆様からのご支援に対してさまざまなリターン(返礼品)をご用意しております。
トップチーム選手とのZOOMやキックインセレモニー、上原慎也 特別解説シートなど、ここでしか得ることができない特別な体験をぜひご覧ください。


【支援に関して】
Q:支援の方法はどうしたらいいですか?
A:CAMPFIREへの会員登録の後、ご支援されたいリターンを選択、決済画面へ進んでください。URLより会員登録してください。https://camp-fire.jp/signup 。支援に不安のある方は会員登録の流れ支援の流れを事前にご確認ください。

Q:間違ったリターンを選んだ場合、キャンセルできますか?
A:お申し込みいただいた後のキャンセルはいたしかねます。よくご検討の上でのご購入をお勧め致します。もし間違って購入されても当方ではキャンセル処理が出来ませんので予めご了承ください。

Q:まとめて複数のリターンを選ぶことはできますか?
A:可能です。「プロジェクトを支援する」を押していただくか、「このリターンを選択する」を押した後「続けて他のリターンを選択する」を押してください

Q:同じリターンを複数個支援することはできますか?
A:可能です。限定数のないリターンはそのリターンの数量を選択できます。限定数のあるリターンは数量選択ができないため、1回1回決済を完了させる必要がございます。

Q:支援金額の上乗せはできますか?
A:CAMPFIREのシステム上、支援金額の上乗せは可能です。(例:10,000円コースに2,000円上乗せして12,000円を支援する)ただし選択したリターン以上の返礼品は入手できません。FC琉球を応援するお気持ちで金額の上乗せをしていただけるとありがたく思います。最終的に決済される金額は「リターン合計金額」になります。「上乗せ支援で応援しよう」の枠には上乗せする金額を入力してください。複数のコースを選択した場合も同様になります。

Q:正常に支援できているかを知る方法を教えて欲しい
A:支援できている場合「マイページ(右上〇アイコン)>支援したプロジェクト」に表示されます。また、支援時に登録アドレスへメールが届きます。完了画面が表示されたにもかかわらずメールが届かない場合は、受信拒否をされているか可能性がございます。詳細はCAMPFIREサポートへお問い合わせください。https://camp-fire.jp/inquiries

Q:2023サイン入りユニフォーム(1st)のサイズ展開や採寸表を教えて欲しい
A:詳細は以下のページからご確認ください。https://fcryukyu.shop/collections/2023uniform

Q:チケット席種ごとの座席位置を教えて欲しい
A:詳細は以下のページからご確認ください。https://fcryukyu.com/ticket_buy/

Q:芝被りシートの詳細や注意事項を教えて欲しい
A:詳細は以下のページからご確認ください。https://fcryukyu.com/news/40003/


この度は、本ページを最後までご覧頂き誠にありがとうございます。

沖縄県から、そしてFC琉球から将来の日本代表を輩出する第一歩として、今回のクラウドファンディングで集まった支援金額はアカデミーの遠征費補填や環境整備のために大切に使わせて頂きます。FC琉球の未来をともにつくって参りましょう!

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください