▼コンセプト

誕生日は、自分が主役の特別な日。

子どもにとって「お誕生日おめでとう」という言葉は、あなたが生まれてきてくれて嬉しい、というメッセージでもあり、自分が大切な存在だと実感できる瞬間でもあります。

私達が約3,000世帯に対して行った調査では、子育て世帯において1年の中で最も大切な行事は「子どもの誕生日」。実際に一般的な家庭では、ほぼ100%がお祝いをしています。

しかし、様々な困難な状況にある家庭においては、そのお祝いをする余裕がなく、準備への不安やしんどさを感じている様子も伺えました。

一方で、どんなにしんどいなかでも頑張ってお祝いの工夫をしている様子も見えてきました。大変な中でも準備を頑張っているのは、その子が何より大切だと伝えたいから。

家族以外の周りの大人たちが「おめでとう、あなたが生まれてきてくれて嬉しい」と家庭と一緒に伝えること。

それは家庭が孤立せず「一緒に社会で子育てを支える一歩」になり、子どもにとっても自分が社会の中で大切にされていると感じられる大きなメッセージになると考えています。

そこで私たちは、誕生日の準備の中で優先度が最も高い”誕生日ケーキ”を支援することにしました。
そしてこれは一度きりではなく、今後もずっと続くプロジェクトです。

このページでプロジェクトのことを紹介しています。

共感したあなたの想いをケーキに変えて、困窮する子どもたちへを贈りませんか?


▼この1年でお届けした家庭からの感想

●大嫌いだった誕生日が嬉しい日になった。

「少子化もあってか、子供達の間ではお誕生日をお祝いするのが当たり前になっているようです。でも我が家はケーキを用意する余裕は全くなかったので、お誕生日をお祝いすることができませんでした。だから、娘はお誕生日は大嫌いで、友だちに何を食べたかとかプレゼントされたかなど聞かれないように公表していなかったそうです。そんな話を聞くと切なくなりますが、気持ちとは裏腹に物価高騰でますます日々の生活に追われていく毎日です。
 でも今年はお誕生日ケーキをプレゼントしていただき、お誕生日が嬉しい日になったと喜んでいました。ホールで頂くケーキが初めてだったので、本当に心に残るバースデーになりました。ありがとうございました。」


●歓声と拍手喝采に幸せな気持ちに。

「受け取った時は子供に内緒で冷凍庫にしまいました!
 ジャーン!と出した時は、何が起きたかわからない状況で「、、、」となっていましたが、開けた時の歓声と拍手喝采に私が今度は驚いてしまいました。ケーキ自体ホットケーキしかここ数年食べていない状況でのバースデーケーキは本当に家族全員が幸せの一時でした。ありがとうございました。
 ホールケーキを誕生日に当たり前に買える家族も多いと思いますが、格差社会の現実でその日食べるだけで精一杯の我が家では誕生日はホットケーキが精一杯です。
 最初、ホールケーキの箱を見ても「ケーキの箱だとわからなかった」と下の娘は言っていました。身内がいない家庭ではプレゼントやケーキを用意してくれる人もいないとどうしても誕生日などのお祝いはスルーしてしまいます。ケーキを見ただけで喜ぶ子供の姿を見て来年も用意してあげたい、と思う気持ちはありますが、用意できないだろうな・・・と不甲斐ないですが諦めている自分もいます。こういう支援で通常なら味わえる思い出作りを是非続けていただけたら嬉しいです。


●ひとりじゃないって思える。

「ひとりで子どもを育てるなかで経済的にもきつくて、いつもカットのケーキ、またはプリンなどでこどもにとってホールケーキは憧れだったようです。本当に助かりました。
 私自身、こんな形で応援してもらえてるんだと、ひとりで育てているけれど一人じゃないんだと思い、また力をもらえた気がします。県内に親兄弟はもちろん、親戚もいないなか、もう無理かなって思うことも多々あり、同じシングルマザーでもおじいちゃん、おばぁちゃんが面倒見てくれていたり、近くにいてくれる家庭を羨ましく思うことや卑屈になってしまうこともあります。でも、たったひとりじゃないとおもえます。ありがとうございました。」


▼一方で、まだまだ多数の希望の声が届いています。

「給料は上がっていませんが、生活に必要な食費、光熱費がかなり高くなってきて生活がキツイです。今までも切り詰めてなんとか頑張ってきていましたが、半端ない値上げに本当苦しくて涙がでそうになります。外食もしない。ケーキなどは高くて買えないです。」

「誕生日プレゼントにあてる予算を本人に伝えて、欲しいもの、体験したいこと、食べたいものなど複数の希望から自身で諦める判断をしてもらいました。お誕生日前の休日に、お料理を一緒にする、お菓子を一緒に作るといういつもはしない時間の過ごし方をしました。子供の誕生日ケーキを毎年買えない、特にホールケーキは手が届かずにいます。クリスマスもケーキは買えずにいます。現在半年以上仕事が見つからず無職で、切り詰めているので、そんな中でも特別な思い出を作ってやりたいなと思い、応募しました。」

「昨年は何もしてあげられませんでした。子供もわかっていて何も言わず辛い思いをしました。喜ばせたく応募しました。」

「普段全くケーキを食べる事がありません。手軽に買える値段ではないので食べたくても諦めてるのが現状です。お誕生日の日はケーキを買ってお祝いしてあげたいと思っても毎年カットケーキを1つだけ買ってお祝いしてます。ホールケーキでお祝いしてあげたいと思い応募させて頂きました。宜しくお願い致します。」

「お誕生日にケーキが食べたいと言われても経済的に厳しくて買えていません。お友達が、誕生日に、これ買ってもらった!丸いケーキ買って食べた!などと話をされて息子は悲しくなっていました。買えなくて申し訳ない気持ちです。子供にケーキを食べてもらいたく喜ぶ顔が見たくて応募しました。」

「コロナ禍の去年、職場が閉店になり職を失ったりして大変な日々を過ごし、子供に我慢させることが多かったと思います。そんな中でも子供の誕生日だけは何も心配せず楽しく過ごさせてあげたいと思い応募しました。」

「ひとり親ですが、実父と同居しています。世帯収入の制限に引っ掛かるため児童扶養手当は停止、就学援助も受けられません。ですが、同居の父は家賃の援助はしてくれますが生活費の全ては私の負担です。時給パート勤務の現状で更に手当もないといとなると経済的にはすごく苦しいです。親が同居だから生活は楽だろうと自治体には判断されてるんだろうけど、実際はそんなこともなく、毎月、毎日お金のことばかり考えています…。近年の物価高騰で日々の食生活もギリギリの中、年に一度の誕生日ぐらいは好物を揃えてあげたいのですが、ケーキも買ってご馳走用意してプレゼントまで用意する余裕は正直ありません。もしケーキだけでも助けてもらえたらその浮いた分で好きな料理を用意してあげられるかなと思い応募しました。」

・・・・・


このような子育て家庭に、バースデーケーキと共に、誕生日の特別な思い出を贈る取組がシェアケーキです。


▼活動のしくみ

皆様からの寄付金を継続して募り、洋菓子店にも一定金額をお支払いをすることで、継続的に実施できるプロジェクトです。寄付者の皆様・洋菓子店様には、届いた感想をご報告します。
以下より詳細の流れです。

①寄付金の募集
ケーキ代金に充てる寄付金の募集します。ケーキ1台あたり4,000円で、集まった分だけ誕生日ケーキを届けられます。

②困窮家庭が応募
対象となる子どもの基準:児童扶養手当の受給世帯、就学援助受給世帯、生活保護の受給世帯、またはそれに準ずるような状況にある世帯(プレシングル世帯など)が対象となり、所得が一定水準以下の子育て家庭の子どもたちへ届けられます。

③抽選してお届け
お届けには「近隣の洋菓子店で受取」と「ケーキ専門通販サイトから配送」の2パターンを用意しています。

④洋菓子店へお支払い
寄付金をもとにケーキ1台あたり3,000円を毎月お支払いします。なお、洋菓子店にも趣旨に賛同いただき、毎月ケーキ1台〜の無償提供をしてもらうことで、みんなができる範囲で寄付をする=想いをシェアするような形です。

⑤寄付者へ報告
届けた家庭にはアンケートをお願いし、冒頭で紹介したような感想文や写真を集め、寄付者限定メルマガで毎月の活動報告をしていきます。


▼昨年の実績

昨年のクラウドファンディングは2022年7月〜8月に実施。もうすぐ1年が経とうとしています。
その際、「最初の1年で2,000台を届けたい」という目標を掲げました。目標としていた2,000家庭については、1年が経とうとする今、間もなく達成する予定です。

1店舗で月5台の支援から始まったこの企画は、現在は【14店舗・企業】の参加となり、全国にエリアを広げ【月200台】届けられるようになりました。
寄付者の皆様に共感いただいたこと、本当に嬉しく思っており、ここで改めて感謝をお伝えさせてください。


▼広くよびかけられないジレンマ

一方で、現時点では支援を求める家庭に対してオープンに誕生日ケーキの募集はできていません。現在は、チャリティーサンタの困窮世帯の支援の仕組みを通じて、既に繋がっている家庭を中心に限定したご案内(=対象者を限定した募集)をしています。オープンな(Webサイト上でどなたでも申し込める)窓口をあえて設置していないのです。

それは、誕生日は年齢性別関係なくすべての子どもにニーズがあり、呼びかけを広げれば広げるほど支援の希望者は増えると考えているからです。

現在の子どもの貧困率(子ども7人に1人)を考えるととても人数が多く、寄付に対し、その期待にまだ十分に応えられる資金面での余裕、運営面の余裕がまだない状況というのが、オープンな募集にできていない理由です。


▼「期待をしたけれど、外れて辛かった」の声

プロジェクトの当初、ケーキの寄付は当初あまり多くありませんでした。初回はたった1つの市での募集だったにもかかわらず、5台のケーキに対して50家庭から応募がありました。どの応募動機も切実で、抽選をする際、胸が締め付けられました。「期待をしたけれど、外れて辛かった」という声も頂きました。

そういったこともあり、不必要に落選者だけを増やすことは、「せっかく手をあげたのに、だめだった(=やっぱり支援にはたどりつけないんだ)」という支援への諦めに繋がる不安もありました。

ただ、連日、「誕生日の準備に困っています。どのように応募すればいいのでしょうか」という声が届きます。もちろん、その声に対してご家庭のご様子などをお聞きしながら、応募の手続きをお伝えしています。

ただ、もしかしたら。困っているおうちが募集の窓口に辿り着けず、「諦めている」かもしれない。

本当にそれが良いことなんだろうか、とジレンマを抱えながら活動を進めています。


▼何があれば必要な家庭に届けられるのだろう

私たちは誰にでも誕生日があるからこそ、この取組を支援の入り口にしていきたいと考えており、それはこの企画を立ち上げた時からの想いです。

2022年はスタートの年でした。
2023年は「広げていくための1年」にしたいと思います。


▼広げていくために注力する3つのポイント

広げていくためには、大きく3つのポイントがあります。
「運営面」「活動エリア」「資金面」の3つです。一つずつご紹介します。

①運営面:事務負担の削減

洋菓子店さんとの連携が増える喜びと同時に事務局としても必要な業務が増えてきました。

洋菓子店さんにとっては「何台応募があったのか」「何という方がご予約されるのか」がわからないと該当家庭と照合ができず受付が難しいため、それに伴う情報共有の事務作業が発生します。また個別のお問い合わせへのフォローや受け取り状況管理、寄付の管理などの確認業務も複雑になってきています。

スタート当初、2〜3店舗の時にはそこまで大きな作業ではありませんでしたが、店舗ごとの個別のオペレーションを含めると、今後ケーキ店が増えていくと事務局の人員コストがどんどん増えていくことが予想されます。

そこで、今まで手作業でやっていた毎月の事務負担をITシステムの導入をすることで、事務局にとっても洋菓子屋さんにとっても作業しやすい環境を作ります。そして、今後も店舗が増えていってもスムーズに対応できるように準備をしていきます。


②エリア:参加店舗の拡大

「ケーキ屋さんに入ったことも、ケーキを受け取りに行くことも子どもにとって初めての経験でした。ショーウィンドウを食い入るように見て、本当に嬉しそうだった。」
そんな声が沢山届いています。
現在は、約15店舗が参加してくださっていますが、まだまだエリアに限りがあります。賛同する洋菓子店・ケーキ店にもさらに参加を促していきます。①のシステム導入と合わせ、参加店舗を増やしていきます。
※現在は実店舗がないエリアには、ケーキ専門通販サイトから全国配送することで対応しています。


③資金面:既存寄付の拡大、新しい寄付の仕組みの構築

現状は、毎月数十人の寄付者と法人からの寄付、年に1度のクラウドファンディングで寄付を募っています。この既存の仕組みをさらに拡大していくことはもちろんですが、オープンに募集をしていくには、全く新しい新しい寄付の仕組みを構築する必要があります。
現状はいくつかある計画をひとつずつテストをしています。
人手はかかるけれど無料でできるもの(=人件費はかかるため無料ではありませんが...)、必要最低限の広告費用をかけて支援を広げるもの、著名人からの応援の力を借りて認知を広げていくもの等、様々な計画があります。今はまだ試行錯誤中ですがシェアケーキの拡大に適切な計画は何かを見出し、新しい仕組みをつくることが必要です。


▼2023年の目標

上記3点に注力し、2023年度は
「全国で3,000台を届けること」

「10都道府県40店舗の洋菓子店に参加してもらうこと」
「寄付を募るための新しい仕組みを作ること」
を目標に活動していきます。

今回のクラウドファンディングでは、1,000台分の400万円+寄付の仕組みづくりの資金100万円、合計500万円を募ります。


▼資金の使い道

シェアケーキでは、1台のケーキ(5号サイズのホールケーキ※4〜6人分)を届けるために4,000円が必要です。

■4,000円の内訳
∟3,000円 洋菓子店・ケーキ屋さんへの支払い(=ケーキ代金)
∟1,000円 チャリティーサンタの運営資金(プロジェクト実施費用・運営費用、ポスター等の印刷費用・配送費用、広報費用など)

■今回はクラウドファンディング手数料がかかるため、下記が正確な内訳です。
∟3,000円 ケーキ購入費
∟396円 クラウドファンディングの手数料+消費税(計9.9%)
∟604円 チャリティーサンタの運営資金

■目標額:500万円の内訳
∟300万円 ケーキ購入費
∟100万円 新しい寄付の仕組みづくりの資金
∟49.5万円 クラウドファンディングの手数料(9.9%)
∟51.5万円 チャリティーサンタの運営資金


実際にお届けするケーキ写真。季節によってフルーツの種類等が変わります。



▼リターンについて

ケーキ1台(4,000円)を基準にして、「1/2台分」「1台」「2台」「3台」「10台」「25台」の中から、希望する台数を選んで支援してください。

また今年から「シンプルに応援コース」を作成しました。こちらはケーキ代金ではなく、「新しい寄付の仕組みづくりの資金」に活用させて頂きます。

このクラウドファンディングから、シェアケーキに参加して頂いたすべての方に、以下の「リターングッズセット(3点)」をお送りします。

デザインは2023バージョンです。
ステッカーは、2023年6月時点で、14店舗が参加し毎月200台を届けられているため、その状況がわかるデザインにしています。

(1)シェアケーキ オリジナルステッカー(サイズ:90mm×60mm)
(2)シェアケーキ オリジナルコースター(サイズ:直径90mm)
(3)チャリティーサンタ活動報告書(※PDFデータをメールで送付)

※「リターンの郵送を希望しない」場合は、支援画面にて「リターン不要」を選択ください。 


▼最後に。子どもの誕生日を悲しい日にしないために

ホールケーキ。この言葉を聞いて思い浮かぶイベントは何ですか?多くの方が「誕生日」をイメージするのではないでしょうか。それは、子どもの頃にお祝いしてもらった経験や、絵本にも当然のように描かれているからです。


とてもおめでたい日なのに満足にお祝いもしてあげられない。子どもにも我慢をさせているそんな自分も嫌になる。そう悩む困窮世帯のご家庭も多いです。そんなご家庭からしたら、誕生日なんて悩みの種のひとつにすぎません。

子どもの誕生日は毎年やってきます。子どもにとっては一大イベントです。主役はもちろん子どもなのですが、そんな1日を誰よりも心からお祝いしてあげたい。そう思っている親御さんの気持ちも大切にしてあげたいと思っています。

「子どもの笑顔を見るだけで、また明日から頑張ろうと思える」そんな声が沢山届きます。

子どもにとって誰かに大切にされていたという記憶は、大人になってから誰かを大切にしたい、そんな気持ちにも繋がると思っています。もちろん「おめでとう」とお祝いしてあげるその気持ちが一番大切です。ただ、その子がこの世に生まれた特別な1日。そこにケーキという彩りを届けたい。アルバムを見返した時、そこに映る思い出を届けたい。誕生日が親子で嫌なイベントになってほしくない。できれば誕生日が親子の宝物の時間になって欲しいと願っています。

そんなお手伝いのご協力をお願いできれば幸いです。


===== 補足情報 =====

*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

*NPO法人チャリティーサンタは「NPO法人」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください