北海道十勝・浦幌町で築いてきた人とのつながりから始まった雑貨屋プロジェクト。夢を実現するために東京から移住した23歳女子が、暮らしをちょっぴり豊かに出来る、よりみちの感覚でほっとできる空間を作ります!本のある場所でくつろげるカフェスペース、町のみんなの「やりたい」が集まるお店を目指したい!

【人口4200人の町に、本と雑貨でくつろげる居場所をつくります!】

北海道十勝・浦幌町で築いてきた人とのつながりから始まった雑貨屋プロジェクト。
暮らしをちょっぴり豊かに出来る、よりみちの感覚でほっとできる空間に。

のんびり暮らしを愉しむ、をみんなと分かち合いたい。
本のある場所でくつろげるカフェスペース、町のみんなの「やりたい」が集まるお店を目指したい!


はじめまして。北海道の右下、十勝郡浦幌町で暮らしている藤巻美月です。
東京都から2023年の4月に移住してきました!

このたび2023年9月。本のある場所にカフェを併設した雑貨屋さんをオープンします!!


〇もくじ
▶自己紹介
▶私たちの住む町
▶お店づくりへの思い
▶どんなお店になるの?
▶資金の使い道
▶スケジュール
▶リターン

人口4200人の浦幌町で私は今、ハハハホステルを運営しています。
ハハハホステルは単なる宿泊施設ではなく、地域の人や仕事を繋いで暮らしを楽しめる機会を提供している、宿泊の出来る交流の場となっています。

2021年7月のオープン以来、そんな地域との関わりしろを備えた宿として、たくさんの若者を受け入れてきました。
かくいう私も、ここをきっかけに浦幌町に移住してきた1人です。

東京からオープニングイベントに参加した私は、現在にいたる2年までの間に、縁もゆかりもないこの町を何度も訪ねることになります。


私が初めて浦幌に降り立ったときの記事があるのでよろしければ覗いていってください…!

自分の“好き” “やりたい”ことを言えずにいた大学生の私が、『好き』に忠実に、やりたい!と言っても良いんだ…!と思えた
浦幌での数日を綴っています。

“私”の理想に気付くまで↓

https://note.com/___moon1187/n/n96036a1cfb57


私たちが暮らしている浦幌町は、道東の右下、帯広と釧路のちょうど間にある人口4200人ほど規模ですが、
農業・酪農業・林業・漁業が揃う、一次産業が盛んな町です。
浦幌駅のある市街地には、飲食店やスーパー、ホームセンター、電気屋さん等々生活を支えてくれるお店が並んでいます。

浦幌町の特徴は、地域を次へつなぐための活動に昔から取り組んできたところです。
地域で育つ子どもたちを軸にしたまちづくり「うらほろスタイル」は、その代表的な取り組みです。
そんな活動のおかげか、最近はUIターンを含めて20代〜30代の若者の転入が転出を上回ったというニュースも。

私から見た浦幌町は、自分が想像していたよりたくさんの若い人がいて、自分と同年代の人たちが町の飲食店を引き継いだり、新しいことにチャレンジしている活気のある印象でした。


私が今勤めている株式会社リペリエンスには、3人のスタッフがいます。
社長である小松さんと、先輩社員のありささん、ふうこさんです。
3人とも出身は町外で、浦幌町の未来に可能性を感じて移住してきた方々です。


左から小松さん、ありささん、私、ふうこさん



町と旅人の間を取り持つ宿泊施設「ハハハホステル」の運営をありささんが、
浦幌町にある仕事を可視化するための就業促進ポータルサイト「つつうらうら」の運営をふうこさんが。
それぞれのやりたい気持ちを尊重し、私たちを後押ししてくれる懐の広い社長、小松さん。
時にはみんなで相談し合ったり作業を分担しながら、人と人、町と人との関係を紡いでいます。

浦幌町を知ったことがきっかけで、ハハハホステルでのヘルパー経験も経ながら町のことを知っていった私。

「ここでなら自分のやりたいことが実現できるかも……」と感じていました。


私のやりたいこととは、「北海道に住みたい」、そして「本屋さんを開きたい」ということ。
そんな夢を持っていた私は、初めて浦幌にやってきたとき、「あ、この街に本屋さんがあったらいいな」と思ったことを覚えています。


直感で「本屋さんを開きたい」と思った私ですが、その直感が間違っていなかったことを実感しています。
なぜなら、浦幌町は「やりたい!」を後押ししてくれる人が多い町。
浦幌にはかっこいい大人がたくさん居るんです!
いつだってウェルカム。でも強制的で強引な引き込み方はしない。
自然と輪にいれてくれて、個々で、というより周りの人と協力し合って何かに挑戦していく環境があります。


2022年3月 本屋つむじかぜ イベント





私が最初に本屋さんをやりたいと口にしたとき、一番はじめに声をかけてくださった方がいました。
「本屋 つむじかぜ」として、無拠点の本屋さんを一緒にやろうと立ち上がってくれた須藤か志こさんです。

二度目に浦幌町を訪れたときに、本屋さんをやりたいという私の理想を汲んでたくさん支えていただきながら、ハハハホステルのリビングスペースを借りて初めてイベントを開催しました。


店番をしながらちらっと。


とびきり素敵なイベントにしてくれた出店スタッフのみんなと。


特段地域で何かを起こしている訳でもない東京からひょっこり現れた私に、一緒にやろうと声をかけてくれて、快く場所を貸していただき始められた本屋さんイベント。

この町でなら、はじめの一歩を踏みだせるかも!という感覚はイベントを通して感じていました。

まさか、自分がイベントを開ける日が来るなんて。

私を知る人に印象を聞いたら、きっと「あなたは起業家タイプではないよね」と言われることが大半だと思います。
ですが、何も持っていないことは案外強い武器になる、ということにも気づいたんです。
それは、浦幌町は、何も持っていなくても、がむしゃらに挑戦する気持ちがある人を後押ししてくれる後援体制が万全な環境だということ。

現に、本屋さんやろうと思って引っ越してきたんですという話を町民の方とお話していたら、寄付の本がたくさん集まって事務所がパンパンです。笑

店内を見る度に夢がむくむくふくらみます


本屋としての品揃えに関しては、小説、絵本、実用書、アート・カルチャーなどのジャンルを主に古本をメインに、
新刊やリトルプレスを織り交ぜて展開していこうと考えています。

十勝管内またはさまざまな地域の自社出版の書籍も置いたり、ことばとジブリが好きなので、辞典や関係書籍の棚も作ろうと検討中です。
ブックアパートも併設予定なので、お客さんの反応や声を伺いながら日々変化させていこうと思っています。

ほか、雑貨店としては食品雑貨や日常雑貨などを置こうと考えています。

ちょっとゆっくりしながら読書を楽しんだり、休憩したり。
飲み物や軽食を食べたり、何も考えなかったり。
大麦からクラフトビールを造っているRIKKAさんのブルワリーが店舗に併設される予定なので、できたてのクラフトビールを飲むことも出来ます。


本や雑貨を通じて町の人の暮らしがちょっぴり豊かになって、訪れてくれた町外の人にまた来たいと思ってもらう、そしてさらに新たな住民が増えたらこの上ない喜びです。

そういった形で地域に貢献し、期待に応えていくことが、結果的にお店を存続させる力になると思っています。

近年、浦幌町には若年層を中心に移住してくる人が多くいますが、もちろん前々から住んでいる方も多くいらっしゃいます。

株式会社リペリエンスでは、ハハハホステルを中心にまちづくりに携わってきましたが、もっと町で気軽に滞在できる場所を増やしたいという想いが膨らんできました。

まだまだ知らないことだらけだけど、新参者として、ちょっとずつ知っていきたい。
私は地元の方も移住してきた人も、双方を大切にできるお店をつくりたいと思うようになりました。


デジタル化が進んで何でもネットで完結できてしまう世の中ですが、私はあえて本を囲んだコミュニケーション作りができる
文化施設をつくりたいと、プロジェクトを立ち上げました。

本のある環境から生まれるコミュニケーションを大事にする空間にできたら、きっと気づきや出会いの生まれる場所になるのではと考えています。



今回の施設は、ただの「本屋」ではなく、何度も訪れたくなるような「本のある場所作り」として計画しています。

例えば、カフェを併設することによって、町民の方には普段使いをしてもらい、来訪者には食品雑貨として置く予定の町周辺の美味しいものを知ってもらったり。
ブルワリー「RIKKA」のできたてのビールが飲める場所としても楽しんでいただきたいです。

また、ギャラリーやちょっとしたイベントが行えるスペースとしての活用も想定しています。
私が浦幌町から背中を押してもらったように、スタートを応援できる場所として、将来的にはお店を開き続けていきたいです。

大人こども、年齢問わず。老若男女問わず。
リラックスして空間を楽しんでもらう場所、良いきっかけを与えられるような場所。
それにより彼ら彼女らの将来の夢がより現実に近づいたり新しく開ける、そういう空間を実現したいと願っています。

私がそうだったように、“好き”を大切にするきっかけとなれるお店にしたい
私が挑戦することで、移住して来たい人、やりたいことを秘めている誰かの背中を押せるかも、と原動力にしています。


私は東京にいるときに少しの間、新刊書店で書店員として働いていました。
毎日たくさんの新しい本が届いて陳列してお客さんに本を届ける。
もちろん仕事は楽しくやりがいを感じていましたが、たくさんの人が溢れる都会では、私じゃなくてもいいか、とも思っていた時期がありました。

いま、私がいるのは浦幌町です。ローカルな場所で新刊書店の配本とは違う、私にしか出来ない本の届け方があると信じています。

例えば、あの人ってどんな本読んでるんだろう?
ちょっと覗いてみたいかも……なんて私は気になったりします。

私自身が誰かの本棚を見ることにちょっとわくわくしてしまうことから、派生してブックアパートなるものも併設しようと思っております。

ブックアパートとは一箱を自分の書店として展開できる、ちいさな本屋さんが並んだ空間です。仲良しのあの人がどんな本を読んでいるのか、または「こんなおもしろい本があるよ!」と紹介したい人が選書した本棚が並ぶ空間。

この施設を通じて、町のことを知る先輩やいろんなことに興味を持つような人たちにブックアパートの入居者になってもらうことにより、私ひとりの選書ではなく、一緒に幅を広げるお手伝いをしていただけたらおもしろい本が揃うのではないかと思っています。

今回お店では棚オーナー制を予定しているので、本だけでなく雑貨なども置くことができます。

***

北海道には書店が1件もない自治体が4割、公共図書館の設置率も5割強。

私は都会育ちで、身近に本屋さんがあることが当たり前の環境で育ちました。
それがどれほど幸福なことであったか、今身にしみて感じる時があります。
ネットでも本を買えてしまう便利な世の中。
私も実際、オンライン書店で注文するときももちろんあります。

ですが、「他の人はこちらも見ています」欄からでは得られない出会いが、本屋さんの本棚には詰まっています。(私は「本棚の寄り道」と言っています)

本屋さんにちょっと立ち寄って、手に取ってみるだけで気分転換になったり。
目的の本の隣にあった本と、人生を変えてしまうような出会いをしたり。
ちょっと大げさかもしれませんが少なからず、訪れたうちの誰かには本当にそんな魔法のようなことが起き得る場所なのです。


日本中で町に根ざした本屋さんが次々と閉店していき、「本屋さんがない町が増えている」というニュースも時折目にするようになり、ひとりの本屋さん好きとしては胸が痛みます。

Amazonがあれば町に本屋さんは必要ないんだろうか…?
帯広や釧路に出れば大型書店は存在しますし、話題の新刊などもたくさん平積みで展開されていて、正直事足りるよな…

それでも、そんな今話題の本以外にもこの世の中には想像できないくらい沢山の本が存在していて、中には話題には乗れずとも

「あなたにとって大切な一冊になる本」

が含まれてるはずなのです。本屋にしかない、その偶然の1冊との出会いを体感してもらえる場所を作っていきたいと思っています。

いただいたご支援は店舗の改修費用に充てさせていただきます。
リターンは11月以降を予定しております。


23年5月    工事開始
23年9月中旬  クラウドファンディング開始
23年10月上旬 工事終了
23年10月中旬 クラウドファンディング終了
23年10月中旬 オープン
23年11月    リターン配送開始

***


「今回オープンする雑貨店の建物においては、土地と店舗を引き継ぐ覚悟で賃貸ではなく売買を行い、所有者となりました。

築50年以上経つ建物を引き継いで残していくために手入れをしなければいけません。
リノベーションは想定以上に大変ですが、古いものを大切に使い続けるということを大事にしたいと思っています。」

と、前回リノベーションをしたハハハホステルを思い返しながらオーナーの小松さんはいいます。



だんだんとシャッターが閉まっていくお店が増える浦幌町。
ですが、新しいチャレンジも同じように増えている町なのです。
私もそんな浦幌町の姿勢に応援された人間の1人として、この町だからこそ挑戦してみたいという思いがあります。


ここの場所をきっかけに化学反応が起きて、新しく商いを始める人が増えていったら、もっと魅力的な町になっていくんじゃないかと思っています。

まだこの町の一員になったばかりの自分ですが、そんな連鎖が起きるきっかけの場所として大切に育てていきたいと思っています。

皆様のご支援、何卒よろしくお願いいたします!



  • 2024/03/24 19:37

    こんにちは!トリノメ商店 藤巻です。季節の変わり目ですが、皆様お変わりないでしょうか?トリノメ商店の方は、2023年10月28日に無事トリノメ商店をオープンすることができ、オープンから早くも5ヵ月経ちました。浦幌町の方をはじめ、道内外たくさんの方に日々ご来店いただけていること、大変嬉しく思いま...

  • 2023/11/29 18:49

    いつも応援いただきありがとうございます!トリノメ商店 店長藤巻です。無事にオープンしてから1ヵ月、日々試行錯誤をしながら営業中です。トリノメ商店の営業日は、金・土・日・月。営業時間は、10:00~18:00。ぜひぜひ遊びに来てくださいね◎(そのときはぜひ、店長 藤巻にお声がけください!!)**...

  • 2023/10/31 17:24

    私たちのクラウドファンディングを応援してくださったみなさまトリノメ商店店長の藤巻です。たくさんのご支援をくださり、ありがとうございました!直接の支援はもちろん、SNSなどで情報を発信してくださり本当にありがとうございました。リターンについては順次追ってご対応させていただきますので、しばらくお待...

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