お祝いを残したくても撮ってあげられない!

ページをご覧いただきありがとうございます。着物de文化フォト未来事業です。私たちは2018年に相模原・近隣市で着付けや写真スタジオ、美容サービスをしている市民有志が中心となり立ち上がった、さがみはらサポートセンターに団体登録をしている任意団体です。

相模原市と近隣都市に住む一人親家庭、非課税世帯、児童福祉施設の子供たちへ『喜びにあふれた成長の証を、他のお友達のように残してあげたいけれども経済的理由でお祝いの文化的お支度も写真撮影もやってあげられない!』

といった保護者様の声、またご本人様の落胆を知り、地域の技術者がそれぞれのプロの力を持ち寄って自分たちのできることで誰もが平等に自分の成長を喜び、愛で、未来の自信へと繋げられるような支援撮影会を実施しようと立ち上がりました。

お祝いの写真撮影が通常いくらするかご存知ですか?

現在様々な写真館、大手スタジオ、着物レンタル会社が七五三、振袖、袴姿でのお祝い写真撮影パックを販売しています。その価格は七五三約3万円〜、成人前撮り約10万円〜。成人式関係に関しては着物をレンタルするだけで30万円するものも・・・。

チラシに載せているのは最安値で、着物のランクを選んだり写真の枚数を選んだりしていると必ず値段は2〜3万上がる仕組みになっています。

やっぱり撮れない!準備してあげられない!

その気持ちが子供にも伝わっています。周りのお友達が当たり前のように記念を残し、晴れやかな表情を見せるのに対し親が大変な状況であることを察知している子供たちは大人たちに気を使って関心がないような態度をとっていることがとても多く見受けられることが、この4年間の活動を通して痛いほど感じてきました。


子供・若者・親たちの自己肯定感が低い日本の今・・・。

諸外国では「自分に満足している」割合が7割強であるのに対し、日本は5割弱。
自己肯定感が低い子供たちが置かれた家庭環境には経済事情が多く影響をしてい
ます。

出典:内閣府ホームページ
「今を生きる若者の意識〜国際比較から見えてくるもの〜」

日本の子供の貧困率は13.5%(2019年厚生労働省「国民生活基礎調査」)
と過去最高、相模原市のひとり親の悩み1位も経済状況であり、家庭の愛、子供の
自尊感情を育むお金と時間の余裕がない現状です。

また親の経済的影響が子供に与える体験の欠如なども指標に取り込んだ「生活困
難度」を見ると、自己肯定感を育み成長を愛でる文化体験の教育が足りていないこ
とがわかります。

お祝いの写真を残し、時間を共有することの大切さ

子供の成長を節目の時と共に衣服を整え、喜びを形に表すことは子供自身の自己認識と自尊感情を整える効果があります。特に3歳、5歳、7歳の幼少時代では親や他者との愛情を確認しあうことは精神基盤を形成するのにとても重要だとされています。

また青年から大人に移り変わる年代は自分と社会との立ち位置、自身の価値観について心を悩ます時でもあります。

(出典元:ほめ写プロジェクト)

 写真はそれを見かえす度に、その時の心情や情景が蘇って脳に記憶されていくそうです。褒めることで伸びる自己肯定感。多くの人におめでとうと言われた嬉しさ、温かい気持ちになった心、成長は素晴らしいことだと褒められた安心感は未来への自信とやる気に大きな影響を与えます。

私たちは、経済的格差なく全ての子供たちが平等に日本が培ってきた文化的風習である成長のお祝い『七五三と成人の祝い』で、日本らしい喜びのお支度をし、写真を残すことで自己肯定感をあげ、生きる力となってほしいと願っています。


このプロジェクトで実現したいこと

①経済的格差なく全ての子供達へ自信に溢れる笑顔を残す

友人たちと同じように、同じクオリティーで、自慢できる成長の証を贈ります。

 【具体的な撮影会の内容】

事前メールにて打ちあわせ、当日着物選び、着物貸し出し、着付け、ヘアセット、撮影、台紙付き写真後日贈呈以上の通常お祝い写真セットを参加負担費5,500税込にて実施致します。(お申し込みにはひとり親家庭を証明できるものor非課税証明書の提示をしていただいております)


②地域課題解決のための次世代育成を図る

子供、保護者、若者の三方向のメンタル向上が次世代の生き生きとした社会、そして助け合いの心を持った地域に育っていくと考えています。

この『着物de文化フォト未来事業』は子供たちへのお祝い写真撮影をするだけでなく親や保護者たちの家族間、地域間での愛の育み方やご自身の肯定感が子供に与える影響の啓発、またボランティアに関わってくださる学生さんたち、地域の美容に関わる技術をお持ちの方(または目指されている研修生など)などに撮影会や運営に関わってもらい、地域課題へ関心をもってもらえるよう広く開かれた活動をしていきたいと思っています。

撮影会場というスピードも伴う現場での体験にて、自ら考えて行動していく力も同時に育てていけたらと考えます。またデリケートな環境である子供達、保護者の方達との接点によって地域貢献の芽を育て、毎年力を発揮できるリーダーたちの育成も目指していきます。

毎年募集するボランティアスタッフたち

市民のボランティアを受け入れている施設の相模原社協様、ユニコムプラザ様、サポートセンター様などお話を伺うと、現状のボランティア受け入れはその多くが当日のみのボランティア参加であり、その意識付け、意義、感想、考え方の変化などを追うことが少なく、助け合いによって生まれた相互の感情共有や実績効果が実感しづらいということが分かりました。

これを少しでも緩和、前進させるためにボランティア説明会、報告会も撮影会以外に実施し、地域の助け合いの和を広げていきたいと願っています。

さまざまな機関との協力体制にも力を入れています

一定のメンバーが閉鎖的に支援活動をするのではなく、地域の多くの方にご参加、支援、啓発をしていただきながら開かれた情報公開、広報、事務局運営を体制化し、継続的に責任のある取り組みとして活動強化を図っていく所存です。

ご参加者様の声

・ご両親を亡くされ、障害のある妹さんを養っていたご姉さまが妹さんの成人の晴れ姿を残してあげたくてご参加。お話を伺うとお姉さまも自身の成人の祝いは余裕がなくて何もしていないとのこと。それを聞いた同行のお友達がお姉さま分5000円を負担し、ご姉妹共に振袖を着て撮影された。衣装を私たちと選んでいる時、ヘアメイクをしている間中ずっと感謝をされていらっしゃった。お姉さまは「本当に生きていくだけで自分をキレイにすることにまで心が向かなかったけれど、自分のためにこれだけ多くの人が関わってくれることに気持ちが和らぎました。」といってくださり、妹さまは「苦労をかけてきた姉と一緒に記念を振袖で残せるなんて夢のようです。おねちゃんとってもキレイで嬉しい。」と喜びを伝えてくださりました。「写真を見返すことで、今までの頑張りが報われ、これからの夢にもまた前向きになれそうです!地域の皆様に感謝です。」とのご感想をいただき、私たちも未来へ繋がる希望を持ちました。

・23歳になってしまったけれど、大丈夫ですか?とのお問い合わせからご参加くださった男性。お話を聞くと、ひとり親家庭で育ち、当時は親に負担をかけたくないから言い出せなかったけれど、式当日に友人が紋付袴姿でとても凛々しく羨ましかったとのこと。

5000円ならば自分の稼ぎで払えるのでと、ご自身の紋付袴姿をご自分で支払われ、写真はお母様にプレゼントするのだとおっしゃっていました。「こんな制度があるなんて知らなかったので、自分のけじめをこうしてつけることができて感謝です。」とご感想をいただきました。

学生ボランティアの声

・「成人や七五三を祝えない人がいることを考えなかった」

・「どんな言葉をかけていいのかとても悩んだ」

・「様々な環境で頑張っているひとり親の皆さんに勇気をもらった」

2022年よりボランティアに関わる意義の共有と、現場体験後の感想や反省、地域未来にできることなどを話し合う報告会も開催し、多くの意見を取り入れながら活動趣旨の理解を広げることに努めています。2023年は相模女子大学の井坂ゼミの皆様にボランティアで映像を作っていただき相互理解を深める取り組みをしています。

資金の使い道

●目標金額73万円●

今回のご支援で集まった73万円の資金は下記項目にて充当させていただきます。

※本プロジェクトは、目標金額に未達の場合でも、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定します。例えば、期日までに目標金額の50%が集まった場合には、手数料と写真印刷、台紙費用等を除き、調整できる科目に配分いたします。

目標金額の内訳、具体的な資金の使い道
【例】
事務局費 :約48万円(広報・事務局費含む)
人件費 :約20万円(ボランティア交通費・弁当含む)
消耗品費:約48万円(写真印刷・台紙・会場設営)
衣装管理費:約5万円(着物・ヘア飾りメンテナンス)
運送費:約4.8万円
手数料 :約6.93万円(9%+税)

合計133万円ー助成金60万=73万円

一人当たりに最低限かかる晴れ着撮影と写真贈呈の総額料金は22,166円
このうち5,500円を参加料にてご負担いただいていますので
お一人様あたり16,666円足りません!皆様のご支援を心よりお待ちしております。


2023年実施スケジュール

●1月〜8月各所説明周り、助成申請、スポンサー探し、ボランティア要請、チラシ製作、ホームページ更新等事務局活動
(月4回以上)

●9月9日ボランティア説明会 Zoomにて実施予定   
 ー児童養護施設 所長様より一言  
 ーユニコムプラザ担当部署より一言
 ー相模原市社協担当者さまより一言
●9月23日 (土)相模原市緑区合同庁舎 集団指導室にて撮影会1回目開催
●10月1日 (日)相模原市南区ユニコムセンター 実習室にて撮影会2回目開催
●10月30日までに写真贈呈完了
●10月28日 ボランティア感想報告会 Zoomにて実施予定  
 ーご参加者様の声をご報告  
 ーボランティア活動感想報告  
 ー児童養護施設 所長様より一言
●12月下旬 リターン発送

<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


リターン

●5,000円・お礼のメールをお送りいたします
●10,000円・お礼のメールをお送りいたします・ご参加者様の声、学生ボランティアたちの感想をお送りいたします・活動報告書をお送りいたします
●30,000円・お礼のメールをお送りいたします・ご参加者様の声、学生ボランティアたちの感想をお送りいたします・活動報告書をお送りいたします・お祝い応援メッセージボードにお名前とコメントを記載いたします(2023年9月14日までにご支援いただいた方に関しては2023年9月23日と10月1日撮影会場にて展示とホームページへ。それ以降のご支援の方は2024年撮影会会場とホームページへ提示予定)


最後に

2018年相模原地域活性化事業に認定され、ボランティア活動からスタートして5年、コロナで1度中止となりましたが2022年までに140名近くのお子様、保護者の方にご参加をいただきました。会場に入ってこられた時のこわばったお顔や発する固い言葉もお支度の中で変わっていく表情、優しくなる眼差しが忘れられません。きょうだいがいる、友達がいる、コロナで来れなかったなどの話も、撮影会の度に耳にします。一過性のボランティアだけで終わらせてはいけない!そう継続を決意し、様々な行政機関、助成金支援機関などへ助成のための説明に伺いましたが、子供支援はまだまだ食や勉強、遊び場つくり、メンタル電話相談所設置に重心を置いているためになかなか自己の成長の喜びを自覚することや自信につながる心の体験への精神形成文化には理解を得られないのが現状です。

日本が昔から培ってきた、成長の喜び、自信の未来を認識させる文化的行事『七五三』『成人』どうか皆様の豊かさを次世代の子供たちに少しお裾分けください。

温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。



『着物de文化フォト未来事業』のこれまでの活動実績

相模原市緑区橋本地域活性化交付金事業として2018年活動をスタート。

「さがみはら着物de文化フォト部」発足。

2018年七五三撮影会1回、成人のお祝い撮影会1回の計2回実施。
    七五三 8名 保護者11名
    成人  10名 
    撮影合計者数 29名

2019年七五三・成人の祝い合同撮影会1回実施
    七五三 4名 保護者4名 
    成人  8名 保護者3名
    撮影合計者数 19名

2020年(撮影会はコロナにより中止)

2021年七五三・成人の祝い合同撮影会1回実施と児童養護施設の子供たちを無償招待しての撮影会1回実施
    七五三 13名 保護者3名 
    成人  7名 保護者6名
    撮影合計者数 29名

    同年地域活性化事業卒業

2022年事業拡大と継続団体とするため「着物de文化フォト未来事業」任意市民団体を新に発足
   団体ホームページ作成、事務局設置。
   七五三・成人の祝い合同撮影会2回実施(児童養護施設の子供たちを無償招待)
   七五三 26名   保護者5名
   成人  17名   保護者3名
   撮影合計者数 51名

2023年 相模原市後援、相模原市教育委員会後援、相模原市自治会連合会後援 取得済み
社会福祉法人 相模原市社会福祉協議会助成事業
相模原市ゆめの芽助成事業
相模原市南区まちづくり支援事業として第5回成長お祝い応援撮影会実施予定
2023年9月23日相模原市緑区合同庁舎内予定
2023年10月1日相模原市南区ユニコムプラザ内予定


ご注意事項

●クラウドファンディングでのご支援は、資金を受け取る法人の関係上、寄附控除にはなりませんのでご注意ください。

●このプロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額の達成有無にかかわらず、支援をした時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルはできませんのでご注意ください。

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの支援獲得のPRのために利用させていただく場合があります。



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