□はじめに・ご挨拶

この度は、我々のプロジェクトをご覧くださいまして誠にありがとうございます。私たちは沼名前神社祭事運営委員会という団体において、広島県福山市にある鞆の浦という場所でこの地の伝統を守るために活動しております。今回のプロジェクトは伝統の継承だけでなく、鞆の浦を知っていただくきっかけになればと思い、チャレンジいたしました。

□鞆の浦について

鞆の浦は広島県福山市に位置し、瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置しています。古くから潮待ちの港として栄え、2018年には地域を歴史・文化・伝統をストーリーとしてまとめた日本遺産にも文化庁から認定されています。


昔ながらの街並みを残す鞆の浦。江戸時代に建てられた伝統的な町家や今も存在しており、穏やかな時間が流れ続けています。

□お弓神事について(次回:2024年2月11日開催予定)

古い歴史のある鞆の浦では、年間を通じて様々な地域の行事が今でも残っており、お弓神事は代表的なもののひとつです。

鞆の浦の中心にある沼名前神社は、1830年前に神功皇后が西国へ御下向の際、この浦に御寄泊になり、大綿津見命を祀られて、海路の安全を祈られたことにはじまります。神功皇后は、ここで”稜威の高鞆”(いづのたかとも:弓を射る時に身に着ける武具)を奉納されたことから、この地は”鞆”と呼ばれるようになり、さらに、お弓神事が行われるようになりました。

旧正月にあたる毎年2月に、沼名前神社の境内にある八幡神社において、悪鬼を射祓って、その年の無病息災、平穏無事を祈る神事として、福山市無形民俗文化財にも指定されています。

 お弓神事は鞆の浦の旧7ヶ町の持ち回りで執り行われています。担当町は【大弓主】【小弓主】と呼ばれる射手2名を選び、射主は武士の装束で「申す、申す、お弓を申す」と掛け声で町内を回り、神前での祭儀の後、沼名前神社の境内にて行われます。


「ねーろた、ねろた、親弓がねろた」の掛け声のもと、交互におよそ27メートル離れた的に向けて、射主はそれぞれ6本の矢、合計12本の矢を放ちます。

写真は2016年もの。


□お弓神事の詳細はこちらも併せてご覧ください。動画提供 : Yusuke Minami/備後カメラ部


□こちらの記事も大変詳しくまとめていただいています 記事提供: Yusuke Minami/備後カメラ部
https://bingo-fukuyama.com/archives/12739


□ 資金の使い道 ①矢筒の修理費用



お弓神事では、古くから受け継いだ祭具を多く使うことになります。祭具のうち、こちらの写真は現在の矢筒の様子です。(長さ約100cm 矢筒は2本)神社の資料が残っておらず、いつ制作したかはっきりとされていませんが、昭和の初め頃と推測されています。お弓神事に使用される矢を収納するための矢筒で、乾漆(かんしつ)という紙を漆で塗り固める製法で作られています。そのため、雨風・湿気に弱く、これまで地域の支援者が竹で補修しながらなんとか使用していましたが、いよいよ作り直しが必要な状態になってしまいました。沼名前神社祭事運営委員会として、本格的に矢筒を修繕する方法を模索しましたが、大変難しいことが判明しました。なぜならこの矢筒を製作した乾漆技術は費用と時間がかかる製法のため衰退していることもあり、乾漆製法での修繕費用は新たな矢筒を作る費用と大差がありませんでした。

京都で創業300年以上となる老舗の祭具などの制作をされている井筒株式会社では、この伝統の乾漆製法にこだわって新たな矢筒を作っていただけるということで、その製作費に270万円が必要となります。

我々にとって270万円という費用は非常に大きく、地域の方々に支援をお願いしてもとても準備できる金額ではないため、乾漆製法以外の製法を検討したところFRP(強化プラスチック)であれば70万円程度の費用で制作できることが分かりました。

70万円でも、地域の方々に支援のお願いが必要となるものの、伝統製法ではなくFRP制作となれば、納得がえられにくい状況があり、頭を悩ましていたところ、今回、クラウドファンディングでのチャレンジに掛けてみたいと考えました。

歴史的な町並みが続くこの鞆の浦において、古くからの伝統行事を当時の形にこだわってこれからも継続できるよう、どうぞみなさまのご支援をいただけますようお願いいたします。



矢筒には、福山藩主であった阿部家の家紋と「勝負運上昇」「立身出世」「必勝祈願」の縁起を担いだトンボが蒔絵されており、文化財としても大変貴重なものであります。

□資金の使い道 ②その他祭りに使用する道具の保全費用

集まったご支援は、矢筒以外にも、祭りを通じて使用される道具の保守保全に使用いたします。


【詳細】
運営費・人件費 / 約10万円
広告宣伝費 / 約10万円
手数料 / 約20万円
その他をお弓神事を護るための活動に使用いたします。

□リターンのご紹介

① 5,000円【お礼のお手紙 / お弓神事絵はがき1枚】

② 10,000円【お礼のお手紙 / 当日付特別朱印 / お弓神事絵葉書1枚 / 当日配信】

③   30,000円【お礼のお手紙 / 当日付特別朱印 / お弓神事絵葉書4枚 / 的の一部授与 /当日配信】

④  【限定10】100,000円【お礼のお手紙 / 当日付特別朱印 / お弓神事絵葉書4枚 / 的の一部授与 / 当日特別席拝観 / 当日配信 / 】 

⑤ 【限定2】 150,000円【お礼のお手紙 / 当日付特別朱印 / お弓神事絵葉書4枚 / 的の一部授与 / 当日特別席拝観 / 当日配信 / 古民家を活用した宿泊施設” Nipponia 鞆 港町 “の1泊 朝食付 (2名様) (状況により同レベルの鞆町内の宿泊施設に変更の可能性あり)】

□実施スケジュール

2023年11月15日(水)クラウドファンディング開始

2023年12月25日(月)クラウドファンディング終了

2024年2月11日(日)お弓神事当日【配信あり】

2024年2月~3月上旬  リターン発送

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/02/07 15:45

    皆さまのお陰を持ちまして、無事矢筒が到着致しました。本当にありがとうございます。こちらの矢筒は2月11日の当日にお披露目予定となっておりますので、楽しみにしておいてください。

  • 2023/12/19 09:08

    この度目標額を達成に際して沼名前神社宮司よりメッセージをいただきました。「お蔭をもちまして12月17日に目標額を達成する事ができました。ご賛同くださった皆様には厚く御礼申し上げる次第です。終了の期日まであと少しあります。つきましては一人でも多くの方にご支援を賜りたく引き続きご協力を頂ければ幸い...

  • 2023/11/22 14:54

    多数のご支援ありがとうございます!神事を守っていくためには、ヒト・モノの両方が必要になってきます。まずはここまででご支援いただいた御礼と、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

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