一般社団法人ことなミライと申します。

2021年4月から、香川県まんのう町にある旧琴南中学校を活用した交流施設【ことなみ未来館】の指定管理者として、運営に携わっていました。

子ども向けのオモチャや漫画などを置いた「談話室」が特に人気で、土日を中心に多くの方々が訪れ、地域にとって貴重な場所となっていました。

当時の談話室の様子

しかし、2023年3月末で施設の指定管理契約が終了し、4月からは町営となり談話室の設備やオモチャは撤去、利用者さん向けのサービスも終了することとなりました。

「今のままの、ことなみ未来館を残してほしい!」

有り難い事に、存続を求める利用者さんによる署名運動が起こり、実署名が668筆、オンライン署名が474筆、計1142筆の署名が集まりました。

この一件はマスコミに取り上げられ、SNS上のインフルエンサーさんにも取り上げていただき、全国的なニュースとして話題となりました。

【KSBニュース 特集】なぜ撤去?子育て世帯に人気の交流スペース 「高齢者が使いにくい」という声も… 香川・ことなみ未来館

しかし残念ながら、指定管理継続の願いは、叶いませんでした。

利用者だった親御さんたちは「有料でも良いから、どこか他の場所で続けてもらえないでしょうか?」「他に行く所がないんです...」と私たちに懇願しました。

また、地元の子どもたちは私たちの顔を見るたび「早く新しい場所作ってよ!」「遊ぶ所がなくて、楽しくないよ」と嘆きます。

「必ず新しい拠点での活動を始めなければ...」

「けど、そんな良い場所なんてどこに...」

と焦る想いだけが募るばかりでした。


そんな中、声をかけてくださった法人様がありました。

それが、社会福祉法人 正友会さんでした。

まんのう町の東高篠にある『よりあい』という施設のデイサービスのスペースの有効活用について「これからは高齢者福祉だけでなく、子育て支援にも目を向けていかなかれば」「地域の子どもたちのために活用してはどうか?」という意見が正友会さんの中で上がっていた時、

ちょうどテレビで、私たちの取り組みがニュースで流れていたのを見てくださり、

「場所をお貸しするので、やってみませんか」とお誘いを受け、2023年11月から『新しい居場所』をスタートいたします。

四国 香川県の山間部に位置する、仲多度郡『まんのう町は、日本一大きなため池「満濃池」や、中四国最大規模の野外音楽イベント MONSTER baSHが開催される「国営讃岐まんのう公園」があり、有名讃岐うどん店が何軒もある、とても自然豊かな町です。

人口は17,461人で、高齢化率が約38%(2023年7月1日時点)と、県内でも少子高齢化の進んだ町となっています。

ただ指定管理を受けるようになってスグの頃は、それほど課題意識はありませんでした。

いざ地域のフリースペースとして、談話室を開放してみると、

「休日に子連れで遊びに行ける所が他にないから助かる!」と、飛び込んでくる親子の姿がありました。

と言うのも、
まんのう町には子どもや子育て世帯が休日に気軽に利用できる"居場所"が無く、人口 約45,000人の仲多度郡(多度津町、琴平町、まんのう町)でも、児童館が1つも無いのが現状です。

また地元の小学生たちも「室内で遊べる場所が他にないから」と、談話室で待ち合わせをして、ゲームをしたり、宿題をしたり、鬼ごっこをしたりしていました。

そこで私たちは、ことなみ未来館の談話室を、子どもや親御さんが気軽に集まれるよう、さまざまな工夫を凝らしました。

コンセプトは、
徹底的な"利用者ファースト"と、"子ども目線"での空間づくりでした。

親御さんとの対話の中で「赤ちゃん用のベッドがあれば助かるなぁ」というご要望があれば即揃えたり、子どもたちと一緒に遊ぶ中で「読みたいマンガがある」と聞いたら翌日には買い揃えたり、

民間ならではのスピード感を持って、利用者さんの要望に合わせて空間を作っていきました。

こうした取り組みが功を奏し、県境に位置する山奥の人口2000人程の地区でありながら、多いときには一日の利用者さんが100人を超えることもありました。

「地域活性化の成功事例!」と話題となり、県内外からの視察を多く受けるようになりました。

利用者さんの中には高松市など、わざわざ車で1時間近くかけて来られる方もおりこんなに自由で、親も子供もまったりできる空間は唯一無二です!」と嬉しいお言葉をいただく事もありました。

実際に利用者さんからいただいた、ご意見の一部をご紹介します。※ご本人様 承諾済み

4歳男児のお母さんから

2人の子どもを持つお母さんから

地元の小学生から

50代 女性の方から

このプロジェクトで実現したいことは、地域の子どもたちや多世代に愛される『居場所』の再現と、さらなる発展です。

私たちには、まだまだやり残したことがあります。

ことなみ未来館では「とにかく来てもらわなければ!」と、自分たちの身を削りながら必死で運営してきました。

ただ、そのような自己犠牲的なやり方では、持続性も発展性も望めない...薄々そう感じていました。

しかし、今回の一連の騒動で「自分も何か力になりたい!」「県外だけどできることはありませんか?」と、リアルやネットで支援を名乗り出てくれた方が大勢いらっしゃいました。

「私たちの取り組みを応援してくれる人たちが、全国にこんなにもいるんだ!」

「自分たちだけで抱え込まなくてもいい、もっと周りの人たちに頼ろう!」

そう、救われた気持ちになりました。

「今度作るなら、利用者さんだけでなく、もっと地域の大人たちや高齢者、さらに遠方から応援してくれる人たち、みんなでつくりあげる居場所にしたい!」と想いを胸に、

さらにパワーアップした、みんなの居場所づくりを目指します。

有り難い事に、正友会さんのご好意で、場所の確保をする事ができました。

ただ、設備費や人件費、消耗品費などの運営資金がまったく無い状態です。

継続的な活動を維持する為、利用料を頂きながらの運営を考えておりますが、初期投資と軌道に乗るまで皆さまの応援をお願いできればと思い、

今回のクラウドファンディングを立ち上げさせていただきました。

【募集方式について】
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

資金の使い道としては、

新しい居場所の看板制作や新しいオモチャや遊び道具等の整備、人件費など、1年間の運営資金を想定しております。

設備費:   約10万円(看板、オモチャ、本棚等)

人件費: 約200万円(年間100日×2人)

消耗品費:約25万円(飲み物、本、ペーパー類)

広報費:     約5万円(チラシ作成、HP制作等)

返礼品費:約30万円(製作代、送料・移動費)

手数料:   約30万円(GoodMorning9%+税)

合 計: 300万円

スケジュールについては、

8~9月 準備期間
 10月 プレオープン期間
 11月 グランドオープン
 11月〜3月 返礼品のお届け

を予定しております。

■設立:令和2年10月29日

■所在地:〒766-0203 香川県仲多度郡まんのう町川東833番地

■役員
代表理事:木村年秀
まんのう町国民健康保険
造田歯科診療所 所長

1961年 香川県生まれ。岡山大学歯学部卒。同大学歯学部助手、三豊総合病院企業団歯科保健センター長などを歴任。岡山大学歯学部臨床教授。
造田歯科診療所HP

業務執行理事:幡多正樹
マサキフィルム代表
お米も作れる映像作家

1986年 香川県生まれ。2013年7月から動画の撮影・編集・配信を行っており、YouTube総再生数は1500万回に上る。現在は年間50回以上『はたはたさん動画教室』も行っている。
マサキフィルムHP

事務局:丸岡三紗〈まんのう町国民健康保険 造田歯科診療所  主任歯科衛生士〉
1991年 香川県生まれ。徳島大学大学院卒(地域科学専攻 地域創生分野)。老年歯科分野、地域歯科保健分野で主に活躍。

理事:白川智代〈株式会社トータルライフネット 代表〉
1972年 香川県生まれ。ケアマネジャー。まんのう町内で居宅介護支援事業所と訪問看護ステーションを運営している。

監事:湊髙春〈元まんのう町民生委員児童委員協議会会長、元まんのう町社会福祉協議会 副会長〉
1944年 香川県生まれ。地元まんのう町琴南地区で自営業を営みながら、民生委員・児童委員を27年間勤め上げた。

「新しい居場所」は、
地域の子どもたちと家族との
楽しい思い出が生まれる、
大切な場所です。
この場所を作り、
地域の課題に対応した
新しい『みんなの居場所』へと
成長させるために、
皆さまのご支援をお願いいたします。
子どもたちの未来を明るくするため、
応援、 よろしくお願いいたします。


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