子どもたちが受け取って思わず笑顔になる社会って、どんなだろう?


私は、子どもたちが受け取って思わず笑顔になってしまう社会づくりがしたくて、2020年3月に起業をしました。

そして、最初の事業として始めたのが「先生と子ども、両者の人生を豊かにする」を理念に掲げた教育メディアコミュニティ「先生の学校」です。子どもたちのセカンドプレイス(=学校)を支える先生たちのエンパワーメントを通して、先生を起点に教育をアップデートすることに挑戦しています。

私が「先生の学校」を通して実現したいのは、学校という場所を、先生にとっても、子どもたちにとっても行くのが楽しみな場所にすることです。そのために、先生方の隣で一緒に走りながら、手を動かしながら応援するのが「先生の学校」の役割だと思っています。

そんな「先生の学校」で、初となるクラウドファンディングを立ち上げました。

これまで日本中・世界中の教育機関や素敵な先生たちを取材させていただき、雑誌にまとめてお届けし、Webでも取材の内容を公開して誰でもご覧いただけるようなメディアを作ってきました。しかし、文字と写真だけでは伝えきれないことがあるのではないか...と考えるようになりました。

そして、2022年の終わり頃から満を持して(社内には映像制作経験者がゼロだったにも関わらず)映像での取材を始め、2023年1月よりYouTube番組の制作・配信を始めました。開始半年でチャンネル登録者数が1,000人を超え、多くの方にご覧いただけるメディアに成長しています。

https://www.youtube.com/@sensei-no-gakkou
私たちは映像だからこそ伝わる本人性や空気感、視覚化されることによるリアリティに、映像の可能性を感じています。

しかし、限られた予算や人的リソースの中で制作するには限界を感じており、「もっと多くの企画を、丁寧にスピードを上げて制作して届けていきたい!」という思いから、今回クラウドファンディングを立ち上げるに至りました。

未だかつてない教育映像メディアを作ることをお約束しますので、ぜひ、ご支援いただけましたら幸いです。


「先生の学校」が解決を目指している社会課題は、ステレオタイプが強く、自律性が発揮しづらい学校組織に違和感を持つ先生が、解決手段を知る機会や相談しあえる繋がりが乏しく、現状を打破できず納得感を持って働けていないがために、理想の教育の探究を諦めてしまったり、離職につながっている課題です。

公立小学校教職員の定年以外の離職者数は、約10年前と比較すると小学校で約1.5倍、中学校で約1.3倍と増加傾向にあります。子どもたちが魅力的に感じる新しい職業の台頭や、メディアによるネガティブな報道の影響もあり、教育学部の志願者数も減少の一途を辿っており、教員不足も大きな課題となっています。

また公立学校教員採用試験の倍率は、全国的に低下傾向にあり、低いところで1.3倍と教員の質の低下が危惧されています。



そのような課題に対して、先生たちのまなざしを緩め、広げ、深められるようなコンテンツや機会をコミュニティ型で届けていくことで、課題解決を目指しているのが「先生の学校」です。

教育現場全体に足りない「情報共有」のハブとして、また、志のある日本中の先生たちを横串で繋いでいくプラットフォームとして、先生のエンパワーメントを通して教育のアップデートを実現したいと考えています。


小さい頃、小学校の先生をしていた両親の生き生きと働く姿、そして父が子どもたちからもらった「先生は太陽」というちぎり絵を見ながら育ち、「なんて先生という職業は、素敵な職業なんだ」と、私自身も大学を卒業してすぐに先生になりました。


私が選択したのは、専門学校の先生でした。新卒から8年間、専門学校・大学の教員として働きました。

小・中・高校の先生と同様に担任を受け持ち、授業を教え、天職だと思い働いていました。
しかし、ある生徒の言葉をきっかけに「無知の知」を痛感し、学校ではなく「社会」と呼ばれる場所に身を置いてみたいと思い、その後、ベンチャー企業や大手企業での勤務を経験しました。

その中で、本来は社会の中の学校であるはずなのに、学校と社会が分断されているような印象を受け、学校と社会に橋をかける活動として2016年9月に「先生の学校」をライフワークとして始めました。

活動を続ける中で、閉鎖的な学校組織の中で情熱を持った先生たちが理想とする教育の探求や探究を諦めてしまい、離職する問題を知りました。

今の日本の教育に対して、いろいろな見方があると思いますが、私は毎日子どもたちと向き合い、教壇に立ち続ける先生たちを、心から尊敬しています。並大抵の努力ではできない。自分のたった8年の教員経験からもそう思います。だからこそ、メディアなどで「先生」が大きな括りで一緒くたにネガティブに語られることがあると、胸が苦しくなります。

先生も十人十色。一人ひとりに物語があり、思いがあり、そこを丁寧に世の中に伝えていきたい。私が「先生の学校」を続ける理由は、そこにあります。

先生を取り巻く環境は決して明るくありません。定年以外の退職者数も増えていますし、なり手も減っています。変わっていかないといけないこともたくさんあります。でも先生という仕事は、希望です。

まだまだ課題は山積みな教育業界ではありますが、7年間の「先生の学校」の活動を通して、子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちの希望になっている先生たちの存在を、私は沢山知っています。

学校という場所を、先生にとっても、子どもたちにとっても行くのが楽しみな場所にしていくために、「先生の学校」は、先生方の良き伴走者となれるよう日々努力を重ねていきたいと思っております。


私たちは、現在制作している映像も含め、これまで教育業界では見たことのない映像を作っていきたいと思い、制作にあたってきました。それを「未だかつてない」教育映像メディアと、表現しています。

ここでは、具体的に何が「未だかつてない」のか、3つのポイントで解説します。

(1)先生たちと一緒に作る

「先生の学校」の強みの1つは、先生方と顔が見える関係で繋がっている点にあります。

これまで出会った先生方の声を聴きながら、先生方が潜在的に求めているコンテンツを制作しています。そのため、まだまだ立ち上がったばかりのメディアですが、再生回数は押し並べてどの映像も高く、「何度も繰り返し見てるよ」「校内研修や勉強会で使用した」など、うれしい言葉が届いています。

また、制作においても、映像を一緒に作る機会を設けたり、リポーターやMCに現役の先生方を起用し、現役の先生が進行役だからこそ共感できるような設計を大切にしています。

(2)現場で奮闘されている先生方にスポットをあてる

YouTubeに限らず、SNSもメディアも、数字が取れる人を取材したり、取り上げる傾向にあります。

それは多くの人に届けるという点において効果的ですが、「先生の学校」では、SNSの数字や影響力ではなく、先生方のご紹介やご推薦、さまざまなリサーチを通して、子どもたちを見つめるまなざしが素敵な先生や学校、取り組みを発掘し、丁寧に取材をし届けていくことを大切にしています。

(3)ただ作るだけで終わらない

「先生の学校」は、2週間に1回はイベントや勉強会を開催し、先生方と学習する機会を定期的に設けています。

その機会を活用し、これまでも完成した映像コンテンツの上映会を開催し、参加者と共に学びを深めるリフレクションや、ゲストに直接質問ができる機会を作ってきました。

これからも、ただ作って配信するに留まらず、マインドセットや行動変容のきっかけとなるような機会づくりも届けていきます。



2023年1月よりYouTube番組の制作・配信を開始し、これまでに4つの番組を制作してきました。先生方が、普段なかなか知ることのできない・聞くことのできないテーマをコンセプトに、企画を形にしています。

<となりの学校見学>

「先生の学校」のいわたつがリポーターとなって、日本中・世界中の学校、スクール、子どもたちの学ぶ場、育つ場を取材する番組です。

<Leader’s INSIGHT 〜3つのルール〜>

私立一貫校教諭・加藤智博さん(元・麹町中学校教諭)をナビゲーターにお迎えし、学校の中核を担うリーダーたちのリーダー論を3つのルールから紐解いていく番組です。

<社会を彫刻する人たち >

MCに札幌新陽高校の赤司展子校長をお迎えし、ご自身の意思に基づき新たなワンアクションを起こしているゲストをお迎えし、ゲストが何者でもなかった頃から、今に至るまでの人生と今描いている未来に迫っていく番組です。

<先生の社会見学>

ゲストの先生が興味を持った民間企業のユニークな取り組みを、実際に先生と一緒に企業へ訪問して取材をし、教育現場で生かせるエッセンスを探っていく番組です。


皆さんからご支援いただいた資金で制作したいと考えている番組を3つご紹介します。

(1)研究者と教育者をつなぐ「アカデミア(仮)」

例えば、「誰一人取り残さない」や「インクルーシブ教育」が日本の教育の中でキーワードの1つになっていますが、多様な子どもたちを理解するための専門知識や、先生方が子どもたちへのまなざしを磨く機会が少ないと感じています。そういった専門的な知見や先進的な研究、理論と教育現場をつなぐ映像を作っていきたいと考えています。

(2)プロと共にみんなで学校の教育目標を思考し、共創する「MISSION&VISION(仮)」

形骸化しがちな教育目標を、みんなで対話し、みんなで思考し、みんなで形にしていく様子を追ったドキュメンタリー番組を作ります。その学校ならではのアイデンティティをプロの力を借りながら言語化していきます。

こちらは、出演できる権利をリターンでご用意しております。ご興味がありましたら、ぜひご検討ください。

(3)組織変革、組織開発について理論と実践を往復する「チームになる学校(仮)」

今、学校組織のマネジメントにパラダイムシフトが求められています。自分の学校や学年団、校務分掌のチームマネジメントや組織変革という未知の世界に挑みたいと願う先生たちの学習の機会を作りたいと考えています。


※全てのリターンにお礼のメールが付いております
※全て、送料込みの料金記載になっております



<2023年>
8月29日〜10月18日|クラウドファンディング
10月末〜|リターン順次発送
10月末〜|映像アンバサダーLINEコミュニティ開始
10月21日(土)|デザイナーのしばさんによる写真撮影会 in東京
10月21日(土)|なおさん&いわたつとリアル懇親会 in東京
10月28日(土)|デザイナーのしばさんによる写真撮影会 in岐阜

*クラウドファンディング終了後より、新番組の制作に取りかかります。随時、新番組を公開していきますので、楽しみにお待ちください
*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします
*ご不明な点やご質問などお問い合わせは、info★sensei-no-gakkou までご連絡ください(★を@に変えて、メールをお送りください)


皆さんからご支援いただいた資金については、映像制作にかかる以下の資金に使用させていただきます。
主に、継続的な資金確保ができるまでの当面1年間の運営費として使わせていただきます。

<資金の内訳>
(1)映像編集費(約50本分):約250万
(2)映像撮影スタジオ費(約5回使用分):約80万
(3)映像撮影のための交通費・宿泊費: 約100万
(4)リターン費(雑誌、ステッカーなど)・発送費 :約20万
(5)クラウドファンディング利用手数料:約50万

みなさまからのご支援が上記より大きくなった場合は、さらなる企画・制作費に充てさせていただき、映像コンテンツの充実化に尽力します。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
最初に、「子どもたち受け取って思わず笑顔になる社会って、どんなだろう?」という問いを投げかけさせていただきました。

この問いに対する今の私たちの答えは、大人たちがごきげんな社会です。

子どもたちの環境をつくる大人たちがごきげんな社会になったら、子どもたちの挑戦に寛容になり、子どもたちの笑顔が増えていくのではないか。そんな思いからファーストアクションとして、子どもたちのセカンドプレイスで働く先生をエンパワーメントする「先生の学校」を始めました。

先生たちがウェルビーイングだからこそ、子どもたちのウェルビーイングは実現されるのだと思います。
全ての先生、子どもたちにとって、「学校」という場所が行きたい場所になるように。ものの見方・考え方を、思わず緩めたり、広げたり、深めたりできる「いい転機」をつくり続けたいと思います。

一緒に、先生と子ども、両者の人生を豊かにする社会づくりの仲間になっていただけたら、とてもうれしいです!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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