ご挨拶

 コロナ禍の巣篭もり需要で、初めて犬・猫を飼育される方が増えました。食事や散歩、掃除の負担は覚悟していたと思いますが、病気での通院、入院、手術などの精神的ダメージや金銭負担は想定外です。動物保険の普及に伴い、動物病院への費用負担は救われますが、概観を損ねる皮膚病では、散歩も連れて行けず、なかなか完治しないので「こんなはずじゃなかった」と悲鳴をあげていると思われます。無責任な飼い主は飼育放棄するケースも発生しています。ペット初心者の方々にも安心してペットライフを楽しんでもらう為の皮膚ケア剤を開発しました。


弊社では、化粧品・医薬部外品の開発を行い国内外で特許取得し、海外への輸出を主に行なってきました。コロナ禍で化粧品需要は、マスク着用の義務化や外出自粛などにより大きく変わってしまいました。弊社の商標で使用しているマスコットは、永年私を虜にしているフレンチブルドックです。趣味が高じ、ブリーダーとしてもフレンチブルドックと日々接して癒しを頂いております。獣医さんからシャンプーについて、「皮膚病で通院してくる犬・猫の痒みは薬で抑えられても、皮膚が回復しにくい。どうも、シャンプーで皮脂膜が破壊されている様だ。治療の邪魔にならないシャンプーが欲しい。動物の医薬品の知識は有るが、シャンプーに使用する界面活性剤の知識は無い。化粧品の開発をしているのなら、皮膚バリアを維持出来るシャンプーを作れませんか。」と、相談を受けたのが開発のきっかけでした。

  国内外(日本、中国、台湾、香港)「人用皮膚外用剤」の特許証

フレンチブルドックは、皮膚が弱く多くの飼い主さんから相談を受けております。
以前、人に危害を加えてしまい殺処分になりかけた真っ白なフレンチブルドックを引き取り約8年間飼育しました。
皮膚が弱くマラセチア真菌による皮膚疾患で動物病院を幾つか変えて受診しておりました。獣医さんに治療をおまかせで新しく開発された非ステロイド剤の投薬や塗布薬、薬用シャンプーなどやれる事は全て試しましたが生涯、完治することは出来ませんでした。

保護してから約8年間飼育して虹の橋を渡ったフレンチブルドック  喉のあたりがマラセチア真菌による疾患

今回、獣医さんからの依頼がヒントになり、私も皮膚トラブルで悩んできたので直ぐに研究室で試作を開始しました。
フレンチブルドックは、短毛で皮膚が弱い犬種です。
皮膚病で悩んでいる飼い主さんは、諦めてカラフルな服を着せる方が多いと思います。
飲み薬で痒みが止まれば良いと思い、ステロイドを長期間投薬し副作用で糖尿病などの二次的な病気に罹ってしまった話もよく耳にします。

犬・猫は、全身から発汗せず肉球周辺だけで発汗します。
人の頭髪の汚れとは全く違います。
人は、頭のてっぺんから足の裏まで全身で発汗します。被毛の有る頭髪を見れば、主に汗、皮脂、整髪料や老化した角質の汚れです。犬・猫の汚れは、主に皮脂や老化した角質の汚れだけです。
何よりも考慮しなければいけないのは、皮膚の厚さが人と比較すると約1/3の薄さであることです。

角質層より表面にある皮脂膜は、簡単に泡成分の界面活性剤で溶かし破壊してしまいます。
この事だけでも、人用シャンプーの洗浄力が犬・猫の皮膚にダメージを与えやすい事が解ります。
刺激に配慮した人間の赤ちゃん用シャンプーの処方でも犬・猫の汚れ成分と皮膚の薄さを考慮すれば避けたいです。

生後7日目のフレンチブルドックの仔犬

シャンプーが商品化するまでの過程


シャンプーを企画して製造を依頼する場合、化粧品・医薬部外品製造販売業者及び、化粧品・医薬部外品製造業者へお願いします。企画したシャンプーの基本処方を決めて、依頼主の要望された新しく開発された成分などを入れるだけで新開発商品として販売されているのが現状です。私共でも、今まで犬・猫シャンプーの依頼があると人用シャンプーの処方を流用して、希釈配合などを変えて、刺激の少ない処方に少し変更して試作品を提供してきたのが現状です。現在では、お断りしております。
今回も研究開発や製造担当者に相談しても人用の製品で手一杯との回答で、売上のボリュームもまったく分からない犬・猫シャンプーの開発は、私がやるしかありませんでした。原料も「人用製品の界面活性剤は何十種類も在庫はありますが、犬・猫の薄い皮膚に対応できる界面活性剤などありません」との回答で、私が素材を選定をし界面活性剤メーカーにサンプル依頼をして犬・猫用シャンプーの界面活性剤の処方を自分が考案することになりました。

泡の成分 界面活性剤を見直す

換気扇やシンクの油汚れを落とす泡の洗剤を使用する場合、わたしたちは手袋をして使用します。
この泡の成分は、界面活性剤で脂と水を乳化させて汚れを落とします。
このメカニズムを応用してシャンプーは、作られています。
その為、泡の素材選びが重要で犬・猫の薄い皮膚へ悪影響を与えない様にしなくてはいけません。

獣医さんから皮膚疾患の原因として「シャンプーの濯ぎ不足です」と、診断されることがあります。
薬用シャンプーの界面活性剤が真菌や汚れを洗い流しますが、大事な皮脂膜を溶かしてしまい、皮膚バリアが損傷した事の説明だと思われます。
皮膚バリアの健康を維持してあげれば皮膚病の発症は、かなり抑えられます。
動物病院で処方された薬剤を服用しながら、皮膚へのダメージを最小限に抑え、皮膚バリアを維持し獣医師の判断でステロイドの使用を徐々に抑制するのも目標です。

シャンプー実験は、私が飼育しているフレンチブルドックから15頭を選抜し5グループに分けて3頭ずつ実験を行ないました。
皮膚病の中でも脂漏症は、シャンプーを行なっても3日くらいで皮脂が異常に分泌され皮膚がベトベトになり、異臭を発生する為、3日おきにシャンプーを行なうお話を聞きました。
実験では、5グループを週一回のシャンプーを行い皮膚、被毛を観察しました。
健康な犬では、シャンプーの頻度が多すぎる回数ですが納得が行くまで配合を調整しながら行いました。
一年6ヶ月以上の歳月を経て、界面活性剤の黄金比率を発見し皮膚への負担も確認する事ができました。
処方完成してから、生後まもないベビーでも糞尿除去時の使用も実験しております。
また、被毛の長い他犬種、猫を所有されているサロンさん達の協力で最終調整して完成致しました。                                                         

シャンプー実験で頑張ってくれた愛犬たちの一部
第一種動物取扱業登録 第220121005号 第220121006号 第220121007号


 グッパ クレンジング・トリートメント 200ml
クレンジングフォームの界面活性剤は、最終的に天然由来の大豆、ヤシ脂肪酸を使用し、抗菌、防腐成分として水溶性硫黄で構成しました。トリートメントフォームは、天然由来の大豆、ヤシ脂肪酸を使用し、抗菌、防腐成分として水溶性硫黄は同じですが配合比率を変え、保湿成分としてホホバオイルで構成しました。成分的にどちらも同じ表示ですがそれぞれの目的に合わせてアレンジしてあります。
今まで培った技術を生かして、それぞれの素材分子を粉砕してより浸透しやすい泡にしてあります。どちらの製品も保湿剤でもありますので洗い流さず、クレンジングフォームはドライシャンプーとして使用できますが体に着いた菌類や汚れを洗い流してからトリートメントしてください。この開発にあたり、皮膚に有効な数々のオーガニック、アロマ、新素材も試しましたが、一つ成分が増えればアレルギー反応の危険が増えます。
この子には有効でも、あの子では駄目では困りますので削除しております。
答えは「Simple is Best」黄金比率の探求でした。
そして、犬・猫への刺激を弱酸性、中性、弱アルカリ性と試しましたが、Ph値は水道水と同じ中性にしております。
トリマーさんや飼い主さんの手荒れを防ぎ、「GUPPA」なら保湿してしまいます。

使用方法
クレンジングフォーム
ブラッシングで抜毛、乾いた汚れを落とし、37~38度の微温湯で体を濡らします。
濡らした体にクレンジングフォームを塗布して、軽くマッサージしながら約5分くらい馴染ませます。
後は、37~38度の微温湯で流してください。
皮脂がまだ残っている場合、泡の量をたっぷり着けて再度シャンプーしてください。
トリートメントフォーム
濡れた体からある程度水分を落とし、トリートメントフォームを塗布して軽くマッサージしながら約5分くらい馴染せます。
トリートメントフォームは保湿剤ですので、洗い流さずそのままタオルで水分を拭き取り、ブローしてください。
GUPPAクレンジングフォームは、洗い流す通常シャンプー、ドライシャンプーどちらでもご利用できます。

ドライシャンプーとして活用
生後7日目のフレンチブルドック 排便後のケアとして使用
今回のプロジェクトは、動物病院で処方された薬剤を服用してながら皮膚を清潔に保ちながら皮膚バリアを維持するケア剤の開発です。
皮膚バリアを維持する事で獣医師の想定する治療をサポートし、ステロイド剤などの使用を抑制することが目標です。
皮膚病の現状
犬・猫の皮膚病には、アトピー性皮膚炎、膿皮症、真菌性皮膚炎、脂漏症などがあり、これらが複合的に皮膚に発生します。特にアトピー性皮膚炎は、原因がこれだと特定できず世界的にも基準がありません。
他の皮膚炎症との複合になると、治療方針が曖昧になりがちでステロイドなどの投薬や薬用シャンプー、食事療法で痒みや炎症を抑えてますが慢性化になるのが現状です。
しかし、薬用シャンプーによる真菌殺菌治療では皮脂膜を損傷してしまい、痒みはステロイド剤などの抗炎症剤で抑えても皮膚の外観は戻りにくい傾向です。
診断 真菌による皮膚疾患 抗生剤、ミコナゾール塗布剤処方された ビビットくん3歳   
皮膚病の原因として、シャンプーが皮膚疾患を引き起こす

皮膚病になった原因の一つとして、獣医師から「シャンプーの濯ぎ不足です」と、言われるケースがあります。
ペットショップから仔犬がやって来て、糞尿の汚れで初めて自分でシャンプーをしたら大変ショックです。
自分でシャンプーしないでペットサロンでプロにシャンプーしてもらっていた場合、サロンへのクレームとして大変な事に展開しかねません。

診断 真菌による皮膚疾患 獣医師の治療+薬用シャンプー使用中30日目の状態  福ちゃん 2歳    

健康な犬・猫にも
皮膚疾患も無く、健康な犬・猫でも、マラセチア真菌など常在菌として皮膚に潜んでます。
ストレスやフードにより、いつ発症するか判りません。皮膚バリアを健康に維持するには、皮脂膜をしっかり保護してくれるシャンプーでなければなりません。健康な状態から、是非ご使用をお勧めします。
皮膚バリアを健康に維持することは、皮膚治療をサポートします


体験したワンちゃんたち

サロンさんの飼犬で脂漏症を長年患い掻き苦しみ、動物病院を変えても一向に回復せずステロイドを投薬し続け、諦めていたフレンチブルドックとチワワに出会いました。
実験は、ステロイドを投薬し続けた状態で行いました。結果、フレンチブルドックは、皮膚は象の肌の様にカサカサだった肌がプルプルに保湿された肌へ回復し毛も生え揃いました。
チワワは、毛がなかなか生えて来ない状態だった毛が吹き出しました。
長年服用して悩みの種だった、ステロイド投薬が獣医師の判断で制御が出来きました。

フレンチブルドック 6歳 ステロイド剤服用中


チワワ オス 2歳 ステロイド剤服用中

開発依頼主の獣医さんでも皮膚疾患のある犬で多数結果を出され、納得され動物病院で販売されております。

今回の開発は、犬・猫の薄い皮膚の皮脂膜を保湿し皮膚バリアを保護し、健康な肌の維持が目的です。
動物病院で処方された薬を服用し、その治療をサポートして早く健康な状態にするお手伝いです。
「GUPPA」は、犬・猫の皮膚に優しく馴染み皮膚バリアを守ります。
皮膚バリアを維持する事で、自身が持つ自然治癒力でステロイドなどの薬に頼らずペットライフを送れる事を願っております。
その為には、皮膚バリアを保護する新処方界面活性剤のクレンジング、トリートメント剤が必要なのです。


現在

実験にご協力頂いたペットサロンさん、動物病院さんでの結果が好評で、既にGUPPAの販売をされております。
また、完治したと思って他社さんの試供品でシャンプーされ、皮膚疾患の再発をおこされたケースの報告を受けてます。
低刺激を謳ったシャンプーに使用されている界面活性剤でも、皮膚疾患の犬・猫の薄い皮膚へのダメージは隠せません。
界面活性剤の素材だけでなく特殊製造方法により数々の結果を生んでおります。
現在、特殊製造方法の為、量産用の実機でのスペック維持が難しく少量限定生産で品質を守っております。

                              Q&A〜質問と回答〜

>処方されている塗り薬と併用しても問題ありませんか?

クレンジング・トリートメント共に使用している界面活性剤は、保湿成分なので基本的に問題はありません。ご心配される場合、かかりつけの獣医師に相談してからご使用ください。

>どのくらいで効果が見られますか?

乾燥による痒みは、保湿により直ぐに抑えられます。犬・猫のターンオーバーは、約21日です。   そのため、脱毛箇所の効果を感じるまで約1ヶ月を目安にお考えください。

>50ml、200mlはどの程度の利用できますか?

泡の大きさが異なります。サイズによって以下のイメージです。50mlなら1プッシュ約0.4mlで約125回200mlなら1プッシュ約0.8mlで約250回

>1日の塗る頻度はありますか?

トリートメントは、最低1日に1回でも大丈夫ですが、気になるところは1日に3回塗ることを推奨しています。お散歩の後や寝る前などの、普段の生活の中でスキンシップを取りながらご使用ください。

>涙やけの箇所や傷に塗っても大丈夫ですか?

涙やけの部分にもご利用いただけます。ただ、目の中に泡が入らないようにコットンなどにつけてからご使用ください。傷など炎症をおこしている場合、ご使用は避けてください。

>犬・猫の目に入ったり、塗ったところを舐めてしまっても大丈夫ですか?

口や目に入っても極めて危険性の少ない安全な素材のみを選んで使用しております。
目に入った場合、水道水で目を洗浄してください。違和感がある場合、獣医師の診察をお勧めします。

>手で塗った方がいいですか?ガーゼなどの布で塗った方がいいですか?

どちらでも大丈夫です。ただ、目周りや耳など塗りづらいところはコットンなどにつけて塗っていただくことを推奨します。

>アレルギーがあるのですが問題ないですか?

アレルギーの危険性は非常に低いです。
アレルギー検査等の結果で、ヤシ油、大豆油、ホホバ油など植物性油にアレルギーがある場合、ご使用を避けてくだい。


リターンについて

実験にご協力頂いたペットサロンさん、動物病院さんで現在販売されている商品です。
GUPPA クレンジングフォーム、GUPPA トリートメントフォーム
携帯サイズの50ml、レギュラーサイズの200mlの2サイズ

散歩帰りの肉球や汚れた部位へのお手入れに携帯サイズ
GUPPA クレンジングフォーム、GUPPA トリートメントフォーム50mlの各1本セット 計2本 

シャンプー実感を体験するレギュラーサイズ
GUPPA クレンジングフォーム、GUPPA トリートメントフォーム200mlの各1本セット 計2本


今回、ご支援頂いた方 先着100名様に

こびり付いた目やになどの固まって被毛にこびり付いた汚れを簡単に取り除くことが出来る
クレンジングバーム「アイパット」5ml(1,320円税込)をお付けします。


スケジュール

2月   HP作成開始
3月中旬   HPアップ              
4月末    クラウドファンディング終了

5月中旬 リターン発送

資金の使い道

広報費:約5万円
手数料(17%+税):約9.35万円

リターン商品代 : 約30万円
発送料:約5万円


最後に

化粧品の開発では、他所に無いものを考案し日々開発してきました。
国内外で特許を取得したり商標を登録したり、一つの製品を世の中に出す事の大変さは常々感じております。
コロナ禍で海外市場も大きく変化してしまい途方に暮れていた時、愛犬たちの癒しに救われたのは事実です。
皮膚疾患をおこす真菌は、健康な犬・猫の皮膚に常に潜んでます。
フードやストレスが原因で、ある日突然常在菌が増殖して皮膚疾患をおこします。
完治したと思っても、フードを変えた事やストレスで皮膚疾患が再発症してしまいます。
皮膚疾患と皮膚バリアの関係が今回のプロジェクトではっきり判りました。
妥協を許さず納得が行くまで実験を重ねていたら、スタートから1年6ヶ月以上も経っていました。
そして今日も、新たな進化バージョンの開発で愛犬のシャンプーをしております。
大切な家族の一員の為に、「GUPPA」をお試しください。


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください