自己紹介

はじめまして。今回のクラウドファンディングを担当させていただきます大学生の細川杏と申します。

大学では、吃音で悩み苦しんだ経験もあることから、心の問題に興味を持つようになり、心理学を学んでいます。

私は昨年の10月に、注文に時間がかかるカフェのスタッフを経験しました。私はずっと「上手く喋れない私が悪い」「私が話すと迷惑がかかるから、意見を主張したりやりたいことに挑戦したりしてはいけない」とさえ思っていました。しかし、注カフェを経験した時に、本当にたくさんの方が私の言葉を待っていてくれて、ずっと温かく見守ってもらえていました。この経験から私は、吃音の私でも堂々と話して良いんだと思えました。大事なのは、上手く喋れるかではなく、その内容や伝えようとする姿勢なのだと気づきました。そのため、こんなにもたくさんの気づきを得られ、私の生き方を変えてくれた注カフェを私の大学でも開催することで、私のように吃音のある若者が一歩踏み出す勇気と希望を持てるように、また、学園祭は多くの学生や地域の方々が集まる場なので、たくさんの方に吃音症について知ってもらう良い機会だと思い、注カフェを企画しました。

今は、注文に時間がかかるカフェにこれから参加する子にアドバイスをしたり、うぃーすた関西という吃音がある若者のための自助会のスタッフをしています。



活動の特徴

工夫① お客様は吃音について説明を受けてから、スタッフとの交流を行います

吃音当事者にとって不安なことの1つは、吃った時に他人からどんな反応をされるかということです。

「注文に時間がかかるカフェ」では、スタッフと接する前に吃音についての説明を受け、一般的な対処法を知ることができます。


工夫② 接客のセリフをマニュアルに入れない

カフェの接客では「いらっしゃいませ」等、マニュアルでセリフが決められています。

吃音者には定型文が苦手な人も多く、言い換えをしたせいで叱られた経験がある人も少なくありません。

2021年、はじめて「注文に時間がかかるカフェ」を開催したとき、私たちはマニュアルに接客のセリフを一切入れないことにしました。

「いらっしゃいませ」が言えなければ「こんにちは!」。「ありがとうございます」が言えなければ「楽しんでくださいね!」

スタッフ一人ひとりが言いやすい言葉で接客した結果、「心がこもったあたたかい接客で大変良かった」とのご好評を多数いただいています。


工夫③ 自分が求めるニーズをマスクで表す

「吃音」といっても、人それぞれ症状や求めるニーズは違います。

例えば、発起人の奥村さんは「最後まで話を聞いてほしいタイプ」なのですが、あるメンバーは「推測して代わりに言ってほしい」と答えました。

店頭で一般的な説明をしますが、必ずしもすべての人が当てはまるわけではないのです。

そのため、スタッフは自分のマスクの頬部分に自分が求めるニーズを記載しています。


吃音とは

吃音(きつおん)は、話し言葉が滑らかに出にくい発語障害の1つです。

言いたいことが頭の中に浮かんでいても、声が詰まってしまって出ない。何度も同じ音を繰り返してしまったり、引き伸ばしてしまったり。発話の滑らかさやリズミカルな流れが乱れる話し方が、吃音と定義されています。

参考:国立障害者リハビリテーションセンター研究所「吃音について」   


活動のコンセプト





吃音を持つ若者には接客の夢に挑戦することで自信を持ってほしい。

吃音を知らない人にはスタッフとの交流を通して理解を深めてほしい。

注文に時間がかかるカフェ(略して注カフェ)はこの2つのコンセプトで活動を行っています。


解決したい社会課題

吃音に対する無理解や認知の低さから、学校や家庭で辛い経験をした子供が大勢います。

(Twitterにて吃音をもつ人を対象に子ども時代の経験・現在子どもである人には現在起こっていることを調査しました。約160件の体験談から抜粋)

(Twitterで集めた「吃音を持つ子どもの声」抜粋)


なぜ大学で注カフェをしたいのか

私は小さい頃から吃音で、周囲の人々や学校の先生の無理解に苦しみました。学校では毎日のように話し方を真似されて笑われていたので、私は自信をなくし、学校では一言も喋らなくなってしまいました。

それから、高校にはほとんど行けなくなり、自分のやりたいことに挑戦する勇気も気力もなくなっていました。

そして、アルバイトでも仕分けや工場など、話さなくていい仕事を選ぶしかありませんでした。

しかし、そんな時にインターネットで注文に時間がかかるカフェの存在を知りました。私は家の近くで開催されると知った時、迷いなく応募しました。

私は注文に時間がかかるカフェ神戸で接客を経験し、その際に関西テレビの密着取材も受けました。

この日をきっかけに私の人生は大きく変わりました。

吃音で悩み苦しみ、顔からは表情が消えていた私が、心の底からの笑顔で接客していました。どれだけどもっても笑われない、温かく見守ってもらえる環境が私には必要でした。どもることを恐れずに自分の言葉で話せる、心の中で思っていることをそのまま言葉にできる瞬間は私にとって幸せな時間でした。私は本当は人と話すのが好きなのだと改めて気づくことができました。



また、関西テレビの密着取材の動画は、YouTubeで400万回再生を達成し、最優秀の協会賞もいただくことができ、多くの方々に吃音症のことを知っていただくことができました。

インターネットには、「あなたは何も悪くない」「勇気をもらえた」などたくさんの温かい言葉で溢れ、大きな反響をいただきことができ、こんな私でも誰かを勇気づけることができるのだと思えたので、この時初めて生きていて良かったと思えました。

関西テレビで紹介されました。https://www.ktv.jp/news/feature/221024-4/



注カフェで自信をつけてから、私が高校生の時からずっと携わりたかった障害者支援施設でアルバイトを始めることができました。スタッフの方々には吃音のことをお伝えしているので、今は安心した環境で楽しく働けています。

注カフェは本当に一歩踏み出す勇気と希望を与えてくれる場所です。そのため、私の大学でも開催して、これからの未来を担う若者や、地域の人々にもっと吃音症のことを知っていただきたいと思い企画しました。吃音という存在を知っているだけで、真似したり笑ったりする人が一人でも減ってくれることを願っています。今回の注文に時間がかかるカフェでは、いま、吃音で苦しんでいる人たちに勇気を届けられるような接客をしたいです。


リターンについて

■1,000円: 

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1


■3,000円:

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1 

②イベントの報告書をお送りいたします。*2 


■10,000円:

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1 

②イベントの報告書をお送りいたします。*2 

③ヨセッティにてWeb寄せ書きをお送りいたします。*3


■30,000円:

①心を込めてお礼メールをお送りします。*1 

②イベントの報告書をお送りいたします。*2 

③ヨセッティにてWeb寄せ書きをお送りいたします。*3

④大阪茨木メンバーからの感謝動画をお送りいたします。*4


【備考】 

*1 備考欄にメールに記載するお名前をご記入ください。 

*2 イベント報告書はイベント終了後にメールにて一度のみお送りいたします。

*3ヨセッティWeb寄せ書きの閲覧期限は1年間です。注カフェ大阪茨木メンバーから支援して下さった方への感謝メッセージです。YouTubeの限定公開のため、メールでURLをお送りします。

*4 15分程度の動画です。YouTubeの限定公開となります。視聴期限はありません。


スケジュール

2023年8月中旬 スタッフ募集

2023年9月初旬 クラウドファンディング開始

2023年9月初旬 スタッフ顔合わせ

2023年10月初旬 実現に向け複数回のミーティング

2023年10月28日「注文に時間がかかるカフェ」開催

2023年11月中旬 リターン発送


資金の使い道

開催時用:54000円(人件費、食材費、備品費など含む)

東京からの1名分交通費と宿泊費用:29000円(交通費・宿泊費は発起人奥村さんに大阪に来ていただく費用です)

手数料:16000円(9%+税)

必要資金合計:100000円

*設定金額を超えた場合、今後「注文に時間がかかるカフェ」発起人奥村さんといった吃音当事者を中心とした活動資金に充てさせていただきます。

*資金使い道の詳細は、カフェ開催終了後に必ずご報告させていただきます。


詳細情報

場所:大阪府茨木市(詳細場所は予約後にメールでお送りします)

日程:2023年10月28日(土)10:00-15:00(開催期間1日)(当日枠10時~12時30分、予約枠12時30分~15時)

内容:コーヒーを中心としたドリンク販売

定員:先着80名様(当日枠10:00~12:30、予約枠12:30~15:00)

備考:スタッフは高校生~大学生のボランティアを募りました。


最後に

注文に時間がかかるカフェは、若者に一歩踏み出す勇気と希望を与えてくれる場所です。そして、吃音のある若者と接することで、吃音を知らない方々に吃音の理解を広げることができる大切な場です。

お客様に来て良かったと思っていただけるような温かいカフェを作ります。吃音はマイナスな部分だけではないので、スタッフも精一杯、笑顔で楽しみながら接客をします。

障害の有無にかかわらず、誰もが生きやすい社会を作るために、皆さまの力が必要です。

温かい応援、ご支援をよろしくお願いいたします。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/11/29 18:32

    ご支援者様お世話になっております。注文に時間がかかるカフェ茨木主催の細川杏です。本日、リターンであるお礼メール、報告書、寄せ書き、感謝動画を全てお送りさせていただきました。温かい応援とご支援、本当にありがとうございました。注カフェ茨木主催 細川杏

  • 2023/11/20 11:41

    ご支援いただいた皆さまクラウドファンディングに温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。大変遅くなりましたが、本日20日にお礼メールのリターンをお送りさせていただきました。万が一メールが届いていない方がいらっしゃいましたら、再送いたしますのでご連絡いただけますと幸いです。また、報告書、寄...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください