■はじめまして。園(その)食堂のひとり娘、馬淵恵です

園食堂の娘、馬淵恵(まぶち・めぐみ)と申します。この度の挑戦は、秋田県にかほ市象潟町(きさかたまち)で約60年、両親が生業としている「園食堂の味を残す!」プロジェクトです。

店主である父、金俊夫(こん・としお)は今年84歳、母、栄子(えいこ)は今年77歳。 
現在、園食堂は火曜〜日曜の11時〜14時、3時間だけ2人で営業しています(麺がなくなると終了のため13時くらいで終了の日々です)。年齢的にいつまで続けられるのか、不安はありつつも、地域の皆さまが本当に日々支えてくださり、何とか営業しております。

この度の挑戦は、園食堂人気メニュー「肉タンメン」の味を各ご家庭で味わえる商品にして、味を残したい!というプロジェクトです。

そして、ただ味を残すだけでなく、私自身が生まれ育った秋田県にかほ市象潟町を盛り上げたいという気持ちが強くなっております。今は結婚して岐阜県に住んでおりますが、子育てが落ち着く来年から、秋田と岐阜の半拠点生活をし、生まれ育った象潟町が元気になるプロジェクトをいくつか行えたらと思っています。たくさんの夢や計画があるのですが、今できる一つが両親が続けてきた園食堂の暖簾を守ることです。

■園食堂のご紹介

園食堂は1964年(昭和39年)7月20日、秋田県の象潟町に創業しました。来年(2024年)7月に60周年を迎えます。私が生まれた1971年(昭和46年)には、すでに地域のお客さまに支えられていたと思うと、感慨深く、感謝せずにはいられません。

園食堂メニューの中でも「肉タンメン」はダントツ人気。肉にこだわる赤字覚悟の一品です。肉タンメンを食べるために遠方からたくさんの方に訪れていただいております。

仕込みは毎朝7時からはじまります。ひたすら麺を切る作業動画をInstagramにアップしたところ、26万回以上も再生されました。ただただ均一に麺を切り続ける動画ですが、高齢で働く店主と女将の姿は世界各国でたくさんの方の活力となっていると感じました。ちなみに、店主が腱鞘炎の痛みをこらえて焼きそばを炒める動画は83万回も再生されました。

■肉タンメン、地元では「肉タン」

「肉タンメン」は地元で「肉タン」と呼ばれ、長年愛され続けている代表メニュー。豚ロース・肩ロースがドーン!とトッピングされた特製タンメンは、醤油ベースでソテーした良質な豚肉がこだわりの一つ。仕上げには、肉の旨味を引き立たせるタレをかけて完成です。

中華麺は生地のまま仕入れ、店主自ら4mm程度に毎朝裁断しています。この太い平麺が「唯一無二だ!」と園食堂の麺類をこよなく愛してくれる常連さんがたくさんいらっしゃいます。

肉タンメンのスープは塩ベース。このスープがパンチの効いた豚肉と太い平麺に優しく絡んで、バランスの良い味わいに。「量が多いと思ったけれど完食できた笑」という方がたくさんいらっしゃいます。
肉タンメンに大きな豚肉をトッピングするアイデアは、お客さまの発案で生まれたと店主に聞きました。「豚肉定食のお肉をタンメンに乗せてほしい!」というお客様の発想が大好評のメニュー誕生のきっかけになりました。

■家庭でも味わえる「肉タンメン」を開発中!

園食堂の肉タンメンをご家庭でも味わえるように現在、商品化を進めております。店主である父の意見を何度となく聞きながら、味チェックも数知れず。そもそも肉の美味しさが店主のこだわり。全てに妥協せず届けるにはどうしたらいいものか。

真空パックでお届けできると簡単に考えていたこともあり、多くの想定外な問題にぶち当たりました。

お肉の仕入れ先は秋田県畜産試験場からご紹介いただき、株式会社フカサワさんのシルクポークを購入。お肉は大きなこだわりの一つです。単価が高くても妥協せず進めることにしました。また、お肉をどう提供するかも課題の一つでした。一回焼いて滅菌処理をすると、せっかくつけた美味しそうな焼き色は飛び、肉の質感も違うものになってしまう。目でも美味さを感じていただきたい思いがあり、こちらも妥協できず……再び試行錯誤の日々。

何度も試作品を作り挑戦し続けた結果、すじ切り真空冷凍加工で提供することで店主のOKも出て、大きく一歩前進することができました。

麺の再現も難しく思い悩んでいたときに、製麺で有名な秋田県の林泉堂株式会社さんとご縁をいただきお話が進みました。麺のプロ集団に助けられ、発売できるぞ!という希望が見えてきました。

「園食堂冷凍肉タンメン 試作の様子(写真は改良途中のイメージです)」

麺の再現が感動的です。林泉堂さんありがとうございます!こだわりの豚肉は解凍しても美味しいすじ切り真空冷凍加工でご提供予定です。〈内容量・予定〉一人前/麺170g 豚ロース肉100g スープ400ml タレ50ml 

園食堂の肉タンメンには肩ロース薄切りもトッピングされていますが、この度の商品は焼きムラを防ぎ自宅で調理しやすい豚ロース肉100g1枚にしました。

ご家庭ではフライパン一つで調理できるようにしました。豚肉にはしっかりと焼き色を付けて焼いた後、肉とタレは一度取り出します。残っているタレは洗い流さずに、そのまま同じフライパンにスープを入れます。

スープはご家庭で調理しやすい400mlにしています(園食堂は700ml)。お好みでもやしなどを入れてアレンジ。

肉とタレを麺の上に盛り付けたら完成です。麺の太さやもちもちの味わい、お肉の美味しさ、塩ベースのスープと肉に合うタレ。園食堂の味にやっと近づき、販売の目処がつきました。ぜひご家庭で味わって欲しい自信作です。

■資金の使い道とスケジュール

2019年頃から始めた肉タンメンの味を残すプロジェクトですが、こだわるあまり予定より大幅に開発資金がかかってしまいました。豚肉の調達にこだわり、普通の麺とは違う太さの麺にこだわり、冷凍での流通保管にこだわり、「味は落としたくない!」という、その思いで約3年間、自己資金を投じてきました。その分、ご満足いただける商品に仕上がってきたと自負しておりますが、思ったより資金を投じることになりました。この度、ご支援いただいた資金は、肉タンメンの開発資金と冷凍設備の維持管理、リターン品の制作と発送、CAMPFIREの手数料等に大切に使用させていただきます。

スケジュール
2023年 10月下旬 試作品、最終決定
2023年 11月下旬 パッケージ完成
2023年 12年下旬 クラウドファンディング終了
2023年 12月下旬 発売リリース予定
2024年 1月下旬〜3月上旬 リターン発送

■リターン品について

ご支援いただいた全ての方に、感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。さらに、ご支援金額によって、この度発売予定の「冷凍肉タンメン」をメインに、皮モチモチ&肉ジューシーな園食堂の幻の肉餃子や幻のシューマイ、ことり餃子をご用意しました。私が開発したスポトレ餃子が付くコースもございます。

園食堂オリジナルグッズも制作いたします。オリジナルステッカー(50×50mm)とオリジナル帆前掛け(縦47cm×幅47cm・濃紺)はいずれもロゴマーク「園」の文字をシンプルにデザイン予定です。出来上がりましたら活動報告にてアップさせていただきます。さまざまなコースをご用意しておりますのでぜひご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

※リターン品によって発送時期が異なる場合がございます。予定より早く発送される場合がございます。※実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。※商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。※製造元から発送になる場合は複数回に分けてリターン品が届く場合がございます。
※ 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

■店主・金俊夫(こんとしお) 84歳の歩みと思い

園食堂の店主は、中学校卒業後、決まっていた高校進学を家庭の事情で断念。料理人を目指し、寿司か中華のプロになろうと考えます。当時、お寿司は握り寿司ではなく巻き寿司や稲荷寿司の時代。「稼げるようになるのは中華だ」と判断してその道に就職しました。兄と妹の学費を稼ぐため、神奈川県にて料理の腕を磨きながら懸命に働きました。
数年後、専門的な中華料理より街中華で庶民の舌を喜ばせたいと思い、生まれ育った秋田県の象潟町に帰郷。1964年、亡くなった祖母と店主(父)と女将(母)が園食堂を創業しました。

当時、象潟町で「中華そば」は目新しい食べ物でした。地元の方に受け入れてもらうまでに時間がかかったそうです。「象潟町の皆さんにとって美味しい味とは何か」を考え、調理法や味を探求し続けたところ、開店から数年で常連さんが目に見えて増えていきました。

「町の人々の憩いの場」「昼はお腹を空かせた会社員の食堂」「土日は家族の外食のお店」「夜は仕事を終えた方が帰宅前にビールと餃子とラーメンで疲れを癒す場所」と、それぞれが思い思いに園食堂に訪れてくれるようになったのです。

約20年前、母である女将が体調を崩しランチのみ営業することに。月日が経ち、2021年夏に再び女将が体調を崩し、お盆に初めて長期休みをしなければならない状況に……。その時、父は「なんとかお店を開店したい、みんなが帰省してくるから」と強い思いがあり、娘の私と二人でお店を開店させました。それはもう、びっくりするほどたくさんの方にご来店いただきました。

町の人が「帰省したら必ずこの味を食べたい」と実家のように立ち寄ってくれること、「ただいま!」と園食堂に顔を見せてくれることを誰よりも喜びと感じていたのだと思います。園食堂は「美味しい」をご提供したいという一心でこれまで続けてきましたが、美味しいだけでなく故郷の味として根付いていたのだと感じました。その大きな存在を痛感し、未来に繋いでいきたいと心から思っています。

【園食堂の理念】をご紹介します。
お客様の心が元気で笑顔になる店〜園食堂の味わいに、元気と笑顔を〜
・懐かしく心が温かくなる味づくり ・お客様誰もが笑顔になる美味しさづくり ・誰もが気軽に入れるお店づくり ・清潔で明るいお店づくり

■最後に(馬淵恵の思い)

私は1971年に秋田県に生まれ、県立本荘高校卒業しました。今から10年前に食べることの重要性を管理栄養士として伝えていくためFREC株式会社を創立。「食べるって楽しい」をコンセプトに健康・食・スポーツの分野で精一杯活動をしてまいりました。(私の詳しいプロフィールや活動はこちらをご覧くだください FREC株式会社 https://frcmm.com/

昨年はSONO合同会社を立ち上げ、本格的に園食堂「暖簾を守るプロジェクト」を始動しました。園食堂の大人気メニュー「肉タンメン」の味を残したいと思いはじめたのは、コロナ前の2017年頃。地方創生という言葉が盛んに聞かれ、自身のこれからを考えるきっかけの一つとなりました。

この味を残すことを第一に考えた新しい事業展開。来年、園食堂60周年を節目に、本格的に事業を拡大していく予定です。正直少しビビっていますが(笑)本気のチャレンジをしていきます!

園食堂の認知度を上げ、親族で支えていく体制ができあがれば、「行ってみたい地方のお店」としてブランド力も強化でき、地域の活性化にもつながります。秋田県への新しい人の流れを作りたいという思いもあります。秋田県にかほ市は自然豊かなすばらしい観光名所が自慢な地域。観光し、あれを食べよう、これも食べたいと笑顔の人たちが増える町になることを夢見ています。

味を残すことは、笑顔と思い出を残すこと。

地域が元気になることは、これまで園食堂を支えていたいただいた方々への恩返しにもなると信じています。たくさんの方に支えられて食堂が続けられていることに感謝しながら、さらなる挑戦をさせていただければと思います。どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 

園食堂のひとり娘 馬淵恵

↑鳥海山 

↑元滝伏流水 にかほ市観光案内はコチラ!

〈園食堂・そのしょくどう〉
〒018-0112秋田県にかほ市象潟町字家の後165
TEL:0184-43-3429
営業時間:11:00〜13:00くらい
定休日:月曜

公式ホームページ   https://kisakata-sono.com/
公式Instagram  https://www.instagram.com/sonoshokudo
公式Facebook  https://www.facebook.com/sonoshokudo
公式YouTube https://www.youtube.com/@user-yc6tl6gx9g/videos

Googleマップ



  • 2023/12/16 14:36

    12月14日付の秋田魁新報に掲載いただきました!丁寧な記事で掲載いただき心より感謝申し上げます。肉タンメンのこと、クラファンのこと、両親への思いなどが書かれております。おかげさまで150万円と目標の50%まできました。残り12日、引き続きご支援、拡散など応援よろしくお願いいたします。

  • 2023/12/12 09:00

    広島東洋カープ 投手 矢崎拓也さんから応援メッセージをいただきました広島東洋カープ 投手 矢崎拓也です。園食堂の娘さんの馬淵恵さんにはコロナ禍の1年間、栄養サポートをして頂きました。今年一軍定着ができ良い形でシーズンを終われたのは「食の力」があっからだと思っています。栄養も大事ですが なぜ食べ...

  • 2023/12/10 09:00

    林泉堂株式会社 林博樹 社長より応援メッセージをいただきました。園食堂の味を後世に繋いでいきたいという馬淵社長の願いを、どうにかお手伝いしたい想いで、当社開発スタッフ一同、馬淵社長とそのお父様の味を確かめながらも幾度と見直しをおこないました。これまで私共が日本国内外でラーメンを創りたいという多...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください