あの分離手術から35年。兄ベトを亡くし、夫となり、父となった”ドクちゃん”は今も後遺症や深刻な健康問題を抱えながら毎日を一生懸命生きています。日本人にとっても馴染みの深い等身大のドクちゃんの姿を映すこの映画を通じて、平和の大切さを伝えたい！ここでの支援金は映画の制作・広報費等に活用させて頂きます。

こんにちは、プロデューサーの
リントン貴絵(Ruth)です。
このプロジェクトに
ご興味を持ってくださり
誠にありがとうございます。

私はベトナムの元結合双生児のドクちゃんこと
グエン・ドクさんと音楽を通じた平和活動で
12年ほど前に出会いました。
2012年ベトナム・ホーチミン市オペラハウス
「Vì Một Thế Giới Đẹp Tươi」を演奏

その後、映画の製作活動を続けながら
私は二児の母になり、
ドクさんは何度も体調を崩し
入退院や通院を繰り返したりしていました。

子どもたちの成長と共に
「この子達が生きる50年後の世界はどうなってるんだろう」と
不安になるような、世界を大きく揺るがす
悲しい歴史が世界中で生まれ続けています。

そんな時に、わたしが思い出すドクさんの言葉があります。

この言葉を思い出す度に
世界中の人にも聞いてほしいと思っていました。

ベトちゃんドクちゃんの
分離手術が行われたのは35年前。
日本のメディアで有名だった彼らの存在は
多くの人には「過去の人」かと思います。

しかし、彼は今も枯葉剤の影響による重い障がいや
分離手術からの後遺症など深刻な健康問題という
厳しい逆境と向き合いながら、
2007年に亡くなった兄ベトさんの分も
毎日を必死に生きています。

2017年より腎臓のストーマを使用
（ドクさんの腎臓は１つ）ドクさんは夫となり、父となり、
今年で42歳になりました。

結婚17年目を迎える妻のトゥエンさんと、
双子のサクラちゃんとフジくん
そしてステージ4の癌と糖尿病を患う義母を自宅介護しながら
一家唯一の稼ぎ手として暮らしています。

サクラちゃん/トゥエンさん/フジくん/ドクさん

ベトナム戦争での枯葉剤の影響で
結合双生児として生まれた宿命と
これまで受け取ってきたたくさんの愛を力に
「証人として伝えていく義務がある」という想いから
平和のアンバサダーという使命を全うすべく
今を一生懸命生きています。

2023年　大阪府の中学校で平和講話を行うドクさん

2022年２月末
パンデミックも落ち着きを見せてきた頃、
ロシアがウクライナを侵攻。
世界中が新たな不安と恐怖に襲われました。

日本でも激震が走り
連日メディアやネットでは悲惨な光景が映し出され
反戦を唱える声が鳴り響く目まぐるしさに対し
自分が平和ボケをしている違和感を痛感しました。
最近起きたはずのアフガニスタンの紛争、シリアやリビアの内戦・・・
ニュースで聞かなくなると自分の意識の中から忘れてしまっていた自分がいました。

「悲劇はいつもどこかで繰り返されている。」

そして、真っ先に頭に浮かんだのはドクさんでした。
わたしはホーチミンへ飛びドクさんに言いました。

「あなたが逞しく生きている姿を映画にしたい。」

そしてドクさんの答えは

でした。
制作が始まり、彼も言葉以上に全身全霊で挑んでくれています。

2022年５月30日映画制作を約束し記念撮影

トビタテ！留学JAPANアルムナイ公式HP

今年は日本とベトナムの
外交関係樹立50周年という
記念すべき年でもあります。

日本とベトナムの「友好の絆」を
象徴するドクさん。
彼の軌跡を遺し今を刻みながら
一緒に未来を見つめるこの映画は
日越外交関係樹立50周年記念事業に認定されています。

監督を担ってくれたのは
これまで５大陸33カ国以上を旅し、
ドキュメンタリーを制作してきた川畑耕平監督。
これまでの経験を活かし、監督の視点から
この映画を描いてくれています。

＜映画にかかる費用＞
・映画制作費　約２０００万円
・配給宣伝　　約１０００万円

＜支援金の使い道＞
・キャンプファイヤー手数料　
・リターン品制作費の一部　　
他
・映画制作
・宣伝費用
に充てさせていただきます。

また、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けしますのでご安心ください。

2023年8月　　　撮影完了
　　　 9月　　　編集・仕上げ作業開始
　　　 10月4日　 クラウドファンディング開始
11月18日 クラウドファンディング終了
2024年2月　　　映画完成
3月以降　完成プレミア試写会
4月以降　劇場公開開始
永久映画を多くの未来を創る世代へ届けていく