自己紹介

初めまして、この度初めてのクラウドファンデングに参加させて頂きました。残りの人生は博物館・大学の先生方の応援を頂きながら近藤喜博が残した論文・写真・書簡等のデータベース化の完成を進めています。

そのなかで『海外神社の史的研究』の書籍を後世に残したい、今一番のこの計画を頑張ってまいります。

このプロジェクトで実現したいこと

この書籍は昭和18年(1943)、著者(故人)近藤喜博が内務省神社局及び神祇院に在籍していた時、戦時中の慌ただしい折に、明世堂より出版されました。戦後の早い段階で、著者はかなりの量の増補を元本に書き足しています。当方故人である著者近藤喜博(父)の遺志を継ぎ完全版として出版の準備をしてまいりました。『海外神社の史的研究』の増補・完全版は研究者の方関心のある方々にとっては思いがけない再版だと思います。再版出来ますように頑張っていきます。皆様のご支援が必要ですどうぞ宜しくお願い申しあげます。

プロジェクト立ち上げの背景

   戦後、この本は図書館等公共施設からは見ることが出来ませんでした。なぜなら全部引上げられたからです。現在国内の図書館等に所蔵されている本は、その時回収出来なかったものがその後古本等として買い取られたものであり、全国に数える程度しか収蔵されていません。 全国の図書館・大学図書館・研究者・関心のある方々に少しでも多く届けたい思いです。

 

増補されたペ-ジ番号

5.7.10.13.24.29.32.36.41.45.73.75.81.88.110.111.125.132.172.189.199.207.208.209.210.211.236.237.244.251.304.309.314.316.321.327.330.339.343.345.346.

増補部分

増補・補遺


  父の教え子で 今は亡き野上尊博さんは、 常に近くで父を助けて下さった方の談です。 『海外神社の史的研究』の本が図書館でよむことが出来ないことを近藤 先生にお尋ねしたことがあります。返答は、「全部引上げた」とのことでした。

 日本が太平洋戦争に敗け「公職追放」ということがありました。戦前近藤先生は内務省の神社局に在籍していらっしゃいましたので、このためではと察し、それ以上の質問はしませんでした。              

  先生の『海外神社の史的研究』は、海外神社に関する先駆的な研究といえます。純粋な歴史研究であり思想的に中立的な著書と思われます。『海外神社の史的研究』が廣く研究者及び新進の研究者に知られることを望んでいます。

 そしてこの研究が深化することを望んでいます。近藤先生の研究・著作以後、同様な研究がないと思います。

   野上先先生

  立命館大学国際平和ミュージアム学芸員 田鍬美紀 さん (鳥取民俗懇話会会報12一部抜粋)

近藤の資料を研究された一番の理解者です。

 「中支陣中覚書帖」中国大陸へ出征したときの従軍記録である二冊の黒い手帳に書きとめている。 近藤は日常軍務を記録する傍ら、当地の祠やその祭壇の様子を細かに記録している。

 祀られている神像や仏像について考察したり、時には祠のイラスト入りで書かれている、又場所を移動するたびに祠の文言を書き起こしたりしている、日本人によって作られた桃林神社を実際に参拝したこともあったようだ。

この従軍記録などをもとに上梓されたのが著書「海外神社 の史的研究」である、この本は植民地神社史研究において必ずと言っていゝほど取上げられる書籍である。

 同時代に発表された研究書の少なさに起因するのだが、それはすなわち、当時としては近藤の研究の視座が独特であったこと、また本書の内容の客観性、資料性の高さによるところが大きいのではないだろうか。

 特に記録が残っている台湾、朝鮮半島の神社が取上げられることが多い中、江戸時代以前、明治時代以降の蝦夷地(北海道)や琉球(沖縄県)も含めた本州以外における信仰形態と神社を捉えた視点は他に類を見ない。              

   新屯神社 満州国の人が建てた神社(奉天省・撫順懸)                         

現在の準備状況

身近な人にクラウドファンディングの事を知ってもらい少しづつ賛同を頂いています。同時に研究会を立ち上げ『海外神社の史的研究』の翻刻・構成も手っだって頂いています。スムーズに話ができています。これからも賛同者を増やすように努力していきます。

   

 写真の無断使用はお断りします  邸内神祠〈海外神社〉〈祖霊社〉

旧海外同胞中央訓練所  東京杉並区天沼3の646 ここで訓練し指導者として海外へ送り出した施設でもあったという。


〇敗戦の果て、連合軍の指令により、内務省は消滅する。外局であった神祇院も当然廃止、国家と神社とは分離することになつた。神道司令の実地である。

 敗戦と神道指令による大混乱の裡に、海外の神社は申す迄もなく、国内津々浦々の大小すべての社頭は、無援孤立の真只中に漂蕩することとなり、及んでは一般社会の関心も、地を払うての低下というよりは、むしろ蔑視の裡に置かれたといってよく、だから神社存立さえも危殆に瀕したと申しても、過言ではなかつたように思っている。


『海外神社の史的研究』の増補・完全版は研究者の方関心のある方々にとって必ず新しい発見があると信じています。ぜひ応援して下さい。

 この度クラウドファンディングに応募させて頂きました、今は出版業界もきびしく特に歴史書などはなかなか受けつけてくれません、出版するには多額の費用がかゝります、そのためこのクラウドファンディングに応募致しました。 このプロジェクトを成功させるには皆様のご支援が必要です、80年振りに増補・再販できます様に頑張ってまいります。どうかご協力の程宜しくお願い致します。


 AII-in 方式 

資金の使い道 120万

全体の資金としてチラシこれは図書館に発送する予定ですデザインも少しづゝ出来上がっています。チラシ、印刷費用として100万円それに諸経費(リターン+制作会社17%+消費税)他20万円を合計すると120万円必要になります。


リターンについて 



3,000円   お礼状と、オリジナルの絵葉書5枚、ご希望により書籍の最後にお名前を協力者様として掲載させて   いただきます



5,000円   お礼状と、オリジナルの絵葉書7枚、ご希望により書籍の最後にお名前を協力者様として掲載させていただきます。

10,000円  お礼状と「海外神社の史的研究」1冊、絵葉書7枚、ご希望により書籍の最後にお名前を協力者様として掲載させていただきます。

20,000円 お礼状と「海外神社の史的研究」1冊、絵葉書10枚、ご希望により書籍の最後にお名前を協力者様として掲載させていただきます。  


30,000円  お礼状と「海外神社の史的研究」2冊、絵葉書13枚、ご希望により書籍の最後に協力者様としてお名前を掲載させて頂きます。ご希望の写真プリント差し上げます。  


50,000円  お礼状と、「海外神社の史的研究」3冊、絵葉書15枚、ご希望により書籍の最後に協力者様のお名前を掲載させて頂きます。ご希望の写真プリント差し上げます。 

100,000円  お礼状と、「海外神社の史的研究」6冊、絵葉書20枚、ご希望により書籍の最後に協力者様のお名前を掲載させて頂きます。ご希望の写真プリント差し上げます。 ご希望があれば 近藤喜博が趣味で描いた水彩画を額に入れて差し上げます。(伊勢原美術協会・顧問)

 


日本が終戦前のその時代、海外の神社が増加の一途を辿っていた時に、研究書として世の中に出版されたのが『海外神社の史的研究』であります。

しかし戦争事情により、80年来の長い年月大量の資料が原本に書き足され残されています。

 これを私達が後世に残せる新資料増補の書籍として作ろうとしているところです。

ぜひ皆様のご支援とご理解を賜り後世まで受け継がれる書籍の1ページに是非お名前を協力者様として掲載いたしませんか。 

 スケジュール

12月15 日 クラウドファンディング終了
6年2月末  リターン発送

沢山の方々の助を借りながらこのプロジェクトが成功するように頑張ってまいります。暖かい応援が励みになります。

<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。成立しなくても必ずリターンを履行します。リターンには、色々あります、お礼状・オリジナル絵葉書・書籍・本の最後にご希望により協力者様のお名前掲載いたします。ご希望の写真プリント差し上げます。金額により水彩画も用意しています。

   

                                                                                                

                     

著者履歴

 近藤喜博 文学博士 (神道学・民俗学)  

 鳥取県鳥取市出身

  國學院大學神道部卒

  内務省神社局考証課(のち神祇院)

 国立博物館調査課

   文化財保護委員会(文部省)

 文化庁主任文化財調査官

 國学院大學・大學院講師                     

 文化財保護審議会第一専門調査会書籍・典籍部会長     

著書                        

 海外神社の史的研究   明世堂

 古代信仰研究      角川書店           

 日本の鬼        講談社                 

 稲荷信仰        塙書房              

 金毘羅信仰研究     塙書房             


『海外神社の史的研究』本文の紹介  近藤喜博(著)

 目  次

序 文   宮 地 直 一(東京帝国大学教授・文学博士)

 問題の限定

 江戸時代以前

朝 鮮 

 住吉神考

 建邦神について

 龍頭山神社・龍尾山社・辨才天社の事

 倭館の消長

 朝夷名社について

 加藤清正に対する信仰

 朝鮮の宗教と信仰   

北 海 道

 北海道史の概要  

  〈旧官幣大社札幌神社 神門並手水舎〉        

 石崎の

 「福山秘府」をめぐりて

 函館八幡宮に対する信仰             

 厚岸明神・其の他

 義経伝説と義経社

 千歳神社・潮吹明神の事

 鰊の神様

 松前神楽・其の他

琉 球

 琉球神道記と古琉球の神社

 琉球の祭祀

 安里権現など

 鎮西八郎爲朝

臺灣及び支那其他

 静岡浅間神社の戦艦図と海外発展           

 開山廟                   

 小笠原諸島の事                

 諏方明神の神威

 慧心院僧都源信

明治時代以降

 明治以降に於ける北海道・琉球の神社

 臺灣の神社

 樺太の神社                   

 朝鮮の神社

 関東州及び南洋の神社

満州国及び支那に於ける神社

        

 満支の神社概要

 開拓移民団と神社

 建国神廟

 南・北米其の他の神社

大東亜圏域と神社                 

附 録

福山秘府(巻之十二)

 満州開拓地神社一覧表               

 南満州ニ於ケル神社・宗教一覧  

挿 入 図 版  目 録 

 建国神廟      

  漢口神社の祭體

〈國幣小社・龍頭山神社に辨財天献納額〉    

 國幣小社・龍頭山神社 に奉納絵馬 ・草梁倭

      館 の浜方役人総勢十七名  

 倭館時代繪巻ノ一部(解説)        

 住吉神代記(一部)

 海東諸国紀三浦図(三面)           

 琉球神道記(一部)

 沖宮社殿並に平面図

   普天間宮社殿並に平面図

 満州開拓農民入植図(凸版)

 支那人奉納の幕(神戸・諏訪神社蔵)

 海外神社(海外同胞中央訓練所内) 

 官幣中社 台南神社 台南市南門町鎮座 鳥居   

 官幣大社 朝鮮神宮 京城府南山鎮座 鳥居 

あ と が き


  • 2023/11/27 10:58

    今日まで沢山の方々からの励ましの支援・応援メッセージを頂きました。その度に勇気づけられてまいりました、有難うございます。自分の努力が足りなくて目標金額に達しない結果になっています。その間も東京の新聞社様にも記事を載せて頂きました。この原本は日本が敗戦により当時の公共施設等から回収を余儀なくされ...

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