こんにちは!! 

私たちは兵庫県加古川市、志方町広尾東地区で活動する「ため池アクション」のコットンチームです。 
「ため池アクション」では私たち学生と地域が協働でため池のある農村の課題に取り組んでいます! 


↓私たちのチーム、他のチーム、地域、先生方の活動が載っているインスタもぜひ覗いてみてください👀

普段の活動を紹介しているため池みらい研究所のインスタグラム

チーム紹介

私たちのチームは 

【学生】
神戸大学4年のたりあん、兵庫県立大学2年のこはね、1年のななほ、はるか 

【広尾東地区】
志方東営農組合 丸山さん
かこっとん(株) 鷲尾さん

【ファシリテーター】
ため池みらい研究所 山田さん

で構成されています。「かこっとん(株)のKACOTTONプロジェクト」×「志方東営農組合」×「ため池みらい研究所のため池アクション」の3つの合同チームとなっており、地域活性化を目的として、私たちだからこそできる人口減少や耕作放棄地の課題に取り組んでいます。

 


なぜマヨネーズをクラファンで販売することになったのか? 

私たちのグループは、ため池みらい研究所で企画された「ため池アクション」に参加する学生や研究所の特別研究員、そして加古川市内や周辺地域の事業者やリーダーのうち、「広尾東地区を活性化したい!」という意思を持つメンバーで結成されました。そしてまず、最も難しい課題「学生として地域活性化にどんな寄与をすべきなのか?」に直面しました。

メンバーである丸山さんや鷲尾さんをはじめとする広尾東地区の方のお話を聞かせていただく中で、学生らの中に取り組んでみたいことが色々と湧いたのですが・・・結果的に、2つの取組を選択しました👀
「綿実油マヨネーズ(綿マヨ)のクラファンでの販売」と「地域で開催されるコスモスまつりへの協力・参加」です。
さて・・・ここまで読まれた方は疑問をお持ちになられているのではないでしょうか。「なんでマヨネーズやねん!!」と。
綿マヨクラファン販売を実施することになった経緯・理由について、以下で説明しておりますのでお読みいただければ幸いです😊

広尾東について 

 活動が始まって最初に「志方東営農組合」の代表理事である丸山さんと町内会長の藤池さんに広尾東の農村の現状について教えていただきました。 

 広尾東地区は加古川市にある地区で、江戸時代は一橋徳川家の領土で、工業と農業に富んだ地域でした。その当時から台地だったこと、日本でも特に雨の少ない瀬戸内海沿岸地域であったことから、農業に必要な水資源を蓄えるためのため池が多く存在します。これらのため池の多くは現在も地域の方を中心に工夫して運営されています。

 また、地域の現状についてですが、広尾東地区も多くの他の農村と同じように少子高齢化や若者の都市部への流出が進んでおり、各種産業において担い手減少が深刻化しています。それにより、特に、農村の維持活動(ため池の管理、農地の管理)は難しくなってきています。しかし、現在、広尾東では地域の大黒柱として志方東営農組合が遊休農地防止活動を行っているため、耕作放棄地は発生していません。

また、町内会が町内紙を発行し、地域住民の地域への理解を醸成すると同時に、町内のイベントの告知を行い、少しでも多くの人にイベントに参加してもらうことで地域コミュニティの強化を図っています。そのほかにも、志方東営農組合はコスモスやレモンの栽培を行うなどし、遊休農地の再生及び利用をしています。しかし、加古川市内の他の地域では、耕作放棄地が広がりつつあり、その原因の一つである人口減少問題は、今はかろうじて維持できている広尾東地域でも差し迫った課題となっています。

このような農村地域の人口減少問題に対応するために、地域への移住者や関係人口の創出が重要となってくるのですが、移住してもらうというのはハードルが高いのではないかと思いました。そこで私たちはこの問題を解決するために、まず、農村地域である広尾東を知ってもらえる機会や、訪れてもらえる機会を創ろうと考えました。


 

「かこっとん」の野望について 

次に「かこっとん(株)」の鷲尾さんにお話を伺いました。かこっとん(株)は、以下4つの野望を達成することを目標に、兵庫県各地の農家の方が栽培する綿花買い取り、靴下を中心にさまざまな商品の加工・販売を行っています。


①播州木綿の復活 

 播州木綿には実は古い歴史があり江戸時代ではこの地で盛んに栽培、加工されていました。しかし、外国の綿製品の品質の向上と価格の低下により播州木綿の産業は衰退していきました。鷲尾さんはそこに目を付け、地域活性化活動の1つとして綿花産業の復活を目指し、綿花栽培を促進させる活動を進めてきました。 

②農地維持や耕作放棄地の再生・利用

 先述した地域の大黒柱として地域を支えている志方東営農組合も広尾東でかこっとん(株)へ出荷する綿花を栽培しています。
組合代表の丸山さんはかこっとん(株)代表の鷲尾さんの考えや想いに共感し、綿花栽培を始めました。なんと今年で11年目です。(※広尾東の綿花栽培農地は休耕田や放棄地ではありませんでした。)
 かこっとん(株)としては、当該活動を13年続けており、今後は、加古川市内の農地維持や耕作放棄地再生・利用を推進すべく、より広い範囲で、主に休耕田での綿花栽培を推進していきたいと考えています。

③働く人にやさしい仕組みづくり

 まず、生産者に対して安定した買い取り保証を実施しています。鷲尾さんと学生で、どうすればかこっとんの商品を多くの人に届けられるのかという議題になった際、学生が「商品の価格をもっと下げた方がいいのではないですか?」と質問しました。それに対して鷲尾さんは「綿花農家の方へ安定した買い取り価格を保証したいので、これ以上価格を下げることはできないんです。」とおっしゃっていました。何よりもまず、地域への還元を考えておられる方なのだなと感銘を受けました。
 また、農福連携にも取り組んでいます。具体的には、就労継続支援B型(障がい者)事業所等が綿花の種まきと収穫を行い、かこっとん(株)に販売する仕組みをつくっています。
 このように「かこっとん(株)」は、鷲尾さんの強い信念のもと、自分の会社だけではなく、働く人や社会に優しいビジネスを行っています。 

④綿花の最大限かつ多様な利用 

 綿花と言うとモコモコ部分を衣類に利用するイメージが強いと思います。しかし実は種も枝も利用できるんです!!この捨てるはずだった部分を使うことでサスティナブルな生産活動をすることができます。さらに、一つの綿花から多くの利益を出すことにも繋がり、「③働く人にやさしい仕組み」で話した綿花農家への安定した買取価格の保証を実現しながら、商品の価格を下げることもできます。 


 

このプロジェクトで実現したいこと

 7月からクラファン初心者の学生とファシリテーターの山田さんが中心となり、妥協することなく地域に向き合い、「マヨネーズや綿花だけでなく地域についても知ってもらうにはどんな写真や内容が良いのか?」など、あれこれと考えを巡らせ、議論を重ね、紆余曲折ありながらクラファン実施までたどり着くことができました!!

 私たちが活動で知った地域の魅力を多くの地域内外の人に知ってもらうためにクラファンで綿花の新しい製品の販売をすることを決めたのは、上記のサイクルで示されているように、綿花の種や枝も使った製品をつくり、その製品の認知度を高めるためにもクラファンで販売し、綿花の利用価値向上に繋げる。そうすることで、買取価格が少しでも高い、全量買い取りを実現でき、最終的に地域の綿花を栽培する農家の方々に還元されると考えたからです。

 以上のように広尾東地区の現状と、かこっとんの取組や野望、そして私たち学生と地域の方々の想いを踏まえ、短期間での収益化や農家の方への還元は難しいながらも、まずはこのサイクルをスタートさせるために、クラファンで綿実油を使ったマヨネーズという珍しい切り口での販売に挑戦します!

 

 あとは、皆さんに支援して頂き、サイクルをスタートさせ、地域活性化へと繋げていければ…と考えております!
 ぜひ応援のほど、よろしくお願い致します!


その他の活動 

私たちは対談やクラファン実施の他にも様々なことに挑戦しています。 

①農業体験 

 緑いっぱいの広尾東は全てが新鮮でした!コットンの種植えやさつまいもの苗植えをさせていただきました。足が泥にはまって抜けなくなることもあり、手を取り合いながら、たくさん教えてもらいながら、和気あいあいと農作業をすることで、メンバー間の距離や学生と地域の距離がぎゅっと縮まりました!また、自分たちで体験することで農業の大変さや面白さについてさらに知ることができました。 

 

②中間発表 

 7月にため池アクション全体で他のプロジェクトを進めるチームと現状とこれから何をしていくのかを発表し、いい点やアドバイスを共有しました。ここで私たちは「綿実油を使ったマヨネーズのクラファンを行う」と発表しました。しかし、伝えきれなかった部分、考えきれていなかった部分もあり、「クラファンがどう広尾東に還元されていくのかが見えない」第三者的な意見にぶち当たりました。中間発表を通して浮き彫りになった課題「どうすれば自己満足にならずに地域の人も喜んでくれる活動になるのか」この問題がなかなかすっきり自分たちの中で納得が行かず、移動中の車や電車の中でメンバー間でたくさん話合いました。 

③コスモスまつり

 今回のクラファンと同時進行で広尾東のコスモスまつりに協力・参加させて頂いています。このコスモスまつりは、地域の方々が楽しんで取り組んでおり、昨年は丸山さんの発案のコスモスでつくった「どこでもドア」がバズり遠くからも多くの人が訪れてくれました。 

 2023年のコスモスまつりの開催日は10月14日、15日、21日、22日の4日間です。時間は9:00~16:00で開催します。
場所は加古川市志方町広尾の圃場です。約2ヘクタールあります。
出店品目としては地元産の農作物の他、炊き込みご飯、赤飯などの加工品も販売します。また、焼きそば、焼き芋、収穫体験として芋掘りも計画しています。
 今回の目玉は「お絵描きロード」です。コスモス畑の間にあるアスファルトの道でパステルでお絵描きできる場所を用意しています。来場者も参加できるので、子供に限らず一緒に盛大なお絵描きをしませんか?来場のほどお待ちしています!

↓「お絵描きロード」ではトリックアートもかけたらいいなと思い、練習してみました!


マヨネーズのこだわり 

①綿実油の利用

 今回のマヨネーズに使われている綿実油とは綿花の種から絞った油のことです。
私たちが綿実油のマヨネーズをこのクラファンの中心にした理由は、もっとみなさんに綿のイメージを広げてほしかったからです。綿花と言うとモコモコ部分を衣類に利用するイメージが強いと思います。しかし、実は種も茎も枝も利用できるんです!!
私たち学生もまさか、種から油を絞ってマヨネーズに使うことができるとは思っていませんでした😆

②他の材料も兵庫県産 

・赤穂の天塩 ・奥丹波の卵 ・コウノトリ米からのお酢 ・ヘアリーベッチの蜂蜜

これらの材料を高砂市の(株)籠谷さんの工場で加工!

兵庫県の魅力がたっぷり詰まったマヨネーズとなっております!


協力いただいている方 

 志方東営農組合とかこっとん(株)の他にも高砂市の卵会社の(株)籠谷さんと加古川を拠点にするデザイン事務所、鶴屋第3企画舎のの西田さんにご協力いただきクラウドファンディングの準備を進めています。

 マヨネーズの加工をしていただいてる(株)籠谷さんと8月と10月にマヨネーズの試食会を開きました。綿実油を使用したマヨネーズは市販のマヨネーズより酸化しづらく味が落ちにくいことを教えていただきました。

 デザイナーの西田さんには私たちが考えたクラウドファンディングのバナー案とマヨネーズのパッケージ案を修正して、デザインしていただいています!西田さんには「私たちがデザインを通して何を伝えたいのか」「それをデザインでどうやって表現するのか」を教えていただきました!


リターンについて

※写真は120gのパックですが、お届けするのは300gのボトルになります!

とてもまろやかで甘みのあるマヨネーズです。揚げ物につけるとおいしいかも!

現在、より良い味にするために改良を重ねております!
 
 2500円…綿マヨ(1個)      

 4300円…綿マヨ(2個)      

 5900円…綿マヨ(3個)      

 2000円…着火剤(15個)                

 2500円…名刺(3シート:30枚分)     


目標金額

100,000円


スケジュール

2023年
10月  クラウドファンディング開始
12月  クラウドファンディング終了

2024年
1月  マヨネーズの製造
2月   リターンの発送

資金の使い道


生産費:約4.4万円(36%) 種などの生産者への支払い金額
搾油費:約1.9万円(16%) 種→搾油→精油の費用
加工費:約2.0万円(17%) 卵、お酢、はちみつ、塩の原材料費とマヨネーズへの加工費
送料: 約1.3万円(11%)
デザイン費:約0.6万円(5%) パッケージデザイン、印刷費
手数料(17%+税):約1.8万円(15%) 
合計:約12万円

目標金額の10万円を上記に資金に充てていく予定です。                                                                                                 クラウドファンディングでの支援の数に応じて、おおよそ同じ比率で、金額が前後することを想定しています。


最後に

たりあん:5月から私たちは週末に地域に通い、地域の農業者や地場産業の従事者との関係を構築してきました。その中で今回、地域の生産者やかこっとん(株)の代表である鷲尾さんのこだわりが詰まった「綿マヨ」のクラウドファンディングを実施することとなりました。今回のクラウドファンディングを通して、皆様に綿花の新しい利用法や、サステナブルな生産~加工~販売の仕組みを知っていただき、SDGs達成や地域活性化の観点から共感し、応援して頂けると幸いです。

こはね:いつも優しく真剣に多くのことを教えてくださった、企業や地域の方々には心より感謝しています。今までの農作業体験やFWで丸山さんや朝田さんをはじめとする志方営農組合の皆さんから、少子高齢化による苦労や農業のやりがいについて学んだことは、私にとって大きな原動力になりました。『この地域の課題に向き合いたい』『地元の方々に成果を還元できるような取り組みがしたい』という思いで、準備に力を入れてきました。応援よろしくお願いします。

ななほ:かこっとんの取り組みを多くの方に知っていただきたいです!日本を元気にしていきましょう!

はるか:地域や企業の方々のおかげで、こうしてクラファンをスタートできることをうれしく思います。ぜひ多くの方に広尾東の魅力を知ってもらいたいです。応援お願いします!

応援メッセージ


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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