社会課題の解決をみんなで支え合う
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プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

自己紹介

はじめまして。今回のプロジェクトリーダーをさせていただきます京都大学大学院に在籍してます山本智一です。

私は、学生と高齢者のマッチングサービス『まごとも』というサービスを起業して、日々活動しています。

▼『まごとも』の紹介

まず、『まごとも』の簡単な紹介をします。

『まごとも』とは、地域の学生が高齢者のご自宅や介護事業所などを訪問し、一緒にお食事・外出・スマホの使い方を教えたりなどをお手伝いをしたりして、高齢者と孫世代の学生が友達になって孫と一緒にいるような「楽しい時間」を過ごすサービスです。上記の他にも、一緒に英語などを勉強をしたり、デパートに買い物に行ったり、カフェでお食事・お話しをしたりなど、『まごとも』は学生にできることであれば何でも挑戦します!
このような形で、『まごとも』は今ではほとんど見られない世代間交流を加速させるサービスです。

実際にご利用者様・ご利用者様の親族の方からも下記のようなご感想をいただいています!

⚫︎父は、結構自分の知識を伝えたい人で(若い学生さんが来てくれると)柔軟に対応してくれるかなと思って、始めは依頼しました。
利用すると、親の世話にかかる時間が減って、自分の時間が増えました。
父もすごく楽しそうにしていて、親子での会話も増えました。

⚫︎ご報告ありがとうございます。
父の楽しそうな顔が見れてうれしいです。
私も母も父から楽しい時間の報告を聞いて喜んでおります。 ありがとうございました。


まごともとしての活動実績

現状の社会課題と世代間交流の先にあるビジョン

『まごとも』をして世代間交流には下記のような多くの可能性があることに気づきました。

・高齢者が孤独・退屈を感じる時間を楽しく生きる時間に変えることができる。
・高齢者に新たな目的を見つける手助けができる。
・介護離職が懸念されている現代において、介護に悩むご家族世代の不安ややるせない気持ちを解決できる。

このような上記の課題を解決できると考えています。
しかし、『まごとも』が備えている最も重要な価値は以下の点だと考えています。

・学生が同世代との交流からは知ることができない価値観(知識や経験)に触れるきっかけを作ることで、若者の視野や可能性を広げ、未来を生きる若者の価値観形成にポジティブな影響をもたらす。


この課題に向き合う背景

現代は、核家族化や高齢者の孤立・孤独化などの進行によって世代間の交流はほとんどなくなってきています。残念なことに、超高齢化社会に進むの現在の日本では、未来の不安を示唆する主張する人が多く、さらには「今の世代の若者は…」「高齢者はお荷物だ。」「老害」など世代の違いが原因で罵り合っているように感じます。

しかし、長生きして多くの経験をした方々から若者が得られる知識や教訓・異なる価値観に触れる機会は非常に貴重で、また若者との交流から高齢者が得られる楽しみや幸福もこの上なく大きいはずです。罵り合うのではなく、違うことを楽しみ合える社会を作りたいと考えています。特に、私は世代間交流が、若者の可能性を広げ、今後の未来を作っていくと信じています。

今回のこのプロジェクトでは、世代間交流が若者にとっても価値があると科学的に証明したいです。論文を調べると、世代間交流による高齢者側が受けるメリットは多く拝見されます。例を挙げると、ハーバード大学の関係する研究では、若者とのコミュニケーションをする高齢者は、通常の3倍も幸せになる可能性が高かったと実際に研究でも示唆されています。
(参考:What Happens When Old and Young Connect)

しかし、学生側に注目した研究はほとんどありません。そこで今回の研究では、この未開拓の分野の研究に切り込みを入れます!

実際に今まで『まごとも』の活動を行ってきた学生からもらった面白い意見を2つ紹介します!

意見1:「なんで需要と供給が一致しているか分からない。」
実際に『まごとも』として働いてもらった学生からの意見です。学生からしたら、高齢者に自分が何か特別なことをしたわけではないのに、シニアは喜んでくれているということが不思議に感じられるようです。
しかし、高齢者にとっては若いことそのものがとても価値があることで、自分の存在そのものに価値があると認識できた学生は、自己肯定感が向上するのではないか、と考えています。

意見2:「普通のバイトとは違う。普通のバイトだと言われたことをやるのが仕事だけど、『まごとも』はどうやったら利用者さんが喜んでくれるのか考えたり、自分も楽しもうと思いながらいつも高齢者のところへ向かっている。今までしてきたバイトだとこんなことは思わない。」

これは、数ヶ月以上続けて『まごとも』として活動してくれている学生からいただいた感想です。これも仮説ですが、『まごとも』は楽しんでもらうための工夫などを考えたりする「クリエイティビティ」や、シニアにわかりやすく噛み砕いて説明するコミュニケーション能力・社会性などを向上できるのではないかと考えています。

これらの仮説を科学的に証明すべく京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻の教授である稲富 宏之先生と京都大学の世代間交流のフィールドワークを行う博士課程の平山 貴一さん、看護師兼京都大学医学研究科博士課程の山集美蘭さんと来年春に研究活動を行う予定です。

今回の研究は特に若者の自己肯定感が向上するのかどうかに焦点を当てて研究を行います。


なぜ大学の研究なのに、クラウドファンディングで資金を集めたのか。その理由は、研究費がどこからも出ないからです。
というのも、今回集まったメンバーは、若者への価値があることを検証したい!という思いが重なったことで偶然集まりました。そのため、全員京都大学に在籍しているものの、研究室の所属はバラバラで、本来の学校研究で使える科研費を使うことができません。
高齢者の研究であれば、他の機関から募ることができる可能性もありましたが、先例が少ない研究なこともあり調達は難しく、今回の研究費はクラウドファンディングで集めることになりました。

研究の手法について説明すると、事前に育った環境・高齢者との関わった経験などをヒヤリングした学生10〜20人を対象にして、事前に認知症の方への対応や車椅子の押し方などの起きてはならない事故を防ぐ『まごとも』で行う研修を受けてもらい3ヶ月間の定期的に交流を行い質問を実施する質的研究を行う予定です。

今回の研究成果は、多くの人に届けるべく、有名な学術雑誌に掲載したいと考えています。

今回下記のリターンを考えさせていただきました!

【記載例】
2月8日  クラウドファンディング終了&『まごとも』3周年記念
3月1日  リターン順次発送
4月1日  研究協力の学生を募集開始
5月13日 フィールドワーク研究開始
8月31日 データ回収・分析開始(データ回収期間はそれまで回収したデータによって検討)
12月31日以降 論文発表予定


本来の『まごとも』では、高齢者様側から資金をいただきそのお金を元に学生がサービスを提供しているのですが、今回は高齢者の金銭・経済的な研究活動離脱を防ぐために、高齢者からはお金をもらわずに行いたいと考えています。一方、学生には、数ヶ月にわたって継続的に高齢者と関わってもらう必要があるため、そこで発生する学生への支払いを支援をお願いしたいと考えております。

学生への人件費(研究料力者は20名協力予定):(研究期間×月4回(毎週1回)不定期1.5時間(1500/円)(交通費・アンケート回答費込み))=3ヶ月と仮定した場合 20人×3(ヶ月)×4(回/月)×1.5(時間)×1500(円)=約54万円

今回の研究協力してくれる高齢者様は、介護事業所のご協力の元、研究活動中は、なるべく同じ高齢者と関わる機会を設けます。

株式会社エクセレントケアシステム様、株式会社光華の杜様、株式会社タフティサポート様にご協力を賜り、本研究では高齢者との交流の機会を無料でご提供いただく予定です。
株式会社エクセレントケアシステムHP:https://www.excare.co.jp/
ご厚意に心より感謝申し上げます。


最後に

ここまで読み進めていただきありがとうございました。
今回のクラファンで伝えたかったことは上記に書かせていただきました。
最後に、なぜ私が『まごとも』を始め、ここまで世代間交流によって、若者への影響にこだわっているのか。
その疑問を書き終えられればと思います。
(以降は、思いの部分なので、まごともまたは山本に興味ある人だけ読んでください。読み飛ばしてもらっても構いません。)

ここまで読んでくれた人は分かるかもしれませんが、『まごとも』が生まれたきっかけは、若者に多様な価値観を届けるためです。
僕(山本)は、勉強が大っ嫌いで偏差値40代の公立高校に通っていたのですが、映画『ビリギャル』という小さなきっかけで、be動詞すら分からない状態から必死に大学受験をして、現在京都大学大学院まで這い上がってきました。
大学入学以降の生活が、私の価値観や思考に大きく影響を与えました。その大きな要因は、一気に周囲の環境が変わったことです。大学生活において、周りの学生は私立中学校出身や医者の子供など、今まで出会ったことがない人ばかりでした。生き方が違うので、行動や考え方が全く違います。当時の僕も、良い大学に行く人は勉強ばっかりしているガリ勉ばかりだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみると違いました。それまで僕が常識だと思っていたことは常識ではないと大学時代に気付けました。

環境を変えたことによってさまざまな価値観や考え方に触れ、自分の世界が広がるような体験ができました。20代という若い時期にこのかけがえのない体験・学びを得られて本当に良かったと思います。

私は多くの人(特に若い時)にこの体験をしてもらいたいと思っています。違う価値観に触れ、さまざまなことを学ぶ体験をして欲しいのです。しかし、新しい環境に飛び込んだり、自分のいる環境を変えたりすることは非常に難しいです。

どうすれば、異なる価値観の人と出会う機会を作ることができるのか。そう考えた結果、「高齢者という今の時代とは違う環境で育ち、私たち学生をはるかに超える経験値をお持ちの方々に触れ合うことが、学生に新しい価値観に触れるきっかけを作れるのではないか。」と考え、そこから私は、介護施設でアルバイトして高齢者のリアルを体験し、試行錯誤を重ねて今の『まごとも』が生まれました。

現在の僕は、高校頃の自分では想像できない自分になっていて、今回は高齢者と学生という異なる世代間交流を根付かせようと更なる挑戦をしています。
私はこれから、まごともをきっかけとして世代間交流を加速させ、高齢化の日本の課題の解決を支え、学生に新たな学びを届けたいです。
ここまで読んでくださり本当にありがとうござました。
まだまだ課題は山積みですが、着実に前に進んでいきます。

世代間交流のビックウェーブを起こすために、皆様からの応援が必要不可欠です!応援よろしくお願いします。 

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