『たとえ一粒もぶどうが実らなくても農薬を使うのはやめよう』

 

ぶどう栽培には化学農薬が不可欠だと言われ続けている中、2人で決めた約束は決して破らずぶどう栽培を続けてきた私たち夫婦。

自慢のぶどうでワイン造りに挑戦します。

高知では初となるワイナリー。

私たち夫婦と共にワインを楽しんでいただける会員様を募集します。

小さな小さなワイナリーを通じて全国の皆さんと感動と美味しさを共有できますように。

 

初めまして。ミシマファームの山中こずえです。

 私の両親が守ってきたぶどう園を継いで今年で7年になります。高知県は日本で一番降水量が多く、ぶどうの栽培には適していないと言われています。そんなただでさえ厳しい環境でも無農薬にこだわってぶどうを育ててきました。

自然のバイオサイクルを活かした農業。

 

ホルモン剤を使わずじっくりと育てたぶどうは高知県嶺北地域の昼夜の寒暖差も手伝い、糖度18~23度(Brix値)という甘くて美味しいぶどうを皆様にお届け出来るまでになりました。(巨峰平均糖度は16~18度)

 

 

▼無農薬へのこだわり

ミシマファームは1960年に私(山中こずえ)の父が若いころに静岡の葡萄研究所でぶどう栽培について学び、ぶどうの苗を本州から土佐町三島地区の裏山に持ち込んで根を張らしたところから始まりました。この三島地区という地名が『ミシマファーム』の名前の由来なのです。

この地域と自然とぶどうをこよなく愛した父・山中義雄は8年前、母・和子は11年前に他界しました。

母は60台、父は70代の若さで亡くなり、それからぶどう園は私が引き継ぐことになりました。私が小さいころからぶどうの農薬散布の姿を見てきたり、時にはお手伝いで農薬を撒いたりして来た経験の中で、農薬というものは散布する側に負担があることを知っていました。

私がぶどう園を引き継いだ時は農薬をかけることにものすごく抵抗がありました。それは父母が亡くなった原因が農薬のせいだということではなく、むしろ私から次の世代へバトンを渡すときのことを考えての事でした。これからの『農』を考えたときに消費者はもちろん、作り手、後継者、そして近隣住民や私たちの『農』に関わる全ての方に優しい農業を目指したいと思い、私たち夫婦で一つの『約束』を作りました。

その約束は

『たとえ一粒もぶどうが実らなくても化学農薬を使うのはやめよう』

というものです。

幸い、父が亡くなる数年前、母が病で床に伏せた頃からですから今から12年前頃から農薬をかけることが出来ずにいたことが幸いし、その間に農場に良性の土着微生物が定着していました。

私たちはこの良性の微生物を含めたバイオサイクルを利用してぶどうを育てています。

私たちミシマファームはこれからもこの約束を守り続けていきます。

 

 

▼ワインへの挑戦

そんな私たち夫婦が手塩にかけたぶどうでワインを造ります!

 

高知県としては初のワイナリーになります。高知県にワイナリーが無かった理由は先に述べた高温多湿の『ぶどう栽培に適さない土地』だからではないかと思います。

私たち夫婦がミシマファームを継いで間もないころ、手探りで自然栽培に取り組んではみたものの教科書のない栽培方法に悪戦苦闘するも売り上げは上がらず、頭を抱える日々が続いていました。

私たちが悩んでいたのは『今』ではなく『未来』についてでした。もっと魅力ある農業を私たち自身が考え、変えていかない限り私たちの次の世代も同じようにただ苦しいだけで夢のない農業を押し付ける事になってしまう・・。農薬に対する思いと同じ気持ちがまた頭を過ぎりました。ただ農薬を使わないだけでは日本の市場はそんなに敏感に反応しないことを痛感していたのです。

 

そんな中あれこれと考えを廻らし6次産業化をやってみたらどうか?と模索していた時の事。ワインの事を調べていると、ふと『テロワール』という言葉に目が留まりました。この言葉の意味を調べていくと、日本語には直訳する言葉が無いらしいんです。そこでさら興味をそそられいろいろな文献を読み漁った結果、テロワールの言葉の意味がおぼろげながらに理解できました。

『ワインの味は、その土地特有の環境(土質・天候・標高・日照等様々な要素)で決定づけられる』といったところでしょうか。「うちのぶどうを使ってワインを造ったらどんな味になるんだろう・・。そんな想いが膨らんできました。そしてさまざまな文献を調べていくうちにワイン業界においても世界的にぶどう栽培で『ボルドー液(硫酸銅溶液)』という農薬だけはほとんどの農家さんが使っていることを知りました。

そこで私たちが今取り組んでいるバイオサイクルを利用した栽培方法で、ボルドー液を使わずにワインぶどうの栽培に挑戦してみたい!そして水と空気の清らかな私たちの故郷、高知県土佐町産のワインを造ってみたい!と強く思うようになりました。

 

すぐに土佐町長、土佐町役場、土佐地区商工会、高知県庁等多方面の方々にお願いに回り、関係各所のご協力ご尽力の末、2016年12月に土佐町を『ワイン特区』認定していただくことができました!(※ワイン特区認定されると、ワインの製造数量が3/1に緩和されるんです)。

そして、2017年6月に念願の『果実酒製造免許』を取得することができました!

  ※果実酒製造免許番号 知 酒 第57号 

 

 ▼ワイン製造の活動内容

今年(2018年秋)からワインを醸造していきます。2018年、2019年は生食用ぶどうで醸造します。

なお、2018年3月から4月にかけてワインブドウ品種の苗木を16種類、1,032本定植しました。勿論これらの品種も化学農薬化学肥料不使用で栽培していきます。これらのワイン品種がこれからどれだけ成長してくれるか楽しみです。この苗木からぶどうの実がなるのは2~3年後です。またワインぶどうは生食用よりも更に栽培が難しいと言われています。その樹の成長からぶどう収穫までの悪戦苦闘する様子も一緒に見守ってもらいたいです。圃場も耕作放棄地を地主さんにご協力いただき、どんどん拡大していってます。

~ワインぶどう定植リスト~

赤品種:ヤマ・ソーヴィニョン、マスカットベリーA、メルロー、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン、マルフラン、ヤマブドウ

白品種:シャルドネ、シュナンブラン、ソーヴィニョン・ブラン、甲州、モンドブリエ、サンセミヨン、ナイアガラ、デラウエア

 

ワイン醸造に関しては酸化防止剤、粉末酵母は添加します。

補糖・補酸は行いません。その他基本的には添加いたしません。

酸化防止剤(メタカリ)については様々な意見がありますが、国税局鑑定官室様と話し合いのうえ、ワインの品質保持の上必要と判断し、添加することとしました。粉末酵母は健全な発酵を促すために添加いたします。

『自然派ワイン』と混同されないようご注意ください。

 

 

 

▼リターンについて

今回、私たちはこのワイン事業を応援してくださる会員様を300名募集いたします。

※会員は1年更新とさせていただきます。

年会費はおひとり様1万円とさせていただきます。

また、会員様への特典は下記の通りです。

 

 1.ぶどう(約500g相当)を一番食べごろにお送りいたします。(9月頃)

  ・品種は私どもにお任せください。一番食べごろの時期に摘み取り発送させていただきます。

  ・送料については会員様ご負担となります。予めご了承ください。

 2.ワイン1本を出来上がり次第お送りいたします。(12月頃)

  ・今年は白ワイン1本になります。ご容赦ください。

  ・送料については会員様ご負担となります。予めご了承ください。  

  

3.ワークショップ無料参加(ご希望の方のみ)

  ・収穫体験を中心としたにワークショップを開催いたします。

  ・来年以降は苗木定植のワークショップも行う予定をしております。

 

※1、2に関しまして

  ・ぶどうの時期(9月頃)とワインの時期(12月頃)の計2回宅配便でお届けいたします。送料は会員様ご負担

   (着払い)となります旨、ご了承いただきますようお願いいたします。

(送料)

 ・北海道:1,987円 ・東北:1,555円 関東、信越:1,339円 中部、北陸:1,231円

  関西、中国、四国:1,123円 ・九州:1,231円 ・1,879円

 

 

▼最後に

私たちの新たな一歩。

これからはぶどうだけでなくワインも大切に育てていきたいと考えています。

小さな小さなワイナリー。醸造できる量も限られています。だからこそ私たちのこだわりを理解していただける方々と共にこのワインを育て、楽しんでいきたいのです。

 

今回、私たちのワインづくりを1年通して楽しんでくださる会員様を300名限定で募集いたします。ワイン通の方はもちろんのことワインやぶどうに詳しくない方にも是非参加していただきたいと思っています。それは、単純にぶどうの成長やワイン造りの感動を共有したいからです。知識のない方でも理解できるように分かりやすい説明や報告に努めて参ります。

会員の皆様には会費1万円で、1年間に生食用ぶどう(500g相当)とワイン1本をお届けする予定です。また、ワークショップ等に無料で参加する特典をお付けいたします。

 

是非、ミシマファームのワイン造りの仲間になって一緒に感動を分ちあいましょう!

 

 

 

 

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