■ ごあいさつ
初めまして。Bush Craft Inc.(ブッシュクラフト株式会社)代表取締役社長の相馬拓也と申します。
全国のアウトドア専門店に並ぶ弊社製品をご存じの方も多く、私自身についても各メディアやYoutube等で見てくださっている方々もいらっしゃるかと存じます。
「ブッシュクラフト」というジャンルのキャンプスタイルは今ではかなり広まりましたが、弊社はその先駆者として2015年、日本初にして唯一のブッシュクラフト専門企業として創業し、現在まで歩み続けています。
■ 道具は「専門特化」であるほど良い
今回ご紹介する「ポケットブッシュソー」は、汎用ノコギリとしての売れ線狙いをせず、誰にも媚びず、実直に「ブッシュクラフトの現場」から提案する、まさに弊社のアイデンティティを象徴するこだわりのプロフェッショナルツールです。
私が考えた課題は
課題① よく切れること
課題② 軽量コンパクトで細かい作業に適すること
課題③ 片手で、素早く、安全に扱えること
課題④ マルチツール性能により「汎用」ではなく「転用」とする
そして上記を解決する為、まずは原案のデザインを構想しデッサンしました。
とはいえ、これら全てをそのままで具現化するのではなく、生産に関わるパートナー企業からの技術面でのアドバイスや、実現可能性を考慮し、さらなる改良や取捨選択を行い開発を続けてきました。原案から実現まで、実に4年の歳月を要しております。
そして、以下のソリューションを導き出しました。
答え① その道のプロ御用達の国産高性能ブレード
特殊な技法によりブレードに施された「マイクロアサリ」
のこぎりの刃には様々な種類があります。
竹などの特殊な話はいったん置いておきますが、木を切るためのノコギリの刃は、大きく分けて
・木工用
・剪定用
・伐採用
の3つに分けることができます。
木工用は乾いた木材を切るためのノコギリ。
伐採・剪定用は生木を切るためのノコギリ。
中でも剪定というのは、木を育成するために整える作業となりますので、特に繊細な分野となります。
では、このポケットブッシュソーの刃は何なのかというと、「剪定用」の刃付けを施された「天寿」ブランドとコラボした刃を採用しています。
その理由を解説します。
実はこの天寿、剪定用のノコギリとして非常に評価が高く、主に果樹園で多く採用されています。
その理由は3つ
① 切れ味が良く、軽い力でスパっと切れる
② 切り口が美しく木を痛めにくい
③ 限られた時間で大量に綺麗に切るのに良い
この3つを高次元で実現できた秘密は、天寿でしか実現できない特殊なアサリ加工とブレード厚の薄さにあります。
ブレード厚0.6mmに対し、目視では判別できないほどわずかなアサリを付けており、その幅は片側あたり0.05~0.075mmという超繊細なアサリ加工がされています。
私はこれを「マイクロアサリ」と呼んでいます。
国産だから出来るこの繊細こそが、鋭い切れ味と美しい切り口の秘密です。
他のノコギリでも、スムーズで切り口が美しいとされている刃もありますが、その手法は「アサリをつけず、スパイン側を薄くする」というもので、この手法ではブレード自体が高価になりがちでした。
それを天寿では、特殊な生産機器を用いてこの超繊細なマイクロアサリによるブレードを量産可能にしました。
これによりこのクオリティでこの価格を実現したのです。
軽い力で素早く切ることができ、結果として美しい切り口となる天寿は、樹木の健康促進にも適しています。
切り口が綺麗だと剪定後のカルス形成がしやすくなり、切り口からの雑菌の侵入を抑え、木が痛んだり死んでしまうのを予防できます。
カルス形成や正しい剪定方法については日本ブッシュクラフト協会でも「クラフトベーシック」の講習会で教えているのですが、日本では「肉盛り」とも呼ばれる、いわば「木のかさぶた」のような役割をしています。
切り口が綺麗だと、カルス形成がより確実かつ、とても速くなるわけです。
生きた樹木から枝を頂くとき、「万能目」という汎用性重視の刃を使ってガタガタに切るのはもうこれでやめにしましょう。
ポケットブッシュソーはあまりにスムーズすぎるので「切れてる感」が無いかもしれませんが、実際はどのノコギリより良く切れているのでご安心ください。
尚、剪定用の刃付けをしながらもこのポケットブッシュソーは直刃を採用しています。
その理由は、細やかなクラフトシーンでの使いやすさにあります。
例えば使用頻度の高いポットフックノッチやドブテイルノッチを作るとき、無理してナイフだけでクラフトするよりも、ノコギリを使用したほうが簡単で綺麗にできます。
このとき曲刃ではクラフトがしにくくなります。
このノコギリは剪定用ノコギリの切れ味というメリットは享受しながらも、ブッシュクラフト専用というアレンジが加わっているブレードになっているのです。
答え② 必要十分にしてナイフと見紛うほどのサイズ
まるでフォールディングナイフのサイズ感です。
重量わずか70gですからナイフより軽く、本当にポケットに入れても気にならない重さです。ブレード長100mm、有効刃渡りはなんとたった90mmです。
場数を踏むほど刃物は鋭く小さくなる傾向にありますが、このノコギリも同じで、ブッシュクラフターが行うウッドクラフト特化型という用途と高性能ブレードを考えれば本当にこれで十分です。
使用頻度の高い材としては直径でだいたい20~30mm程度です。
太いログで小屋とかファイヤーリフレクターを組むのであれば、ノコギリではなくブッシュクラフトソーチェーンを使うほうが早くてラクですし、トータルで軽いですが、細かい作業に使いやすい専用品を持つほうが時間と労力の節約になります。
答え③ 片手で、素早く、安全に扱えること
サイズ感がナイフなら、オープンクローズの構造もナイフと同様に仕上げています。
私自身も愛用者であるスパイダルコにインスパイアされた開閉機構であり、同ブランドはエベレスト登山隊が採用したことで一躍有名ブランドになった経緯があります。
ブレードにはサムホールがあり、ワンハンドオープンに対応。
スパイダルコがこの機構なのは、壁に張り付いて3点保持をしている最中でもワンハンドでナイフを開けるようにであり、ブレードロックの機構は「ロックバック式」なので、使用中に不意に解除してしまうこともなく、安全で確実なロックが可能です。
ナイフを扱いなれた本格アウトドアマンであれば、この開閉機構にはすでに馴染みがあるはずで、違和感なくご利用いただけるはずです。
答え④ 火おこしツールにもなる
Bush Craft Inc.ブランドの「らしさ」として、火起こし道具への転用もできます。
ブレードに施されたこのクビレはメタルマッチスのトライカーとしてお使いいただけます。開閉、いずれの状態でも使用可能。
高硬度の炭素鋼を採用しているため、ブレードを閉じた状態であれば火打金としても使えます。
メノウや黄鉄鉱、黒曜石といった石器時代から使われている天然鉱石はもちろん、コツさえつかめば道端の石ころでも火花を出すことができます。
「汎用」ではなく「転用」とした理由を説明します。
例えば「自動車」は、人を乗せて運ぶ道具であり、性能の本筋は「走行性能」です。ですが、「汎用性」を上げるために乗車人数や積載力を増やしてミニバンにすると、走行性能は著しく低下します。
しかし、走行性能にほとんど無関係な「オーディオ」は、走行性能を担保したままでも上質なオーディオ視聴のための空間を作ることができます。
ポケットブッシュソーにおいても、ノコギリとしての「汎用性」を考えてしまうと「万能系」となり、どうしても専用ノコギリとしては中途半端な作りになってしまいます。(「万能は無能」という言葉しかり)
しかし、「まったく違う用途への転用」であると、本筋の性能は維持したままで全く違う要素を付加することができるのです。
以上、4つもの専門特化の特徴を備えた本格ブッシュクラフター専用の国産ノコギリ。
火起こしも可能な、世界でも類を見ないブッシュクラフト専用ツールです。
初回ロットには数量に限りがありますのでお早目に押さえてください。
誰にも媚びずにアイデンティティを重視した結果、製品としてはかなりマニアックすぎるため、次回ロットの生産があるか、まだわからないのです。
■ リターンについて
〇 Campfire 早割 30~33% Off
・各色1本
タン、またはオリーブドラブ
各色限定100本 2,310円(30%Off)
・2色セット
タン、オリーブドラブのセット
限定50セット 4,420円(33%Off)
〇 Campfire 限定割 20~22% Off
・各色1本
タン、またはオリーブドラブ
各色限定300本 2,640円(20%Off)
・2色セット
タン、オリーブドラブのセット
限定50セット 5,140円(22%Off)
(※2024年2月頃のお届け。通常販売予定価格 本体1本:3,300円)
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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2024/02/09 11:43こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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