皆様からの温かいご支援で目標金額1,500,000円を達成いたしました!
前回実施したクラウドファンディングの支援者様よりも既に多くの方にご支援いただき、本当にありがとうございます。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
引き続き、頂いたご支援で皆様へ33年間の感謝をお届けするイベント・サービスを実施させていただきます。
休館まで残り少なくなってまいりましたが、変わらずのご愛顧よろしくお願いいたします。

はじめに
初めまして、神戸クアハウスで働く松本と申します。
たくさんのクラウドファンディングのプロジェクトの中から、こちらにご興味を持って頂き、誠にありがとうございます。

1991年に誕生した神戸クアハウスは、設備の老朽化などにより、2024年3月末を持って長期休館。解体・リニューアルすることになりました。
新たなクアハウスとなるのは大変楽しみですが、今までの歴史と愛着のある建物がなくなってしまうこと。それはとても寂しいことです。

今回のクラウドファンディングを行う理由は、修繕費や既存の事業に充てるためではありません。
ご支援いただいたお金は、皆様への感謝を込めた記念グッズの製作費、休館までにクアハウスへ足を運びたくなる様なイベントやサービスのために充てさせていただきます。

そしてもう一つ、これまでの神戸クアハウスの歴史や記憶を残し、残りわずかな時間をより楽しんでいただきたい。そのキッカケとしてプロジェクトを開始します。

そこで約30年以上、支配人代行として働かれている坂本順子さんに、神戸クアハウスの歴史をお聞きすることにしました。

元々は小学校で先生をされ、家族の転勤を機に神戸に来られた坂本支配人代行。
そこからご縁があり、創業時からずっと神戸クアハウスで働かれています。

神戸クアハウスとは?
神戸クアハウスは、約50年前に届いたあるクレームからはじまりました。
『創業者が運営していたビルのテナントさんから、ある日電話がかかってきたそうなんです。「水道代が高い!どうにかしてくれ!」って』

それならばと、創業者は井戸を掘ることにしたそうです。
すると水が噴き出してきました。

『創業者はヘンテコな考えをする人でした(笑)』

それが今でも皆様から愛される水・神戸ウォーターのはじまりです。
六甲山の花崗岩砂砂礫層によって20年もの間、磨かれた水「神戸ウォーター」その後、地質学者の友人から「さらに掘ったら温泉が出るかもしれない」と言われたそう。
創業者は、その言葉を信じ掘ってみると、本当にお湯が湧き出してきたそうです。

1985年 温泉採掘の作業風景当時の地元新聞には「神戸の繁華街 温泉が噴き出す」という見出しが躍りました。
『湧き出た場所は繁華街の程近くですから、こんな場所に温泉が湧き出るだなんて、誰も思っていなかったと思います』


立体駐車場をリノベーション「神戸クアハウス」の誕生
創業者は何とかこの温泉を生かせないものかという思いで、当時立体駐車場だった「大西パーキング」を温泉施設に改築。1987年 立体駐車場「大西パーキング」を改築作業中

『「見た目が温泉施設っぽくない」「何か怪しい雰囲気」と今でも言われるのは、元が立体駐車場だったためなんです(笑)』
そうこうして、都心部では珍しい「2種類の天然温泉」と館内の水すべてが天然水「神戸ウォーター」の温浴施設、神戸クアハウスが1991年3月に誕生しました。開業当時の神戸クアハウス

阪神淡路大震災と忘れられない表情
順子さんの忘れられない記憶は、阪神淡路大震災の時だったと話します。
神戸クアハウスも大きな被害を受けましたが、幸いなことに温泉と神戸ウォーターは影響もなく湧き続けていました。

『何とか真冬の寒い時期に、温泉に入っていただくことはできないだろうかと必死でした』

そんな思いからスタッフ総出で復旧作業を進めました。

『皆様が温泉に入っていただく為には、一刻も早く水質検査をしなければならなかったんです。だから震災の被害が残る神戸から、下道で大阪まで向かったりしましたね』

そして震災から約1ヶ月後に復活。
そこから10日間、神戸クアハウスは被害に遭われた方のために施設を無料開放。
合計約2万人以上の方に神戸クアハウスの温泉をご利用いただきました。
『エレベーターで降りてきたお客様からは「ありがとう」とか「1ヶ月ぶりにお風呂に入れて気持ちよかった」とか「心も身体もあたたまった」とお声をかけていただきました。』

『忘れられないのは、お帰りになる際のお客様のお顔です。ホッとした顔と言いますでしょうか、みなさんが笑顔で帰られる姿を見て、少しは地域の皆様のお役に立てたと喜んだことを覚えています。』

それが今でもこころに残る、順子さんにとって「神戸クアハウス」の原点だと話します。

その後もカプセルホテルを開業、女性フロアも増築するなど、神戸クアハウスは時代に合わせて進化をしてきました。
震災から約1年後の1996年2月に男性用のカプセルホテルを開業。
「震災復興のために神戸に来てくれている方の、宿泊施設が足りない」
その思いで創業者が遠方からのお客様でもお迎えできる宿泊温泉施設に。

2004年には女性カプセルホテルも開業。

2011年の大規模リニューアル。
日本でも珍しい天然水100%炭酸泉(左)、寝ころびサウナ(中央)を増設。
屋上には六甲山からの「六甲おろし」が気持ちいい硼酸泉露天風呂(右)を新設しました。

2021年には男性サウナ室をリニューアル。
サウナ室の板を張り替え、神戸ウォーターが噴き出すオートロウリュサウナストーブを新調しました。

皆さまからのご支援で購入したアディロンダックチェア。
神戸クアハウスを思ってくださる方の存在に
気づかせていただくキッカケとなりました。

近年はサウナブームもあり、今では若い方も増えて多くの方にご利用いただいています。
ある人は休みの日のリフレッシュに、ある人はお仕事帰りに、ある人はちょっと息抜きに。
『神戸クアハウスが、少しでも皆様の生活のお役に立てていましたら、こんなに嬉しい事はございません。』

老朽化には勝てず取り壊し、そして建て替えへ
ただ近年は水漏れやボイラー、ポンプ等の故障が相次ぐようになりました。

『多くの方にお越しいただいているし、私自身も愛着がある建物ですので。しかし、たびたびお客様にはご迷惑をかけることが増えてきました。』

「故障している」と連絡があれば、順子さんをはじめとするスタッフで、その都度修理対応をしてきました。しかし、原因不明の故障が起こる機会もあり、建物自体の問題であることがわかりました。そこで建物を解体し、建て替えとなる運びとなりました。

繁華街の中にある、まちの銭湯
順子さんは、「銭湯が持つ文化」が好きだと話されます。
『人と人とが肩肘を張らずに触れ合う、肩書きや身分を取っ払って、ひとりの人間としてお話をする。「スッキリしたー」とか「明日も頑張ろう」って思いながら身体を休める。銭湯ってそんな場所じゃないですか。時代が変わっても、建物が変わっても、地域の人に愛される場所となってほしいと思います。
「でも私、サウナは入らないんですけどね(笑)」


<実施スケジュール>
2023年12月~2024年1月 クラウドファンディング期間

2024年2月~3月 リターン品発送、協賛提灯の飾り付け

2024年3月4日(月) 11:00-17:00 男性貸切デー

2024年3月18日(月) 11:00-17:00 女性貸切デー


<目標金額>
1,500,000円
(※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。)


<リターン品のご紹介>
ご支援いただける皆さまに、ささやかなリターンをご用意しました。

1,500円「オリジナル記念タオル支援プラン」
2,000円「オリジナル記念コラボステッカー+入湯券付き支援プラン」
2,500円「オリジナル記念Tシャツ支援プラン」
3,000円「男性限定デー参加+オリジナル記念タオル支援プラン」完売
3,000円「女性限定デー参加+オリジナル記念タオル支援プラン」完売
3,000円「オリジナル記念カプセルトイ5種セット支援プラン」完売
4,500円「オリジナルコラボサウナずきん支援プラン」完売
5,000円「オリジナル記念クラフト神戸ウォータービール支援プラン」
7,000円「支援者様名前入り協賛提灯支援プラン」
10,000円「社長へのメッセージ支援プラン」


<応援メッセージ>

「ジェームス山天然温泉 月の湯舟」
代表 井植 剛さん
https://www.instagram.com/tsukinoyufune?igsh=NnR1bDFzcjhicnAx&utm_source=qr
http://www.tsuki-no-yufune.com/

 約3年前、温浴業界とは無縁だった私が、神戸市垂水区の「ジェームス山天然温泉 月の湯舟」の運営担当となったとき、現在の同業の方々との熱い繋がりを構築するきかっけとなった感謝すべき特別な存在、神戸クアハウス。

 今回の長期休館は、関西の温浴業界にとっても大変な問題だと強く感じています。

 私は、温浴施設は「地域社会のコミュニティステーション」として、皆さまに「幸せと癒し」をお届けすることで、お役に立たなければならない事業であると考えています。

 その中でも神戸クアハウスは、これまで33年間、創業者の街を愛する強い想いに沿って、震災時にも率先して街の皆さんの生活の復興に取り組まれるなど、中心的な役割を果たしてこられました。

 そのような地元神戸の「宝」である神戸クアハウスが、今後どのようなカタチに。

 最大の特色である六甲の恵み「神戸ウォーター」を惜しげもなく使った水風呂は、こだわりが強い私たち仲間にとっても、とても羨ましく、その気持ち良さは唯一無二のものです。

 この「宝」を後世にしっかりと引き継いでいただくことをお願いし、友人代表として、神戸の元気な未来のための施設の再建を心から応援していきたいと思います。

 がんばれ!!神戸クアハウス!!

「サウナ後にノーパンで穿ける『ととのうパンツ®︎』」
プロデューサー 中川 ケイジさん
https://totonoupants.com/

全国各地の温浴施設を体験していますが、クアハウスさんの水風呂は全くもって異質。
そのまろやかさに何度も癒されてきました。

今回の『クアハウス』さんの勇気ある決断。
大きな震災など神戸の歴史をずっと見守ってくれた皆さん。
もちろん寂しさもありますが、再開された時の楽しみを考えると、むしろワクワクしています。

このプロジェクトを通じて、次の再会を楽しみに待つコミュニティができるといいなー。

「株式会社ブシロードクリエイティブ」
代表取締役社長 成田 耕祐さん
https://twitter.com/ohanakoyu

「神戸クアハウスの水風呂は住める」と取引先が熱弁しており、ちょうど西宮の大学講師の仕事を始めたころだったので、三宮へ移動してなんとなく訪ねてみたのが初・クアハウスでした。

頭上から降り注ぐ天然水。体と水が融合していくような感覚。

サウナ室のガラス越しに「次は我々の出番だ…!」と睨みを効かせてくる汗だくの漢達の視線を浴びながらの入水は、もはやステージ。私はアイドル。何もかもが「しっくりくる」経験したことのない施設でした。

もちろん水風呂だけではなく、立派な門構えは神戸随一のフォトスポットであり、浴室へ繋がる階段のレトロ風味はシティポップが脳内でいつも流れる。

重曹泉、硼酸泉の二枚看板は常連さんの心身を温め続け、露天エリアは数えきれないほどの人々のストレスを神戸の空へ解き放ってくれたことでしょう。

何度も通いました。何度も送迎バスに乗りました。
何度も何度も、そのままであり続けてほしいと願っていました。

グッズ業界に生きる身として私にできることは、ミニチュアで形に残すことしかありません。
大好きです。神戸クアハウス。


「テントサウナ屋:SAUNA STATION」
TATSUYAさん
https://saunastation.net/

神戸クアハウス様とは「神戸を盛り上げる」という共通目的のもと縁があり仲良くさせていただいてきました。
最初は仲間内で遊びでやっていた熱波もいつしか月1の恒例行事となり、今ではいろんな熱波師が来てくれるようになりました。

熱波師として活動するには
もちろんお客様に来ていただかないといけないのですが、お客様以外にもう一つ僕の好きな言葉で「お陰様」というのがあります。

本来の意味とはちょっと違うかもなのですが、どこの施設でも掃除をしてくれるスタッフがいてこそ綺麗なお風呂に入ることができる。クアハウスでいえば浴場巡回以外に深夜の27時から翌朝6時の3時間の間に床を磨き、マットを変えて掃除していただき、水風呂を入れ替えていただく。

そんな方々の「お陰様」であの最高の水風呂があります。

そんなスタッフの方々をまるっと含めてクアハウスだと思っていますし、そんなクアハウスが大好きです!
3月31日の休館前の最終日まで、微力ではありますが僕もお手伝いさせていただきたいですし、お客様にも愛していただけたらと思います。


最後に
わたしは、支配人代行である順子さんが作り出す空気がとても大好きです。
温かく、穏やかで、しかしバイタリティと気品あふれるお人柄。
順子さんは「わたくしは接客よりも裏方の方が」と謙遜され前に出られることは決して多くありませんが、クアハウスやスタッフ、そしてお客様を愛する姿勢があるからこそクアハウス独特の温かい雰囲気を作ってくださったと思っています。

神戸クアハウスは創業者を含めスタッフの思いが施設の中で垣間見える場所です。
ただそのカタチはお世辞にも綺麗とはいえないかもしれません。

それでも六甲山の資源を預かる我々が、お客様、神戸を思う気持ちと共に、お客様と歩んできた結果が、この神戸クアハウスの33年間を作ったんだと思っています。

順子さんからのメッセージ

長々とご覧いただき、誠にありがとうございました。
最後に私ごとになりますが、この休館のタイミングで30年以上に及ぶお仕事も終わりにしたいと思っています。
理由は年齢だけではなく、新しく生まれ変わる施設は若い世代の方たちで運営していただきたいと考えたからです。
残りわずかとなりますが、変わらずのご愛顧よろしくお願いいたします。

  • 2024/02/09 12:00

    この度は「3月休館、神戸クアハウスを33年間愛してくれてありがとうプロジェクト」にご支援いただき、誠にありがとうございました。皆様からの温かいご支援により目標金額1,500,000円に対し、586名の支援者様から総額1,899,250円をご支援をいただく事ができました。スタッフ一同、心より感謝...

  • 2024/01/27 18:00

    現在、100名以上の方にご支援いただいているオリジナルTシャツが届きました!準備が整い次第、順次発送いたします。今回Lサイズのみですが、背中の文字のインパクトで凄く大きいサイズに見えます!また、スタッフ限定色となりますが、スタッフは2月より黒色Tシャツを来て営業最終日まで業務をいたします!背中...

  • 2024/01/19 20:00

    皆さまからの温かいご支援により目標金額1,500,000円を無事達成いたしました!スタッフ一同、心より感謝を申し上げます。皆様からの温かく熱いメッセージ「#あなたにとって神戸クアハウスとは?」を館内および公式Xで期間限定にて募集しましたところ、総勢なんと約250名の方から応募をいただきました。...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください