地域おこし協力隊のためのクラファン
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【人口3.4万人の書店空白地帯に、本を片手にくつろげる居場所をつくります!】
コーヒーなどのドリンクを片手に、いろんな人の想いがつまった本を読みながら地域の方が思い思いの時間を過ごせる場所を。
「やりたい!」を応援することで、小さな挑戦がたくさん生まれ、まちの活性化につながるお店を目指します。

<リターンを早く確認したい方は、下の方にある「リターン早見表」をご確認ください>

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このプロジェクトは、地域おこし協力隊 の活動に
応援と資金を集めるクラウドファンディング
「HIOKOSHI」を活用して立ち上がりました。
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はじめまして。
千葉県の右上、「チーバくん」の後頭部にあたる匝瑳(そうさ)市で暮らしている北條将徳です。
東京都から移住し、2022年11月から、市で1人目の地域おこし協力隊として活動しています。

このたび、2024年1月末、本のある場所にカフェを併設した「ブックカフェ」をオープンします!

北條のポートレート写真


目次
▶️自己紹介
▶️私たちの住むまち
▶️お店づくりへの想い
▶️どんなお店になるの?
▶️資金の使いみち
▶️スケジュール
▶️リターン

(スマホの場合、リターンはページ最下部にあります。スクロールするとすぐ見られます)



自己紹介

私が住んでいるのは、千葉県匝瑳(そうさ)市という外房の人口3.4万人の過疎地域です。
常用漢字にはない市名で、読むのが難しいことから「難読市名の東の横綱」と言われています。
(「匝」はめぐる、「瑳」はあざやか・美しいという意味だそうです)
銚子にほど近い外房の地で、太平洋の海産の恵みと、内陸部の豊かな里山のもとで農業や畜産業の盛んな地域です!

匝瑳市から臨む太平洋の様子九十九里浜から太平洋をのぞむ。私は海沿いの「野手浜」地域に住んでいます

一方で、私は東京都新宿区生まれ。
歩いてすぐのところに、新宿御苑・新宿2丁目・歌舞伎町などがある、 ほんとうに多様な環境がある地域で育ちました。
「なんでそんな人が匝瑳市にきたんですか?」と聞かれることもたくさんありますが、
見渡す限りのビル街のなかで、都市の便利さを享受してきたからこそ、匝瑳の地に魅力を感じたのだと思います。

小さい頃から都会の環境で育つなかで、都市社会に生きる息苦しさや、持続可能性に疑問をもっていました。
「受験勉強して会社に入ってがんばって、その先に何があるのだろう?」
「食料やエネルギーを外部に依存するこの街は、本当に豊かなのだろうか?」
高校受験の勉強中にふと抱いた違和感は、大学を卒業し、企業に就職してからも消えることなく、むしろ強まっていきました。

学生時代に留学したオランダ。環境問題や社会課題の解決をめざす新しい取り組みが盛んでした社会人となり、社会の課題をビジネスの仕組みで解決する「ソーシャルビジネス」という概念を知ってからは、持続可能かつ内面的にも豊かな社会を実現したいと思うようになりました。
そして、その実現には、都市と地方が抱える「消費/生産」の分断を超えて、あらゆる人が少しずつでも生産するような社会を目指すことが必要と考えるように。
そのためには、口だけでなく、まずは自分が生産を始めないといけない。そう考えるようになりました。
(今考えると都内でもできる生産はあったはずですが、勢いで来てしまいました!笑)

それから匝瑳に辿り着くまで長くはかかりませんでした。
匝瑳市を知ったのは、市内で活動するNPO法人「SOSA PROJECT」のお米づくりに1年間参加したことがきっかけ。
5m×10mの区画「My田んぼ」で、手作業・無農薬でお米を育てるというものです。
2022年4月から毎月1〜2回、電車通いでお米づくりに訪れながら、徐々に匝瑳の自然や文化、人と触れ合っていくようになりました。
はじめは雄大な自然に気圧されるところもありましたが、すぐにこの土地が好きになりました。

通いはじめてから数ヶ月、匝瑳の自然の美しさに心を打たれました。
夏はカエルの合唱に囲まれ、夜はホタルが舞う。
青々としげる稲と太陽のきらめきのなかで、この美しい田園風景に魅せられていったのです。

匝瑳市の里山の風景美しい里山の田園風景

定期的に足を運ぶうちに、自然の美しさの一方で、少子高齢化が加速する地方の社会課題も目にするようになりました。
全国の過疎地域と共通する課題として、人口減少、地域経済の縮小、相次ぐ廃校、移動手段が減る、など…。

まさに社会課題の縮図とも言える場所ですが、私の目には「チャンス」と映りました。
都心から特急で90分(車も大体同じ)で来られるアクセスや、スーパーやホームセンターなどの生活利便性に、
海と里山の自然がコンパクトにまとまっている自然資源には、いち”都会人”として大きな魅力とポテンシャルを感じたのです。

そんなことを考えるなかで、2022年夏に「匝瑳市で初の地域おこし協力隊を募集する」というニュースを聞きました。

そこから、ほとんど迷いはありませんでした。
「持続可能な社会を地方から」という想いを胸に、誰もが生きやすく、持続可能な地域をつくっていきたい。
美しい田園風景や地域を維持しながら、ここで暮らす人の力になりたい!
こんな思いから、移住を決意したのでした。

2022年11月から第1号の地域おこし協力隊として活動をはじめることになり、行政・地域事業者・市民の方々とともに、市の魅力を高める仕組みづくりの活動をしています。

匝瑳市職員の皆さんとの打合せ風景匝瑳市職員のみなさんとの打ち合わせの様子


地域を揺るがした”あるニュース”

地域おこし協力隊としての活動を始めて数ヶ月。少しずつ地域のことを知りはじめた時のことでした。
商店街の事業者があつまる会議で、あるショッキングな知らせを聞きました。

それは、地域の商店街の中心にある、市を代表する本屋「多田屋」さんが2022年末で閉店するというニュース。
江戸時代から代々商いをつづけてきたお店が軒をつらねる商店街「本町(ほんまち)通り商店街」で、多田屋さんはひときわシンボリックな存在。
新刊本だけでなく、文房具や制服も扱っていて、地域で生まれ育った人の思い出の場所だったのです。
地域のお祭りではそのお店の前でお神輿がもまれ、いちばんの盛り上がりを見せる、お祭りの「一丁目一番地」と言われる場所でもありました。

シャッター街化が進む商店街の様子左手前の建物がブックカフェ予定地、右の工事地では閉店した書店が取り壊されている

閉店のニュースを嘆くみなさんの顔から、重大さが伝わってきました。
お店の閉店は、思い出やお祭りのシンボルがなくなるというだけでなく、地域経済や地域ならではの文化拠点の喪失も意味するのでした。
「持続可能な社会を地方から」と考え、当初は”頭でっかち”で移住してきた自分が、初めて地方社会の抱える厳しい現実を「自分ごと」として体験した瞬間です。

まちの持続可能性を支えるものは、インフラや行政サービスだけではありません。
住めるまちであるだけでなく、「住みたいまち」であるためには、言葉に表しきれない満足感や、その地で暮らす充足感が必要不可欠。その基底のひとつとなるのが、文化だと思います。
書店の消滅に象徴される地域の文化の喪失は、すぐにではなくとも、時間とともにじわじわと効いてくるだろうということは、想像にかたくありませんでした。

こういう私も、今回の移住にあたって500冊以上の蔵書とともに引っ越してきた読書愛好家です。
本好きのひとりとして、また地域づくりを担うものとして、この現状をなんとかしないといけない。

そうした思いが強まるとともに、移住当初に目にした違和感を思い出しました。
市内の高校から駅までの帰り道で、居場所に困っている高校生の姿が浮かびました。
書店の消滅と、行き場に困る高校生。
ふたつの課題をつなげて、解決してみよう。

「本」と「居場所」をつなげる構想は、ここからはじまりました。
「ブックカフェ構想」の誕生です。

物件オーナーの奈良さん。天保時代から続く商売の場所をお借りします

とは言っても、思うようには進まず。
初めてきた土地で商売をはじめるのは、簡単ではありません。

地域にはいろいろな事情があって、都内のようにお金を出せばすぐ物件を借りられるわけではないことも学びのひとつでした。
お店を決める過程では、都会のやり方が絶対良いというわけでないこと、土地ならではの魅力や味があることも実感。
すぐに効率や結果を求める、その思考こそが都会的で、人間味のないあり方なのかもしれません。

やりたいことを地道にいろいろな方にお話しすることで皆さんが助けてくださり、天保時代から続く物件をお借りできることになりました。

今では、地域づくり、お店づくり、人づくりも同じと考えています。
すぐに結果が出たり、もうからなくても良いのです。
高校生をはじめとする地域の老若男女があつまり、本を片手にくつろげるような場所。
集まった人や情報がつながり、そこから「ゆっくりいそぐ」感覚で、新しい文化がつむがれるような、チャレンジの発信地を作ろう。

こうして、ブックカフェ&リユース「ぐるり」のプロジェクトが歩きはじめました。

改装前の店内の様子商店時代の備品などを整理しました。改装前の趣ある店内の様子

どんなお店になるの?

「ブックカフェ&リユースぐるり」という名前の通り、ブックカフェと中古品販売が一体となったお店です。
「ぐるり」とは、本を中心とするいろいろなモノがお店を通して循環し、あたらしいつながりや縁をぐるっと紡いでいく様子です。

難読市名の「匝瑳」の文字の意味ともつながっています。「匝」はめぐる、という意味。「瑳」は美しい、あざやかという意味です。ヒト、モノ、カネ、そして情報というさまざまな資源がこの場所を通して循環し、地域と未来につながっていくようにという願いをこめています。

そのうち、ブックカフェは「本のある居場所」が基本のコンセプトです。
コーヒーや日本茶を中心としたドリンクを片手に、ほっとひと息つきながら思い思いの時間を過ごせる場所。本を読まなくても、勉強したり、音楽を聴いたり…自分の好きなことをできる空間にしたい。

家でも学校や職場でもない、第3の居場所"サードプレイス"として大事な場所になればいいなと思います。



ドリンクについて

ドリンクは、コーヒーや日本茶を中心に、ノンカフェインやノンアルコールドリンクを揃えます。
年齢や体調に左右されず、誰でも健康に楽しめることを大事にメニューをつくる予定です。
(メニューの一部は、高校生たちと一緒につくっていきます!)

コーヒーについては、市内の自家焙煎珈琲店『Deux Moutons』(ドゥ・ムートン)さんにお願いして、試行錯誤の末、2種類のオリジナルブレンドをつくりあげました!

その名も、「そうさブレンド」と「本町ブレンド」。

そうさブレンドは、すっきりした飲みくちが特徴です。そうさの田園に吹くさわやかな風と、グリーンで明るい未来を創造して名づけました。

本町ブレンドは、気品ある香りとどっしりした喫茶店風のコクが特徴。歴史のある八日市場・本町通り商店街の歴史を背負うように名づけました。

かくいう私も大のコーヒー好きで、中学生くらいからコーヒーを飲み始め、学生時代にはスターバックスでアルバイトをしたり、プロのバリスタのセミナーでコーヒーの勉強をしたりしていました。
そんな私が魅せられたのがドゥ・ムートンさんのコーヒー。美味しいコーヒーなので、ぜひ味わいにきて欲しいです。

Deux Moutons内山さんとの写真Deux Moutonsの内山さんと。この日は一日修行をさせていただきましたコーヒーの他にも、日本茶のドリップやコンブチャなどさまざまなドリンクを提供予定です。
なるべく地産地消を心がけられるように、お茶は千葉銘産の「佐倉茶」や「八街茶」を採用予定です。


本について:ブックドネーション:本を通して、想いのバトンをわたす

デジタル全盛のこの時代に、リアルな本を扱う意味はどこにあるのでしょうか。電子書籍のKidleで本を読む方もいれば、私のように紙の本を好む人もいます。

リアルな本を持つ意味とは、モノとしての本に想いを込められること、そしてその想いを人に伝えられることだと思うようになりました。言うなれば、リアルなモノが生む偶発性、たまたまの出会いもあります。

リアルの本だからこその価値は大きいのに、不要本として処理しようとした瞬間に、多くの本は二束三文の価値になってしまいます。
だったら、誰かに譲ったほうがいいのではないか?自分が大事にした本が誰かに影響を与えて、ひょっとしたらその人とつながれたら?

そう思って、”本の寄付”としてブックドネーションを呼びかけました。

絵本、マンガ、小説、ビジネス本、レシピ本、雑誌、図鑑…ジャンルもまちまちな本がたくさん集まりました。

時代は、SDGs。本という貴重な資源を大事に扱うひとつの方法として、ブックドネーションの可能性を感じました。
新刊もいいけど、中古本・寄付本をとおして、資源を大事にしながら、本にまつわる人の思いのバトンをわたし、人と人をつないでいこう。そんなアイデアが固まった瞬間でした。

寄付いただいた本の一部寄付で集まったほんの一部。絵本からビジネス書までさまざまなジャンルが集まります

寄付いただいた本は、元の持ち主に「販売可」「貸し出し可」「店内閲覧のみ可」「なんでも可」から扱い方を選んでもらいます。モノにこもった思いを大事にできればという思いです。

販売や貸し出しがされたときには、元の持ち主と次に手に取った人が自分たちの意思次第でやり取りができるように、「ある仕組み」を導入予定です。
本をきっかけに縁がつながる、そんな瞬間を楽しみにしていてください!


そして、集まった本を私がキュレーションするだけではまだまだ「みんなが主役」とは言えません。
もっと皆さんが中心となれるように、こんな取り組みをおこないます!


本棚の区画貸し制度:ブックアパート

「ブックアパート」という言葉を聞いたことはありますか?
その名の通り、本のすみ家となる本棚の区画の一部を貸し出す制度です。
本棚をたくさんの区画にわけ、その一部を借りることで、好きなモノを並べることができます。

本棚の区画貸し制度ブックアパートは、あなた(たち)らしさの可能性をひらき、人とつながる場所です

並べるモノに制限はありません。
本だけでなく、ハンドメイド作品、アート作品、アクセサリー…
自分を表現する場所として自由に使っていただけます。

並べたモノは、置いておくことで「誰かとつながる手段」とすることもできるし、販売することも可能です。

不特定多数の人が集まる場所だからこそ、今までと違うつながりが生まれる場所になればと思います。

また、見方を変えれば、区画貸しは自分で何かを始めるときの「最初の一歩」を応援する制度ともいえます。
ボランティアや商売など、始めたいと思っても、自分のお店をつくるのは大きな決心とリスクを伴います。お金もかかる。

それでも勇気を出して挑戦してみたい、そんな時に利用していただけるのが区画貸しです。
実際に置いてみることで、お客さんの反応を見る小さな実験をすることができます。
少しでも売れれば、満足感が生まれ、自信がつくでしょう。


そのほかのコンセプトのご紹介

ブックカフェ&リユース「ぐるり」の中心的な機能は、「本のある居場所」と「資源循環の中心地」です。
こうした機能を基本にしながら、そのほかのさまざまな企画やイベントを通して、市内外の多くの人にとって親しんでもらえる場所にしていきます。

ここからは、コンセプトの紹介です。
私が移住して実感した課題を紹介しながら、課題に対する対策・コンセプトを設定し、ぐるりで実施する機能に落とし込んでいきます。


地域SNSのリアル版のようなスペースとして、機会の平等をつくりたい

誰もが自分らしくいられる居場所にしたい

あたらしい挑戦やつながりが生まれる、創造的な場所にしたい


お店づくりへの想い

そして、もうひとつ大事にしたいのが「コミュニケーション」です。

リアルの空間で時間を過ごすということは、自分以外の他者との触れ合いを必然とします。来店時や、ドリンクの注文時、退店時は少しだけでも言葉を交わします。また、気になる本棚から本を手に取り、背表紙にある寄付者のお名前を見るときや、本の購入時にお礼の連絡をするとき。

リアルだからこそ生まれる”ちょっとめんどうくさい、でもあたたかい”コミュニケーションを大事にしたいと思います。


地域の皆さまからの応援メッセージ

敬愛大学八日市場高校の生徒からのコメントボランティア活動をきっかけに交流が始まりました。


千葉県立匝瑳高校の生徒からのコメントどんな人にとっても居心地の良い場所になるには、と一緒に考えています。
匝瑳市に移住して子育てもしているパパさん子育て支援について、たびたび意見を交わしています
八日市場ガス鵜澤代表のメッセージ地元事業者の方と一体になって地域経済の活性化を目指します

資金の使いみち

皆さまからご支援いただいた資金は、大事に使わせていただきます。
主に、店舗立ち上げに必要な改修費用に充てていく予定です。

・設備工事(電気・ガス・水道など):40万円
・内装改装費(木工事、本棚製作、照明設備):100万円
・キッチン設備費:50万円
・高校生とのシャッターアート施工費:10万円


スケジュール

2023年11月後半 工事開始
2023年12月上旬 業者さんによる工事終了
2023年12月中旬 DIYでの内装工事開始
2023年12月中旬 クラウドファンディング開始
2024年1/27(土)〜28(日)  【プレオープン】
2024年1/31(水)   【クラウドファンディング終了】
2024年2月     シャッターアートの施工(匝瑳高校美術部さんと)
2024年2/24(土)   【グランドオープン】
2024年3月     リターン配送開始


最後に

持続可能な地域をつくるため、ほんの小さな一歩ですが、先陣を切ってチャレンジできればと思い今回のプロジェクトをはじめました。

私が目立つのではなく、皆さんと一緒に地域の未来を考えながら、一緒に作り上げ、一緒にカルチャーをつくっていければと思っています。

どうか、ご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします!


北條


リターン早見表


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/02/02 19:30

    【ご支援くださり、ありがとうございました!】厳しい寒さが続きますが、皆さま変わらずお過ごしでしょうか。1月31日(水)に、40日間にわたって実施したクラウドファンディングが無事終了しました!皆さま、ご支援やシェアなど、本当にありがとうございました!!「166名のご支援者さまから、総額1,502...

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