自己紹介

はじめまして、新や(アータラッシャ)のプロジェクトページをご覧くださり、ありがとうございます!

本プロジェクト実行者の新家得正と申します。昨年勤めていた会社を退職し、生まれ育ったふるさとである大分県中津市で暮らしています。前職はとあるメーカーで、10年以上農業機械の設計開発に携わっていました。日本の農業は各地の気候風土が異なるため、同じ作物を作るにしても、やり方は様々に異なります。そのため日本中の農家の方々からお話を聞き、多種多様なニーズにお応えする機械を作る必要がありました。中には難しい要望を受けることもありましたが、ものづくりの仕事としてやりがいのある仕事でした。

開発担当した農業機械そんな中、技術研修生としてフィリピンから会社に研修に来ていた現在の妻と出会い、まじめに研修に取り組む人柄に惹かれ、交際を始めました。しかしながら妻は技術研修生として1年間日本で過ごした後に帰国し、フィリピンの企業で5年間勤めなければなりませんでした。そのため彼女が帰国した後も粘り強く遠距離の交際を続けて2018年に結婚し、無事2020年より妻を日本に迎えることができました。そして交際中から何度もフィリピンに渡航する内に、フィリピンで生産されているピリナッツという聞き慣れない名前のナッツを知ることになり、紆余曲折を経て会社を退職後に、このナッツの輸入販売事業を始めることになりました。

旅行好きの妻とフィリピンのショッピングモールにて

このプロジェクトページでは、ピリナッツがどのようなナッツかのご紹介と、私がどのようにピリナッツを知り、輸入販売をしようと決意したかをお伝えしたいと思います。どうぞおつきあいください。


ピリナッツを知れば知るほど、みんなに食べてもらいたいと考えるように

ナッツ類は近年、健康志向の高まりから注目されており、コンビニやスーパー、量販店などでもナッツの特設コーナーが設けられるなど、静かなブームとなっています。そしてナッツの種類も一昔前と比べるとずいぶん増えたと感じます。

私は日本ではまだ馴染みのない、フィリピンの限られた地域のみで生産されている
ピリナッツというちょっと珍しいナッツを輸入・販売しています。

このナッツはピリの木というフィリピン原産の高木から採れる果実の中から取り出した種子部分で、1つの果実からとれるナッツはたったの一粒のみです。種子の形状が様々あり、
機械で種子を取り出そうとすると割れてしまいます。そのため取り出す工程は熟練作業者による手作業! と、なんとも大変なナッツです。

熟練の職人さんが一粒一粒ピリナッツを取り出します

ピリナッツは良質な植物性油脂を豊富に含み、その味はクリーミーでクセがなく、自然の風味豊かなおいしさがあります。特長として、一般的に国内で食べられているナッツや豆類と比較して柔らかく、食べやすい!歯の弱い子供やお年寄りにも楽しめるナッツです。

また、身体を健康に保つために必要な栄養素である、亜鉛・鉄・銅・マグネシウム・
ビタミンB1を豊富に含み、その他にもタンパク質・食物繊維・カリウム・
ナイアシン・カルシウムなども含んでいます。
そして、豊富に含まれている植物性油脂のうちの50%は健康に良いとされるオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸をバランス良く含んでいます。

さらに、植物由来の食物ゆえにコレステロールを含まず、超低糖質と、至れり尽くせりの素晴らしいナッツです。

そんな美味しさと豊かな栄養を兼ね備えたスーパーフードとも呼べるピリナッツを、多くの方に知って食べてもらいたいです。


運命的な出会いから、気がつけばピリナッツの虜(とりこ)

ピリナッツは日本ではまだほとんど食べられておらず、存在を知らない人がほとんどです。
かくいう私も、数年前まではその存在を全く知りませんでした。

しかし、妻と出会い、たびたび現地を訪れるうちに、お土産として売られていたこのピリナッツを妻のすすめで購入し、食べてみたところとてもおいしく驚きました。また勤めていた会社でお土産に配ると、同僚たちからもとても美味しいと反響がありました。私はなぜこんなにも美味しいナッツが日本で売られていないのだろうと不思議に思い、インターネットで調べてみました。情報自体が少なかったのですが、フィリピンの中でも限られた地域でしか生産できず、他の地域では木が枯れてしまうために生産量がとても少ないことがわかりました。例えば名前のよく似たピーナッツ(落花生)では、世界で年間3000~4000万トンと大量に生産されていますが、ピリナッツでは年間7~8千トンほどしか生産されていません。そしてそのうちのわずかな量しか日本には輸入されていないので、ほとんど知られていなかったのです。

ピリの木が育つ豊かな土壌を育む、フィリピン富士
「マヨン山」


現在でも、日本国内のスーパーやデパートなどはおろか、輸入食品を扱う店に問い合わせたとしても、ピリナッツを置いてある所を見つけることは難しいでしょう。ごくわずかな小規模業者や、ナッツ全般を扱う専門店などがネット通販で取り扱っていることがありますが、在庫切れの事も多く供給が安定していません。その原因は元々の生産量が少なく、知名度が低いため大手商社などが参入しにくいこと、また、小規模経営では現地の生産者や生産加工会社との取引がうまく継続できない事にあると考えています。

私がピリナッツで事業を始めようと考えはじめていたとき、いくつかの幸運なことがありました。妻の父親はピリナッツの生産地域の出身で土地勘があり、現地の言葉を話すことができたのです。生産地域は首都マニラから車で14時間以上も離れた場所にあり、フィリピンの母国語でもかなり方言が異なるため、現地の言葉を話せる身内が居たことは幸運でした。
また妻は過去にフィリピンの農水省に勤めていたことがあり、その当時の同僚が現在はピリナッツの生産地域の農業施策を統括している農政局で局長をされていました。これらのツテをたどり、私は妻とともに2023年の5月に現地を訪問視察することができました。

ピリナッツ生産地域の農政局を訪問しました

ピリナッツの市場調査


訪問した農政局で局長さんにピリナッツの輸入ビジネスをしたいんです!と相談すると、局長さんからもピリナッツをフィリピンの特産ナッツとして日本への輸出を推進したい!とこころよく協力の了解をいただき、信用のできる生産加工会社を何件か紹介してもらうことができました。
その中で、ある会社との運命的な出会いがありました。私たちがその会社を訪問したとき、ちょうど味付けを終えてできたてのピリナッツ商品を特別に試食させてもらったのですが、1粒食べるとナッツの風味が味付けされたフレーバーともに口いっぱいに広がり、今までに食べてきたピリナッツとは明らかに数段上の味わいに私は感動を覚えました。一緒に訪問していた妻もその味に驚いた様子で、二人で目を見開いて顔を向き合わせたことを良く覚えています。もちろんパッキングされた商品の味も確認して美味しさを確かめました。私たちはひとくちでその会社を気に入り、この会社とお付き合いをしよう!と決意しました。私はそれまで、ピリナッツは健康食品としての売り込みを中心に考えていたのですが、このナッツは味だけで充分に勝負できる!日本の消費者にもきっと気に入ってもらえる!と考えを改めました。その会社はこれまでに日本への輸出はしていないとの事でしたが、私たちと取り引きをしてもらう約束を交わし、いくつかの商品サンプルを購入して帰国しました。

マニラで開かれていたアジア国際食品展示会を視察
日本企業も日本食の商品やお好み焼きなどを出店されていました

味のプロ達も認めるピリナッツの味

帰国後は商品サンプルを持って地元である大分県中津市の飲食店へ飛び込みで営業を行いました。一般的なナッツと比較すると高価なナッツですし、知名度が無いので、店頭に並べてもらうだけではなかなか売れないだろうと感じていました。何より、会社を辞めて一個人となった私が、見知らぬナッツを紹介しても気に入ってもらえるのだろうか?という不安を抱えていました。
そこで、カウンターバーやカフェなど、個人で経営されている飲食店様を中心に営業に周り、ピリナッツについて熱意を持って説明し、味をみてもらいました。正直私は営業の経験がなく、説明もあまり上手ではありません。それでも仕事柄お客様の話を聞くのが上手なバーテンダーの方々は熱心に話を聞いてくださいました。そして嬉しいことに、味覚のプロである彼らからの予想以上の高評価をいただき、初回輸入分の注文のお約束もいただくことができました。

そして困難を究めた輸入手続きをなんとか無事乗り切り、2023年末に初回の輸入を完了させることができ、販売をスタートしました。
販売規模はまだ小さいですが現在、中津市内6店舗と、大分市で1店舗、卸売りしており、各店のお客様から美味しいと言っていただいているとの声もいただいています。

また、ごく小規模ながら自宅を店舗化しての小売販売も最近始めました。知人・友人への販売が中心で売上げは少ないですが、食べてもらった皆様から美味しいとの言葉や応援の言葉をいただいています。

玄関をリフォームし、出た廃材で看板を自作しました

築100年越えの古民家の、かつて土間だった
スペースで販売しています

今後は、この素晴らしいナッツをいかにお客様へ安定して供給し、事業を継続していくかを考えていかなくてはなりません。
そのためには、その素晴らしい味や栄養価を、より多くの皆様へ知っていただき、ピリナッツの輸入取引の量を増やしていくことが必要です。そのために、クラウドファンディングを利用させていただこうと考え、キャンプファイヤーに応募しました。どうぞ、皆様のお力添えをお願いいたします。


現地の生産加工会社の誇りとこだわりの商品をそのまま届けたい

ピリナッツの輸入販売ビジネスを考えた時、最初に決めなければならないことがありました。それは、完成された商品を輸入するか、ピリナッツを輸入して国内加工するか、ということです。結論からいいますと、私は完成された商品を輸入することを選びました。ビジネス規模が大きくなったとき、長い目で見れば国内加工する方が輸送コストなどの面で有利になるかもしれませんが、私はこのやり方を変えるつもりはありません。その理由は、ピリナッツ生産地の、ある生産加工会社との出会いでした。

私の輸入するピリナッツ商品は、現地の生産加工会社で収穫から加工・味付け・パッケージングまでを一貫して生産されていますが、これには理由があります。ピリナッツの主成分である植物性油脂は、味と栄養の面で特に重要な成分ですが、ナッツを覆う果肉と外皮を除かれた状態では外気に触れることで次第に植物性油脂の酸化が進み、品質の低下を招きます。そこで、私の取引先の生産加工会社では、私の注文が入ってから外皮を取り除き、加工・味付け・パッケージングのプロセスを一気に進めることで、外気に触れる時間を少なくし、酸化の進行を極力なくしていだだいています。こうすることで、より味と栄養に優れた高品質なピリナッツの商品を生産でき、私が現地で試食した際に感動した味わいをそのまま皆様へお届けできるのです。

ピリナッツ商品の生産管理方式の違い

さらにこの生産加工会社では、保存料・着色料・香料などの食品添加物を使用しない商品づくりを心がけておられました。そのため、日本に輸入する際の審査を問題無く通過することができました。
それらのこだわりの商品の中から、特に日本人の味覚に合う味付けの商品を厳選し、輸入しています。いずれも皆様から美味しいとご好評いただいています。

それらの素晴らしいピリナッツ商品をご紹介します

①ロースト 
ピリナッツをじっくりとローストした商品です。
ナッツ本来の食味を存分に味わうことができます。
薄皮がついていますがそのまま召し上がれます。
ウイスキーやワインなどによく合います。
味付けはされていないので、料理やお菓子作り
にも利用できます。
(お客様の声)
・ウイスキーとともに味わいたい
・皮つきも美味しいが皮を剥く作業も楽しい
・じっくりと味わうので意外とコスパが良い



③ヒマラヤンソルト 

ローストしたピリナッツをヒマラヤ岩塩で
味付けした商品です。しっとりとした
雪融けを思わせる食感と同時に、
さらりとした自然な塩味が口に広がります。
カクテルなどのお酒に良く合い、
バニラアイスクリームにトッピングすると
高級感のある味わいとなりとても美味しいです。
(お客様の声)
・ナッツとは思えないほどやわらかくて美味しい
・塩味が控えめでちょうどよい
・今まで食べたナッツの中で一番・友達にも勧めたい


②ハニークリスピー 
ローストしたピリナッツをハチミツで味付けした
商品です。
表面にコーティングされたハチミツの食感がサクサクと
心地よく、自然な甘みでコーヒーや紅茶、緑茶にも良く
合います。
(お客様の声)
・やみつきになるほどおいしい
・どんどん食べたくなる味
・ティータイムにあると嬉しい




④ガーリック 
ローストしたピリナッツに、塩味とにんにくを
効かせた味わいの商品です。
食感はとてもやわらかく、にんにくの味わい
豊かで最高のおつまみになります。
スナック感覚でそのまま食べても良いですが、
オーブントースターなどで30秒ほど、
焦げ目がつかない程度に加熱すると
ピリナッツの豊富な植物性油脂が溶け出し
にんにくの香りが立ってより美味しく召し上がれます。
(お客様の声)・にんにくのパンチが最高
・食欲が沸く味・週末はビールとこれで楽しみたい


⑤スキンレスロースト ローストしたピリナッツの薄皮を除いた商品です。飲食店様などでピリナッツを使用した商品開発のための卸売り専門商品です。

※①~④は90g入りパック商品と500g入りボトル商品、⑤は500g入りボトル商品のみ販売しています。


ご支援金へのリターンについて

ピリナッツ商品の各種フレーバーより、ご支援いただいた金額に応じて選べるセットをリターンとしてお送りします。


スケジュール

4月  クラウドファンディング終了
5月  商品仕入発注
6月    商品入荷
6~8月  リターン発送(輸入手続きの状況により、前後する可能性がございます)

ご支援いただいた支援金の使い道

ご支援いただいた金額のうち、キャンプファイヤー手数料17%を除いた
支援金は主として商品仕入(輸入経費含)に充てさせていただきます。

その他、一部を営業費・販売経費・広告宣伝費・設備費などの運営費に
充てさせていただきます。


屋号に込めた思い

屋号の新や(アータラッシャ)は、私の名字の新家(しんや)をもじったものですが、読み方にもう一つの意味を込めました。私の地元の方言で、「お~とろっしゃ」という言葉があります。これは「恐ろしや」が訛った言葉と考えられますが、恐いという意味で使われることはあまりなく、驚く出来事や、新しい物事に遭遇したときなどの感動を表現して使われます。
私がピリナッツを初めて食べた時、そして現地でできたてのピリナッツを食べた時、まさにこの「お~とろっしゃ」の状態でした。私が感じた「新しい物への驚きと感動」を皆様にお届けしたい!そんな思いをこの屋号に込めました。


新や 店舗情報

住所:大分県中津市小祝中島町139
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日・第2土日・第4土日・祝祭日
連絡先:090-9077-6298
※築100年を優に超える実家を改装した簡易店舗のため、駐車場はございません。
最寄りの無料駐車場:中津城第1駐車場より徒歩8分

インスタグラム


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/03/25 14:40

    どうも新やです!昨日3/24に地域の自由市場、新☆南部自由市場へ出店してまいりました!あいにくの雨天のため、客足は伸びませんでしたが、それでも試食いただいた来場者の皆様から美味しいと評判でした!それにしても、試食からの売上げにつながる率がすこぶる高く、毎度ピリナッツのポテンシャルの高さを感じて...

  • 2024/02/27 10:25

    ピリナッツの魅力を皆様へ届けたい!昨日2/26のスポニチ(九州・山口版)誌面内広告にて、ピリナッツの記事を掲載していただきました!スポニチアネックス内のafnポータルサイトにて、新やの紹介記事をご覧いただけます。afnポータルサイトまた、日本フルハップ の いい物紹介サイト「ふるさとはっぴー市...

  • 2024/02/25 15:40

    本日は地域のバザー、新☆南部自由市場へピリナッツを出品しました!初めての出店です。ご試食いただいた皆さんから美味しいと言っていただきました。お話を伺うと、結構多くの方が普段からナッツを食べているとのこと!ピリナッツは柔らかくて食べやすいと好評でした!ハニークリスピーが大人気でした!

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