BBQにもってこい!
・火起こしが簡単
・料亭やフレンチでも取り入れられる藁焼きの魅力をお伝えしたい
・藁の香りでどんな食材も風味豊かに仕上がります
長野東信地方のはぜ掛け藁をお届けします
<はぜ掛けとは>
はぜ掛けとは稲の乾燥法の一種です。
はぜと呼ばれる支柱と横棒の組み合わせを田んぼに組み、そこに収穫した稲を掛けていき、2週間ほど天日干しで乾燥させます。
稲刈りの時期に、渡した棒に洗濯物のように稲が干してある、そんな風景を目にしたことはありませんか。
日本各地で見られたそんな光景も、コンバインの普及に伴い地域によっては今では珍しいものとなってしまいました。
はぜ掛けが普及する以前には、地干しといって収穫した稲を畔に並べて干していました。それが9世紀の半ば頃、大和国のある百姓が田んぼに木を組んで稲を干したのがはぜ掛けの起源ではないかと言われています。天候の影響を軽減できること、よく乾きより長期の保存に適していていること、収穫と脱穀の時期をずらすことで収穫期の集中的な労働を緩和できることなどのメリットがあり、はぜ掛けは日本各地に広まっていきました。
はぜ掛けの普及は日本における豊かなわら細工の伝統とも密接に関係しています。
稲作は日本だけではなく東南アジアでも広く行われていますが、東南アジアの伝統的な稲作では、穂首刈りといって穂だけを摘み取る収穫法が採用されている地域が多く、そのため、稲わらは動物の飼料として利用されるにとどまりわら細工への加工はあまり見られません。
<コンバインの登場>
1960年代にコンバインが登場したことで、稲の乾燥をめぐる状況は一変しました。
コンバインにより刈り取りと脱穀を同時に行うことが可能となり、生産性は大幅に向上しました。
脱穀した直後の籾は貯蔵には不必要な水分を含んでいるため、その日のうちに乾燥機にかけられます。天日干しで2〜3週間ほどかけていたところを、機械乾燥でわずか数時間に短縮できるようになったのですから、驚異的な生産性の向上です。
また、現在では、はぜ掛けであっても、前後の作業を全て手作業で行なっているわけではありません。
バインダーと呼ばれる機会で稲を刈り取り、はぜに2〜3週間ほど天日干しし、十分に乾燥したタイミングで、ハーベスターで脱穀します。
コンバインは、稲から籾を効率よく選別することを目的に設計されているため、稲は不要物として扱われ、コンバインが通ると稲は細かく裁断されて吐き出されます。
コンバインの普及に伴い、わら細工として利用可能な長い状態の藁が希少になっているのはそのためです。
<東信地方とはぜ掛け>
それでは、コンバインが普及した現在も、なぜ東信地方にははぜ掛けの風習が残っているのでしょうか。
キーワードは山、兼業、太陽です。
まず、日本地図を見てもわかるように長野は四方を高い山で囲まれています。長野で生活していると本当に坂が多いのに気づかされます。
そのため、平地で見られるようなきれいに区画化された田んぼが少なく、これがコンバイン導入の障壁になっているのではないかと考えられます。
米作りが職業として成り立つには15ヘクタール以上の広さの田んぼが必要と言われています。
区画整理された大規模な田んぼと、機械化による作業の効率化が専業農家の前提条件と言えますが、その条件が欠けている東信エリアでは、必然的に兼業農家が多く、価格の高いコンバインは導入コストと見合わず今でもはぜ掛けで自然乾燥するのではないかと考えられます。はぜ掛けを続けている農家さんもバインダーやハーベスターといった機械を導入しており、決して機械嫌いというわけではありません。
また、非常に重要なことなのですが、ここ長野の東信地方は日本屈指の晴天率を誇ります。収穫の時期にも、空が抜けるような雲ひとつない秋晴れが続きます。そのため、機械乾燥に頼らずとも、自然乾燥で収穫した稲を十分に乾燥できるため、はぜ掛けが今でも採用されているのではないでしょうか。
コンバインで収穫した直後の籾は貯蔵には不必要な水分を含んでいるため、乾燥機に5〜6時間ほどかけて一気に乾燥させます。一方、はぜ掛けで時間をかけて自然乾燥したお米ははぜ掛け米の名前で知られ、乾燥機で急速に乾燥したお米より甘みが増すと言われれています。
はぜ掛け藁の価値を再発見
はぜ掛けは手間もかかりますが、その分メリットも多くあります。
しかしながら、ここ東信地方でも藁の再利用はあまり進んでいるとは言えないのが現状です。
代表的な再利用方法としては、田んぼや畑の肥料、マルチング、動物の飼料への転用が挙げられます。
それでも使い道のない藁は、まとめて田んぼで焼却されたり、放置されたまま雨晒しになります。
このような現状を非常にもったいないと思い、はぜ掛け藁の価値を高めたいというのが私たちがこのプロジェクトを起こしたきっかけです。
はぜ掛け藁にふさわしい価値を見出すことを通じて、生産者ー消費者ー販売者の三者がwin-winになる関係を築き上げることがこのプロジェクトの目指すところです。
<はぜ掛け藁の利用例>
・藁焼き
・土に優しい天然のマルチング
・牛馬の飼料やベッド(敷きわら)
・環境にやさしい梱包材
・しめ縄、納豆筒などのわら細工
・たたみ、藁葺き屋根などの加工品
今回は、みなさんに楽しんでいただけるように藁焼きをPick upします!
藁焼き
はぜ掛け藁はよく乾燥していてよく燃えるので藁焼きに最適です。
藁焼きといえばカツオの叩きが有名ですが、昨今では料亭やフレンチなどでも徐々に取り入れられつつある注目の火入れ方です。
ジビエだけでなく、あらゆる肉、魚料理が抜群に美味しく仕上がります。
火起こしも非常に簡単です。
藁焼きの美味しさをぜひお試しください。
① 準備は簡単、炭焼きの要領で七輪に藁を並べてください。
② 藁は中が空洞になっており、燃え上がると瞬間的に1000度と高温に達します。
③ 強火で一気に火入れすることで旨味を閉じ込めるとともに、燃焼時に藁から出る煙を食材に纏わせることで香り豊かに仕上がります。
【藁焼きのアレンジ】
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シンプルに応援
・はぜ掛けにまつわるオリジナルポストカード
・感謝のメール
わら
・お試しわら3束(約1kg)
・わら5kg
・わら10kg
・お試しわら3束(約1kg) + はぜ掛け体験
・わら5kg + はぜ掛け体験
一日一組限定はぜ掛け体験
2024年のはぜ掛けを一緒にしませんか?
私たちも経験がなく、今年が初めてでしたが、難しいことは一切無く楽しく作業できました。農業の経験がない方でもお気軽にご参加いただけます!
※交通費と宿泊費は自費となります。
場所:長野東御市/小諸市
体験日:10月・11月頃の週末。天気などの要因を考慮し、はぜ掛けを実施する日は一、二週間前にお知らせいたします。はぜ掛けは晴れの日に行うため、悪天候等で直前に延期となる可能性がございます。その際、交通費、宿泊費のキャンセル料金はこちらで負担できかねますことを予めご了承ください。(日程については、メールでご連絡いたします。)
所要時間:2~4時間(ご都合に合わせて調整可能です)
対象:農作業に抵抗がない方
✓ 汚れてもいい格好
✓ 軍手・タオル
✓ 長袖推奨
【スケジュール】
プロジェクト終了:1月15日
わら発送:1月16日から順次発送いたします。『わら+体験』のリターンを含め、すべてのわらは1月内に発送完了予定です。
はぜ掛け体験日程についてのご連絡:10月・11月頃、実施する日の一、二週間前にお知らせいたします。
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WARAのストーリー
① 1年前に山と田んぼに囲まれた長野へ移住してきました。秋の日に田にはぜ掛けが並ぶ風景が物珍しく、美しく、興味を持ったのがきっかけです。
その後、はぜ掛けについて本やネットで調べたり、田んぼを通りかかる時少し気にして見たりしていました。稲刈り後の多くの藁が燃やされてしてしまうことをもったいないと思い、はぜ掛け藁の再利用プロジェクトWARAを始めました。
② ツテも何もなかったので、作業をしている所をお声がけして話を聞いていただきました。
その翌日、はじめてはぜ掛けの作業に参加しました。楽しかった!
三週間、しっかり天日干ししたのち、今度は脱穀の作業です!
当たり前のように食べているお米が食卓に並ぶまで、どういった工程を経るのかを実際に体験できたのは大きな収穫でした。
③ 自宅の築120年の古民家の二階にあった養蚕部屋を床から天井まで大掃除して藁の保管場所にしました。大変だった。
日当たり、風通しがよく、藁の保管場所として申し分ないのですが、運搬に伴い家の中が藁だらけになるという致命的な欠点が見つかりました。
今年は三組の農家さんと提携させていただきました!
それでも、保管場所に限りがあって、全ての藁を引き取ることはできませんでした。来年の収穫時期までに専用の倉庫を用意することで、より多くの藁を再利用に回したいというのがこのクラファンの目標です。
④ 実際に藁焼きをしました!
⑤ 通販準備:ウェブサイト作成中。ほかの通販ルートも積極的にリサーチ中。
集まる資金は、来年の藁の専用倉庫の資金と、通販サイトなどWARAプロジェクトの発展に充てられます。
WARAのメルマガにご登録いただくと、はぜ掛け藁の最新情報をお届けします。
【ご注意】
・藁は火がつくとすぐに勢いよく燃え上がります。火事に十分に気をつけて安全な環境でご使用ください。
・風の影響を強く受けると、火が安定しなかったり、火事のリスクが高まります。そういった状況下でのご使用はお控えください。
・煙が結構でます。
・鳥、豚肉など十分な加熱を必要とする食材を調理する際には中まで火が通ったことをご確認の上お召し上がりください。オーブンや炭を使って事前にゆるやかに火入れしておき仕上げに藁で表面を焼くことでも藁焼きの香りを楽しめます。最初から藁焼きで火入れしたい場合は、食材をスキレット等で覆いを余熱で火が通る環境を作ってあげてください。
・使用済みの藁でも着火する可能性がございます。使用後の後始末には十分ご注意ください。
最新の活動報告
もっと見るSNS開設しました!
2023/12/26 22:25藁(WARA)の最新情報、藁焼きの動画、そして美しいはぜ掛けの風景をお届けしますIG:instagram.com/waranaganoX:twitter.com/waranagano Facebook:facebook.com/waranagano ぜひフォローして、シェアしてくださいね! もっと見る
シンプルに応援できるリターン追加!美しいはぜ掛け景色のオリジナルポストカードGET‼
2023/12/18 17:00“マンション暮らしで藁焼きが難しいけれど、いつか試してみたい。だから今でも応援したい””新しいメニューとして藁焼きを試してみたいのですが、現時点では簡単に応援したいと思います。”というご要望にお応えして、シンプルで手軽に応援できる新しいリターンをご用意いたしました。◎ はぜ掛けにまつわるオリジナルポストカードx1枚 2000円長野県東信地方の藁や美しいはぜ掛け景色を捉えたオリジナルポストカードをお届けします♪はぜ掛けの作業や藁を探しに行った際に私たちが撮影したものです~◎ シンプルに応援 1000円日本のはぜ掛けをサポートしたい!農家さんを支援したい!WARAプロジェクトを応援したい! シンプルにご支援いただけます!WARAからの感謝のメールをお届けいたします。この新たなリターンで、どなたでも手軽に応援いただけるように心掛けました。 みなさまのご支援に心より感謝しております。ぜひシェアしてくださいね~ もっと見る
「藁」の読み方は?
2023/12/13 11:00「藁」って、どう読むのか?私たちが初めて「藁」と出会ったときも、読み方が全然分からなかったです。このプロジェクトでは、「藁」と「わら」の言葉が織り交ぜられ、ちょっとした言葉遊びが行われました。「藁」の読み方は、「わら」と同じで、どちらも同じものを指しています。書き方が難しいと感じたとき、意外にも覚えやすい方法を見つけました!「艸(草)」+「高」+「木」の組み合わせだから = 「クサ・タカ・キ」面白いですね!さて、言葉の遊びと同じように、藁焼きも楽しんでみましょう! もっと見る
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