※2024年5月7日追記
皆様のご支援により、5月1日のプロジェクト公開から6日という短期間で目標の500万円を達成することができました!
とても驚いております…本当にありがとうございます!

今回のレストランオープンに向けては数々の困難があり、諦めなければならないことも多くありましたので、このたび「Nextゴール」を設けさせていただき、皆様がテロワージュをより体験できる環境を作り上げていければと思います。
Nextゴールは700万円とし、ご支援いただいた資金は、導入をあきらめていた地元作家の食器類や、ピクニックランチを楽しめるよう庭園内のテーブルや椅子、東屋などの増設、さらに夜営業への対応として、街灯、庭園灯、看板照明などを整備していければと思います。

改めて、皆様の多大なるご支援に感謝申し上げます。
プロジェクトは5月末まで継続しておりますので、引き続きよろしくお願い致します!
(追記ここまで)

 ◇目次
 ・東北の復興へ、未経験から始めたワイナリー
 ・東北の人・食・風景・文化をつなぐ「テロワージュ東北」
 ・キッチンカーで「テロワージュマルシェ」を開催
 ・いつでもテロワージュを体験できるレストランを秋保に
 ・東北を一つに、テロワージュで復興の実現へ
 ・応援コメントをいただきました
 ・リターンについて
 ・資金の使い道・スケジュール


 初めまして。本プロジェクト発起人で、「秋保ワイナリー」代表の毛利親房(もうりちかふさ)と申します。前回ご支援をいただきました皆様には改めてとなりますが、まずは自己紹介をさせてください。

秋保ワイナリー代表取締役の毛利親房さん私はもともと宮城の設計事務所に勤めておりました。人生の大きな転機となったのは、東日本大震災です。私が設計した宮城県女川町にある温泉施設「ゆぽっぽ」が、津波の被害を受けました。建物は跡形もなく流され、基礎の土台だけが残った現場を見て建築の弱さを痛感したと同時に、復興への強い想いを抱きました。設計の仕事の傍ら、様々な復興案を作成する中で、山元町にあった宮城唯一のワイナリーも津波の被害にあい、県内のワイン産業が途絶えてしまうことを知りました。

震災前の「ゆぽっぽ」

ワインは東北の豊かな食との相性もよく、地域経済を再生させるのに有効な事業であると感じた私は、自治体と連携しながら、沿岸部の市町村で複数のワイナリーを整備し、ワインツーリズムを仕掛けようとしました。しかし、自治体は目の前の復興課題に追われ、それどころではありませんでした。
ならば民間の力でやってみようと一念発起し、2014年には設計事務所も退職。2015年12月、様々なめぐりあわせから宮城県仙台市にある温泉街・秋保の地に、震災後宮城県初のワイナリーとして「秋保ワイナリー」をオープンしました。

(左から:2013年 農地確定 / 2014年春 葡萄の植樹 / 2014年 ワイナリー建設)

現在は2ha の畑で12 品種約7,000 本のぶどうを自社栽培し、仕入れのぶどうも含め計14種のワインを販売しています。設立から4 年でアジア最⼤級のワインコンクールである「サクラアワード2021」にてゴールドメダルを受賞したほか、国内では2019 年に「ジャパン・シードル・アワード」のテイスト審査部門にて最⾼評価3 つ星を獲得した2 社の内の1 社となるなど、おかげさまで品質としても評価をいただくまでに至っております。


 多くの方々の支えにより、ワイナリー事業を軌道に乗せることができました。しかし、私が目指しているのは、東北の魅力を世界中の方々に知ってもらい、今まで以上に東北にお客様がお越しになり、地域経済が潤っていくことです。この道のりは、まだまだ序章にすぎません。

東北の魅力を世界に伝えるうえで、解決しなければならない課題があります。それは、東北の各地域にはとても魅力的な食やお酒、生産者がいますが、連携が弱く、それぞれが小さな点に留まっていることです。もちろんその一つ一つは光り輝いていますが、遠くに届ける力には限界があります。
そこで私が仲間と共に始めたのが、この小さな点を繋ぎ合わせ、ONE TOHOKUで東北の魅力を発信するプロジェクト「テロワージュ東北」です。

「テロワージュ」は私が作った造語で、ワイン業界で生産地の気候や風土などを表す「テロワール」と、ペアリングを意味する「マリアージュ」を掛け合わせたものです。この言葉の元に、東北の人・食・風景・文化をつないで"協奏"を生み出し、最大化させた東北の魅力を世界中に発信していきます。

テロワージュを構成する4つの要素

テロワージュ東北のコンセプトは「究極のマリアージュは産地にあり」です。開催するイベントでは、美味しいお酒や食を味わえるだけではありません。参加者は食材の産地まで足を運び、生産の現場を見て体験しながら、生産者からの話を聞き、その場でシェフの調理した料理とお酒を味わうことができます。

現地ならではの匂いや温度を体感しながら生産者の想いを聞くと、目の前の食材がより輝いて見え、そこにシェフの技とお酒のペアリングが合わさった食体験は、まさに最高の一言です。

またテロワージュのイベントは一般の参加者だけでなく、生産者にも貴重な体験を生み出します。とあるイベントでは、参加者と同じテーブルに、まさにそこで供される食材を水揚げした漁師さんが座っていたりします。漁師さんにとっては、自分が水揚げしたものを実際に誰かが食べている姿を見る機会はほとんどありません。

しかし、実際に参加者が食べて喜んでいる姿を目の当たりにすると「これまでやってきて本当によかった」という心の底からの言葉が、漁師さんから出てくるのです。そんな漁師さんから、漁業の話や震災からの再建の話を聞いて、涙を流す参加者の方もいます。黒子として立ち回るシェフにまで「美味しかったよ!」と自然と拍手が巻き起こる。その場が感謝と感動で包まれる、とても幸福な時間です。


 テロワージュ東北をもっと多くの方に体験していただきたい、その想いから2020年に初めてクラウドファンディングを実施しました。皆様のご支援により購入したキッチンカーを用いて開催したのが「テロワージュマルシェ」です。テロワージュマルシェは、東北各地の生産者・酒蔵・シェフなどが屋外にブースを出展し、お客様と交流しながら地元の魅力的な食を提供するほか、事業者同士の繋がりも生みだします。秋保ワイナリーの敷地内のほか、東北の各産地でも開催し、生産現場のリアル感と共に食をお楽しみいただきました。

第2回 秋保クラフトバレーマルシェ

そして、これまでの活動が実を結び、2022年10月には復興庁・一般社団法人東北絆テーブルとともに「テロワージュ東北マルシェ2022 Harvest~収穫祭~」を仙台市・泉パークタウンTapio前の道路を使って開催し、約1.5万人もの方がお越しいただくなど、これまでにない規模でイベントを行うことができました。小さな一歩から始めたテロワージュをこれだけ多くの方々に体験していただけたことは、これまでの努力が報われた嬉しさと同時に、テロワージュが多くの人の支えになるという実感、そしてより一層の発展させていく決意をした瞬間でもありました。

テロワージュ東北マルシェ2022 Harvest~収穫祭~

 これまでのテロワージュイベントは不定期開催となり、参加者も限られていましたが、もっと多くの人にテロワージュを通して東北の魅力を知ってほしいという想いから、新たに始動したのが今回のレストランです。構想から7年、秋保ワイナリー内の試飲スペースを改装し、2024年7月にオープンを目指すレストランの名前は「テロワージュ秋保」(Terroage Akiu)です。

東北の玄関口・仙台の秋保ワイナリー内にレストランを新設することで、いつでも、そしてより多くの人にテロワージュ体験をお届けできると考えています。また、レストランを設けることで、キッチンカーでは難しかった生魚など、幅広い地元の新鮮な食材を皆様に味わっていただくことができます。

ご提供する料理は、秋保の農家が育てた野菜や、宮城・東北の食材を活かしたイタリアンです。秋保にはオーガニック野菜を栽培している農家も多く、朝採れ野菜を使用することができ、ワイナリーならではの料理としてブドウの剪定枝を活用した燻製料理、ブドウの搾りかすに漬け込む肉料理なども提供します。
ランチはテイクアウト用のピクニックランチボックスとし、店内のみならず隣接の庭園でも楽しめます。ピクニック気分がより味わえる「バスケット」の有料貸出も行う予定です。ディナーはコース料理でのご提供とするほか、オードブルも販売します。

ランチ「ピクニックランチボックス」

バスケットイメージ

ディナーコース

オードブル

レストランを始めるにあたり、心強いシェフにも参画いただけました。宮城県角田市出身の吉田克則シェフです。吉田シェフはイタリアンのシェフとしての実績はもちろん、ワインの知識も豊富で、食とのマリアージュを追求した料理に定評があります。多くのファンを持つことから、レストランの開業を心待ちにする声が絶えません。生産者の想いを大切にしながら、食材の持ち味を最大限に引き出し作り上げる吉田シェフの料理を、是非ご堪能いただければと思います。

吉田克則シェフ

当レストランは「東北の食の魅力の発信基地」をコンセプトに掲げ、東北の美味しい食材を味わえるだけではなく、生産者が実際に来店してその魅力を語るなど、普通のレストランではできない食体験を提供します。また、テロワージュプロジェクトに参画するシェフたちが新しい食材に出会う場として生産者を招いた勉強会を開いたり、親子を招いた食育のイベント、さらにはワインガーデン(ビアガーデン)、音楽イベント、メーカーズディナーなどの様々なイベントを開催し、秋保、そして東北の地域交流と経済発展の拠点として活動していきます。


 コロナの影響もあり、東北の経済はさらに厳しくなっています。弊社もこれまで、数々の困難がありましたが、それを乗り越えられたのは、まさにテロワージュが繋いでくれた多くの仲間の存在でした。その恩返しになるかはわかりませんが、このテロワージュの輪をさらに広げ、食に関わる方たちにもっと仲間を作っていただき、困難な状況を仲間と共に乗り越えていただきたいと考えています。

東北を食で盛り上げていく、その担い手の一人として、皆様のご支援を心よりお待ち申し上げます。



 レストランでの飲食チケットはもちろん、遠方の方もテロワージュを体験できるよう、東北の食やお酒のセットを充実させました。東北有数の温泉地である秋保の宿泊付きプランもご用意しておりますので、是非これを期に直接、東北の魅力を味わっていただけますと幸いです。また、テロワージュの担い手の一人として、長期的に私たちの仲間になっていただけるよう、店舗へのお名前の掲載や、レストランで利用できる「テロワージュ秋保カード」もご用意しております。
なお、今回皆様からのご支援はできるかぎりレストランの厨房設備、改修工事、庭園整備、食器等備品に活用させていただければと存じます。お得感のあるお返しとまでは難しいかもしれませんが、当レストランを通じて東北を盛り上げながら、長期的に、皆様にご満足をいただけるような体験をお届けできればと思います。皆様からのご支援、お待ちしております。

◇リターン品一覧

<御礼・クレジット>
 5,000円:お気持ち支援コース ~御礼メール&秋保ワイナリーステッカー~
 30,000円:レストラン・クレジット ~コルクに刻印したお名前を掲載~

<ワイン>
 10,000円:秋保ワイナリー・おすすめワイン2本セット
 20,000円:秋保ワイナリー・限定生産ワイン3本セット
 30,000円:秋保ワイナリー・限定生産ワイン4本セット
 50,000円:秋保ワイナリー・おすすめワイン12本セット

<ワイン+食べ物>
 20,000円:テロワージュ宮城「パスタ」+秋保ワイナリー・限定生産ワイン2本セット
 30,000円:テロワージュ宮城「仙台牛」+秋保ワイナリー・限定生産ワイン2本セット
 40,000円:テロワージュ東北「東北六県食の詰め合わせ」+秋保ワイナリー・ワイン3本セット

<レストラン>
 10,000円:【プレオープン】ピクニックランチボックスご提供(1名様)
 50,000円:【プレオープン】ディナーコースご招待(2名様)
  ※+25,000円:1名人数追加_【プレオープン】ディナーコースご招待

<宿泊>
 50,000円:秋保隠れ家ペンション宿泊付きディナーコース(2名様)

<体験>
 15,000円:テロワージュBBQ&秋保ワイナリー製造体験
 50,000円:【東北の生産者限定】吉田シェフとオリジナルメニュー制作
 1,000,000円:あなただけのオリジナルワイン制作(100本)

<テロワージュ秋保カード>
 100,000円:シャルドネ
 300,000円:ゲヴェルツトラミネール
 500,000円:ピノノワール

※リターンによっては、数に限りがございます。詳細はリターンページをご覧ください。
※酒類の取扱いは果実酒製造免許を取得しているため可能です。
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方は、酒類を含むリターンを選択できません。

◇資金の使い道

[収入]
クラウドファンディング目標金額:¥5,000,000
自己資金:¥9,000,000
計:¥14,000,000

[支出]
厨房設備:¥5,000,000

改修工事:¥6,400,000
備品・食器等:¥500,000
庭園整備:¥500,000
リターン経費(送料等含む):¥750,000
クラウドファンディング手数料(17%):¥850,000
計:¥14,000,000


◇スケジュール

2024年5月1日〜5月31日:クラウドファンディング実施
2024年4月~6月:レストランオープン準備
2024年6月以降順次:リターン送付
2024年7月:レストランオープン予定


◇プロジェクトオーナープロフィール

毛利親房(Chikafusa Mori)。株式会社仙台秋保醸造所・代表取締役、株式会社秋保ツーリズムファクトリー・取締役。1968年シアトル生まれ。仙台育ち。元々仙台市内の設計事務所に勤務していたが、東日本大震災の後、被災自治体の復興計画策定に関わる中で、ワインの力で販路が回復しない東北の生産者を応援したいと決意し、秋保ワイナリーを設立。現在は、「テロワージュ東北」をはじめ、宮城、東北の食のPRや担い手育成に取り組んでいる。
・秋保ワイナリー Web / Instagram / Facebook
・テロワージュ東北 Web / YouTube
・東北・美酒と食のテロワージュ Web / Instagram / Facebook 
 ※テロワージュ東北のコンセプトに賛同した行政(仙台市)による、ツアーデスク機能を持たせたWebサイト。こちらとも連携しながらプロジェクトを行っています。

【酒類販売管理者】
1.販売場の名称及び所在地
 秋保ワイナリー
 宮城県仙台市太白区秋保町湯本枇杷原西6
2.酒類販売管理者の氏名
 毛利親房
3.酒類販売管理研修受講年月日
 2023年1月17日
4.次回研修の受講期限
 2026年1月16日
5.研修実施団体名
 一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/05/07 09:45

    皆様のご支援により、5月1日のプロジェクト公開から6日という短期間で目標の500万円を達成することができました!とても驚いております…本当にありがとうございます!今回のレストランオープンに向けては数々の困難があり、諦めなければならないことも多くありましたので、このたび「Nextゴール」を設けさ...

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