■富士山の麓の原種豚場
はじめまして。私たちは富士山のふもと、静岡県富士宮市の養豚場「有限会社TOPICS」です。
養豚場といっても、いくつかの種類がありますが、私たちは原種豚場で、豚の原種の遺伝・育種・肉質を研究改良し、日本人の味覚に合う豚肉を供給できるよう日々務めています。私たちの豚は国内の養豚家の皆様をはじめ、日本各地の畜産試験場や大学などの研究機関に提供しています。
■創業1950年 地域の豚肉生産に貢献するために
当地富士地区は静岡県内で一番の豚肉生産地でした。そんな中、地域の豚肉生産に貢献するために先代が種豚場としてスタートしました。
国内に留まらず、イギリス、オランダ、デンマーク、アメリカ、カナダに何度と赴き、自分の目で調査を行い優良な原種豚の確保に努めました。さらに原種豚の交配を行い育種改良を進めて、現在は500頭の原種豚を飼養し、国や各都道府県にある70以上の畜産試験場や全国17大学、農業高校に加え、全国の養豚家へ豚の人工授精用精液を提供しています。
こうした品種改良における研究や貢献などが認められ、農業従事者の栄誉である農林水産大臣賞を9回にわたって受賞しています。
■各種褒賞歴
1980年より、種豚共進会において農林水産大臣賞受賞(通算9回)
1994年 第1回日本胚移植研究会「桝田賞」受賞
1995年 日本家畜人工授精師協会「西川賞」受賞
2003年 日本農業賞特別賞受賞
2004年 畜産技術協会「畜産技術研究開発奨励賞」受賞
2012年 農林水産技術会議会長賞受賞
2019年 全国優良経営体表彰 生産技術革新部門 農林水産大臣賞
2023年 大日本農会「農事功労表彰 緑白綬有功章」受章
■お客様に喜ばれる豚肉を創る
弊社のモットーは「お客様に喜ばれる豚肉を創る」です。
お客様に喜ばれるとはどんな豚肉でしょうか? 安い豚肉? 柔らかい豚肉?でしょうか。
我々が考える豚肉は、安心・安全でそして美味しい豚肉です。
・安心
弊社は原種豚場であるため、父豚、母豚、そして生まれてくる子豚まで全て血統が明らかです。
・安全
富士山の麓 標高約900mのあさぎり高原で我々の豚は育てられます。水は地下100mから汲み上げる富士山の伏流水、エサは食品残渣などを用いず原材料の明らかな飼料メーカーのもの、さらに獣医師が2名勤務するなど、豚が健康に育つように愛情を持って飼育しています。また生産農場は、静岡県が生産者の安全・安心への取り組みを県が認証する「しずおか農林水産物認証制度」認定農場です。
・美味しい豚肉
豚肉の美味しさを決める要素は、血統、エサ、環境です。この中でも特に重要な要素は血統です。
原種豚場であるからこそ、美味しさを追求した育種を行っています。
養豚業も産業ですから、工業製品と同じようにコストなど生産性が求められますが、我々は美味しさを求めます。
日本人の味覚に合った肉質を実現すべく、様々な豚の原種の掛け合わせを行っています。満足のいく肉質になっているかどうかを確かめるため、地域のお肉屋さんや料理人と密接な関係を築いています。「今日の豚は良かった」と電話が入ると、出荷日などから、どの豚肉であったかを特定し、母豚と父豚までたどります。1頭、1頭すべての豚の系統は貴重なデータとして保存しており、どの系統の豚かを調べ、次世代の候補とします。
■ハンガリーの食べられる国宝「マンガリッツァ豚」
2015年、イギリスでの原種豚調査中に「マンガリッツァ豚」に出会いました。
くるくるカールした巻き毛に覆われ「羊毛の豚」と呼ばれるハンガリー原産の豚です。
20世紀はじめまではハンガリー国内で数百万頭規模で飼われていましたが、20世紀後半には激減してしまい絶滅寸前に陥りました。その後「マンガリッツァ豚を誇りにしていきたい」との声で2004年にハンガリーの「国宝」に指定されました。世界唯一の「食べられる国宝」です。
国内で飼育するのは北海道・宮城県・静岡県・長野県のみです。(自社調べ)
国産豚肉の流通は年間200万頭ですが、マンガリッツァの流通は1%にも満たない2000頭以下です。(自社調べ)
弊社では2016年にイギリスからマンガリッツァ4頭を導入し、交配を進め遺伝子の保存を行っています。豚の登記・登録を行う一般社団法人日本養豚協会にて、マンガリッツァ豚の産子の血統登録を日本で初めて行いました。また、マンガリッツァ豚と他の品種の交配を行い、日本人の味覚に合う「さらに美味しい豚肉」への掛け合わせを試みています。原種豚場だから出来る交配です。
■黒宝 中国の希少種「民豚(みんとん)」
黒い剛毛で全身を覆われ、イノシシのような体つき。中国東北地方の厳冬の地でも育ち肉質の評価も高いことから、戦前1942年に陸軍将校が日本に持ち帰った希少種です。1987年に中国・黒竜江省と友好関係にあった新潟県に寄贈された記録があるものの、食肉がほとんど流通されていない幻の原種です。
豚はイノシシから改良されたものですが、民豚はイノシシから豚への進化の過程のような品種で、子豚にはイノシシ特有のウリ模様がでます。
民豚の肉質は、肉色は深紅で、脂身は多いもののしつこさは少なく、濃厚な味が特徴です。
東日本大震災 福島県から静岡県へ 豚が避難
あの日、福島県いわき市の養豚仲間からの電話が鳴りました。豚を預かってくれないかとのSOSでした。即断して現地にトラックで出向くこと3往復、30頭の豚を静岡へ避難させました。その豚が「民豚」でした。自身の生活再建もままならない中、豚の事を考える友人に心を動かされました。「立派に育て上げて、また福島に返そう」
その後、残念ながら、福島の友人は養豚業を廃業してしまったため福島に戻ることはありませんでしたが、子孫は現在でも静岡で育てられています。
■希少豚を活かした豚肉づくり
「マンガリッツァ豚」と「民豚」、それぞれ肉質に特徴があり良質ですが、発育がゆっくりで通常豚の4~6倍の日数がかかります。原種のままでは生産に非常にコストがかかり、高級牛肉よりも高い金額で販売しなければなりません。マンガリッツァ豚と民豚の肉質特徴は残したまま、ある程度手の届きやすい金額にするために、弊社の保有する原種豚群との掛け合わせを幾度となく行いました。そして、今回リターンとして御紹介させていただきます。
■リターンについて
☆マンガリッツァ豚
マンガリッツァ豚の特徴は、なんと言っても融点の低い脂です。
口どけが良く、甘い風味があり、後味がさっぱりとしています。さらに、でしゃばり過ぎない上質な肉の味わいがあり、豚肉独特のくさみは少なく、良い余韻が残ります。上質な豚肉の中でも、さらに「上品」「気品がある」「優雅な」といった言葉が似合う「エレガントな豚肉」です。濃厚な赤身と芳醇な香りが口の中に広がりまさに国宝級の味わいです。
希少なマンガリッツァ豚を是非ご家庭でお楽しみください。
※純粋マンガリッツァ豚と他品種の交配種となります。
☆富士のセレ豚
中国の幻の豚「民豚」と弊社の原種豚群の貴重な遺伝資源を交配することにより「富士のセレ豚」が誕生しました。「セレクト」された豚同士の出会いと「セレブリティ」な味わいから名付けました。旨み成分のひとつであるアミノ酸が一般の豚より豊富に含まれ、脂肪の融点が30℃程度と低く良好な舌触りです。甘み、旨み、食感が複雑に合わさった濃厚な味わいと豊富な栄養価が特徴です。静岡県「しずおか食セレクション」認定商品です。
☆富士山溶岩プレート
食材の味を引き出す、富士山の溶岩石100%の調理器具です。
一度温まると冷めにくく食材の内部まで熱が伝わりやすく焦げずジューシーに仕上げることが出来ます。脂が炎にあたることがないので煙が出にくく、肉が張り付くこともありません。
ホットプレート用(円形 280x10mm)と直火用(油寄せ加工 200x250x20mm)をご用意しました。
お好みのサイズをお選びください。
〇ステーキセット(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
〇しゃぶしゃぶセット(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
〇バラブロック(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
〇生ハンバーグ(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
お肉の味を味わって頂けるよう、粗挽きに仕上げてあります。
マンガリッツァ豚のハンバーグは脂の美味しさを、
富士のセレ豚のハンバーグは濃厚な肉の味わいをお楽しみいただけます。
〇骨付きモモハム(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
ドイツ・コブルク地方に伝わる伝統技法を基に、職人が日本人になじむ味付けを工夫し丁寧に仕上げました。
添加物を最小限に控えた特製の漬込み液で3週間漬込み熟成し、桜チップでじっくりスモークしました。
豚の美味しい脂を味わって頂きたいので、脂は多めに仕上げてあります。
〇骨付きモモハム切り落とし(マンガリッツァ豚、富士のセレ豚)
スケジュール
・2024年3月上旬:クラウドファンディングスタート
・2024年4月上旬:クラウドファンディング終了
・2024年4月~:リターン品はを順次発送させていただきます。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。私たちのモットー「お客様に喜ばれる豚肉を創る」は日本人に合った豚肉創りです。今回御紹介させて頂く「マンガリッツァ豚」と「富士のセレ豚」は希少性だけでなく、豚肉の常識を覆す肉質が特徴です。ご賞味頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
富士農場サービスグループ
有限会社TOPICS
代表取締役 桑原 康
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援・ご協力ありがとうございました
2024/04/08 16:353月1日より開始しましたクラウドファンディングが、4月7日で終了しました。皆様のご支援・ご協力ありがとうございました。41名の方にご支援頂き、SUCCESSで終了することが出来ました。大変感謝しております。これからリターン商品の準備を進めてまいりますので、今しばらくお待ちください。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。本当に、ありがとうございました。富士農場サービスグループ代表 桑原 康スタッフ一同 もっと見る
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