自己紹介

こんにちは!アチャラナータ・フィルムズという映画製作チームでプロデューサーをしている秀島しほりと申します。

今作を監督する中島とは20年来の友人で、中島が副住職を務める等覚院(とうがくいん)には初詣などでちょくちょく伺っています。

そんな中島から「不動明王のご巡行(ごじゅんぎょう)」のこと、今伝統の存続が危機に瀕していること、なんとか存続させるために映画を作るべく映像を撮り始めたことなどを聞いたのが2022年。

話を聞いて、それは絶対に未来に残していくべき伝統だと考え、等覚院に所縁のある友人たちと映画制作を始めました。

このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトは、ドキュメンタリー映画『旅する不動明王』の制作・上映を通じて、神奈川県にある等覚院という仏教寺院で続けられている珍しい風習「不動明王のご巡行(=不動明王が旅をする)」を知ってもらい、この伝統を後世まで残したいという想いから立ち上げました。

不動明王って?

みなさんは、不動明王というとどんなイメージをお持ちですか?強そう?怒っている?守ってくれそう?

仏教にはいろんな種類の仏さまがいますが、それらはおもに次の四つの種類に分けられます。
(上から、尊い位とされる順)

簡単にそれぞれの役割を説明すると、如来は「悟りを開いた存在」。菩薩は「悟りを求める修行者」。明王は「教えに従わないものを救済するために現れた存在」で、天は「信仰をさまたげるものから人々を守る神々」のことです。

さてここで本題の「不動明王」ですが、その起源はインド神話のシヴァ神と言われています。サンスクリット語で「アチャラナータ(動かない守護神)」という名から不動明王と訳されました。こんな姿をしています。

怒りの表情は、煩悩を抱えた人たちを力ずくで救済するため。

また右手の剣は、よこしまな心や迷いを断ち切り、左手に持つ縄は、悪を縛り上げ、煩悩を断ち切れない人を正しい方向に導くなどの意味があるそうです。

煩悩を断ち切り、不退転の心を起こすことで、迷いが晴れた私たちは「不動」の心をもつ。

転じて、災いや病気から逃れたり、前に進むための後押しや、運気上昇などのご利益があるとされます。

ご巡行とは?

お寺への参拝って、ふつうは自分がお寺に足を運びますよね?

しかし、等覚院の「ご巡行」では、なんと不動明王さまがあなたのお宅を訪ねます!

エッ!?不動なのに動くの!?と思いましたか?

「出開帳」とも呼ばれるこの風習は、厨子というポータブルケースに納められた仏像がお寺の元を離れ、地域住民(=世話人)が持ち回りで自宅など(=お宿)に安置して預かり、その間に近隣の人々がお宿となった場所へ参拝することで、お寺へ行かずともご本尊をお参りできる(その場が本堂になる)というもの。

等覚院ではこの「お不動さんのご巡行」が少なくとも江戸時代から160年以上途切れずに行われてきました。

なぜ映画化するの?

かつては一年を通して行われていた「ご巡行」ですが、社会や人々の価値観の変化により、お不動さまの受入先である「お宿」は減少。後継者問題にコロナ禍が拍車をかけ、現在は存続の危機に見舞われています。

「ご巡行」の存続に危機感を覚えた中島は世話人の元へ赴き、存続を訴えるとともに、記録のために2020年より撮影を開始しました。世話人の証言を撮り溜めていくうちに「これはコロナ禍における伝統行事存続の危機そのものを映している」と危機感を抱くようになったと中島は言います。ミクロで見れば一寺院の土着的な庶民信仰の記録ですが、マクロな視点でみると日本はおろか世界中で直面している危機とも思えました。

以前からの「お宿」に頼っているだけでは伝統は先細っていってしまうのではないか?と考え、中島は自ら「ご巡行」についての発信を始めます。興味を持った日本各地の方々からお声がけをいただき、最近では初めて東海地方でご巡行を行いました。昔からのあり方を守っていくだけではなく、新たに求められる場所に赴いたり、既存とは異なる全く新たな形を模索していくことが伝統を守り、継承していくことにつながると中島は確信しています。

現在過渡期を迎えている「ご巡行」についての記録を公開することで、映画を観てくださる方の周りにある伝統文化の存在意義やあり方、それを継承していく方法などを考えていただくきっかけになればと思っています。


本作で伝えたいこと

私は最近47都道府県全てを巡る旅を終えました。

東京で生まれ育ち日本なんてどこに行っても同じ、行くべきところはそんなにないはずと思っていました。

しかしコロナ禍で海外に行けなくなってしまったものの旅行欲を抑えきれなかった私は、これを機に「今まで行ったことのない都道府県に行ってみよう!」と一念発起。

各地数日しか滞在していませんが、たったそれだけでもそこに根差した伝統やその地域にのみ伝わる土着のものなどに触れることができ、非常に楽しく興味深い経験でした。

狭いと思っていた日本にこれほどまでに様々な文化が根付いていることに驚きもしました。

そこに住む人々にとっては当たり前のものやことも、外部から見ると非常に魅力的に思えるものが多いことも再認識。

私たちは不動明王のご巡行もそういったものの一つであるのではと考え、魅力や意義を伝えるべく映画制作をしています。

そして現在様々な宗教儀礼、伝統文化、そしてそれを底支えしてきた地域に根差したコミュニティーが今後どうなっていくのか、非常に不透明な状況にあります。

古来から“日本列島に住んできた人々が大切にしてきた精神性のようなもの”が失われつつあるように感じられる昨今、それらを再構築できるようなヒントを、映画を観るみなさんと一緒に探したい、と考えています。

監督・中島光信とは?

明治学院大学文学部芸術学科で学んだのち、2008年天台宗総本山・比叡山延暦寺にて出家。インドを自転車で旅したり、2018年に妻と当時2才の娘と80日間世界一周を敢行。常に最新のクラブ・フェスシーンを長年眺め続け、毎年年間100本近くの映画作品に触れる異色の僧侶が、この度満を持して、本人初監督作品に挑みます。

長年お宿を務めている「世話人」のひとり内藤さんのコメント

お不動さんがくると、いつもよりちょっといいお菓子を近所の人たちにも食べてもらって。孫たちやイギリス人の娘婿も楽しそうに過ごしています。私が幼い頃より、母からいつも「(いいことが起きたら)お不動さんのお陰なんだよ。(わるいことが起きたら)お不動さんが見守ってくれるから大丈夫だよ」と言われて育ちました。我が家では祈りは、生活の一部だったように感じます。

最後に

映画制作は3月1日現在、撮影の大詰めを迎えています。

撮影期間5年、「世話人」の方々をはじめ、比叡山延暦寺のご住職や、今年最後の「蘇民祭」を行った岩手県・黒石寺のご住職など、日本各地の関係者総勢30名以上にインタビューを敢行した圧巻のオーラル・ヒストリーとなりそうです。まだまだお伝えしきれない部分は是非、映画を観て直接感じて頂けたら嬉しいです。どうか皆さまのご支援をよろしくお願い致します!

リターンについて

①1,000円:サンクスメール

②2,000円:エンドロール出演権

③3,000円:特別御朱印+サンクスメール+エンドロール出演権

④3,000円:ステッカー+サンクスメール+エンドロール出演権

⑤4,000円:オンライン鑑賞権(先行視聴URL)+サンクスメール+エンドロール出演権

⑥5,000円:「旅する不動明王」の交通安全お守り+サンクスメール+エンドロール出演権

⑦5,000円:「不動明王ご巡行」の手刷りの紙の御札+サンクスメール+エンドロール出演権

⑧8,000円:「不動明王ご巡行」の手刷りの紙の御札+特別御朱印+サンクスメール+エンドロール出演権

⑨10,000円:オンライン鑑賞券(先行視聴URL)+「不動明王ご巡行」の手刷りの紙の御札+特別御朱印

⑩10,000円:完成披露試写会(都内)ご招待 

⑪15,000円:完成披露試写会(等覚院)ご招待

⑫25,000円:ご祈祷+サンクスメール+エンドロール出演権

⑬30,000円:<法人の方向け>エンドロールに「協賛」としてお名前 or ロゴ(小)

⑭50,000円:<法人の方向け>エンドロールに「協賛」としてお名前 or ロゴ(大)

⑮200,000円:お宿の権利(旅費等は別途となります)+サンクスメール+エンドロール出演権

スケジュール(予定)

2024年5月  クラウドファンディング終了

2024年5月  編集完了

2024年12月 「山形ドキュメンタリー映画祭2025」応募

2024年10月~2025年5月 リターン発送

2025年10月 「山形ドキュメンタリー映画祭2025」上映を目指す

資金の使い道

集めた支援金の使用用途や内訳

撮影機材費:約40万円

編集人件費:約40万円

楽曲使用料:約30万円

宣伝・広報費:約10万円

雑費:約5万円

手数料(17%+税):約25万円


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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  • 2024/04/30 07:21

    このたび、総計122名の方々にご支援をいただき、目標金額を達成しました!ひとえに皆さまからのご支援の賜物です!応援のお気持ち、本当にありがとうございました!また、本作にそれだけの期待を寄せて頂いていることを制作チーム一同改めて自覚し、良い作品をお届けできるよう励んで参ります!

  • 2024/04/27 15:00

    おかげさまで100名を超える方々にご支援をいただき(94%到達)、目標金額達成まであとわずかとなりました!残り15日間のラストスパート、頑張ります!!

  • 2024/04/20 14:00

    川崎市内のコミュニティFMに監督の中島光信が登場!生放送で本作にかける想いを語ります。クラウドファンディング期間中のラジオ出演は今回限りとなりますので、どうかお聞き逃しなく!■日時:4/22(月) 17:15~■ラジオ番組:かさわきFM 79.1MHz 『かわさきDOWNSTREAM』http...

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