八海山坂本神社

 坂本神社は代8代孝元天皇の皇子、彦太忍信命と妻、紀白絲姫命が天皇の勅令により、越後の国に下られて、坂本村を拓いたことがはじまりです。その際、荘厳な八海山をみて、古事記の天孫降臨(高千穂峰)を思い出し、天津彦彦火瓊瓊杵尊と妻木花開耶姫命を合祀して祭神とされました。のちに彦太忍信命と紀白絲姫命をまつり、4柱を当神社の祭神としています。現在の宮司で107代と長い歴史のある神社。八海山への信仰とともに守り抜いていきたいと考えています。そして、この八海山への信仰から生まれた火渡祭を守り、発展させていくべく、昨年に引き続きクラウドファンディングをさせていただきます。

火渡祭を後世に継承したい!新天地で伝統文化への貢献を!

プロジェクトの提案者

関東出身で結婚を機に新潟県南魚沼市へ。神社を含め、大切な日本の伝統文化を守っていくことが使命の1つと感じるようになりました。新潟に来て、虫、雪、車の運転、慣れないことはたくさんあるけれど、この地に来たのも何かの縁。私にできることを一つ一つ実行しながら、永代続く神社づくり、祭祀の基盤を築いていきたいと考えています。より広く八海山坂本神社の火渡祭を知ってもらうために、今回はクラウドファンディングを行いました。皆様のお力をお貸しください!

火渡祭とは

霊峰八海山の麓の火渡祭場で行われます。祭場中央に斎木を積み上げ、修験者が九字を切ったり、祓詞、般若心経を奏上しながら斎木を焚き上げ、穢れを払います。焚き上げる最中には諸祈願が書かれたお札も一緒に斎火で燃やします。燃え終わった後に灰の上を歩き、家内安全や無病息災などを祈願します。斎火(燃やしている火)や灰の上を歩くことで自身の穢れも祓われると言われています。霊峰八海山への信仰が盛んになり、当神社は八海山登山口の一つ、大倉口であったことから、修験者らによって火渡祭が執り行われるようになりました。最盛期には参拝者含め、祭場のほとんどの人が白装束を身にまとい、心願成就を願う姿が見られました。

火渡祭、日本の伝統文化の継承を

今年で45回を迎える火渡祭ですが、高齢化に伴い、講(信仰集団)の解散や、祭の中心となり、最も重要な修験者の後継者不足は深刻です。祭を催行するにあたり、従来よりも資金が集まらず、後継者の育成にも手が回らない状態です。先代から受け継がれてきた大切な文化を後世に継承できる仕組み作りを数年かけて行っていきたいと考えております。いくら歴史が古くとも途絶えてしまっては何も残りません。プロジェクトで集まった資金は祭の準備経費、後継者育成費として使用させていただきたいと思います。皆様からご奉納とお力添えを頂けますと幸いです。

第45回火渡祭日程

5月25日(土) 前夜祭(坂本神社拝殿):20時〜
5月26日(日) 火渡祭(火渡祭場):9時〜12時


資金の使い道(80万円のうち約10万円は手数料)

祭場準備費:約50万円(資材、設営、広報費(10万円))
人件費:約20万円(後継者育成含む)

このクラウドファンディングでご奉納いただいた資金は火渡祭の準備資金や後継者育成の費用に活用させていただきます。火渡祭の知名度を広め、多くの方にご参拝いただくことで、坂本神社としての知名度も広め自走力を高めていきます。また、自然や祖先を敬ってきた日本人の心をこの火渡祭をきっかけに再認識できるよう努めて参ります。

未来に残す地方の宝


現在、当神社がある新潟県南魚沼市大倉は限界集落となり、若手が非常に少ない集落です。特に20代、30代が少なく、20年後には現在神社に奉仕してくださっている地域の方々も全員60歳を超える状況です。当神社の具体的な創建時期は不詳ですが、平安時代に作成された「延喜式神名帳」に記載されており、少なくとも1000年以上の歴史を持ちます。先祖代々、地域の方々とともに守り抜かれた当神社を少子高齢化や過疎化によって途絶えさせるわけにはいきません。この先、何百年も継承され、地域振興の中心となれるよう神職一同、日々奉仕して参りたいと思います。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/03/31 12:30

    クラウドファンディング終了この度は八海山坂本神社火渡祭へのご支援、誠にありがとうございました。多くの方々からご支援、応援を賜り、この祭祀を未来永劫継承するべく、さらに気が引き締まりました。総額は241,500円となり、手数料を差し引いて194,300円が火渡祭の諸経費にあてることができます。広...

  • 2024/02/04 10:30

    雪かき例年、神社は雪にすっぽりと埋まってしまうほど雪が降りますが、今年は少雪。それでも雪は重たく、屋根や柱に負担がかかります。いつも氏子の皆さんにご奉仕いただき、冬を乗り切っています。参道も冬場は雪に埋まって歩けなくなりますが、そこもまた、除雪していただきました。今後も地域に愛される神社であり...

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