地域おこし協力隊のためのクラファン
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エコヴィレッジさいかい元氣村があるのは、日本の西の端っこ、長崎県西海市(さいかいし)の森の中。山と海とに囲まれた自然豊かな地域で、みかんやびわ、ゆでぼし大根などの名産地。西には五島列島へと続く五島灘が広がり、美しい夕陽が自慢です。

西海市には鉄道も、高速道路も通っておらず、ひと昔前まで「陸の孤島」とされた地域。けれども、その「不便さ」ゆえに、生活の中にさまざまな創意工夫「必要なものは自分でつくる」D.I.Y.の精神が根付き、今なお半農半漁の、昔ながらの自給的な暮らしや伝統文化が残っている地域でもあります。

そんな西海に今も息づく農的な暮らし、自然と共にある昔ながらの暮らしを体験してほしい!と誕生した施設こそ、エコヴィレッジさいかい元氣村です。みかん農家さんら地元の有志が中心となり、2008年に設立。15年以上、ほぼボランティアで運営・管理され、都市で暮らす人々や子どもたちに向けて、さまざまな農的体験・自然体験を提供してきました。

芋掘り、みかん狩りなどの農業体験。川遊びや竹とんぼづくりなどの昔遊びも。設立当初に参考にしたのは、長野県で「パーマカルチャー(※人と自然が共存する持続可能なライフスタイルのデザイン)」を実践していた施設。実際に長野県に視察に訪れ、そこでの学びをもとに、「アースオーブン」や「ストローベイルハウス(藁の家)」、「コンポストトイレ」などを、みんなで手作り!本当に一から「村づくり」をするようなコンセプトで、元氣村はスタートしたのです。 

コロナ禍でイベントや体験の受け入れが難しくなった2021年春からは、施設の自然環境を活かし、キャンプ場としても村を使っていただけるように。大人も子どもも、焚き火や星を眺め、鳥のさえずり、木々のさざめきの中で、リフレッシュできる時間を楽しんでいただいています。

気軽なファミリーキャンプから、より自然に近いブッシュクラフトまで、さまざまなお客様が楽しめる環境です。焚き火のワークショップなども開催してきました。 

はじめまして。今回のプロジェクトの立ち上げ人、はしもとゆうき(前列中央です^^)と申します。私は長崎市出身で、大学時代にニュージーランドへ短期留学をしたことがきっかけで「ほんとうの豊かさや、しあわせとはなにか」と考えるようになり、小さなコミュニティやローカルでの暮らしに関心を持って、まちづくりやコミュニティデザインの分野で活動をしてきました。

そんな私は2016年、元氣村のみなさんの活動の一つであった「農林漁業体験民宿(体験民泊)」のパンフレット制作を依頼され、西海市での暮らしにふれることに……。

西海の暮らしに出会うきっかけとなった「さいかいの体験民泊」のパンフレット制作

今でも半自給自足的な暮らし、郷土料理などの豊かな食文化が残っていることに感動

そこで私は衝撃を受けました。晩御飯のおかずがなければ「ちょっと釣りに行こうか〜」と竿を持って海へ行き、山にタケノコを掘りに行ったかと思えば、かまどに火をつけて茹で(!)、拾った竹の皮でちまきをつくる……そんな自然とつながる暮らしが、今も残っていたのです!!

さらに、地域のみなさんの家々を訪ねれば「これ食べて行かんね〜」「これ持って帰らんね〜」と、おもてなしやおすそわけのオンパレード……(涙)モノやサービスを“お金で買う”ことが当たり前になっていた私にとって、西海市に息づく贈与的な営み、助け合いの心や、“いかし・いかされるつながり”が自然と感じられるコミュニティは、新鮮なおどろきと感動の連続でした。

「これだ!」「ここだ!」

これからの未来につながる“懐かしくてあたらしい”暮らしの知恵、コミュニティのあり方のヒントが西海市にある!と感じた私は、2018年1月、地域おこし協力隊として西海市へ移住。以来6年間、元氣村の皆さんや体験民泊に取り組む地域の皆さんと一緒に、活動を行ってきました。

エコヴィレッジさいかい元氣村の活動や、この地に今も残る暮らしの知恵、人と人とのあたたかいつながりやコミュニティを、私はとてもとても大切に思っています。そうした活動を、気持ちひとつで、手弁当で、15年もの間続けてこられたというのも、本当に「すごいなぁ……」と、地元の方々へはリスペクトの気持ちでいっぱいです。

けれどもみなさんも今や70代前後に差し掛かり、これまでのように施設管理や運営をするのは難しい年齢になってきました。そこで、私たち若い世代や移住者が想いを受け継ぎ「さいかい元氣村をこれからもよりよい場として発展させていきたい!」と、プロジェクトを企画しました!

さいかい元氣村や体験民泊の活動で事務局を運営するスタッフたちです!活動を受け継いで行くのは、私はもちろん、現役の地域おこし協力隊員や、元氣村での体験や体験民泊の受入業務を担当している子育て世代やシニア世代のスタッフ熱い思いを持った地域内の仲間たち。私たち自身も、自然の中で心身すこやかに、既存の働き方にとらわれない、あたらしい働き方やライフスタイルを率先して体現して、西海市から、さいかい元氣村から、地方で自分らしく生活していくヒントを発信できればうれしいです!

◎ご支援いただきたいこと①
…事務所・受付スペースの改修費

さいかい元氣村には現在、スタッフが常駐できていません。事務所・受付として利用できるスペースが無く、人件費の問題もあり、キャンプや体験のご予約、イベントがある時のみ、スタッフが集まるという形をとっています。

しかし、これからさいかい元氣村を活気ある場所にしていくため、そして遊びに来てくださる皆さんに安心して施設を利用していただくためにも、今ある小屋を改修して、拠点となる事務所・受付スペースを作り、スタッフが常駐できる体制を整えたいと考えています。

◎ご支援いただきたいこと②
…老朽化した施設全般の修繕費

また、設立から15年が経った施設は、あちこちが老朽化しています。昔のお百姓さんのように、衣食住、暮らしに必要なものは手作りする、D.I.Y.する、というのがさいかい元氣村の基本。今回も、自分たちで手を入れられる部分はD.I.Y.し、事務所スペースの建築も含め、一部は参加型のワークショップなども企画しながら、施設の改修・修繕を行いたいと思います。その材料費、プロの手を借りなければできない基礎工事、電気工事等の工賃をご支援いただければと思います。

※もともとは遊休みかん園だった元氣村の土地。農繁期に住み込みで農作業をしていた名残から、かまどや五右衛門風呂などの昔の生活設備が残っており、それらをそのまま、元氣村で活用してきました。

1. 農的暮らし・パーマカルチャーなどについて学べる
体験やワークショップの充実!

さいかい元氣村では当初、会員を募って「週末農園(貸し農園)」などの取り組みも行っていましたが、忙しい生活の中でなかなか定期的に通ってくることが難しく、今はみかん、さつまいも、ピーナッツ、しいたけなど、村で育てている作物の収穫体験の実施が主となっています。

しかし15年前とは状況も変わり、今改めて、農業や畑に関心を持つ若者や、移住者も増えています。そこで小規模でも、ふたたび「貸し農園」を復活! 地元の皆さんなどに畑作りを指南してもらいながら、収穫だけではない農業体験を提供できる仕組みをつくりたいです。
また、野菜に限らず「綿花」や「ハーブ」なども育て、糸紡ぎや草木染めなど、衣食住いろいろな分野での「自然と共にある持続可能な暮らし」のワークショップなどを開催していければとワクワク考えています!

2. 自然の中でこころとからだを整え、
自分とつながる体験やワークショップの開催!

土にふれたり、焚き火をしたり、森の中を歩いたり、芝生で寝転んだり……自然の中で過ごしているとこころもからだも癒されます。元氣村はケータイの電波も届きづらい場所。束の間でも、溢れかえる情報や雑音から離れ、日々のストレスからも解放されて、心静かに自分と向き合ったり、リフレッシュしたり、そんな時間が過ごせる場にしたいと思います。

森の中でのヨガやウォーキング、からだにやさしいおやつや食事づくり、対話など、こころとからだを整えるワークショップなども企画していきたいと思います。また、五右衛門風呂に加え、テントサウナも導入し、よりリフレッシュできる時間を提供していきます。


3. キャンプ施設の充実&子どもキャンプの開催!

元氣村はすでにキャンプ場としてもご利用いただいていますが、スタッフが常駐できていないため、キャンプ用品のレンタルなどはできていませんでした。リニューアル後はキャンプ用品のレンタルなども行い、初心者の方にも気軽に遊びにきて、自然とふれてもらえる環境を整えます。

また、「JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー」資格を持つスタッフや外部講師による、火起こしや火の始末、ロープワークといったサバイバルレクチャーも行い、「生きる知恵」を学べる元氣村らしい取り組みも企画したいです!そのほか、「自然体験活動指導者(NEAL)」の資格も持つスタッフや外部講師、地域の先生たちと一緒に、自然の中で学びを深める子どもキャンプイベントなども企画していきます。

4. マルシェや子ども向けイベントの開催!

さいかい元氣村では「ひょっこり元氣村」という地域内外でからだにやさしい食の提供や、環境にやさしい雑貨などを取り扱うお店にお声がけをし、マルシェイベントを開いていました。

また、夏休みにはファミリー向けに、「ビートルキャンプ」という川遊びや流しそうめん、かぶとむし捕りをするイベントなども実施していました。これらのイベントはコロナ禍以後、スタッフのみなさんの高齢化や人手不足も重なって、休止状態が続いています。2024年以後はあらためて、イベントも開催していけるよう計画中です!

◎将来的には…
元氣村や地元の農産物をつかったカフェも開きたい!

今回のご支援は、1〜4の「やりたいこと」実現のための費用とさせていただきますが、ゆくゆくは、ピザづくり体験等の提供時に使用している炊事場を改修し、飲食営業許可・菓子製造許可が取れる厨房として整備できれば……という夢もあります!

西海市のお母さんたちは、皆さん料理上手!地元の食材を使った健康的なランチや、郷土料理ランチ、スイーツなどのカフェメニューで、週末やイベント時に「元氣村カフェ」を開けたら……地域の皆さんの力を生かした新たな取り組みができ、共同キッチンとして、地域内外のさまざまな方にポップアップカフェを開いてもらうなど、いろいろな広がり・可能性が見込めます。

◎プロジェクト実施までのスケジュール

<2024年>

3月19日(火) … クラウドファンディング終了

4月〜 … 順次、リターン品の送付(※農作物などは、収穫期に合わせての送付となります)

3〜6月 … 順次、事務所・受付スペース工事、施設回収工事
※期間中、施工作業の一部で、参加型D.I.Y.ワークショップを実施します。ワークショップのスケジュールは、SNS・HP等でお知らせしていきます。

6月下旬 … 事務所移転・リニューアルオープン準備

7月6日(土) … エコヴィレッジさいかい元氣村 リニューアルおひろめイベント
※キャンプ場・ワークショップ・体験民泊の利用チケットなどは、本リニューアルイベント以後、お使いいただけます。

以後のワークショップ・イベントは、随時、SNS・HP等でお知らせしていきます。


◎ご支援費用のつかいみち
目標金額:300万円 + 自己資金100万円  

・集まった金額の17% … キャンプファイヤー手数料

・事務所・受付スペース 整備費 約245万円
 ①基礎・土間工事 約40万円
 ②屋根工事 約65万円
 ③内外壁工事 約30万円
 ④その他サッシ、建具、窓枠、防水工事等 約90万円
 ⑤電気工事 約20万円

・施設改修費 約60万円
 ①五右衛門風呂内外壁修復、シャワー設置 約30万円
 ②その他 施設老朽箇所の補修 約30万円

・体験用備品、キャンプ用品などの購入費 約30万円

・その他 広報宣伝費、予備費等 約15万円



◎最後に……

あたらしいさいかい元氣村をつくっていくにあたり、ロゴマークもあたらしくつくりました。みかんの中に「!」とひらめく人の姿。そのまわりには、星空。デザイナーさんが「元氣村や自然の中での体験を通して、たくさんの『!』、気づきや発見、日々の暮らしを見つめ直すきっかけを得てもらえたら……」という想いを込めてくれています。

エコヴィレッジというコンセプトのもと、少しでも環境や人にやさしい持続可能な暮らし方に近づけていきたいと思いますが、もちろんまだまだ、完璧ではありません。0か100かではなく、一緒に学び、試行錯誤ながら、少しでも良い未来を選んでいけるよう、みなさんと一緒に村づくりを楽しんでいければうれしいです!

なにより、この活動を長年続けてきた地域のみなさんの想い、西海市に息づく豊かな暮らしを、絶やしたくありません。この「懐かしくてあたらしい暮らし」は、これからの時代にこそ必要なものだと思っています。

どうか、みなさんのお力を貸していただければ幸いです!応援よろしくお願いいたします!

プロジェクト発起人 はしもとゆうき(一般社団法人 山と海の郷さいかい代表)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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