社会課題の解決をみんなで支え合う
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こんにちは!
学生ボランティア団体ガクサポねっと代表の渡辺です。
当プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。
2022年11月にこちらで支援を募らせていただきました「いつでもどこでも気軽に出来る学習システムを作りたい!!」から2年半が経ち、これまでの利用者数は100人を超えました。
一人ひとりがいろいろな環境で一歩ずつ学習を頑張ってくれています。
こうしたサポート活動を続けられたのもご支援をいただきました皆様のおかげです。改めてお礼申し上げます。

さて、オンライン学習システムの製作開始から2年半が経ち、当システムは大学病院などの大きな病院の小児病棟において入院している子どもたちの学習支援ツールとして活用されるなど活躍の場を広めていますが、活動していく中で、これまで気づくことが出来なかった新たな課題が見つかりました。

そんな課題を少しずつ減らしていくために、オンライン学習システム「maNavi(マナビ)」の機能追加にかかるご支援のお願いです。



現在、日本全国において入院している子どもは約3万人いるといわれています。(江原,2017年)入院している理由は、先天性の疾患から突然の事故などによるケガまで様々です。入院期間は病気やケガの種類によっても異なりますが、3日程度で退院できる子もいれば半年から1年以上もの長い間入院している子もいます。
入院している子どもたちにも平等に学ぶ権利は保障されており、大学病院などの大きな病院には院内学級が設置されているところもあります。しかし、院内学級においても様々な課題があるのです。


入院している子どもたちの学習の場「院内学級」とは

院内学級は、病院がある校区の小中学校の分校や特別支援学校の分校として、病院内に設置されている小さな学校です。院内学級に籍を置く子どもたちは、通常の学校と同じように毎週月曜から金曜までの5日間、病院内にある教室に通い、その子の学年に合った授業を受けます。使われている教科書も基本的には通常の学校と同じで、授業も教員免許を持った教師が行います。



地元の小中学校や特別支援学校の出張所のような院内学級ですが、愛知県内に設置されている院内学級の数はたったの20学級しかありません。さて、20という数字は愛知県内にある病院の約何%を占めているのでしょうか。
これは愛知県に限った話ではなく、全国規模で見ても院内学級が設置されている病院は少なく、全体の30%程度しかありません。そのため、そもそも院内学級がない病院に入院している子どもたちは数多くいます。



院内学級に通うためには条件が存在します。その条件は病院ごとに異なりますが、多くの院内学級が以下のような条件を提示しています。

・小学校・中学校に在籍する児童・生徒であること
・慢性疾患等のために院内学級設置病院において長期入院加療(1か月から6か月程度)を必要とすること
・医師が適当と認めること

一見してみると簡単にクリアできそうな条件ばかりに見えます。しかしながら、二つ目の条件にある「長期入院加療(1か月から6か月程度)を必要とすること」を満たすのが大変難しく、多くの子どもたちがこの条件によって院内学級に通えない状況となっています。
また、通いづらさを感じる要因は他にもあります。それは、院内学級に通うためには「転校手続き」が必要ということです。先ほども記したように、院内学級は病院がある校区の小中学校や特別支援学校が運営しています。そのため、院内学級に通うには運営する学校に籍を置く必要があり、入院前に通っていた学校から転校の手続きをしなければいけません。その手続きには転校前の学校から院内学級に送る書類があり、準備に時間がかかります。そのため、急なケガや病気には対応できず、転校手続きが出来た頃には退院といったケースもよく見られます。


では、院内学級のない病院に入院している子どもたち、院内学級はあるものの条件を満たせず通うことの出来ない子どもたちはどのようにして学習をしているのでしょうか。
このようなケースの多くのは、元々所属していた学校の担任の先生などが授業で使ったプリントなどを子どものもとへ届け、どのようなことを授業でやったのかを聞きながら自分で学習しています。分からないところが出てしまったら、付き添いで入院している保護者に聞くか、お見舞いに来た先生などに質問して、理解を深めていきます。
これが、これまでのやり方でした。重要なのでもう一度。これが『これまでのやり方でした』過去形です。
現在は、あることがきっかけでこのような学習の進め方が出来なくなりました。
そのあることとは…


2020年から日本全国に蔓延した新型コロナウイルス。その影響は病院内にも及びました。医療体制はひっ迫し、入院に制限をかける病院もありました。そのような状況の中で、面会は禁止され、家族でさえ入院患者との接触は出来なくなりました。当然、入院している子どもたちも同様です。ただでさえ、恐怖と不安が重なる医療現場で親と離れ離れとなり、学習については、これまで出来ていた分からないところを保護者や担任の先生に聞くことも出来なくなりました。

そんな状況に陥った時、私どもガクサポねっとが考えた方法は「スマートフォンを使った学習支援」でした。
今やスマートフォンは子どもたちにも普及し、中学生全体の約7割程度が自分のスマートフォンを持っている時代です。子どもたちの間でも持っていることが当たり前に近くなったスマートフォンを活用すれば、直接会うことは出来なくても、オンライン上で学習支援が可能になることに気づきました。
そこで製作した学習システムこそ「maNavi」だったのです。



オンライン学習システムmaNavi(マナビ)は、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのインターネットに接続できる端末があれば、いつでもどこでも気軽に学習できるシステムです。
maNaviの解答画面は操作しやすく見やすいデザインになっています問題は学年別・単元別になっており、すべてが選択問題となっています。学年を超えた学習も可能なため、日ごろの学習の定着度の確認や予習、受験対策など様々な目的で使うことができます。
また、問題を解き終わったら画面の一番下にある「採点」ボタンを押すとその場で即座に採点処理がされ、正解と解説が表示されます。分からない問題を分からないままで終わらせない工夫もされています。


治療しながら学習を進めることの難しさ


とはいえ、入院中最も優先されるべきものは学習ではなく治療です。そのため、学習したいという気持ちはあっても制限されることは多々あります。また、体調によっても左右されやすく、椅子に座れない時やペンを持つのが難しい時もあります。

と活動を行う中でよく耳にします。子どもたちはやる気に満ちています。しかし、病気や環境によってその意欲が行動に移せず歯がゆい思いをしているのが現状です。
でも、maNaviなら大丈夫。一つの単元の問題を解くのにかかるのは平均5分です。それにスマホがあれば他の道具は必要ないため、ベッドに寝ながらでも学習を進めることができます。
たとえクリーンルームにいたって大丈夫。ネットさえ接続が出来れば進められます。


このプロジェクトを行うにあたって、実際にmaNaviを利用してくれている子どもたちとその保護者の方にお話をうかがいました。その一部を紹介します。(個人情報保護のため、名前は匿名、画像等の掲載は控えます)

Aさんの声
ゲーム感覚で出来るので、とても楽しい
看護師さんやお母さんとも一緒に考えながら進めれてやりやすかった。

Bさんの声
勉強は大っ嫌いでほんとはやりたくなかったんだ。
でも、いざやってみると楽しく進めることが出来て、気づいたら1時間もやってたの!!
お母さんに1時間もやったんだ!って伝えたら「Bがそんなに勉強するなんて!!」ってビックリされたよ笑

Bさんの母親の声
まさかBがあんなに嫌いだった勉強を1時間もやったなんて感激しました。
それに、これからやりたい科目まで話してくれて、治療でつらいことも多くありましたが、maNaviを通じて、心も明るくなった気がします。
これからも継続して頑張ってほしいです。

このようにうれしい声をたくさんいただくことが出来ました。
しかし、その一方で改善してほしい点などの声も…

Cさんの声
問題が選択問題なのはやりやすくていいと思う。でも、間違えた問題だけが解けるとさらにやりやすくなる気がする。
それにもっと問題の数も増やしてほしいな。

このように出題の仕方に関する声は他にも多数いただきました。
そこで今回いただいたご意見を参考に、maNaviは新たな機能を追加してリニューアルすることとしました。



maNaviは、利用してくれている子どもたちにとって使いやすい学習システムであり続けたいと考えています。そのため、出て来た改善点は日々修正しています。しかし、修正すべき点の中には費用面や技術面の関係ですぐには改善できないものもあります。
今回、当プロジェクトを行おうと思ったきっかけも費用面で修正できない点が出てきたからです。

それは、先ほどの利用者の方の声にもあった「間違えた問題のみを解く」という機能です。
これを実装するにはプログラムを書き換える必要があり、そのためには専門知識を持った人がプログラムを適切に書き換える必要があります。
しかし、maNaviを運営する私どもの団体にはそのような技術を持ち合わせた人間が1人もいません。(そりゃそうです。みんな学生ですから…)そのため、プログラムの書き換えを専門知識のある人に依頼するしかないのです。
そこには費用が発生します。その費用を当プロジェクトで集めたいと考えています。

間違えた問題のみを解く機能が実装されれば、maNaviを使った学習の効率が格段に上がります。復習の時間も短時間で済み、体力的な負担も軽減できます。
今すぐにでも実装したい、そう思っています。



当プロジェクトでいただいた資金は以下のように活用させていただきます。

プログラム更新費:約10万円
広報費:約5万円

なお、目標金額よりも多くの資金が集まった場合には、今後契約更新が必要となるレンタルサーバーの契約更新料やその他の機能実装にかかる費用に充てさせていただきます。



リターンにつきましては、以下の通りとさせていただきます。
なお、本来ならばお礼としてプロジェクトを通して完成したものをお手元にお送りできるものがあればいいのですが、プロジェクトを通して完成するものがWEBサービスであるため、お渡しできるものがないのが現状です。
ご支援に対するリターンとしては十分なものがご用意できませんが、感謝の気持ちは最大限伝えさせていただきます。
ご理解の程お願いいたします。

『そっと見守ってるよプラン』
<1,000円>
・お礼のメッセージメール

『ずっと見守ってるよプラン』
<3,000円>
・お礼のメッセージメール
・ホームページにてお名前の掲載(希望者のみ)

『これからも応援プラン』
<5,000円>
・お礼のメッセージメール
・ホームページにてお名前の掲載(希望者のみ)

『全力応援!!プラン』
<10,000円>
・お礼のメッセージメール
・お手紙
・ホームページにてお名前の掲載(希望者のみ)

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



当プロジェクトは以下のスケジュールで進めてまいります。なお、スケジュールはあくまでも予定であり、今後変更される場合があります。

2024年2月
・当プロジェクト開始
2024年3月
・当プロジェクト終了
・間違えた問題のみを解く機能開発開始
2024年4月
・間違えた問題のみを解く機能実装(提供開始)


maNaviを使った子からのお手紙
(退院を目標に最期まで頑張りぬいた中学1年生の男の子からです)

当団体ではこれまでに多くの子どもたちの学習サポートを行ってきました。活動を行っていく中で、元気に退院していく子もいれば、治療の甲斐なく無言の帰宅となってしまう子もいました。
入院している子どもたちの中には今日を生きるのが一生懸命という子もたくさんいます。そんな状況の子たちにとっては学習支援というのは負担の大きいものかもしれません。しかし、退院後のことを考えると多くの子ども、そして保護者の方が口をそろえて「勉強が…」と言います。出来るものなら退院後の不安を少しでも取り除いてあげたい。この気持ち一つでこれまでも活動してきました。
新型コロナウイルスにより、これまでの活動スタイルとは異なる方法で活動せざるを得ない時もありましたが、コロナがあったからこそ、オンライン学習という方法にたどり着くことが出来たと思います。
これからも、逆境をポジティブに今を懸命に生きる子どもたちの支えとなっていきたいと思います。
皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


【追記】メディア掲載情報

2月15日(木)
クラウドファンディング名鑑に掲載していただきました!!
様々な方々にさらに多く知っていただけることを願っています。
日本名鑑株式会社の皆様ご掲載ありがとうございました。

<掲載記事はこちらから↓>
https://crowdfunding.meikan.org/project/campfire-738421/

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