自己紹介

皆さんこんにちは。
カボチャ専門農業家
株式会社 ABE FARMの阿部です。

今回はこの様な機会を作って頂いてありがとうございます。
僕が農業をやってきた10年を嘘抜きでお話ししたいと思います。

僕が住んでる赤井川村は小樽市と余市町が隣にある、千歳空港から車で2時間位の
所で南瓜専門農業をしています。

なぜ農業を始めたかと言うと、元々、父が米農家をしていて後を継ごうと思い赤井川村に帰ってきました。
ただそこで、大地が割れる様な喧嘩をして、「じゃあ自分でやってやる」と言って
新規就農として2年間研修をしていきました。

新規就農をやるうえで、「何が一番勝てるのか?」と考え
トマトやアスパラはスペシャリストが沢山いると思い
だったら、軽い作物じゃなくて、重量物の南瓜を作っていけば
これから作る人が減ってくんじゃないか?

そして、南瓜栽培には当時スペシャリストが少なかったので南瓜1本、南瓜専門の道を進みました。

進んだ道はとても険しく、周りからも「絶対無理」「一つの作物だけなんて聞いた事ない」
「アイツ途中で終わるぞ」など様々な意見をもらったのですが、自分はまだ若かったせいか
「一回も南瓜専門でやった事ない奴に言われたくない」と言って
自分に更にプレッシャーをかけ逃げ道を作らない状況を作りました。

まだまだ農業の知識もない自分は今、自分はコイツらに何で勝てるんだろうと思った時に、
労働時間なら今の自分でも勝てると思い1日20時間働くと決め、とにかく人より早く家に入らない、
さほど作業がなくなった時はカボチャの観察などしてました。

これが良いか悪いか別としてとにかく何か1つ勝てるものが欲しかったというのがあります。


就農して1、2年目は販路がなく研修先の農家にカボチャを出荷させてもらっていたのですが、このままではいけないと思い
就農3年目から10k箱を持って東京の市場、デパート居酒屋、テレビ局など全国を駆け巡って取引先を探しましたが最初は全く相手にしてもらえなくて、全く思うようにいかなかったですが、自分を奮い立たせ繰り返し営業活動した結果、札幌のデパートで取り扱ってくれる事になり、それをきっかけにテレビ出演や、色々なお店で取り扱ってもらえる様になっていきました。

このまま順調に行くと思いきや2019年10月関東に台風が直撃して線路が崩れ北海道から関東に送るはずの
20tのカボチャが出荷できませんでした。

最初はすぐ復旧するだろうと思ってたんですが、全く復旧せず北海道の寒さもあってみるみるカボチャが腐っていきました。
腐ったカボチャは売り物にならないので、泣く泣く畑に捨てにいき山積みになったカボチャを見て

「もうダメだな..」

自分の中で、今まで切れそうになっても必死に耐えて繋ぎ止めてたロープが切れる感じ。
悔しいのと、まだ農業をしたいのと、どうして良いのかわからなくなった感情
何日も腐るカボチャを見て何かできる事はないのか?ただ気持ちが奮い立たない

「なんでも良いからやり切ってダメなら諦めよう」


開き直りに近い感じで、とにかく痛んでないカボチャからカットして販売しようと思い、
もう一度畑に行って捨てたカボチャを拾ってきて店先で販売させてもらったりだとか、
札幌地下歩行空間で販売していきました。

そして、どこの誰が作った物かわからないと買ってくれないと思ったので、同時にYouTubeやInstagram、Facebookも始め
とにかくやれることは全部やろうって気持ちで発信していき出荷できなかったカボチャは
全部ではないですが販売する事ができました。


「楽しい!」「まだ農業がしたい!」カボチャの加工品


販売してて買ってくれお客様と雑談したり、興味を持ってくれたりダイレクトに声が聞けてワクワク感がたまらなかったです。
それと同時にカットしたカボチャは痛むのも早いのでなんとか長持ちさせることはできないか?
そんな思いで色々な方の助言を聞きカボチャの素材その物をダイレクトに届けられる様な商品

かぼちゃの甘納糖、かぼちゃバター、空に映る1億の金貨(冷凍カット)、王様のコロッケ(冷凍)、マダムの休日(カレー)

カボチャの加工品ができました。


北海道と福岡2拠点生産が始まる

順調に売り先を見つけていったが、冷涼な気候で雪の多い北海道では冬の間はカボチャを出荷することができずにいました。
11月から3月ごろまで除雪車に乗って除雪作業を行うオペレーターとして生計を立てる農家も少なくない。
それが当たり前とされる北海道で、どうしたら1年中カボチャが作れるのか?
「農業をするために故郷へ帰ってきたのに、どこよりもおいしいカボチャを作れる農家になりたいのに、年間5ヶ月も除雪オペレーターをしていて良いのか。」シンプルに疑問でした。

もし、年に1回だった収穫を増やすことができれば、カボチャ農家としての経験値を倍速で積むことができる。
ノウハウが蓄積されればカボチャの品質向上や生産量の増加が見込めるほか、異なる地域で栽培することで天候不良などの
リスクも分散できる。

そう考えていたところ、ぴったりのタイミングで福岡県の上毛町から声がかかりました。

上毛町は大分県との県境にある人口7,000人ほどの町で、町の特産品はレモン、柿、いちじくなど栽培していて北海道にはない作物ばかりでした。

そんな環境が全く違う所でカボチャを作りたい!

2021年には、道の駅の近くにある80アールほどの畑でカボチャ栽培が始まりました。
上毛町でカボチャの生産を始めてみて、さまざまな発見がありました。
北海道に比べて温暖な九州では、成長速度は2倍近くになる一方で、病害虫の発生も北海道と比べて2倍ほど多い。

生産を始めてしばらくは気候の感覚がつかめず、予想以上の成長スピードや虫の多さに苦労しました。
また、雨の多い九州では水やりの頻度や量も北海道とは変える必要があり、
2拠点生産では、その土地に合った栽培方法を見つけることが本当に重要だと思ってます。



このプロジェクトで実現したいこと

上毛町での生産に取り組み始めてから3年、カボチャを作りたいという地元の農家が現れ始めました。
今では20人ほどの仲間ができ、一緒にカボチャを栽培しています。

2拠点生産を行うためには、留守の間も管理できる人を配置しておく必要があります。
仲間が増えるのは心強いと思っています。

そして

かぼちゃを通じて、赤井川村長と上毛町町長との交流が生まれ、
赤井川村のお祭りに上毛町が来て頂いたりと北と南の交流が広がっていっています。

ただ、

順調に見える2拠点生産も、2022年は天候不良で大きな影響を受けました。
北海道では6月に2度も霜が降り、秋の福岡では植えて間もない苗が台風での被害に遭ってしまいました。

2023年は北海道では、記録的な干ばつで思うような収穫量には届かなく、
福岡では大分豪雨で収穫間近のカボチャが被害に遭いました。

今年こそはと決意を新たに日々の作業に邁進している中で、近年の肥料、燃料高騰で厳しい状況に陥っています。

そんな厳しい状況の中でも、無理だと言われるかもしれませんが負けずに、
今年も来年もこの先ずっと農業を続け地元赤井川村や上毛町の特産を作り盛り上げて行かせてください!


北海道に戻っている間は、上毛町役場の産業課などの助けも借りています。
畑の様子を写真に撮って送ってもらい、必要な施策を判断することも多いです。

今のところ体調管理は問題なくできていますが、九州と北海道では気温や湿度、日差しの強さも大きく異なります。
遠く離れた場所で2拠点生活を送る上では、自身の体調管理も大切になります。

2拠点での生産は興味深いけれどやはり大変、ですがやりがい、やる価値はあると思います。

交通費や住居費などのコストを抑える工夫として、上毛町では作業器具などを置いているハウス内にテントを張って
暮らしています。
タンクに溜めた水を生活用水として使い、テントで寝起きしています。
短い滞在時間を最大限に活用するため、夜中に作業を行うこともあります。
すべてはカボチャのため、工夫次第で何とでもなるものです。
もちろん、両地域間の移動はLCCを使うなどして可能な限り出費をおさえています。

まだ成功の途上だが、自分はカボチャの生産に人生をかけています。


これまでの活動と実績

2013年4月  ABE FARMとして始動
2013年11月 全国のデパート、スーパー、居酒屋に営業活動
2017年9月  札幌デパートへ出荷
2019年9月  全国のデパートに向けて出荷
2019年11月 関東を襲った台風
2019年12月 カットかぼちゃ販売開始
2020年11月 上毛町にてカボチャを販売
2021年9月  上毛町南瓜の植え付け テスト
2021年10月 ドンク様へ出荷
2021年12月 上毛町かぼちゃの収穫
2022年3月  日本初年3回収穫に挑戦 上毛町に苗植え
2022年6月  上毛町1回目収穫
2022年8月  上毛町2回目 苗植え
2022年10月 ABE FARMのカボチャを使った商品が高島屋様13店舗で開催
2022年11月 赤井川村長と上毛町長が交流
2022年11月 上毛町にて2回目収穫
2022年12月 福岡市役所にてカボチャを販売
2023年3月  上毛町の商品が赤井川村道の駅に
2023年4月  上毛町1回目の苗植え
2023年6月  赤井川村長が上毛町に来町
2023年7月  上毛町1回目収穫
2023年8月  上毛町2回目 苗植え
2023年9月  上毛町より赤井川村のお祭りに来村
2023年9月  上毛新よしとみ道の駅にABE FARMの商品販売開始
2023年10月 東京三軒茶屋にて北海道フェア出店
2023年10月 福岡リッツカールトンにて九州ABE FARMペースト採用
2023年11月 上毛町2回目収穫
2023年12月 ヴァレンチノレセプションにてABE FARMのカボチャが採用
2023年12月 ルイビトンレセプションにてABE FARMのカボチャが採用
2024年1月  札幌無印良品にてカボチャの催事


商品開発
2020年1月  かぼちゃの甘納糖 完成
2021年2月  かぼちゃバター完成
2022年11月 空に映る1億の金貨(冷凍カット) 完成
2022年12月 王様のコロッケ完成
2023年5月  マダムの休日完成

メディア出演・講演等
2019年9月  STVどさんこワイドで特集
2020年3月  道新に掲載
2020年9月  1✖️8いこうよに特集
2021年2月  STVどさんこワイド カボチャの甘納糖特集
2021年9月  ミエルカテレビ出演
2021年11月 イチオシで催事特集
2022年2月  STVどさんこワイド パティスリージョリクレールさんとコラボ商品
2022年7月  九州NHKかぼちゃの収穫で特集
2022年7月  九州NHKふくびとにて特集
2022年9月  みんなのテレビ かぼちゃスウィーツで出演
2022年10月 中津市同友会にて講師として講演
2022年11月 九州NHK収穫で特集
2023年1月  後志同友会 講演
2023年1月  日本農業新聞 かぼちゃバター掲載
2023年2月  ふるさとウィッシュ かぼちゃの特集
2023年3月  九州NHK種まきの様子 放送
2023年5月  マイナビニュース掲載
2023年9月  TNC うどんマップ出演
2023年9月  日本農業新聞に掲載
2023年9月  小樽學に掲載
2023年10月 北海道NHKにてかぼちゃ特集


私たちの商品・お店のこだわり

一番のこだわりはどの商品でもかぼちゃ本来の味をお届けする事。

「かぼちゃといえばABE FARM」そう言ってもらえるよう、どこにも負けない美味しさのかぼちゃを作っています。

現在、「王様のコロッケ」(かぼちゃコロッケ)、かぼちゃバター(かぼちゃジャム)、空に映る一億の金貨(冷凍カットかぼちゃ)、かぼちゃの甘納糖、塩かぼちゃの甘納糖、マダムの休日(かぼちゃペースト入りレトルトカレー)の加工品も販売しています。どの商品も味付け無しで美味しく食べられるかぼちゃで作った加工品で、素材の美味しさを最大限に引き出し、かぼちゃの美味しさを存分に味わってもらえるようこだわり抜いて作った商品です。

たくさんの商品がある中でまずは手に取って見てもらいたいとパッケージの細部まで妥協せず作りあげた自信作です。


リターンについて

5,000円 かぼちゃバターギフトBOX(かぼちゃバター×2瓶)をお送りします。

6,000円 プレミアかぼちゃ(2玉入り)をお送りいたします。

7,000円 マダムの休日5箱セット(レトルトカレー・オリジナル紙袋付き)をお送りいたします。

10,000円 冷凍商品セット(王様のコロッケ×3袋・空に映る一億の金貨×3袋)をお送りいたします。

10,000円 かぼちゃの王様をお送りいたします。

15,000円 ABE FARM詰め合わせ(かぼちゃバター×2瓶・マダムの休日×2箱・王様のコロッケ×2袋・空に映る一億の金貨×2袋、常温と冷凍商品別々の発送となります。)


スケジュール

2024年3月 福岡県上毛町1回目種まき開始
2024年5月 北海道種まき開始(マルチビニール代・肥料代・燃料代等計 約300万円)
2024年6月 福岡県上毛町1回目収穫
2024年7月 福岡県上毛町2回目種まき開始
2024年8月 北海道収穫開始
2024年9月 2024年度分加工品生産開始(加工委託料計 約200万)
2024年11月 リターン開始


資金の使い道

肥料費:約200万円
人件費:約50万円
材料費:約50万円
加工委託費:約200万円


最後に

かぼちゃ専門農家として12年。全てをかけて作り上げた自慢のかぼちゃをより多くの方へお届けしたい、かぼちゃが繋いでくれたご縁を更に広げていきたい!そんな思いでこのプロジェクトを立ち上げました。

汗とロマンと情熱と涙と人生。全てが詰まった美味しいかぼちゃでより多くの人を感動させたい!

肥料高騰や天候の変化で近年厳しい状況に迫られている農業を応援してください。

今年も日本一美味しいかぼちゃを作りたいんです!皆様に食べてもらいたいんです!農業がしたいんです!

皆様の応援を是非よろしくお願いいたします。

直売所住所:北海道余市郡赤井川村字都102-13

営業時間:9時頃〜17時頃

アクセス:札幌から約1時間半。高速で余市インターで降り約20程で赤井川村です。道の駅あかいがわから車で約1分程のところにあります。

※冬季間は直売所すぐと手前の自宅におりますのでインターホンでお呼びください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください