自己紹介
「訪江戸」をテーマにした勉強会とまち歩きを楽しむ

はじめまして!宮地 克昌(みやち かつまさ)と申します。2004年に個人事業主(屋号:「歴史の駅」 研究所)として開業しました。大学や専門学校でイベントや広告、マーケティング、プレゼンテーションの講師を務めながら、都内を歩くことを趣味として約20年続けてきました。現在、訪江戸まち歩きの会を主宰し、数人の仲間とまち歩きや勉強会を開催しています。大学で担当している観光ビジネス論の中でも学生に「訪江戸まち歩き」の魅力について伝えています。


江戸の記憶を未来へ伝えたい

私は、教科書を暗記する学校の授業で、歴史が嫌いになりました。しかし、年を取ってから歴史について書かれている本を読むことで、徳川の時代に好感を持つようになりました。徳川の時代が終わり、前近代を否定して新しい日本を築き上げてきた現代社会ですが、人間の欲望の結果である地球温暖化を止めることはできるのでしょうか?

限られた資源の中で暮らしていた江戸の庶民の知恵を、私たちの記憶にとどめ、そして未来へ伝えていくことで、すべての人々が喜び合えるような未来になってほしいと思います。

スクラップ&ビルドの東京にも江戸の名残

東京は明治維新、関東大震災、アメリカ軍による空襲、高度成長期などを経て、徳川家康の入府から徳川の時代の終焉までに形成された大江戸の景観の多くが失われました。しかし、『江戸名所図会』に長谷川雪旦が描いた挿絵や、広重が描いた『名所江戸百景』をはじめとする錦絵のシリーズなどと、現在の東京とを見比べてみると、江戸の名残があることに気づきます。

想像力でタイムトラベルを楽しむ

『江戸名所図会』や『名所江戸百景』以外にも、『東都歳時記』や『絵本江戸土産』、錦絵のシリーズ物、さらに、『江戸買物独案内』や『江戸名物詩』など江戸の出版物を参考に、江戸がリアルに伝わるようにしました。最新のVRやメタバースなど技術を使用しなくても、私たちは想像力で徳川の時代の江戸へタイムトラベルをすることができます。

ご利益がいっぱいの「訪江戸まち歩き」

私たちアラリタ(アラウンド・リタイア)世代は、少しずつオフの時間が増えていきます。そのような暮らしの中で、地球環境にもやさしいレクリエーションで、健康と生きがい、知的満足と感動、新しい出会いと交流などのご利益を得たいものです。

一人で歴史上の人物と語り合あったり、歴史のナゾを解く歴史探偵の気分になったり、また、気の合った仲間と歴史談義に花を咲かせたり、時には病気自慢や親の介護、愚痴、人生の反省、終活などについて話しながら歩くのも良いでしょう。ストレスを解消することができます。

「訪江戸」とは?

東京で暮らす私たちが、徳川家康の入府から江戸時代末まで、さらに江戸時代の名残(なごり)が残る明治時代の東京を訪ねることを「訪江戸」と名づけました。前近代を否定する明治政府による近代化が推し進められ、「地球のガン」とも呼ばれる産業革命が東京に転移するまでの時代を訪ねます。

日帰りの行楽(物見遊山)を楽みたい

『江戸名所図会』や「江戸切絵図」などは、江戸の庶民や江戸詰めの武士が日帰りの行楽(物見遊山)を楽しむためのガイドブックとも言えます。名所を紹介する浮世絵のシリーズも数多く出版されました。江戸の庶民が日帰りの行楽を楽しんだように、東京で暮らす私たちも、江戸を訪れてまち歩きを楽しみたいと思います。

懐かしいと感じられる場所を残したい

私たちは、里山の残る日本の原風景を見たときに、例え初めて行ったところであっても「懐かしい」と感じることがあります。未来へ向けて発展し続ける東京において、「懐かしい」と感じられる場所を残し、江戸の記憶を未来へ伝える事業を応援したいと思います。

「私たちへの置き手紙」を大事にしたい

「まち歩き」はだれもで気軽に楽しめるちょっとしたレクリエーションです。多くの歴史的な遺産が失われてきましたが、江戸の人々が残した錦絵や書物を「私たちへの置き手紙」と言えるのではないでしょうか。それらを生かして歴史的な遺産の存在や価値に改めて着目し、未来に向けてエコなレクリエーションとして「訪江戸まち歩き」を広げていきたいと思います。

歩く速さで考えることの大切さを伝えたい

現代社会は、競争相手と激しい差別化が求められる競争社会であり、動物である人間の能力を超える速度で物事を処理しなければならない社会です。しかし、ときには歩く速さで周囲を観察し、歩く速さで物事を考えことも大切です。未来を担う若い世代には、上手にオンとオフを切り替えてほしいと思います。

評価欲求から解脱してほしい

スポーツ観戦のように、競い合っているのを見るのは楽しいものです。私たちは常に周りにあるモノやコト、ヒトを常に評価しています。また、周りから自分がどのように評価かされているのかを気にせずにはいられません。自分らしく、ありのままに生きるためには、他人よりも早く走ることを止め、評価欲求から離脱することが求められます。人を評価しない、人からの評価を気にしない、自分のペースで歩くことが自分らしく生きることの第一歩です。

「ありえる」、「なるほど」、「面白い」などと感じられる歴史

『江戸名所図会』の記述をベースにて、江戸について書かれた様々な本を参考にしてガイドブックを作りました。私自身が「ありえる」、「なるほど」、「面白い」、「それもいい」、「そうであってほしい」と感じたものを記述していますので、「史実とは違う」と思われる部分もあるかと思いますが、「諸説ある」ということでお許しください。


訪江戸まち歩き 東京観光ガイドブック Vol.Ⅰ』のコンテンツ

◎はじめに 江戸庶民の気分で物見遊山 

◎「歴史の駅」をたどる 訪・江戸まち歩き 

「歴史の駅」をたどることで迷い人にならないルート設定

『訪江戸まち歩き 東京観光ガイドブックVol.Ⅰ』では、この「歴史の駅」をたどりながらまち歩きを楽しむことができるようにルートを設定しました。スタート地点をJRまたは地下鉄の駅で、2時間から2.5時間で回れます。ガイドブックの読者が自分でルートをアレンジできるように、ルート外の「歴史の駅」も紹介しています。

「歴史の駅」とは?

道路を使って車で移動するときに立ち寄って、休憩したり、情報を得たり、買物をしたりすることができるのが「道の駅」です。これに対して、道を歩きながら、時空を超えて過去と未来へ移動できる旅へ誘ってくれる施設や解説板、思いがけずタイムスリップしてしまう史跡などが「歴史の駅(タイムトラベルステーション)」です。

2014年にタイムトラベル体験を提供する観光案内所として「歴史の駅」を商標登録し、日本イベント業務管理士協会のプロジェクト活動「歴史の駅研究会」として、勉強会やまち歩きを始めました。このガイドブックでは、道端に残された道標や石碑、解説板なども含めて、私たちを江戸へ誘ってくれる場所をひろく「歴史の駅」としました。


◎江戸の海岸線 家康の入府時と江戸後期 


◎庶民を物見遊山へ誘った出版業


◎11コースのアウトライン

大江戸を廻る53のコースを設定しました。この内の11コースをVol.Ⅰで紹介します。

大江戸五十三名路(迷路)

まず、皇居(旧江戸城)および日本橋を中心に11コースを紹介するガイドブックを出版することで、かつて江戸っ子が江戸自慢をしたように、多くの人が歴史が残る東京を誇りに思ってもらえればと思います。

本書では、『江戸名所図会』で紹介されている場所を中心に、当時の人気店や流行、江戸にまつわる文化人を史跡ともに解説しています。現在の街並みと古地図とを照らし合わせながら、江戸町民の気持ちで時空を超えた物見遊山の旅を楽しんででください。

紙幅の関係で、現地の写真は掲載することができませんでしたが、Web上で公開します。出版までに充実したサイトにしていく予定です。

https://www.ne.jp/asahi/miyachi/yayoi-koubou/rekishi-eki.html


1 .  日本橋~神田                        

                   コース1 日本橋~神田

                       コース1のルート

2 .  秋葉原~浅草橋

                  コース2 秋葉原~浅草橋

3 .  浅草橋~人形町

                    コース3 浅草橋~人形町

4 .  日本橋~八丁堀

                   ルート4 日本橋~八丁堀

5 .  八丁堀~築地          

                     コース5 八丁堀~築地

6 .  日本橋~新橋          

                   コース6 日本橋~新橋

7 .  水道橋~秋葉原

                    コース7 水道橋~秋葉原

8 .  市ヶ谷~九段下

                    コース8 市ヶ谷~九段下

コース9 竹橋~東京

                     コース9 竹橋~東京

10 . 半蔵門~丸の内

                    コース10 半蔵門~丸の内

11 . 四谷~日比谷  

                     コース11 四谷~日比谷

◎まち歩きの魅力


◎参考文献


◎あとがき                                           

11コースの楽しみ方

〇城下町のメインストリートの発展を感じる

  コース1.日本橋~神田  コース6.日本橋から新橋

〇まち歩きの後に食事を楽しむ

  コース1.日本橋~神田  コース5.八丁堀~築地  コース6.日本橋~新橋  コース7.水道橋~秋葉原

〇江戸の庶民も見た景観を楽しむ

  コース7.水道橋~秋葉原  コース8.市ヶ谷~九段下  コース10.半蔵門~丸の内

〇桜の花見も楽しめる

  コース5.八丁堀~築地  コース8.市ヶ谷~九段下  コース10.半蔵門~丸の内 コース11.四谷~日比谷


スケジュール

4月1日   公開前審査申請
4月8日以降 クラウドファンディング開始
4月      再校正・レイアウトデザイン修正・校了
5月18日  クラウドファンディング終了
5月~6月  印刷・製本
6月     リターン(書籍、ガイド依頼チケット)発送 
7月     ガイド(リターン)開始


資金の使い道

印刷費・出版経費:約146万円
クラファン手数料(17%+税):約34万円

目標 180万円


リターンについて

出版する『訪江戸まち歩き 東京観光ガイドブック Vol.Ⅰ』と、著者にガイドを依頼するチケットで支援金を設定しました。

なお、2,500円から100,000円設定した支援金に、さらにシステム使用料を加算した金額をお振込みいただくことになりますがので、ご理解ください。


「訪江戸まち歩きの会」について

 2021年に「訪江戸まち歩きの会」を発足し、『江戸名所図会』を参考にして毎月第4土曜日に勉強会、第2土曜日にまち歩きを開催するようになりました。映像演出家・番組ディレクターやWebプランナー、環境NGOの代表、経営コンサルタント、NPO法人東京シティガイドクラブ会員、日本語教師など様々なメンバーがいます。Facebookページで江戸の名残を共有するグループ「訪江戸まち歩き」も立ち上げました。

訪江戸まち歩き Facebookページ https://www.facebook.com/houedo
Instagram のリンク https://www.instagram.com/katsumasamiyachi/

「訪江戸まち歩き」の魅力

仲間との交流が楽しめる ITコンサルタント 岩瀬 緑朗

 私の祖父は三河の吉良の在であり、父から吉良上野は地元では名君と呼ばれていたと聞かされており、子供のころ本所松坂町の吉良邸討ちを「忠臣蔵」と言わずに「赤穂浪士」と呼ぶように言われたことが耳に残っております。そこで両国駅近くに現存する吉良邸跡地(本所松坂町公園)を訪ね、吉良邸跡のパンフレットを見ると地元では父が話していたように評判が高く名君言われていたと。

 残念ながら歴史においてはそういう吉良上野は伝承されておりませんが。そうした背景から江戸時代の歴史に関心を持ち、現職を離れたころ「江戸検定」を受験するために江戸時代の名残りを求めて東京の「まち歩き」を始めました。しかし、時代背景の武装なしでの「まち歩き」でしたので記憶、記録には残らず、残念ながら資格取得には至りませんでしたが、おかげで椎間板ヘルニアで痛めていた腰はよくなりました。

 訪江戸まち歩きの会の勉強会で次に訪ねる場所を事前に学び、その後に実際にその場所を訪ねますので記憶、記録に残るとともに仲間との交流が楽しめます。

  悠久の 江戸を訪ねる まち歩き   「江戸名所図会」 見比べながら  (古緑)

  


東京から江戸へのタイムスリップ 中野 真由美 NPO法人東京シティガイドクラブ会員/坂学会会員

 東京を街歩きすると、道路脇に史跡などの説明板を発見することがあります。元々、歴史好きなこともあり、それらを読むと思いがけず由緒あるスポットであることを知り、そのようなことから出会ったのが「江戸名所図会」でした。特に、長谷川雪旦による挿図に描かれた情報量の多さは感嘆ものです。「訪江戸まち歩き」では、その「江戸名所図会」を頼りに想像力を働かせ東京から江戸へとタイムスリップ気分を味わうことができます。

少し歩くだけで歴史が感じられる街は楽しい 鈴木 一之  環境NGO エコ・クリエーターズ・クラブ代表

 以前、神保町や本郷でデザイン事務所をやっていた頃、よく歩いて千住まで帰宅していた。お茶の水を越えるのには、湯島聖堂を横目に神田川を渡る必要がある。神田明神、上野寛永寺などを過ぎて江戸時代は宿場町だった、千住地域に入るには隅田川を渡る。

 その先には、大正時代から昭和初めにかけて洪水対策で造られた人口河川・荒川があり、隅田川と挟まれた島状の地域が現在の千住である。少し歩くだけで歴史が感じられる街は楽しい。

新しい発見と体験 代永 英明  Webプランナー

 観光用のスマホアプリを開発しており、本会のメンバーの紹介で参加。観光ガイドや観光情報サイトではなかなか見かけない、現代の東京に隠れた江戸時代の痕跡を次々と見つけていく面白さにはまっています。普段であれば行くことのない通りや路地、これまで素通りしていたお寺や神社など、新しい発見と体験ができる街歩きです。

単なる旧跡・名所名勝巡り、ではない 松浦 俊雪  映像演出家 番組ディレクター

 近年、日本各地が、未曾有と云う自然災害に見舞われています。被災地報道では「ここに○十年住んでいるがこんな経験は初めて」とか「ここまで大きな被害は生まれて初めて」など被災者の声が定番ですが、歴史を見直せば、その地の災害への耐性が浮かび上がってきます。未曾有と思うのは、我々がそれを知らずにそこに住んでいるから・・・かも。『歴史の、まち歩き』をすると、過去の人々が「何故、この地を選んだのか」、逆に「何故、この地を触らなかったのか」が、体感的に見えてきます。自治体もハザードマップで警鐘を鳴らしてくれますが、自らの足で歩けば「ハザードが何なのか」も見えてくるでしょう。『歴史の、まち歩き』とは、単なる旧跡・名所名勝巡り、ではないのです。

自由に自らの感性を響かせることのできる体験 橋本正法 NPO法人地域交流センター

 学校で先生に教わった歴史は、時代や年代、人名や事件名を正確に憶えることが求められ、記憶力の弱い私には楽しいと感じることの少ない教科でした。一方、歴史探訪のまち歩きは、人間の暮らしや営みの発見であったり、先人の追体験であったり、自由に自らの感性を響かせることのできる体験だと思います。また、防災対応や持続可能な江戸のライフスタイルに関しても、現代人の暮らしぶりを見直すヒントとなることが少なくなさそうです。

すでに、都内に残された「江戸」は絶滅種・絶滅危惧種になっていますが、よくよく見れば、人知れず保存されていたり、石垣や地形などに面影を残しています。そこで、失われた部分は想像力で補うことで、自分なりの自由なタイムトラベルを楽しむことができます。さらに、グループで会話を交わしながらまちを見て歩くと、妄想もいよいよ膨らみそうです。

外国の方にもっと日本を好きになってもらいたい 山崎 響子 日本語教師

 日本へ観光に来る外国の方の中には、「もっと日本の歴史が知りたい!」「もっと文化を理解したい!」という方が少なくありません。そんな方にもっとコアな東京を紹介できるとすればどんなにすばらしいでしょうか。ガイドブックに載っているような観光地もすばらしいですが、東京という新旧がミックスしている場所での歴史探索は本当にワクワクします。

 昔の名家の名残、今に残る建造物などを自分の足で歩き、生の日本語を聞きながら考える。動画などでは味わえないリアルな日本を肌で感じることで忘れられない思い出となります。文化交流といっても様々ありますが、日本人と外国の方が東京の街をのんびり歩きながら、おしゃべりをし、歴史を勉強する。さらに五感で東京を体験できる。日本をもっと好きになってもらえる素敵なガイドツアーだと思います。


レクリエーションとして「訪江戸まち歩き」の推しのポイント

①出費を低く抑えられる

費用は現地までの電車賃とお昼代、おもやげくらい。お弁当を持って出かければ、さらに安上がりです。

②ルート変更などの自由度が高い

かつての大江戸のエリアである東京の繁華街では、毎日のように様々なイベントが開催されています。予定を変更してまち歩きの続きは「また後日」にするなど、自由にまち歩きを楽しめます。

ちょっと歩き疲れたても、都内なので駅もバス停も近くにあり、高齢者や障害者でも安心して楽しむことができます。車いすでも移動できるバリアフリーの取り組みも進んできました。

③歴史を身近に感じられる

ゆっくり歩くことで、普段は目に入らないお地蔵さんや庚申塚などがあることに気づきます。設置された時代が彫りこまれたものもあり、現物によって歴史が身近に感じられます。

④江戸の庶民と同じ気分を味わえる

江戸の庶民が見た錦絵や切絵図、挿絵などを参考にすることによって、江戸の庶民と同じ気分で日帰りの行楽を追体験することができます。

⑤無関係だと思っていた情報がつながる

芭蕉、北斎、太田道灌、吉田松陰、井伊直弼、三浦按針(ウイリアム・アダムス).....、歌舞伎、浮世絵、落語、文学、食文化と、過去に頭の中に詰め込まれた情報、シャワーのように浴びた情報のリンクが繋がります。

⑥「心」も「体」も「頭」も健康になれる

歩けば健康、知れば興奮、脳の活性化、知的満足と人との交流が豊かな心に繋がります。

⑦一緒に歩く人たちとの交流が深まる

歴史に詳しい人、そうでない人、歩くのがゆっくりな人、速い人、いろんな人たちと一緒に歩いて巡ることで、自然と自分に合ったペース人との交流が生まれていきます。最後にみんなでゆっくりお茶でももみながら、感想を述べ合うと、また一緒に参加したいと思う気持ちが湧いてきます。

⑧飲食店が充実

観光と言えば、やっぱり「美味しい食事」ですが、東京にはどこに行ってもいろんな種類の美味しいお店がありますので、お店を予約してその前に一緒に歩けば、食事もさらに楽しくなります。

⑨服装も荷物も軽装で、気軽に楽しめる

足元はスニーカーなど歩きやすい靴であれば、季節に合った格好であれば、だれでも気軽に参加できます。


最後に

 若い時はゆっくり歩く速さで物事を考える余裕がありません。しかし、車に乗って移動しているときには見えなかったものが、歩くことで見えることも事実です。オフの時間をつくり、イヤホンを外して東京を歩けば、美しい花に出会ったり、鶯の声を聴いたりすることもできます。

 かつて、日本は「神仏習合」という知恵によって、異なる宗教を融合しました。明治以降の近代化によって否定されましたが、宗教対立は世界の各地で行われている戦争の原因にもなっています。明治になってから出版された『東京名勝図会』の浅草橋の項には、「明治七年無用を轉じて有用と為し見附の石を毀(こぼ)ち用ひて石橋に改造(つけかへ)せり、その結構(けつこう)・・・」と書かれ、橋の上を平らにして馬車の利用を便利にしました。歴史を全面否定する近代化の結果、今は寂しく碑が立っているだけです。

 『彰 義隊遺聞』森まゆみ著に、「山内を巡回した鳥取(因州)藩士堀正等がずっと警護するのも面倒だと火を放ったというのだから始末に悪い。」と、寛永寺の根本中堂が燃やされた経緯が書かれています。歴史に価値を感じなければ、歴史的な遺産を残そうとは考えないでしょう。

 また、一人ひとりが健康で知的満足にあふれた人生を送っていただくと共に、温室効果ガスの排出が原因と言われる気球温暖化による災害が増加する状況において、「訪江戸まち歩き」というエコなレクリエーションを楽しむことによって、地球の健全な未来を夢見ましょう。

 日本橋川で子供が遊んでいた徳川の時代の江戸に思いを馳せる「訪江戸まち歩き」を広げることで、前近代の記憶を未来に残していきたいと思います。そのためのツールが『訪江戸まち歩き 東京観光ガイドブックVol.Ⅰ』です。Vol.ⅠからVol.Ⅳで大江戸を網羅したいと思っていますので、ぜひ、ご支援ください。よろしくお願いいたします。  

 

<募集方式について>
 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合でも、出版を進め、リターンをお届けします。

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  • 2024/04/29 09:55

    広告会社時代に、車のディーラー広告や、ビールの販売促進キャンペーンで大失敗をしたことを思い出しながら、校正しました。ご支援いただいた方へのリターンとして、恥ずかしくない書籍になることを確信しています。付箋の数だけ、まだ修正がありますが、弱音をはかないデザイナーさんには頭が下がります。連休明けに...

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