プロジェクトの実行者について

澄川麦酒の齋藤です。

はじめましての皆さま、よろしくお願いします。

以前、別のプロジェクトにご支援頂いた皆さま、今回もまたよろしくお願いいたします。


自己紹介と澄川麦酒の成り立ちから

澄川麦酒について自己紹介いたします。澄川麦酒の前身は、わたくし、齋藤が2011年に札幌市南区澄川で開業した「ばぁる・ひらら」に遡ります。当時、まだクラフトビール、という言葉もあまり馴染みが無かった頃、ドイツから輸入されたビールと国内のクラフトビールを中心にカウンターを囲んで楽しんでいただくような小さなお店からスタートしました。

当時の店内の様子(インベントの準備中で椅子が片付けられています)

開業当初は、まだ今のようなブームになる前であり、日本中から好きなビールを選び放題でした。ところが、段々とクラフトビールが知られてくるようになると、人気銘柄は入手困難に。。。
「だったら、自分で造ればいいじゃない?」という声もあったのですが、当時は、醸造設備が非常に高価で、とても個人が手を出せる価格ではありませんでした。
やりたいなあ、という気持ちはありつつも躊躇していたのがこの頃です。

人気ビールの入手がどんどん困難になっていた頃。ベアレン醸造所さまのビールでイベント開催の日のひとコマ。

石見麦酒との出会い

そんな中、2017年6月、島根県松江市のビールイベントで石見麦酒というブルワリーのビールを初めて飲みました。これは美味い!とその場に居た山口工場長に醸造所の見学と仕入れの相談をお願いしたところ、「いつでも来て下さい」と快諾いただきました。「ばぁる・ひらら」では、美味しいと思ったビールをただ仕入れるのではなく、必ず醸造所を見せてもらって作り手の思いを聞いてから提供していました。

石見麦酒の初代工場。この壁の向こうには衝撃の光景が待っていました。

お盆夏休みを利用して再び島根へ。江津市にある醸造施設を訪ねるとそこにいは衝撃の光景が待っていました。今までに見てきたビール会社とは明らかに異なる醸造スタイル。今、思い出しても失礼だな、と思うのは、工場で出た最初の一言は、「この方法は、いくらで始められますか?」でした。答えを聞いて、「本当ですか!?その金額で始められるなら、自分も是非やりたいです。」と即、弟子入りをお願いしました。

寸胴鍋と冷凍ストッカーでビールを醸す。この発想にぶっ飛びました。。。


自社製ビールのスタート
修行、工場を兼ねるため手狭な店舗の移転、税務署への免許申請などを経て、2018年4からビール・発泡酒の醸造を始めました。当初は「裏で造って表で出す」というブリューパブスタイルからスタート。そして、「同じビールは二度と造らない」という今思えば無謀にも思える醸造スタイルで、毎週、新作ビールを発表していたのがご好評いただき、おかげさまで、事業は順調に伸びてきました。

ビールの煮沸工程。ホップがマーブル模様になって綺麗です。

ギネスに挑戦?!
そんな澄川麦酒の大きな特徴が「超小規模・超多品種醸造」というものです。ひと仕込みで仕上がる量が、なんとたったの120リットル。樽生ビールならたったの12本。330mlの瓶に全て詰めてもせいぜい350本です。
定番ビールを供給するのは不利なこの醸造量を逆手にとり「年中限定ビールが出続ける」というスタイルを通してきました。

常連のお客さまから「身の危険を感じる」のお言葉を頂いたソルティトマト。色はきれいだったんですけどね、、、
醸造開始初期は、経験不足から酷いビールもいくつかリリースしましたっけ。。ホップの量を間違えて激ニガになったヴァイツェンや、「身の危険を感じる(常連のお客様のお言葉)」しょっぱいトマトエール等、本当に、その節は失礼致しました。

初醸造のヴァイツェン。ホップの量を間違えて鬼ニガになりました、、、(汗


徐々に経験を積むなか、「自分の中の傑作」もいくつかありました。中でも、ぶどうの絞り粕で発酵させたビールは、ビールなんだかワインなんだか、という独特の香りで、ドハマリするお客様が多かったのを思い出します。

そんな事を繰り返した結果、初醸造からカウントして、762仕込み(2024年2月8日現在)。すでに500種類を超えるビールをリリースしております。

2017年4月5日の初仕込みから2024年2月8日までに762回仕込んだビールの一覧。我ながら呆れます(笑)

正直、わたくし自信も、もうどんな味だったの覚えていないビールも沢山あります(レシピは全て残してありますので再現はやろうと思えばできる、かもしれません?!)。「ギネスに申請したら通るんじゃない?」なんてお声も頂いておりますが、さて、どんなもんでしょうね?

これからも、皆さまに楽しんでいただけるビールを醸造して参ります。
とある日のイベントで提供したビール達。今見ても変わったの造ってますね。

そんなこんなで、ファンの皆さまが徐々に増えていく中、友人に贈りたい、自宅でも飲みたい、という声が多くなってきたことから、瓶詰めにチャレンジしたのが2018年の秋頃でした。

初めての瓶詰め出荷の日。この頃は、こんな少ない単位で造っていました。ラベルも1枚1枚手貼り。。

1本1本手で詰めるという、なんとも家内制手工業状態ではありましたが、おかげさまで、少しずつ出荷量も増えていき、ついには、小さな工場ではつくりきれない状態に。「そんなこと」が起こるとは夢にも思わず、2019年に、3倍の製造能力を持つ、今の西岡の地に工場を移転しました。

小さな発酵器4台体制。年間8000リットル強をつくるのが限界でした。

移転したのは良いものの、、、
満を持して西岡に移転した直後、あの「新型コロナ」が猛威をふるいます。直営店はもちろん強制休業。万事休すではあったのですが、この西岡工場に移転するためのクラウドファンディングのリターンの製造を含め、「瓶ビール」を造っていたことで、なんとか、ギリギリのところで乗り切ることができました。瓶ビールを造っていなかったら、と思うと、今でもゾッとします。

お酒を提供するお店は休業要請されました。土曜日に瓶ビールの販売会しかできなかった頃です。

そして、新型コロナも収束の気配を見せ、皆さまが、また外で楽しくビールを飲んでくださるようになった2023年、世の中のちょっとした変化に気づきました。それは、アメリカから輸入される大部分のビールがそうなり、そして、日本のクラフトビールも、新しく開業されたところは、ほぼ間違いなく「缶」のパッケージを使用されている、と言うことです。

とある角打ちクラフトビール店にて。数本の瓶ビール以外は全て缶ビールです。

このように、世の中の流れが缶に進んでいる中で、私たちも缶に充填したビールをお届けすることを目指さなければならない、と考えるようになりました。缶は瓶に比べると紫外線への耐性が格段に違います。また、充填方法の違いから、ビールを酸化による劣化から守ることができる可能性も上がります。もちろん、軽い・割れない等、持ち運びにも、宅配便での発送にも便利です。

私たちのビールを缶に充填することで、より多くの方々に澄川麦酒をお届けすることができるようになります。そして、より多くの皆さまに、澄川麦酒を楽しんでいただければ嬉しく思います。

定番ビールを初めて出荷したころ。このビール達を缶に充填したいのです!

このプロジェクトで実現したいこと

長々と経緯を書き連ねて参りました通り、近年、ビールのパッケージングのトレンドが缶に移りつつあります。そのため、私たちも缶に充填したビールをお届けするためにこのプロジェクトを立ち上げました。

ビールの缶充填には、様々な利点があります。まず、缶は保管や運搬時に割れる心配がなく、ビールの品質を保つことができます。また、缶は軽くて持ち運びやすいため、アウトドアやイベントなどでの利用にも便利です。さらに、缶はリサイクルがしやすく、環境にも優しいという特徴があります。

マイクロブルワリーではその設備の高価さからまだまだ充填機を導入しているブルワリーは少ないのですが、半手動・半自動くらいの小さな充填機なら我々の手に届きそうな価格になってきました。皆さまにご支援いただき、この充填機を導入したいと考えています。

旧工場でのひとコマ。頑張ります!応援お願いします!

リターンについて

私たちのプロジェクトを応援していただいた方々にむけて以下のようなリターンをご用意しています。

例えば、プロジェクト成功後には、プロジェクトにご支援いただいた方だけにお楽しみいただける、今回のプロジェクトのリターンのために限定で醸造するビールを缶に充填してお届けいたします。

また、オリジナルレシピビールの醸造権や、オリジナルラベルをつけた缶充填ビールのお届け、醸造所見学ツアー(缶ビール充填体験付き)の招待など、いくつかのアイテムを準備いたしました。

本気でマイクロブルワリーを立ち上げたい方には、コンサルティングを差し上げるリターンもご用意しております。

私たちのプロジェクトにご支援いただくことで、私たちの夢を実現する一翼を担って下さい。新たな缶充填ビールを通じて、より多くの方々に私たちのビールを知っていただくことができます。ぜひ、この機会に私たちのプロジェクトにご支援いただければありがたく思います。


オリジナルビールの仕込みにいらっしゃった女性。きちんとサポートしますので女性でも大丈夫です!


資金の使い道・スケジュール

みなさまからご支援いただいた資金は、

・缶充填機の購入費用
・ラベル貼り付け器の導入費用
・支援者さま限定ビール醸造のためのビールの材料費
・支援者の皆さまへの商品配送費
・キャンプファイヤーの手数料など

に利用させていただきます。

猛烈に発酵してビールが入っている袋がパンパンに!こんなこともけっこう起こります。


プロジェクトの実施スケジュールは以下の通りです。

・2024年2月:クラウドファンディングプロジェクト開始
・2024年4月:プロジェクト成功後、製品の製造と出荷準備
・2024年6月:特典の発送

また、ブルワリー見学ツアーやコンサルティング等のリターンにつきましては、2024年12月末までの期間で、支援者さまとスケジュール調整の上、実施して参りたいと考えております。

私たちは、スケジュール通りにプロジェクトを進め、支援者の皆様に滞りなく特典をお届けできるよう準備いたします。

齋藤の趣味はダイビング。でも魚介類をつかったビールはほとんど造ったことがありません、、、

最後に

私たち澄川麦酒のビールは、これまで多くの方々に支持され今日までやってこられました。そして、私たちは常にお客様との関係を大切にし、品質にこだわり続けてまいりました。

 幸せを感じるビールを食卓にお届けしたい

齋藤がビールを設計・醸造・お届けするにあたって、常日頃から思い続けていることです。この気持ちを今後も忘れずに、ビールをつくり続けて行きたいと考えています。

今回のプロジェクトでは、新たな挑戦として缶充填のビールを提供することを目指しています。私たちの想いや努力を共有していただける方々と一緒に、新たなビールの形を作り上げることができれば幸いです。

ご支援いただける方々には、私たちの感謝の気持ちを込めて、リターンをお届けします。ぜひ、私たちのプロジェクトにご参加いただき、私たちの夢を一緒に叶えて下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。

「裏で造って表で出して」いた頃。初心忘るべからず、です。


リターンにお酒を含みますため以下の情報を記載いたします


<酒類販売管理についての記載>

1.販売場の名称及び所在地 
 澄川麦酒 西岡工場
 〒062-0034
 札幌市豊平区西岡4条9丁目1-46
2.酒類販売管理者の氏名  
 齋藤泰洋
3.酒類販売管理研修受講年月日  
 2021年7月15日
4.次回研修の受講期限 
 2024年7月14日
5.研修実施団体名
 日本フランチャイズチェーン協会 


※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はビールのリターンを選択できません。




支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

  • 2024/04/01 16:58

    齋藤です。昨日の23:59にて、今回のプロジェクトが終了となりました。目標金額を目一杯に設定したこともあって、100%には至りませんでしたが、金額にして、2,864,500円、153人もの方にご支援をいただけて、私の中では大成功のプロジェクトになったと感じております。あらためまして、皆さまに心...

  • 2024/03/30 18:32

    齋藤です。140人もの方からご支援を頂き、達成率70%、金額にして、270万円以上のプロジェクトになりました。本当にありがとうございます。プロジェクト終了まで残り1日となりました。多くの皆さまからのご支援に感謝しながら、明日は、最後の一日を作業しながら過ごしたいと思います。画像は、現在作業して...

  • 2024/03/21 20:25

    齋藤です。先週一週間、どうしても外せない仕事があり、ずっと札幌を空けておりました。プロジェクトの報告も何もできずにすみませんでした。。。そんな中、その間に、な、ななんと、 ご支援頂いた方100名超!ご支援金額200万超!となりました。本当に感謝しかありません。ありがとございます。残り10日とな...

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