第1回高専起業家サミット エントリープロジェクト


プロジェクトの実行者について

私たちは、吃音者の支えとなる製品を開発するために尽力するプロジェクトを立ち上げました。吃音者が自信を持って発表できたり、積極的に新しいことに挑戦できたりするような社会を実現するため、吃音者自身も参加した開発チームを結成し、専用機器の開発に取り組んでいます。


このプロジェクトで実現したいこと

囁き声を認識し出力するアプリを作り、吃音者が今まで吃音が原因でできなかったことや断念してきたことにも挑戦し、自信を持って意見を言える環境を提供します。


プロジェクト立ち上げの背景・吃音とは?

吃音とは、スムーズに言葉が出てこず自分の伝えたいことを相手に伝えられないことにより、他者との意思疎通上で不便が出る言語障害です。世界中の約1%が吃音を持っているといわれており、日本でも120万人ほどの人々が吃音で悩んでいます。しかし未だ有効な治療法は確立されていないため、吃音を受け入れ向き合っていく必要があります。また、「吃音のせいで話せない」というのは見た目では他者から判断しにくいため、一人で悩みを抱え込んでしまい、人との関わりも避けてしまう傾向があります。

私たちは、吃音者の発表やコミュニケーションにおける困難さを理解しています。吃音者は普段の生活でも苦労していますが、特にプレゼンテーションや公の場でのスピーチなどでの吃音は、自信を喪失させる原因となっています。

吃音の人が困る場面の例:
・自己紹介やプレゼンの場面で自分の言いたいことが言えない、相手に伝わりにくい
・学校で当てられて、答えはわかっているのに言葉が出てこないため「わかりません」と言う
・レストランで自分の食べたいものを注文できない
・電話に出たときに第一声がでず、名乗ったり要件を伝えることができない
・学校の日直や仕事の朝礼などの順が回ってくることが怖くてそのことばかりを考えてしまう
・就職の選択の幅が狭まる(接客をはじめとする、人と話す仕事を避けがち)

筋肉や神経の過緊張の状態では吃音症状が出やすいといわれています。そのため、囁き声では比較的流暢に発声できる場合が多いといえます。そこで、「囁き声での発声を認識し、それを相手に聞こえる音量で出力するスマホアプリ」があれば吃音者の悩みを解決できると考えました。
このアプリがあることで、吃音があっても、失敗を過度に恐れずに自分の意見を言えるようになります。その結果、吃音症の人の選択肢を広げることができます。


アプリの実現性

既存API(音声認識、読み上げ機能)を組み合わせて自分たちでアプリを開発、又は外部委託します。


リターンについて

私たちのプロジェクトにご支援いただいた方々には、以下のリターンをご用意しています。

・感謝の気持ちを込めたメール

・プロジェクトの進捗状況を報告する定期的なメール

・開発チームとのオンライン交流会への参加券

・アプリの最新バージョンを先行してお試しいただく機会

・自作ポストカードセット

・自作キーホルダー

ぜひ、私たちのプロジェクトにご興味を持っていただき、ご支援いただければ幸いです。


アプリの価格と売り上げ見込み

ダウンロード自体は無料で、どなたでもお試しで数分間の使用ができるようにします。
お試しを使って気に入った方は、アプリ内サブスクを支払っていただくことですべての機能が使えるようになります。



実施スケジュール

私たちのプロジェクトの実施スケジュールは以下の通りです。

・2024年4月:アプリの開発開始

・2025年2月:アプリ試作版の完成

・2025年10月:製品版の完成及び販売

・その後~:さらに優れたモデルの製作(以下の4点を始めとしたアプリの改良等)
 ①利用者本人の声の人工音声で出力されるようにする
 ②アプリと、外部マイク(ヘッドセット)やスピーカー等との連携を通してよりストレスフリーな使用感を目指す
 ③アプリに吃音者同士が交流できる機能等の追加
 ④吃音者の口の動きからAIを活用して話したい音声を読み取る等の高機能化の実現

スケジュールはプロジェクト公開時点の予定です。遅延等が見込まれる場合には活動報告等でお知らせいたします。


最後に

私たちのプロジェクトについてご紹介させていただきました。吃音者の方々が自分の意見や思いを自由に表現できる社会を実現するため、私たちは全力で取り組んでまいります。

ご支援いただけると、私たちの活動が更なる進展を遂げることができます。どうぞ、私たちのプロジェクトにご興味をお持ちいただき、ご支援いただければ幸いです。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • 商品開発費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください