プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

皆様からの暖かいご支援でついに200万円という大きな壁を突破することができました!本当にありがとうございます。
このお金は職業訓練校で学ぶ学生が、勉学に集中できるようとても大事なお金です。皆様のご支援とご協力に心から感謝いたします。あとわずかな期間ですが、非常に厳しい家計の学生が多いことも踏まえ、一人当たりの奨学金を増やすべく230万円を新たに目指して頑張っていきます。皆様からの引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

すでに学生たちは実技演習を開始しました(2024/6/10)

こんにちは!認定NPO法人SDGs・プロミス・ジャパン(通称SPJ)です。SPJは、SDGsの達成に向けて、アフリカをはじめとする発展途上国にて、貧しい人々のための支援活動(難民支援、女児の教育支援、顧みられない熱帯病(NTDs)のアドボカシー活動など)に取り組んできました。この職業訓練校建設事業は日本のNGO連携無償資金協力(ODA:政府開発援助)の一事業です。ODAでは、建設費の大半を賄っていますが、学生が継続的に学校に通うための資金が必要になり、クラウドファンディングを実施します!将来的には、奨学金制度を整備することも目指しています。

本クラウドファンディング担当は、SPJでインターンをしております東京外国語大学アフリカ地域専攻の山本貴仁とリーズ大学International Development専攻の田沼そらです!ともに今年の夏以降順次ガーナ大学への留学を予定しており、ガーナの人たちと共に、現地の視点を最重要としてプロジェクトを進めていきます!

本事業は、前述のように、日本の外務省NGO連携無償資金協力、すなわちODA事業として実施されています!ガーナはかつてイギリスの植民地支配を受けていたころ、「ゴールドコースト」(金の海岸)と呼ばれるほどで、現在でも金の生産が盛んです。本事業のプロジェクト地、ガーナ共和国アシャンティ州アマンシ マンソ・ヌクワンタでも金の生産は活発に行われています。しかし、近年金の違法採掘や環境汚染などが深刻な問題となり、ガーナ政府は2017年に小規模な金採掘を規制しました。ただ、金鉱関連の労働者が非常に多かったこの町では、多くの若者が失業することになりました。そこで、地元の伝統的な指導者やNGOなどが中心となって若者のための施設を建設するため、SPJに協力要請がありました。その結果、18歳から35歳までの若者を対象に、石工、大工、排水管理や雨水利用などを含む配管・タイル工事に重点を置いた職業訓練校を設立・運営することにしました。建設用地は地域の伝統的指導者から提供された22ヘクタールの土地が利用されています。


学校の設計は著名な建築家の隈研吾先生がボランティアで作成していただいたものです。現在は校舎の建設を行っていますが、地元の努力により、学生寮、カフェや中庭など学生たちが生き生きと生活でき、また村人の憩いの場となる環境を整備する一大プロジェクトになる可能性があります。隈研吾先生は、学生時代にガーナを含む北アフリカから西アフリカ諸国を車で縦断し、その経験が建築家としての「原点」となったそうです。著書の中で、アフリカに行くまでの準備の困難さ、アフリカで出会った人々との信頼関係の構築の仕方などがその後の先生のキャリアに影響を与えたとされています(隈研吾、2021)。今回の職業訓練校の設計について、失業にあえぐマンソ・ヌクワンタの若者のためにも、「恩返しのつもりです」と語っています。

完成予想図

2023年

4月24日に東京で記者会見を開催し、ジュヌビエーブ・エドナ・アパルー駐日ガーナ大使と、隈研吾先生にご登壇いただき、ガーナで職業訓練校を建設することを発表しました。この記者会見の内容は、フジテレビや日本経済新聞、読売新聞など様々なメディアに取り上げていただきました。

読売新聞ガーナ職業訓練校記事

式典の様子(中央が鈴木)

6月には理事長の鈴木が現地を視察し、マンソ・ヌクワンタの事業地で建設開始式典を開催しました。式典には、地元の人々約300人が参列し、地元の伝統的指導者オマンヘネ(Nana Bi Kusi Appiah/ナナ・ビー・クシ・アピア2世)、ガーナの教育大臣Dr. Yaw Osei Adutwum氏、地元選出の国会議員や鈴木も加わり、盛大な行事となりました!多数の地元メディアで報道され、多くの人々に本事業を発信しました。

SPJインターン田沼が日本文化を伝える

また、事業の概要を地域の皆さんに理解してもらうために、SPJ現地スタッフが地元の中学校や高校を訪問し、ガーナの雇用状況や職業スキルの必要性について説明しました。さらに、より多くの地域の人々に理解してもらうため、ラジオトークショーにも出演しました。また、現地の子供達が日本の文化や遊びを体験できるように、日本文化を紹介するイベントや子供達がCanonのデジタルカメラを使用したフォトコンテストも実施しました!

11月以降は12名の学生が入学し、校舎が完成するまではMPAガーナの事務所を利用して授業を受けています。校舎の建設は、例年以上の大雨により遅れていますが、建設作業が続いています。


授業の様子

日本政府からのODA資金は学校建設に充てられています。しかしそれだけでは資金が足りず、先生たちに十分な給料が払えず、また学生たちの教科書代、交通費、昼食代などの補助をすることができません。そのために学生は学校へ通うために簿給の仕事でも学校を休んでまで働くのです。クラウドファンディングで頂いた資金を通じて、奨学金制度を創設し、学生への金銭的なサポートを実施していきます。

なぜ職業訓練校が必要なのか、その背景と意義をマンソ・ヌクワンタの状況、ガーナの歴史や現在の政治経済状況も含めて、見ていきましょう!

 1. ガーナの簡単な歴史と伝統的首長の影響力

世界史の教科書にガーナの歴史が出てくることはほんのわずかです。それも奴隷貿易や植民地化など西欧から見たガーナの歴史に偏ります。しかし、ガーナにはガーナ人自身が紡いできた歴史があります!ガーナ人の視点からガーナの歴史をざっくり見ていきましょう!

その前に、オマンヘネと呼ばれる伝統的指導者の強い影響力について確認しておきます。ガーナでは伝統的指導者の権威が古くから現代まで非常に強く、地域社会の指導者としての役割を果たしています。そのため、現代でも多くの土地は伝統的指導者が所有していることが多く、今回の職業訓練校の用地もオマンヘネから提供されました。

紀元前3000年ごろには現在のガーナの首都アクラのあたりには人が住みはじめたようです(高根、2003)。その後、アカンと呼ばれる人々が南部で金の採掘で勢力を拡大し、北部では、南部とサハラ砂漠をつなぐ交易都市が誕生するなど、ガーナは世界各国との貿易で栄えます!16世紀になると、ポルトガル人がガーナの海岸に到来し、沿岸で金の交易都市となったエルミナは、ガーナの金を、ポルトガルによってアフリカ各地から連行された奴隷と交換しました。エルミナは富を蓄積し発展していきます。17世紀以降、アメリカなどで労働力需要が高まり、ガーナは奴隷をイギリスなど欧州諸国に輸出することになります。奴隷は、地元の有力者が「捕獲」に従事しました。ヨーロッパ諸国がガーナにやってきた頃から、ガーナには数多くの王国があり、金の採掘や交易の権利などを抗争を繰り返しました。ガーナ版戦国時代ですね!ただ、この結果多くの捕虜が奴隷として輸出されました。

中央の玉座に座るアサンテ王

18世紀になると、ついにアサンテ王国が「天下統一」を果たします!余談ですが、アサンテ王は職業訓練校がある地域の指導者オマンへネの上に君臨します。そのため、理事長の鈴木も本事業の承認を求める為、ガーナ訪問時にアサンテ王に謁見しました。

一方、西部の海岸で西欧との貿易で栄えていたファンテ王国は当時超大国となっていたイギリスと協力し、アサンテ王国に抵抗しますが、ファンテはイギリスに裏切られ、アサンテの支配下となりました。19世紀以降、奴隷の輸出は禁止されます。しかし、天下統一したアサンテは、交易権の独占を図るべく侵略してくるイギリスと何度も戦いますが、最終的に敗戦し、植民地化が始まりました。強い権威を持つガーナ各地の王様は各地域のイギリス支配を浸透させるために協力させられました。カカオの生産が始まったのもこの頃です。伝統的指導者の権力は強力なものでしたが、植民地化が進むにつれ、イギリスで教育を受けたガーナ人のニューエリートが出てきました。このような人たちにより植民地化の中で抑圧されてきたガーナ人が独立しようという動きが見られるようになります。そして、指導者ンクルマに率いられたガーナは1957年にサハラ砂漠以南で初めて独立を達成しました!

歴史をより知りたい方はこちら⇒ガーナを知るための47章(明石書店、2011)

 2. ガーナの政治経済

独立を果たしても、ガーナは安定しませんでした(高根2006)。植民地政策の中で、カカオと金を生産することだけに特化させられ、カカオと金に依存する経済になりました。また、4度にもわたるクーデターで混迷を極めました。1981年にローリングスが政権を握ると、ようやく政情が安定し、96年以降4年に一度の民主的な大統領選挙が行われ、与野党の政権交代も平和裏に複数回行われるなど、アフリカ随一の民主主義国家となっています。経済面では、引き続き、カカオや金に経済は依存しており、国際市場の価格変化に国家財政が大きく左右されてしまう状況です。沿岸で発見された石油や製造業や自動車産業の拡大などによる経済の多様化は道半ばです。また、多くの国民が農業に従事しています。ガーナには各国から多額の開発援助や投資資金が流入していますが、ガーナ経済のキャパシティを超えていることもあり、債務(=借金)が重なり、2022年には債務不履行(=借金が返せなくなること)に陥っています。ガーナは主権国家であるものの、先進国主導の国際機関の援助に依存せざるを得ず、先進国による新植民地主義だという指摘もあります(Akolgo,2023)。

 3. マンソ・ヌクワンタの状況

ガーナのアシャンティ州アマンシ地区の人口は約 22万人で、アシャンティ地方の中でも、最も貧しい地区の一つです。主要産業は農業ですが、近年、若者の多くが金の違法採掘に従事しています。これらの違法採掘活動は、農地や水源を破壊し、地区の人々の生活に多大な影響を与えています。政府は、2017 年に小規模な金採掘を規制し、小規模採掘を職としていた若者は生計を立てられなくなり、他に技術もないため、失業が増えています。金の採掘産業は地域の主要産業であったため、その他の産業にも規制が影響を及ぼし、地域の若者の失業が増える結果となりました。そのため、このような環境の若者たちのために、新たな雇用機会の創出が喫緊の課題となっています。

 4. 職業訓練校が必要な理由

以上の点を踏まえると、ガーナがだれも取り残さない形で自律的な発展を実現していくためには、現地の人々のスキルアップと雇用の確保が肝要です。職業訓練校の建設と運営は人々のスキルを高め、国際援助に依存せず、自分たちで生活に必要なお金を稼いでいけるようにするためにも、意義のある活動です。そして、権威のある伝統的指導者から土地が提供されている今回のプロジェクトは、地元の期待度がいかに高いかを示しています。そして、先進国として良くも悪くもアフリカに影響を与えてきた私たちも、SDGsと誰も取り残さない社会の実現の為に協力していく必要があるのではないでしょうか。

 5. 参考文献

実際に職業訓練校に通う5名の学生が、学校で学んでいることや将来の夢などを語ってくれました!日本で学生と言えば、20歳前後の人を一般には想像するかと思います。しかし、ガーナでは中学校までの義務教育はほとんどの人が受けられますが、より高いスキルが得られる高等教育については、貧困などから一部の人しか受けることができません。メッセージを頂いた5人の内2人は30歳を超えています。皆さんからいただいたご支援で、学び始めるのは何歳になってからでも遅くないことを体現してくれます!そして、それが将来の貧困からの脱却につながります!

1人当たり年間9万円、学生数は校舎の完成に伴い20人になる予定であるため、年間180万円必要です。SPJからの資金や現地の資金も利用して運営に当たっていますが、現状では足りません。皆さまからご支援いただけるお金が集まるほど、次年度以降にも奨学金基金として用いることができます。また、今回のクラウドファンディング実施にあたっての広告費5万円も皆様の温かいサポートにより実現しております。

「駐日ガーナ大使館は、Manso Nkwantaでのこのプロジェクトに対して非常に期待しています。また、外務省、国際協力機構(JICA)、SDGs・プロミス・ジャパン、隈研吾教授をはじめ、日本とガーナのパートナーに感謝いたします。この職業訓練校が、両国の長期にわたる優れた協力関係の新たな柱になることを確信しています。」

Genevieve Edna Apaloo氏(駐日ガーナ大使)

「自然と人間の調和の時代において、ガーナと日本のように自然に対する感謝の深い国が共にコラボレーションすることはとても重要です。学生時代にアフリカ・ガーナを旅行した時の記憶は鮮明に覚えていて、ガーナの人々の優しさが今でも心に残っています。」

隈研吾先生(建築家・東京大学特別教授・名誉教授)

「職業訓練校の建設予定地(マンソヌクワンタ)は、国際連合の「持続可能な開発目標(SDGs)」の前身「ミレニアム開発目標(MDGs)」のモデル村として作られた旧ミレニアム・ビレッジ(略称MV-サハラ砂漠以南の10か国12か村)の一つ、ボンサソ村(Bonsaaso)にあります。MVプロジェクトは、村人一人に年間120ドル程度の支援を与え、短期間で経済的な自立を促進するという意欲的なプロジェクトでした。12か村の大部分はこのコンセプトに賛同した日本政府の資金で賄われ、Bonsaasoもその一つでした。(MVプロジェクトのほとんどは、MDGsがSDGsに更新された2015年に終了しました)。この周辺は、アシャンテ州の州都クマシから車で3時間ほどの場所にあり、貧しく金の違法な採掘が盛んな地域でした。私は、2006年の設立当時から多くのミレニアム・ビレッジを視察してまいりました。MPJ Youthのアフリカ研修でも、これまで3度ほどガーナの現地を訪れています。2020年2月末に、学生13名と現地を訪れた際、現地NGO、MPAガーナのスタッフから、ここに若者のための施設を作ってほしい、という要請を受けました。SPJ特別顧問の隈研吾先生は、若いころからアフリカ文化に魅せられ、大学院時代に教授や同級生と西アフリカを車で2か月に亘り縦断した経験があり、現地の近くも通っていたことなど、この地と深い縁をお持ちでした。隈先生にご相談したところ、先生は、職業訓練校のみならず村人の憩いの場を含む、素晴らしい建築イメージをご提示くださいました。アフリカでは高品質な木材の入手が難しく、地元の土をつかったレンガの壁などを活用し、できるかぎり安価で、オリジナルの設計イメージに近くなるよう、隈先生のチームと現地の建築家とも連携して、少しずつ工事を進めています。このプロジェクトはガーナのアシャンテヘネ(国王)ほか伝統的指導者、教育大臣や国会議員の方々なども応援してくださっています。皆様からご理解・ご協力を賜り、ご一緒に職業訓練校の建設と運営を共有していただきながら、プロジェクトを完成させていくことができましたら、誠に嬉しく存じます。」

鈴木りえこ(SDGs・プロミス・ジャパン理事長)


Stanislaus Acquah氏(SPJ現地スタッフ)

この職業訓練校の建設と運営はマンソ・ヌクワンタにとって未来への希望であり、隈研吾先生にとっては「原点」との対話であり、SPJにとっては「誰も取り残さない社会」の実現に向けての第一歩となります。そして、なによりここで学ぶ学生にとっては、職業訓練校での日々が自身の生活の礎になります。学生たちが集中して、スキルを習得できるためにも、金銭面での不安を取り除かなければなりません。皆様からのご支援と本クラウドファンディングについてご拡散をよろしくお願い申し上げます。今回頂いたお金は職業訓練校1期生の皆さんをサポートするためのお金となります。3年後をめどに、運営を安定させていく予定ですが、今後も皆様からのご協力が必要になることもあるかもしれません。今後とも本事業にご関心を頂ければ幸いです。

本クラウドファンディングは認定NPO法人であるSPJにご寄附を頂くという形になります。そのため、商品価値のある返礼をさせていただくことはできませんが、ご支援いただいた皆様に少しでもガーナに関心を持っていただけるようなバラエティに富んだ返礼をご用意しました!ご寄附額に応じて、様々な返礼を受け取る(参加する)ことができます。多額のご支援を頂いた場合、隈研吾先生や各界で活躍されるSPJの理事の皆さんとのランチ懇親会にもご参加いただけます。

*ご寄付の金額に応じて、ネームプレートの大きさは変わる予定です。どのようにお名前を掲載するのかという点は検討中です。また、オンライン交流会では英語に不安がある方も通訳を介してコミュニケーションをお楽しみいただけます。寄付金額に加え、別途システム使用料(12%)がかかります。

クイーンマザーはこの方!

<寄附受領書の発行について>
寄附をされた方には、後日「寄附受領書」を郵送致します。
領収書の送付はクラウドファンディング終了後を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

社会課題の解決を
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