自己紹介

能登金剛遊覧船の木谷茂之と申します。

私たちの会社は能登半島で風光明媚な景色が自慢の「能登金剛巌門」で遊覧船業を営んでおり、昭和26年の創業から約70年を数え、私で2代目となります。

(上:名勝の能登金剛巌門を巡る2艘の遊覧船)


私自身も生まれたときから玄関を出れば海に面する環境で育ち、小さなころから家業である遊覧船に乗って海を巡ることが何よりの楽しみでした。

そしてその美しい海が何よりの自慢でした。

しかし、その環境も1月1日の能登半島地震を境に一変してしまいました

(上:歴史ある福浦祭では観光客の皆様を載せて海を巡ります)


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能登半島地震での被災

16時10分。お正月の一家団欒の時間に一斉に鳴り出した携帯電話の地震警報。

今まで体験したことのない震度7の強い揺れが襲いました。

そして町内に鳴り響く大津波警報と避難勧告。

これは津波が来ると確信し、家族全員で必死の思いで高台に逃げました。

(上:志賀町内では多くの建物が倒壊)


そして警報が解除され、自宅に戻る途中に見た景色は今でも忘れることが出来ません。

港には津波が押し寄せ、遊覧船2隻が流されて転覆していることは遠目にも分かりました。

その瞬間、心の内を言えば「終わったな」、今後の事業継続は不可能だと覚悟しました。

(上:津波で流された遊覧船)


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プロジェクトを立ち上げたきっかけ

翌日の朝、港に赴いて改めて目にした光景に言葉が出ませんでした。

傾いた遊覧船。隆起した岸壁。亀裂の入った堤防。

事業の先行きよりも、家族の事、従業員の事。そしてこの先の人生の事。

色んな思いが頭の中を駆け巡りましたが、心の整理がつかず呆然とする日が続きました。

(上:防波堤に乗り上げて流失はぎりぎりのところで免れました)


しかし、しばらくして気持ちが落ち着いたころ、何気なく開いたSNSには、全国の方々からいくつものメッセージが寄せられていました。

「ひとりじゃないですよ!心はひとつ。共にがんばりましょう!」

「思い出の詰まった遊覧船。ぜったいにまた浮かべてください!」

「また元気な笑顔を見に会いに行きます!」

ひとつひとつのメッセージに目を通すたびに涙が溢れ、心の底から湧き上がってくるものがありました。

そして、遊覧船の船頭たちも、それぞれが被災してたいへんな中、心を一つに再建していこうと言ってくれました。

(上:美しい能登の海を前に皆さん笑顔が溢れます)


私は、愛着あるこの海で遊覧船をうかべたい。

美しい能登の海を全国の皆様に見てもらいたい。そう心から思いました。

そして妻と一緒に、みんなの想いを乗せた遊覧船を、もう一度能登の海に浮かべようと決意しました。

(上:2年前の夏にやってきたイルカのスズちゃん)


思えば新型コロナ感染で観光客が激減し、いよいよ上向いてきたと思っていた矢先の被災。

売上も大きく減少し、今後の事業再建の道筋も容易ではないことは覚悟の上です。


そして、自力のみでの再建は困難であるため、クラウドファンディングを活用して、全国の皆様のお力添えを頂き再建に繋げていきたく思います

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プロジェクトの内容 

1.遊覧船の修繕

2.避難用救命設備の導入

3.航路の安全確認事業

(上:大迫力の巌門洞窟への接近シーン)

上下架設備及び遊覧船2隻の修繕

幸い、岸壁に乗り上げて傾いた2隻の遊覧船は大きな損傷は見られず、修繕して再開することが出来そうな見込みです。

船体の詳細な調査や修繕、上下架設備などに使わせていただきます。


避難用設備(膨張式救命浮器)の導入

知床半島で起きた人災による事故は記憶に新しいところです。

安全安心にお楽しみいただくため、現状のものよりさらに安全な膨張式救命浮器を導入する計画です。


航路の安全確認事業

弊社の遊覧船は、雄大な奇岩の景色をより近くで感じていただく為、岸に沿って運航します。

報道にもあったように、能登半島の沿岸は地震をきっかけに大きく隆起した箇所もあるため、小型船舶を利用して航路周辺の安全確認作業を実施いたします。

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リターンについて

(上:皆様にもこの風景を間近に体験いただきたいと思っています)


営業が再開した暁には、志賀町巌門にお越しいただき、ぜひとも遊覧船に乗船いただきたいと願っております。

他にも当店大人気商品の「北陸鉄道限定マグネット」「能登金剛オリジナルTシャツ」をご用意しました。

「みらいチケット」につきましては運航開始より一年間有効として発行いたします。

また、事業開始後のご報告も、皆様へ随時お伝えしていきます。

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現在の状況

(上:レッカーでの作業風景)


津波で流された2隻の船をレッカ-で元の位置に戻しましたが、船の損傷はまだ把握出来ず、営業再開までには時間がかかるかと思います。

また、営業の要である巌門園地内ががけ崩れ、道路の亀裂が激しい為、復旧には時間を要します。

どうぞ長い目で温かく見守っていただけますと嬉しく思います。

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最後に  

皆さま。最後までご覧いただきありがとうございます。

このプロジェクトに挑戦するにいたって実は何度も悩みました。

しかし、被災している地元の皆さんが笑顔で「何とかなるわいね!」、「笑とろなダメやぞ!」と、倒壊している店の前で気丈にふるまっている姿を見て、この人達がいる限り志賀町は大丈夫だと確信し、私達もとにかく行動を起こして、志賀町に活気を取り戻したいと強く思ったのがはじまりでした。

能登の海にもう一度遊覧船を浮かべたい

どうかこの思いにご賛同いただけます様お願い申しあげます。

(上:頼もしい遊覧船の船頭たちと一緒に)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 船、施設設備の修繕 リターン仕入費 運転資金

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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