中学2年の冬。
ぼくはひきこもりました。
ずっと学校が嫌で嫌で仕方なく、毎日漠然とした不安で覆われていました。「毎日毎日同じことの繰り返し、それがこの先4年間も続く。大学は自由だと聞くけど、結局その後、社会人になったら、また繰り返しの生活。この人生に意味はあるのか。」と。
当時はここまで言語化していませんでしたが、ある時嫌なことが続いて、この不安が爆発してしまいました。とにかく悲しくて、辛くて、物に当たり散らして、家族に当たり散らして、家にひきこもるようになりました。
それからは、さらに絶望の毎日です。
ひきこもり。それは世間から見れば社会の脱落者。ネットには蔑む言葉が溢れかえっています。さらに、親を含めた大人たちは「お前はダメだ。」と言わんばかりに、ぼくを否定してきます。
他の大人は知りませんが、親はぼくのことを心配して言ってくれてたのだということは今は理解しています。でも、それでも認めて欲しかった。褒めて欲しかった。「ぼくはぼくのままでいい。」そう思いたかった。
そういう言葉を受け、「自分はダメなんだ。」と自分で思い込み、グルグルと自ら悲しみをさらに深くさせていき、ぼくはおそらく鬱になっていたと思います。
そんな毎日でしたが、ひきこもりだったので時間はたっぷりありました。
その間、たくさんの好きなことにハマっていきました。ゲーム、動画、テニス、本。毎日朝から夜まで没頭していました。そうやっていくうちに、だんだんと「心」が大事なんだと気づき始めます。
そうしてある時、ふつっと鬱を吹き飛ばし、自分は幸せだ!と思うくらい真逆の状態になりました。
だから、ぼくは人生において「心」が一番大事だと思っているし、なかでも「好き」という感情が一番だと思っています。
そうやって鬱を吹き飛ばしたのですが、まだ解決されていない問題がありました。
それは、一人であるということです。
孤独。人と人の間と書く人間にとって、最も耐え難いものだと思いますが、ぼくは全くそのことを問題だと思っていませんでした。一人である期間が長すぎて、もはや人との繋がりがない状態に慣れきってしまっていたのです。
だから、一人であることに何も感じていませんでした。
だけど、一昨年の夏、「聲の形」という映画を観ます。その主人公も、小学校でいじめられ、中学高校と一人で過ごし、人との繋がりを失っていました。その姿を見て、「あ、自分と同じだ。」と、寂しさで溢れ出してしまったのです。
ぼくも人との繋がりが欲しい、と。
そう思って作ったのが、仲間集めサービスの「SuKi」です。
サービスを始めて、これが原体験だと言っていたのですが、もう一つ原体験があることに最近気づきました。
それは、学校に通っていた時の不安。「毎日毎日同じことを繰り返して死ぬ、この人生に意味はあるのか?」「自分は何者にもなれないのか?」という閉塞感です。
ぼくはマンガと小学一年から出会い、以来ずっとマンガを読み、マンガと共に成長してきました。
マンガに描かれているストーリーはどれも、夢のようで、劇的に変化し続け、自分が自分として活路を開いていきます。そんなストーリーにいつも憧れを抱けど、いつも心のどこかで「これはマンガの世界であって、ぼくの人生はこんな風にできないよな…」という諦めがありました。
そして、この諦めのような閉塞感は今の社会全体を覆っているようにぼくは感じています。
Twitterでバズるツイートは炎上や、社会への不満・怒りをぶちまけたツイートばかりです。ニュースは、いつも人の不幸ばかり報道します。
きっと日本人みんな、もしかすると世界中の人みな、毎日不安でいっぱいに生きているのではないか、と。
しかし、今ぼくは少しずつだけどマンガの世界のように生きていけています。
ずーっと好きなことをやれてる生活は幸せで、なにかアイデアを思いついた時の高揚感は格別だし、それに挑戦している間は絶望と希望を繰り返しています。
マンガの<主人公>のような生き方に近づいていってるという実感があります。
そんな生き方をみんなができる。いや、みんな「で」できる。そんな社会を作りたい。そのために仲間集めサービス「SuKi」を作り変えたいと思っています。
…ちょっと大層なことを言いました。
本心は、「君も一緒にやらない?」ということです。ぼくは、今たくさんやりたいことがあります。ツイートをバズらせることだったり、イベントを開催することだったり、アプリを作ることだったり、です。そのやりたいことたちを一人でやるより、みんなとやりたい。きっとその方が楽しい。
だから、そのためのサービスを作りたい。本心はそれが一番です。
今、サービス自体は一応あるのですが、とりあえず作ってみたサービスで自分でこのサービスに自信がありません。だから、自分で「最高のサービスだ!!!」と言えるくらいのものに創り変える構想をしています。
まだまだ完成図を描けていないのですが、描く過程も活動報告などで見せていけたらと思っています。
そして、創り変えるためにはたくさんの費用が必要です。あればあるほど出来ることが増えていきます。
だから今回、300万円のAll or nothingという自分の身の丈を超えたラインを設定しました。素直にこう言います。
「どうか応援してください!!」
最後までお読みいただきありがとうございました。どうか、よろしくお願いします。
ー SuKiはコチラ
Photo by 矢野 拓実(@takumiyano_)
Design by 目黒水海(@minamimag )
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