ご挨拶

いつでも法話の聞ける寺、楽しくまた来たくなる寺を理想として、寺門興隆に歩みを進めている福正寺です。合鹿椀展示、おて落語、精進料理、加賀山社中、福光上高社中の民謡大会、新そばを味わう会、フラダンスステージ、天井絵ワークショップ、お稚児さんの参詣、癌患者・体験者の会リクリエーション、イタリアン精進料理、山岸社中茶事、邦楽コンサート、雅楽奉納、どなたも入れる納骨堂など、皆様に参加していただく行事、仏事を通し、広くご縁を結んで仏法興隆の実をあげて参りました。この度の震災を受け奥能登全体が元気を失いうつむきな感じを漂わせています。無理からぬことであります。しかしながら地域のシンボル寺院として、楽しくまた来たくなる寺を復興し、皆様のこころの拠り所として開放することが何より大切であり能登復興の一助となると存じます。あるときは一人でゆっくり座りこころの置き所を見つけ、あるときは仲間と連れ立って能登の澄んだ空気の中で五感を思う存分悦ばせて街にもどる。芸術や文化に触れてみる。そんな現代にますます必要とされるお寺として、更なる歩みを続けて参ります。皆様のお力を必要としております。何卒、与力合力くださいますようこころよりお願い申し上げます。住職

幻の古代椀「合鹿椀」

福正寺は明応年間、能州木地師が吉崎の蓮如上人の教化をうけて、この地に町野郷総道場として一宇を建立したのが始まりと言われています。福正寺に伝わる合鹿椀がいつ頃から制作されていたかは所説ありますが、文献で最も古いものは元禄7年(1694年)とされています。昭和初期までは当たり前に作られていましたが、時代の流れとともに姿を消し幻の椀となってしまいました。昭和27年に考古学会などの調査により再び脚光を浴び、工芸品や美術品にはない日用品としてのあたたかみが評価され、合鹿椀を作りたいという作家さんも出現しました。当寺が「合鹿椀ゆかりの寺」として知られるようになると、多くの人が合鹿椀を見せてほしいと尋ねるようになりテレビや新聞でも何度か紹介されました。

色鮮やかな190枚の天井画

2021年5月1日に張替え工事が完了した本堂の天井です。能登里山の花々を仏様にお供えする天井画を奉納するために、石川県出身の洋画家であられる浄福寺西房浩二住職にご指導賜り、教室の生徒様からのご協力もいただきました。また東京都の水墨画家であられる妙清寺本多良之住職のご教授のもと墨英會の先生方にも筆をとっていただきました。さらに、地元の高名な先生方、絵を描くことを喜びとされる趣味のある方、お寺のためなら描いてみようおっしゃってくださった御門徒の方々、総勢170名の方々に協力していただき、合計190枚の天井絵を奉載させていただくことが出来ました。

このプロジェクトで実現したいこと

本堂、庫裏、大広間、展示室の復興

ほっと一息つける安らぎと笑いの絶えない場所の復活。

プロジェクト立ち上げの背景

現在本堂などの建物は原型をとどめております。ですがいたるところの壁が崩れ、一部基礎も沈み向拝部分が傾いております。当寺は建立依頼地元の皆様に支えられてきましたが、此度の震災はお寺だけでなく御門徒さんを含む地域の方々全員に被害が出ており御寄進を募ることもできないことから、お寺の修復は厳しいのが現状です。本堂と展示室を修復し、誰もが自由にお参りできるお寺を取り戻したく思っています。

ところが今回の震災により過疎化はさらに加速し、せっかく増えてきていた観光者もなかなか能登にこれなくなってしまいました。もう一度活気にあふれたお寺を取り戻し、お寺だけでなく能登全体を、能登だけでなく日本全体を元気にしたいという思いから此度のプロジェクトを立ち上げることにしました。

現在の準備状況

現在、能登地方の復興が進んでおりますが人手が足りず当寺を含む一部地域では断水が続いております。そのためなかなか修復に向けた大工さんによる被害状況の確認や、見積もりなどが取れません。現在は瓦礫などを撤去しつつ、展示品を安全な場所に避難させております。


リターンについて

支援者の皆様には支援金額に応じて下記のものをリターンとして検討しております。

・御礼のメッセージ

・活動報告

・展示室拝観チケット

・御朱印

・本堂壁面にお名前の掲示

・記念品「合鹿椀」


スケジュール


2024年3月 クラウドファンディング開始

2024年4月 修繕個所の確認・見積もり依頼

2024年5月 修繕作業の開始

2024年6月 クラウドファンディング終了

2024年7月 支援者へのリターン開始


応援メッセージ

[福正寺本堂修復プロジェクトチーム]
中村繁夫
UMC会長

皆様
能登の名刹、福正寺は、能登地震により大きな被害を受けました。その中でも、福正寺の貴重な文化財を守るためには、まず本堂の修復が喫緊の課題となっております。本堂は、福正寺の歴史と伝統を象徴する重要な建造物であり、修復が遅れることで、貴重な文化遺産が失われる危険性があります。そのため、皆様のご協力が不可欠です。
クラウドファンディングを通じて、福正寺本堂修復プロジェクトを立ち上げました。皆様の温かいご支援により、本堂の修復工事を進め、福正寺の文化財を守り抜くことができます。ご支援いただいた資金は、本堂の修復工事費として活用され、その進捗状況は透明性を持って報告されます。ぜひ、ご支援をお願い申し上げます。
福正寺の歴史と文化を守るために、どうかご協力をお願いいたします。皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
敬具

最後に

本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
震災からそろそろ三か月がたちますが、自衛隊をはじめ多くの方々のご支援により能登地方は徐々に復興の兆しを見せてきております。当寺よりもはるかに被害の大きな寺院や施設もあるなかでクラウドファンディングを始めることに戸惑いもありましたが、此度の震災を一つの逆縁として一人でも多くの方に仏縁を結んでいただきたいと思っております。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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