自己紹介

岡山 高博 ななお動物病院院長/ぷくぷくななおオーナー

1973年福岡県北九州市八幡西区生まれ。幼い頃より両親が動物を飼うことが多く、多い時はアライグマ2匹、犬5匹、猫1匹、九官鳥1羽という環境で育ってきました。世話は兄弟で分担が有り、親の考えは「動物を飼うということは必ず責任がある。どんなに遊びたくても帰って世話をしなければならないんだよ」と教えられてきました。
最初の勤務先を選んだきっかけは父親から「若い時は症例を多く診ろ。数を診れば診断を間違うことがなくなる。ゆくゆく開業した時に、全ての治療が出来るのは理想だがそうはいかない。だから診断して自分が治療出来るのか出来ないのかの判断がつけて、出来ないものは出来る病院にまわせばいい。それが病気をしてる動物への本当の愛だ。」と言われ、地方の大きな病院を選びました。開業する時にも父親から言われた言葉「無駄な薬は出すな。出来ないことに手を出すな。」を守って、ななお動物病院は2004年3月6日にオープンし、今年の3月で20周年を迎えました。

父親からの言葉を守り、動物病院の少ない能登エリアで地域密着型のホームドクターとして言葉の喋れない動物たちのために思いやりのある安全で質の高い医療を提供する一方、特に観光客の多いこの和倉温泉・能登島エリアの唯一の動物病院として、日曜・祝日も診察し、こちらに旅行に来て体調崩したり怪我した動物たちを診てきました。

その過程で、七尾を含めた奥能登は若者は都会に行き、飼い主の方も高齢化が進んでいくのを実感しておりました。子供たちが都会に出た分、本当の子供のように育ててる飼い主さんが多いのです。しかし、高齢者ゆえに生活を維持していく上で施設に入ることになる方も多く、そうなると当院に「親の飼ってたペットをどうしたらいい?うちはアパートで飼えない」という相談が多くなって来ました。今まで家族として過ごしてきたのに施設に入るからって離ればなれになるのは寂しすぎる。何とかならないのか?と思いから、2019年11月に「最愛のペットと安心・安全に住める場所」として、ペットと住むことに特化したシステムと建物として色々な工夫が施されたサービス付き高齢者向け住宅「ぷくぷくななお」を立ち上げました。


プロジェクト立ち上げの背景

令和6年1月1日 16:10 石川県能登地方を震源とする未曾有の地震が発生し、当院のある和倉温泉も甚大な被害が出ました。この地震によって医療機器はことごとく倒れたり落下し、手術室では重い手術台が倒れ、入院室にあたっては100kg以上はある入院用のケージも移動し足の踏み場もない状態となりました。
現在はほとんどの検査や処置が出来るようになりましたが、買い替えが必要な機器もあり、レントゲン室にも被害が出ました。建物に関しては外見の見た目はあまり被害が無いように見えますが、まだ詳しい調査は入ってはおりませんので詳しいことは分からないのが現状です。目に見えるところでは、内装はあちらこちらで亀裂が入り、裏側の地面は割れており2階の院長室と休憩室は歩くと軋む音が酷くしています。

施設に関しては最初にエレベーターの修理を依頼し、1月終わりには修理も終わり使えるようになりましたが、それ以外の修理の見積もりを出して修理をしたいと思いながらも、断水も続いていて給排水設備を含めてどれだけの被害が出ているか分からない状態でしたが、3月14日に75日ぶりに水も復旧し、建設会社の調査も入ったところ、上水道下水道共に施設の建物の下で破損していることが分かり、床をめくっての大掛かりな工事になる予定です。その他、内装・外装の修繕、エアコンの室外機がかなり破損を受け修理しても作動しないエアコンもあり、入れ替えが必要とのことでした。スプリンクラーの受水槽は基礎ごと傾いており、それの修繕。また、駐車場は液状化でアスファルトは剥がれ、陥没しているところも。屋上は今までない水溜まりが出来るようになったので補修が必要とのことでした。


その状況を心配された方から「みんなにこの状況を分かってもらってクラウドファンディングで応援してもらったら?」と教えて頂き今回立ち上げるに至りました。


このプロジェクトで実現したいこと

動物病院における獣医療・施設における介護・福祉活動を維持するための、医療機器修繕・購入、薬剤の購入、損壊部分の修繕、自分も被災しながらも頑張っている人材への慰労、物資、資材の購入に充てます。


現在の準備状況

当院と施設のある七尾市石崎地区は断水の復旧が遅く3月14日に復旧いたしました。
その後数回にわたり建設会社の調査が入り、3月27日時点で施設の食堂のエリアの上下水道管が破損していることが判明。早急に対応して頂けるようお願いしております。屋上・外壁・内壁・スプリンクラー用の貯水槽・居室の扉など、目に見えてる所だけでも相当な修復が必要になっています。今後は水道の工事を優先し、目に見えない箇所の破損状況も詳しく調べていく予定です。


リターンについて

感謝の気持ちを込めて、お礼のメールをお送りさせていただきます。


スケジュール

本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて実行内容の規模を決定します。まずは動物の生命にかかわる病院の医療機器等の修繕・購入、介護施設での生命にかかわる設備の修繕・購入を優先し、順次、動物病院での獣医療、介護施設での介護・福祉活動を維持するために必要な費用(物資・資材購入や人材への慰労等)を決定しながら実施します。支援金で実施した内容は終了報告で報告いたします。


資金の使い道

病院の外装・内装の修繕費、建物の柱の歪み(2階の軋む音の原因の柱)の修繕費、犬舎の基礎の亀裂の補修、レントゲン室の壁の補修、レントゲン機械の修理、画像を映し出す装置の修理、酸素供給システムの修理、建物後ろの地割れの修繕、診察室のパソコン入れ替え、手術台・処置台の補修の資金に充てます。
施設は壊れたエレベーターの修理、内装・外装の修繕、地震後水たまりが出来た屋上の修繕、破裂した上下水道管の修復、傾いたスプリンクラー用の貯水槽の修復、外溝の修繕、エアコンの修繕、液状化で剥がれた駐車場の補修の資金に充てます。


最後に

動物病院の数も少ない能登地域で大震災から立ち上がり、被災地域の飼い主さんたちが安心してペットを飼い続けることができるように、また復興後の観光客のペットの安心と安全を守るために、そして動物病院併設の介護施設のペットと過ごす入居者さんが笑顔で安心して居続けるように頑張っていきます。




いただいた応援メッセージ

福岡からボランティアに来ていただいた木下育美様より

「岐阜の友人から七尾の高齢者介護施設の入居者さんたちがひと月半近くもお風呂に入れていない事実を聞きました。介助が必要な方はまだお風呂にも入れていないのです。あったかいお風呂に早く入ってほしい思いで、ボランティアでボイラーを設置に行きました。50日ぶりにお風呂に入ったおばあちゃんの幸せな顔が脳裏から離れません。人生の終盤を笑って過ごせるよう何かしたいです。皆さんクラウドファンディングにご協力ください」


スポーツDJ、声優、高杉‘Jay’二郎様より

「1月2日に岡山さんの運営している施設に防災士として支援に入った時の状況は今も鮮明に覚えています。全く足りない物資、床などで休まざるを得ない入所者さん達。自分たちも被災しているにもかかわらず、懸命に入所者さんや動物たちの世話をするスタッフさんたち。でも、被災者でできることは限られています。節に願います。遠くにいてもできる支援、皆様の寄り添う気持ちをぜひこのクラウドファンディングまで。皆さんの力をお貸しください。」


アリーズ動物病院 院長 助川 昭宏先生より

「岡山君頑張れ!
能登半島の数少ない動物病院で、甚大な被害を受けた和倉温泉に有ります。地域に密着したホームドクターであり、また観光地に来るペットの安全を守る唯一の動物病院です。
和倉温泉や能登島の観光地の再建になくてはならない動物病院です。
ぜひ彼を応援してあげてください。」


獣医師 獣医学博士 市川康明先生より

「この度の令和6年能登半島地震で被災された皆さまに、改めて心よりお見舞いを申し上げます。
岡山先生は、同級生だった大学時代ジャズ研の会長を務め、後輩を始め周囲の面倒をよく見てくれる人でした。常に新しい挑戦を行うことも好きで、高齢化社会対策として動物病院の併設施設としてペットと一緒に入居できるサービス付き高齢者向け住宅『ぷくぷくななお』を開設しました。ペットと一緒にいることにより入居されている方々のQOLが上がると共に、ペットのケアも直ぐにできるという素晴らしい考えを実現しています。これをご覧になった皆様も、是非ともこのクラウドファンディングへのご参加をご検討ください。」


株式会社ヨシダセイコー 代表取締役 佳山哲也様 & ココアちゃんより

「地域の動物達の為にも早期に本来の診療が出来ますように切に願うと共に全力で応援しています💪🙏」


獣医学博士(日本獣医生命科学大学)
株式会社 EIC(Exotic Information Center) 代表取締役
一般社団法人 日本コンパニオンラビット協会 (JCRA)理事長
ヤマザキ動物看護大学 特任教授
日本獣医生命科学大学 非常勤講師
北里大学(獣医学部) 非常勤講師
霍野晋吉先生より

「テレビ報道でしか被災地をみることができず、現地に行って応援することはできませんでした。しかし、被災した方々の、前を向いて、1日でも早く復興をするぞという強い持ちを感じています。頑張って欲しいと言う簡単な言葉だけで済ませる事がすごくもどかしくも思っていましたので、このクラウドファンディングに真っ先に手をあげました。いつか、笑顔で過ごせる日が来ることでしょうが、その日のために微力ながら支援させていただきます!」


シロウマアウトドアカンパニー 代表 青木友己様より

「未だ生活インフラの復旧もようやく進みだした状況ですが地震被害からの1日も早い復旧復興、そしてぜひ地域の皆さんを支える施設の再開を応援しています!!」


高木動物病院 高木良平先生より

「ななお動物病院は犬猫からエキゾチックまで幅広い動物を診察されています。そのため能登地域ではかかすことのできない役割を担っています。病院の理念でもある「地域に密着した思いやりのある医療を提供する」を実現されており、併設されている高齢者向け住宅においても人と動物の絆を支援されています。私は今回の能登半島地震から動物と人の少しでも早い復興と安らぎを願っています。そして微力ながらも目的のある支援を募りたい思いです。よろしくお願いします。」


獣医師 須藤大輔先生より

「能登半島地震で被災された人と動物のため、
自ら被災されながらも立ち上がって、動物病院の再建を開始された岡山先生。
精神的にも肉体的も厳しい状況で、その行動力には本当に頭が下がります。
私も微力ながら協力させていただきたいと思いました。
岡山先生の挑戦が多くの方々に届いて、多くの協力を得られるよう、応援しています。
岡山先生、がんばってください!」


日本獣医生命科学大学附属動物医療センター院長 藤田道郎先生より

「2007年3月25日に発生した能登地震から5日後の3月30日、私は石川県七尾市和倉温泉近くで開業しているななお動物病院の岡山院長から勉強会講師としての依頼を受けて、のと里山空港に降り立ちました。空港に近づく機上からブルーシートに覆われた家屋を沢山見たことを今でも鮮明に覚えています。その日から私にとって七尾市にある和倉温泉街は第2の故郷となりました。毎年数回、和倉温泉を訪れ、ここ最近は年末年始を和倉温泉で過ごすことが私の日常となっていました。その和倉温泉が令和6年元日の地震によって壊滅的な被害に遭い、4月1日現在においても復活の目処さえ立っていない現状は、私にとって耐えがたいことです。また、岡山先生自身も運営している動物病院と老人介護施設に大きな被害を受けました。私にとって第2の故郷であり、今や残りの余生を過ごしたいと考えている和倉温泉街を紹介してくれた岡山先生には是非ともこの地で頑張ってもらいたいと考えていますので、微力ながらこのクラウドファンディングに参加させていただきました。和倉温泉街が復活して、岡山先生の動物病院や老人介護施設が以前の様な日常に戻れる日が遠くない未来に来ることを信じて支援させていただきます。」



いすみパドルクラブ 代表 Kazz Morry 様より

「今回の震災で多くの方が被災し必死の復旧活動が行われていますが、動物のケアに対しては後回しになっているのが実情です。とは言え大切な家族の一員であるペットのケアもできれば早く進めて欲しいものです。このクラウドファンディングでこの動物病院の再開が少しでも早まれば大切な命も救われます。皆様のご協力をお願いします。」



<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
目標金額を超えて集まった場合は別途活動報告などを通じて使途のご案内をいたします。
刻々と変わる状況により、ページ内記載のプロジェクト内容が変更、遅延する場合もあります。

  • 2024/04/26 13:23

    プロジェクト開始より1週間を迎え、90名近くもの方からご支援をいただいております。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。ときどき、「会員登録の方法がわからない」「支援の仕方がわからない」などのご相談をいただいております。CAMPFIREのヘルプページに方法がまとまっていますので、お困りの際には...

  • 2024/04/26 08:39

    飛騨のやっちゃんさんより応援メッセージをいただきました。地震発生から4時間後の20時を回った頃、七尾の友人からのエマージェンシーコール。とにかく、食料と水をもってきて欲しい!この一言で、尋常ではない状況と察し、近所のコンビニを回り、ペットボトルの水を買占め、落ち合い場所の金沢まで車を飛ばす。 ...

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