◆はじめにー自己紹介◆

地元のテレビ番組でも密着取材で取り上げられました

はじめまして「はな」と言います。わたしは静岡県沼津市我入道で、祖父も父も漁師という家に生まれ育ちました。

40年ほど前までは、たくさんの船が出入りし、活気のある漁師が行き交い、鮮魚店には釣られてきたばかりの新鮮な魚たちが並び、買い物客で賑わう。そんな町でした。しかし、今は、漁師を引退したおじいちゃんたち、住人は高齢化し、漁に使われなくなった船が増え、魚鮮魚店も小さな1軒のみとなっています。わたし自身、漁師だった祖父の仕事を間近で見てきて、漁師の大変さや、つらさを感じていました。昔は魚がたくさんとれていたのを覚えています。


◆活動への想い◆

10年前に、わたしは我入道でパン屋「はなぱん」をオープンし、今年の5月で丸10年を迎えました。

「はなぱん」公式HP店舗の場所

「はなぱん」店舗

この町で今も暮らしながら、パン屋を営んでいる中で、元々少なくなっていた漁師さんが益々少なくなり、漁師から釣り船(レジャーとして釣りを楽しむ人を乗せる船)に変わる人が増えてきました。そして、我入道という漁村がなくなりつつあることに、寂しさと危機感を覚えたのです。

「我入道を漁師町に復活させたい!」

そのためにまずは、自分が漁師になろうと、去年の9月に「パン屋兼漁師」の兼業を始めました。元漁師の父に「私も海に出て、漁師を増やす」と伝え、知人の漁師の松下さんの「松一丸」に乗り漁に出るようになりました。次第にわたしの活動に共感してくれる人が増え、令和6年02月、漁師のおじいさんから「土手下丸」という船をゆずり受けました。

みんなで力を合わせて船を改修していきます

漁師として、若い人たちが一緒になって盛りあげてほしいという思い。ただ、漁師だけでは食べてはいけないので、現在、わたしと同じように兼業漁師としてトライしてくれる人たちを集め、漁に出る活動を行っています。


◆活動の内容◆

① 漁に出て兼業漁師を増やす

漁業に限らず、農業・酪農畜産・林業など「第一次産業を守っていく」という想いで父が「沼津我入道漁業生産組合」を作り、4月よりわたしが理事長に就任し活動しています。現在20名ほどの組合員がいます。その中で、5人の若者が一緒に船に乗っています。

漁に出て、漁師のベテランさんから、長い間の経験と感覚から蓄積されてきた知見を学び、魚を獲るという経験を重ねています。獲れた魚は、魚市場や直接販売などで、売上を立てる。

この活動を通して、徐々に兼業漁師として生計が成り立つようにしていくこと、その人口を増やすことが活動の目的です。

ベテラン漁師さんの知識・経験を受け継ぎたい

②未利用魚を使った惣菜パンの販売

漁に出ると、市場には卸せない魚も獲れることがあります。小さかったり、傷がついたり、様々な理由がありますが、海の資源を捨ててしまうことに抵抗がありました。そこで未利用魚を「はなぱん」で買い取り、魚のフライをはさんだバゲットサンドを販売し始めました。自分で釣った魚を使い、今では「太刀魚フライサンド」はお店の一番人気を誇るメニューです。

漁で獲れた魚を使ったバゲットサンド

◆資金の使い道◆

目標総額:274万円

今回のクラウドファンディングで集めたい資金は以下に活用させていただきます。

①船の設備改修費、人件費・・・50万円

譲り受けた漁船「土手下丸」で漁に出られるようにしたいです。メンテナンスに、海から陸にあげる費用もかかります。

②船の維持運営費・・50万円

活動を続けていくために、今後5年・10年と船の維持をしていくための費用です。

③漁のエサ代・ガソリン代・・・30万円

④リターン送付にかかる経費・・・20万円

⑤今後の「沼津我入道生産組合」の活動費・PR費・・・30万円

⑥今後の漁船購入の一部資金・・・50万

⑦CAMPFIRE手数料・・・44万

獲れた魚たち

◆こんな未来を実現したい!◆

①我入道を漁師町として復活させたい!

漁師さんの高齢化はこれからもますます進むと思います。漁師さんたちの貴重な経験とノウハウを、受け継ぎ、後世に残しながら、我入道という漁村を残したいです。

我入道からは富士山がキレイに見渡せます

②新鮮でおいしい魚が食べられる、食の営みを後世に残したい!

特にこどもは、魚の生臭さが苦手だったり、骨を嫌がったりします。が、新鮮な魚はくさくないんです!また、魚を食べることで、骨が丈夫になったり、注意深くよく噛む習慣が身につきます。

釣ってきたばかりの新鮮な魚が並ぶ鮮魚店を、我入道にいつか作りたい!

そしてこどもたちにも「魚はおいしい!」と思ってもらいたいです。

獲れたての魚のお刺身!

③遠洋漁業ができる船を買いたい!

このような漁は沿岸漁業都という、港から出航して20分〜30分の漁場で行っていますが、元々、我入道の漁師さんたちが操業していた、駿河湾沖合から伊豆諸島近海まで操業できる能力のある船を、今後、生産組合で購入し、操業範囲を拡大しようと思っています。


④日本の海の資源を守りたい!

現在の日本の漁において、網を使った漁が一般的です。これは、漁獲量の効率が圧倒的に良いからです。一方で、市場に並べられない魚や、幼魚を獲って、廃棄してしまう量も多くなります。

このままでは、海で魚が育まれ、成長していかない。実際「魚が釣れなくなっている」という漁師さんの話はよく聞きますし、かつては安い魚の代表格だったイワシやサンマの価格も高騰しています。

わたしたちが行う漁の手法は、一本釣りや二艘びき網漁やマグロ引網刺網になります。一本釣りというと、カツオの一本釣りのように、1匹ずつ釣り上げるイメージで、たくさん釣れないだろうと感じると思います。が、一本の糸にたくさんの仕掛けをつけ、1度に数十尾獲れます。一度の漁で数百尾の漁獲量の日も珍しくありません。効率は劣るかもしれませんが、地域の人が食べる分であれば充分です。こうした漁業を行い、海の資源を守っていきたいと思っています。

⑤第一次産業を守りたい!

日本の食料自給率が58%(農林水産省 令和4年調査 生産額ベース)となっており、年々落ちている危機的状況です。

漁業だけでなく、農家さん、酪農畜産、林業など、日本の第一次産業を守り、日本の豊かな衣食住を守っていきたいという想いで生産組合を運営しています。


◆最後に◆

「漁師のいなくなった漁師町」に新たな風を吹き込むこのプロジェクトに、皆さまの温かいご支援をいただければ幸いです。地域の活性化と漁業の振興に向け、共に力を合わせていきましょう。ご支援、心より感謝申し上げます。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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